Hatena::ブログ(Diary)

しあわせは日々のなか

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2007-03-31 Sat

3月の読了本

  1. マクドナルド 脇明子訳 『かるいお姫さま』 岩波少年文庫
  2. O・ヘンリ 金原瑞人訳 『最後のひと葉』 岩波少年文庫
  3. いぬいとみこ 『木かげの家の小人たち』 福音館文庫
  4. 金水敏 『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』 岩波書店
  5. ケストナー 池田香代子訳 『飛ぶ教室』 岩波少年文庫
  6. モーリス・ドリュオン 安東次男訳 『みどりのゆび』 岩波少年文庫
  7. リンドグレーン 尾崎義訳 『名探偵カッレくん』 岩波少年文庫
  8. フィリップ・プルマン 大久保寛訳 『黄金の羅針盤 上』 新潮文庫
  9. フィリップ・プルマン 大久保寛訳 『黄金の羅針盤 下』 新潮文庫
  10. 伊坂幸太郎 『フィッシュストーリー』 新潮社
  11. フィリップ・プルマン 大久保寛訳 『神秘の短剣 上』 新潮文庫
  12. フィリップ・プルマン 大久保寛訳 『神秘の短剣 下』 新潮文庫
  13. 佐藤多佳子 『一瞬の風になれ 1 イチニツイテ』 講談社
  14. ファンタジーの宝石箱vol.2 『夜の翼』 全日出版
  15. フィリップ・プルマン 大久保寛訳 『琥珀望遠鏡 上』 新潮文庫
  16. フィリップ・プルマン 大久保寛訳 『琥珀望遠鏡 下』 新潮文庫
  17. ファンタジーの宝石箱vol.3 『タイム・バード』 全日出版
  18. ファンタジーの宝石箱vol.4 『ハッピーコール』 全日出版
  19. 藍川晶子 『魚の空 星の海』 講談社X文庫ティーンズハート
  20. アリソン・アトリー 松野正子訳 『時の旅人』 岩波少年文庫
  21. 若竹七海 『ぼくのミステリな日常』 創元推理文庫
  22. ロイド・アリグザンダー 神宮輝夫訳 『タランと黒い魔法の釜』 評論社
  23. リンドグレーン 大塚勇三訳 『やかまし村の子どもたち』 岩波少年文庫
  24. 池田香代子 『魔女が語るグリム童話』 宝島社文庫

 今月、少ないなあ。

2007-03-30 Fri

今日の読了本

 あと、『ツ、イ、ラ、ク』(姫野カオルコ角川文庫)を読み返してみました。

2007-03-29 Thu

 今日は学科別ガイダンスでした。

 推薦合格者に出された課題(入学前に提出したもの)が今日返却されました。先生のコメントが載ったプリントつきで。

 創作するか評論書くかしなくちゃいけない課題で、わたしはどーしても「物語を書く」ことができなくて(読んだ本の影響をもろに受けすぎて、パクリの域に達する……というかむしろ二次創作みたいになるし。「こんなこと考えちゃってる書いちゃってる自分ってば恥ーずかしー」という意識が先に立って、進めなくなるし)。

 結局、森絵都『つきのふね』で評論もどきを書いたのでした(あさのあつこ『ガールズ・ブルー』とどっちで書こうかぎりぎりまで迷った)。評論というか読書感想文でしかなかったよあれは……。でも、大好きな先生からのコメントに「『アーモンド入りチョコレートワルツ』は、読まれたでしょうか。どんなふうに思うか、聞いてみたいです」とあったので、たいへん嬉しかったです。書いてよかった。

松村栄子 『Talking アスカ』 ピュアフル文庫

Talkingアスカ (ピュアフル文庫)

Talkingアスカ (ピュアフル文庫)

 とりわけ白紙のまま放置された自分の未来から解放されるものならされてみたい。(P.128)

(初出一覧)


