Marcel Wanders Pinned Up(マルセル・ワンダース展)

会場:アムステルダム市立美術館
会期:2014年2月1日〜2013年6月15日

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全盛期のスタルクを彷彿とさせる、悪趣味一歩手前のマルセルワンダースワールド。でも、なんだかんだ言って私はワンダースが結構好きであることに気づいた。

ユトレヒト大学 医学部棟

設計:エリック・ファン・エゲラート(2005年)
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ガラスや石でできたストライプのファサード。内部には黒川紀章のようなガラスの円錐が挿入されているが、伊東豊雄の「せんだいメディアテーク」っぽさもある。

Smarties(ユトレヒト大学 学生寮)

設計:マルリース・ルーメル(2009年)
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ユトレヒト大学の中でも一際目立つ建築。「smarties」というチョコレートのパッケージのような外観の色使いからその愛称がついた学生寮。竣工時の写真にはエントランスにせり出したキャンティレバーから大きなブランコがぶら下がっていたけど、それは無くなっていた。

エデュカトリアム

設計:OMA(レム・コールハース)(1997年)
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レム・コールハースの名作中の名作。オランダに来た最大の目的はこれを見るためだと言っても過言ではない。
食堂や講堂などが複合した施設。傾斜した床スラブが屋根までつながっている構造がガラスのファサードで強調されている。内部も起伏に富んでいて、緩やかなスロープや階段を進んでいくといつの間にか別の階に居ると言った風にとても不思議な感じになる。これらの空間変化が緻密に計算されている感じがヒシヒシと伝わってきて、やはりコースハースはすごいと感動せずにはいられなかった。

アムステルダム市立近代美術館増築

設計:ベンサム・クローウェル(2012年)
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1895年にできた赤レンガの旧館への増築。旧館に突き刺さる白い樹脂のような物体。その姿から通称「バスタブ」と呼ばれている。飛び出した庇の長さは12mとのこと。

CONSERVATORIUM(コンサヴァトリウム)

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100年以上の歴史を持つ音楽学校をホテルにコンバージョンしている。3層吹き抜けのガラス張りアトリウムは本当に気持ちよい。次回来たときは宿泊して是非とも客室も見てみたい。

ユトレヒト大学 図書館

設計:ヴィール・アレッツ(2004年)
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木の葉がプリントされたガラスと同じデザインのコンクリートパネルで覆われたファサード。そういう表層的なギミックのみだと思っていて、実はあまり期待していなかったのだけど、入ってみて驚いた。8層吹き抜けの超開放的なアトリウム空間にまず度肝を抜かれる。閲覧室はそのアトリウムの空中にランダムに配置され、同様に黒い閉鎖的なボックスの書庫も空中にランダムに配置されている。その閉鎖と開放のコントラストがとにかく素晴らしい。こんなところで勉強してみたいと心から思った。

フランス・オランダ・イギリス建築巡礼-5日目(オランダ最終日)

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オランダ最終日。今日も早起きで7時にはホテルを出た。朝が苦手な私だが海外だと起きられる。アムステルダム中央駅内の素敵なスタバで朝ご飯を食べて、InterCityユトレヒトへ。目的はユトレヒト大学の建築群を見ること。ユトレヒトシュレーダー邸を見るために一昨日も来た。なぜ1日で済ませなかったかというと、シュレーダー邸は月曜火曜が休館なので一昨日の日曜しかチャンスが無かったが、ユトレヒト大学は日曜は外からしか見学ができないから。
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ユトレヒト中央駅からバスに乗り15分くらいでユトレヒト大学到着。朝の9時くらいだったので1限に遅刻しそうな学生たちが自転車でたくさん登学していた。日本と同じような風景。
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ユトレヒト大学の現代建築群の中でも最も見たかったのは、やはりレム・コールハースのエデュカトリアム。学生時代から憧れていた建築。詳しくは後述。
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お昼前にユトレヒト大学を後にして、ユトレヒト中心部に戻り、ディック・ブルーナ・ハウスとその向い側にあるセントラル・ミュージアムへ。ディック・ブルーナは「ミッフィー」の生みの親。展示を見る時間はなかったが、娘のお土産にぬいぐるみを買った。リチャード・ハッテンがデザインしたセントラル・ミュージアムのカフェで休憩。
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ユトレヒト中央駅から再びアムステルダムに戻り、トラムに乗ってミュージアム広場へ。なんと黒川紀章設計のゴッホ美術館新館は改装工事中で入れなかった。仕方なくリートフェルトの本館にのみ入場。しかしなんと名作「ひまわり」は海外に貸し出し中とのことで見ることできず。まあ他の代表作は見られたのでよかったけど。
ゴッホ美術館の向い側のアムステルダム市立近代美術館にも入った。通称バスタブ。マルセル・ワンダース展をやっていてすごく面白かった。
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アムステルダム市立近代美術館を出た時点で15時を過ぎていた。まともに食事をしていなかったので、近くにある音楽学校をホテルにリノベーションしたコンサバトリウムでランチした。グリーンカレー。すごく美味しかったし、コンサバトリウムの空間も素晴らしかった。
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いよいよ時間がなくなってきて、ドローグだけは行かねばと、ちょっとだけ寄ってきた。向い側には友人yattyのお友達がデザインしたというパパブブレがあったけどお休みだった。ここで時間切れ。急いでホテルに戻り、スーツケースをピックアップ。
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アムステルダム中央駅からスキポール空港へ。19時の飛行機でロンドンへ出発。さらばオランダ。
飛行時間は1時間15分。だけどオランダとイギリスに時差が1時間あるので19時過ぎにロンドンシティ空港到着。シティ空港に初めて来たけど、本当にロンドン中心部に近くて、着陸前にロンドンの夜景が一望できてすごく綺麗だった。
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シティ空港からはDLR(Docklands Light Railway)という電車が走っているので楽に中心部にアクセス可能。今夜のホテルはテートモダンの裏側のサザークあたり。ロンドンブリッジで降りて歩いてホテルへ。人気が無いちょっと危なそうな道をスーツケースをガラガラ引きずりながら歩く。振り返ると昨年も訪れたレンゾ・ピアノTHE SHARDがそびえ立っていた。20時半頃にホテル到着。スキポールでも泊まったcitizenMホテル。
ここで大トラブル発生。チェックインしようとしたがブッキングできていないとのこと。途方に暮れる。。。ホテルがオーバーブッキングしてしまったのかと思い問いつめたが、私が利用しているTabletというデザインホテル専門のブッキングサイト側の問題みたいだった。最初は用意できる部屋が無いと言われ、スタッフは他のホテルを探してくれ始めた。参ったなぁと思っていたら、ホテルスタッフが奥で相談し始めて、1室だけ予備で押さえている部屋があるから特別に泊めてくれると言ってくれた。助かった。。。
事なきを得たけど、朝も早かったし、かなりタイトなスケジュールで動き回っていたので、疲れがどっと出た。ビールを飲んで就寝。