開発も、テストも、音響の現場も。

4月も中旬にさしかかった京都は、爛漫(らんまん)たる鴨川の並木桜も春の嵐に散ってしまいました。

さて我らCueZy開発チームは、日々バージョン2.0.1のコーディングを行っておりますが、ベータ版のテストも兼ねて、現在ふたつの音響の現場にかかわっております。

ひとつ目は、キヤマニア『さびしいといま』
5/31 - 6/1 西陣織の工房跡をそのまま利用した創作空間『西陣ファクトリーガーデン』にて、ダンサーの帰山玲子さんと、ギタリスト・シンガーの渡辺智江さん、ガムラン奏者の やぶくみこさんとのセッション・パフォーマンスです。

『さびしいといま』というタイトルは、石原吉郎さんの同名の詩から引用されたもので、シベリア抑留の経験が色濃く陰を落とす作品です。
ダモイの合い言葉や、絶えず自問を強いる強迫観念、現代との社会感覚の乖離(かいり)など、普段日常のなかでは触れる機会の少ない、ちょっと不思議な雰囲気をまとった舞台になるかもしれませんね。

キヤマニアBlog http://blog.livedoor.jp/kiyamanian

在りし日には、唄うように織機の音が鳴り響いていたであろう会場。

天窓から差すひかりが、とっても素敵なのです。


そしてふたつめは、ニットキャップシアター『少年王マヨワ』
6/14 - 16 伊丹アイホール 6/28 - 30 座・高円寺1 兵庫/東京の二都市公演です。
おなじみニットのコアメンバーに、多彩なゲストの面々を加えての一大巨編。ごまのはえお得意の古事記から着想を得て、幼くして散った王子・マヨワの物語を軸に、壮大な古代史ロマンをまとい、現代の団地を縦横無尽にかけめぐる(なんのこっちゃ)。
まあスタッフワークに骨が折れる、決して飽きさせない、そして飽きさせない作品になることでしょう。

マヨワWeb http://knitcap.jp/33rd

写真はマヨワのお初穂。


おまけ

キヤマニア、意義ある仕事(あのスティーブン・ホーキングと同じ難病の介助ですって)を持ったり、子育てに励んだり、インドネシアに叩きに(太鼓を)いったり、飛び入りで七色の美声を披露したり、すてきな女性たちの現場です。
この映像にある稽古の日は、ひかりがやわらかく、風がやさしくて。とっても穏やかな時間が流れていました。


ベートルズの渡辺智江さんによるボサノバ。ギター教室いこうかな。。