 「窓」が一番好き。「Talking アスカ」をリアルタイムで読めた進研ゼミ受講者の高校一年生が羨ましい……。

2007-03-28 Wed

2007-03-27 Tue

「頭に肩に明かりを宿し」

http://d.hatena.ne.jp/kotohogi_k/20070326#p1

 寿儀さんのこのエントリを読んで思い出した小説の中の一節があります。

 ひと目で巫女とわかる純白衣装のその人は、顔は見えないものの美しいらしいと狭也は思った。白いすそのあまりを周囲いっぱいにうち広げ、細やかな後ろ姿は、まるで光にひたっているかのようだ。長い黒髪もつややかで、頭に肩に明かりを宿し、滝のように流れて床をさまよっている。(荻原規子著『空色勾玉』より)

 何度読んでもこの文章と、これによって頭に浮かぶ情景にときめいてしまう。

空色勾玉 (トクマ・ノベルズ EDGE)

空色勾玉 (トクマ・ノベルズ EDGE)

2007-03-26 Mon

 休み時間、後ろの席のTさんとひたすら本の話をしてました。バッテリーとか。創竜伝とか。

2007-03-25 Sun

 再読モード。川上弘美さんのエッセイ『あるようなないような』を読む。もうこれ、読むの何回目だろ。

2007-03-24 Sat

 集中講義のため学校へ。久しぶりにKちゃんやもとこちゃんと会えて嬉しかったのです。もとこちゃんと『白鳥異伝』について語りました。

映画化のこと

http://www.asmik-ace.co.jp/release/070322.html

 『重力ピエロ』映画化と聞いてこのページにすっ飛んでいったら『西の魔女が死んだ』映画化の報も載っていて、悲しくなりました。

 好きな小説が映画化されると悲しくなるのは、映画の出来の良し悪しは関係なく(いや、どうせ映像化するならばいい作品にしてほしいとは思うけれど)、自分のイメージとの差異も関係ない(これはわりと切り離して眺められる。別物で当たり前だし)です。

 「小説」としておもしろかったり感動したりして、大好きな作品だから、それはどんなに原作に忠実に作られたとしても映像という表現手段をとっただけで別物になるから、その「別物」が世間に出てしまうだけで悲しいのです。

 ……原作が大好きな自分が、映像化された作品を観る分にはいいのだ、既に自分の中にある作品像とは別のものとして観ることができるから。ただ、原作未読で映像を見た人たちの中にはその映像でイメージが固定されちゃうんだろうな、もし原作を読んだとしてもそれが浮かぶんだろうな、と思うと、なんだか悲しい。

 いや、そんな他人事を思って悲しくなるのも変かもしれないですが……わたしは活字を愛するほどには映像を愛せない人間なので、どうしてもそういう気持ちになっちゃうんですね。

2007-03-23 Fri

 東京に戻って参りましたー。

 徒歩圏内に本屋さんがあるって、いいなあ……としみじみ思いました。実家の方は現在、半径10キロ以内に本屋さんが無いという悲しい状況なのです。

2007-03-22 Thu

 明日、東京に戻りますー。

 藍川晶子さんの著作は、もう全部、絶版みたい。悲しくなった。

 新作が出ることは、もうないのかもしれないな……そんなのやだな……ううう。

2007-03-21 Wed

 母校のスプリングコンサートに行ってきました。

 高2・高3の担任の先生に、久しぶりにお会いしました。「ちほちゃんは変わってないわね〜」と言われました(笑)。

2007-03-20 Tue

 大学のHPとにらめっこしながら来年度の時間割を作ってみたりしました。

2007-03-19 Mon

ライラの冒険

 今日『琥珀望遠鏡』を読み終わりました。おもしろかったおもしろかった。

 コールター夫人は、とんでもなく怖い人でもあるのだけれど、自分の能力と魅力が人に与える影響をきちんとわかっていてそれを最大限に駆使する堂々とした姿勢に感嘆してしまいました。わたしの中の「実はひどいことしてるけど魅惑的な女性キャラリスト」*1に追加です。

 ところで映画化されるという話ですが、これって忠実に映像化したらけっこうグロテスクな気がする……。

 映画版公式サイト:http://www.goldencompassmovie.com/

*1:ちなみにここには荻原規子『薄紅天女』の藤原薬子や『西の善き魔女』のレアンドラが入ってます

2007-03-18 Sun

西の善き魔女

 このシリーズの中だと、外伝2巻(文庫版だと5巻)が一番好きです。

2007-03-17 Sat

 日々のできごと箇条書き。

  • 「アンフェア」再放送をわりと毎回ちゃんと観てた
  • 妹に「おねえって見た目通りの人って感じじゃん?」と言われた

 まなめはうすさん経由で知りました。熊本生まれ熊本育ちなだけにほとんどわかってしまう……。ブラックモンブラン、全国区じゃなかったのか。知らなかったです。びっくりです。そういえば東京では見かけてないな。

2007-03-16 Fri

佐藤多佳子 『一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ』 講談社

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-

 『黄色い目の魚』のときも思ったけれど。きらきらしてて眩しいよ……。

一つでも多くの物語を知りたい欲望

 死ぬまでに一冊でも多くの本を読みたい。活字に関してはもっといっぱい読みたい世界を広げたい深めたい、という欲望がある。漫画についてもちょっとはあるかな。一方、映像作品や音楽についてはそういう意欲がわかない。皆無なわけじゃないけれど本へのそれと比べると微々たるものだと思う。

2007-03-15 Thu

 産経新聞での企画、「子どもに贈るショートショート」「Newファンタジー」で扱った作品群を、それぞれのテーマ別にまとめ直した「ファンタジーの宝石箱」シリーズ第二弾。印象に残ったお話を挙げてみます。


  • 梨木香歩 『ムシに遭ってムシしなかった話』

 ムシと呼ばれる不思議な生き物と接する話。忘れ物の分度器を取りに夕方の学校へ行く……という展開で、西日のさす教室の風景が浮かんできて懐かしい気持ちになりました。


  • 斉藤洋 『びんぼう神としくじり神にとりつかれた運のわるい男の話』

 びんぼう神としくじり神にかわるがわるとりつかれ続けている男が提示した解決策とは。愉快なお話でした。

2007-03-14 Wed

簡易記録

PSYCHO+ 1  DRIVE A  GAME START   ジャンプコミックス

PSYCHO+ 1 DRIVE A GAME START ジャンプコミックス

PSYCHO+ 2  DRIVE B  GAME OVER   ジャンプコミックス

PSYCHO+ 2 DRIVE B GAME OVER ジャンプコミックス

 2巻に収録されてる「伝染源」が妙に好きです。

2007-03-13 Tue

ライラの冒険シリーズ

神秘の短剣〈下〉 ライラの冒険II (新潮文庫)

神秘の短剣〈下〉 ライラの冒険II (新潮文庫)

 『神秘の短剣』下巻まで読みました。おもしろすぎます血が沸き立ちます。ぐいぐい物語が進むので、読んでいるあいだちっとも気が抜けません。

2007-03-12 Mon

今日の読了本は『フィッシュストーリー』

 伊坂さんは文庫化の際けっこう加筆修正するから単行本も欲しくなって困る、図書館で単行本借りて読んだ『重力ピエロ』が文庫になったからそれを買って読んだらあのシーンがなくなっててこういうシーンが加わってて、と友達に語っていたら、「相違点に気づく君はすごいと思うけど」と言われました。そ、そうかな。でも、『重力ピエロ』は個人的に伊坂作品の中で一番好きだから気づいただけじゃないのかな。他のだったら気づかなかったかも。

 姫野カオルコ『ツ、イ、ラ、ク』が文庫化されていたことを今日知りました。わー、嬉しい。買っちゃおう。

2007-03-11 Sun

 午前中は、妹のクッキー作り(友達にあげるらしい)を手伝ってました。午後から図書館に行ってきました。

2007-03-10 Sat

びっくりした

 「斉藤和義伊坂幸太郎がコラボ」って見出しをあるサイトで見て、伊坂さんが作詞したのかと思って最初びっくりしました。違うんですね。

斉藤和義さんのアルバム『紅盤』の中に伊坂さんが書き下ろした『アイネクライネ』を基に斉藤さんが作った曲が収録されています。

「僕は『小説家は小説だけ書くべきだ』って気持ちが強くて・・・・・・。今回も最初、斉藤さんから作詞の依頼をいただいた時、すごく嬉しかったんだけど、妻に話したら即座に『やらないよね?』って言われちゃいまして(笑)。それは『あなたは作詞は素人なんだから、調子に乗るなよ』ってことで、ある意味とても正しいんだと思うんですけど、その時は、『ええ?』と思いました(笑)。それで、『本業の小説なら書けます』ってことを改めてお伝えして、今回の形になって。」

 『アイネクライネ』が掲載されている「papyrus vol.11」は確認していないのですが、ファンサイト無重力ピエロ」からの引用です。

 ……小説家が作詞をしたケース……というと。恩田陸さんが『ネバーランド』がドラマ化された際主題歌の作詞を手がけてたことがぱっと思い浮かぶなあ……。あ、あと柳美里さん。

2007-03-09 Fri

 成績通知書が届きました。とりあえず、再履修しなくちゃならない科目は無かったのでほっと一安心です。成績、キリスト教学が「優」でびっくりした……テスト、たいへんにあてずっぽうでいい加減なことを書いた覚えがあるんだけどな……。

わたし以外の人にとってはどうでもいいこと

 小説内で自分がときめく登場人物同士の関係性について考えた。

 やおいBLが苦手でも、性的関係までいかない男性同士の交流にはけっこうときめく方ではないかと思っていた。荻原規子『薄紅天女』や恩田陸ネバーランド』での、少年たちの関係性がすごく好きだったから。でもそっちの方が例外だったのかも、と最近思い始めた。少なくともわたしは、「男性同士の友情が描かれている作品」というだけでピコーンと変なスイッチが入ってときめきで血が沸く人間ではないみたいだなあ……と。むしろそういうスイッチが入るのは、女の子の同性への眼差しが描かれたときかもしれないなあ。それこそ恩田さんなら『六番目の小夜子』とか『蛇行する川のほとり』とか。さとうまきこさんの『ハッピーバースデー』とか……

 ……こんなことをお風呂の中でえんえんと考えていて、ふと我に返って、わたしは自分のときめきのツボを押さえた小説や漫画を探して読むのが本当に好きなんだな、興味があるんだなあ……と改めて思ったのでした。

 虚構で得られるときめきを追求することを、これからも生きる糧にしていけそう。……うーん、だから、現実においてときめきたいとか恋をしたいとかちっとも思わないのかも。

 「自分は異性から好意を向けられることは絶対にない人間なんだ」って気持ちもあって、その気持ちがどうやって構築されていったのかというと、自分の容姿をはじめとしていろいろ要因は思い当たるのだけれど……あー、こういう気持ちがあったから虚構に走ったのか、虚構に走ってからこう思うようになったのか、もうわからないかもしれない。

せつめいできない

 荻原規子『薄紅天女』の阿高と藤太の関係は「絆の強さ」と受け取ってときめいたのに、坂木司『青空の卵』の鳥井と坂木の関係はべたべたしすぎだと感じて引いた*1。精神的な結びつきの強さは同じくらいの気がするんだけどなあ……。この、「ときめく」と「引く」の境界線を自分でもうまく説明できないです。作中での描かれ方が自分の好みに合うかどうかの違い、としか言いようがなくて。

*1:追記。そ、そもそもこの二つを比較するのはそもそも無理があるのだけれど

2007-03-08 Thu

今日の読了本

2007-03-07 Wed

今日の読了本

2007-03-06 Tue

ケストナー 池田香代子訳 『飛ぶ教室』 岩波少年文庫

 どうしておとなは、自分の子どものころをすっかり忘れてしまい、子どもたちにはときには悲しいことやみじめなことだってあるということを、ある日とつぜん、まったく理解できなくなってしまうのだろう。(P.19)

 寄宿学校の男の子たちから「禁煙さん」と呼ばれているおじさんがとっても魅力的でした。「お役ごめんになった客車」の中に住んでいて、小さな庭の世話が一段落すると、草の上に寝そべって本を読み、夜は酒場でピアノを弾く、という暮らしをしている禁煙さん。「本ならどっさりもっていた」というところにかなりときめきました。

2007-03-05 Mon

別の生きもの

 ここで日記を書いていて思うこと。なるべく間違いなく自分の気持ちを言葉に置き換えたいと思うけれど、書きあげると「なんかちょっと違う」感じがすることがほとんどだ。言葉で示したかった気持ちは、言葉にした途端に、この日記を閲覧してくれる人に誤解されたり読み流されたり共感されたりすることのあり得る別の生きものになる気がする。

うまく言葉にできないのがもどかしいが書いておく

 好意的に捉えた人物像を語る言葉が好きだと思う。

 好意……とか、尊敬をこめて、その人のどういうところが良いか、すごいと感じるかを語るときの言葉。

2007-03-04 Sun

金水敏 『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』 岩波書店

ヴァーチャル日本語 役割語の謎 (もっと知りたい!日本語)

ヴァーチャル日本語 役割語の謎 (もっと知りたい!日本語)

 荻原規子さんの日記経由で気になって読んだ本。

 「アルヨことば」に関する箇所が特に興味深かったです。宮沢賢治『山男の四月』に登場した中国人も「〜ある」「〜よろしい」って言葉遣いだったから、それを読んで以来何が起源なのか気になっていたので。

 どこかで既に指摘されてそうだなあ、と思ったのだけれど、どうしても気になったのは、「遊☆戯☆王」が「遊☆技☆王」と記されていたことでした。

2007-03-03 Sat

2007-03-02 Fri

斉藤洋 『白狐魔記 戦国の雲』 偕成社

戦国の雲 (白狐魔記 4)

戦国の雲 (白狐魔記 4)

 白駒山の仙人の弟子となり、人に化ける術を身につけた白狐魔丸の物語・第四弾。白狐魔丸は、人の世に入り込みすぎると見たくないものを見るとわかっていながら、人との関わりを完全に絶つことはしないようです。

 憑依する術にも、感覚を操る「感憑依」、体の動きを操る「体憑依」、意識をなくさせ完璧にのりうつる「魂憑依」と種類がある……こういうしっかりした設定があるとわくわくします。

 さらに、すごいと思ったのは、人間に化身している白狐魔丸が、織田信長の屋敷にあがるシーン。

 白狐魔丸は足にわらじをはいていたが、それはあくまで見せかけで、わらじに見えるのは、白狐魔丸の足なのだ。白狐魔丸は人間に化身するとき、衣服やはきものごと人間に化身するから、わらじだけぬぐというわけにいかない。

 しかたなく、白狐魔丸はぬぐしぐさだけをして、わらじを消した。消したというよりは、瞬時に、わらじをはいていない九十九小吉に化身しなおしたといったほうがいい。(P.64)

 この箇所に、細かいなあ行き届いているなあと、妙に感心してしまったのでした。

2007-03-01 Thu

マクドナルド 脇明子訳 『かるいお姫さま』 岩波少年文庫

 併録の『昼の少年と夜の少女』は、『“文学少女”と飢え渇く幽霊』にも登場した話ですね。魔女によって暗い部屋に閉じ込められ、昼に寝て夜起きるよう育てられた少女と、日の当たる場所で育てられて闇を知らない少年の物語。少女の方は、自分は夜寝て昼起きているのだと思っているので、こっそりと部屋を抜け出して初めて見たお月さまをお日さまだと思ってしまうのですね。その間違いが正されるのは、昼の少年と出逢ってから。個人的には、少女が初めて庭園に出た夜、そこ出逢ったものたちを大事にいとおしむようすが瑞々しく描かれているシーンがお気に入り。

 『かるいお姫さま』は、魔女の呪いで体の重さがなくなったために空中にふわふわ浮かんでしまうだけでなく、感情の重さも失って「深刻になる」ということを知らずに育ったお姫さまの物語。登場人物同士の会話も愉快で、楽しめる作品でした。

O・ヘンリ 金原瑞人訳 『最後のひと葉』 岩波少年文庫

最後のひと葉 (岩波少年文庫 (539))

最後のひと葉 (岩波少年文庫 (539))

 収録作品:『よみがえった良心』『警官と賛美歌』『株式仲買人のロマンス』『犠牲打』『二十年後』『伯爵と結婚式の客』『ジェフ・ピーターズの話』『一千ドル』『都会の敗北』『金の神と恋の使者』『緑のドア』『回転木馬のような人生』『賢者の贈り物』『最後のひと葉』

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