朝日舞台芸術賞中間選考会

第8回朝日舞台芸術賞の上半期中間選考会の結果が出た。
今回から新たに「舞踊賞」を創設、また、前回までの「舞台芸術賞」を「アーティスト賞」と改めるとのこと。舞踊関連ではグランプリ候補にNoism08『Nameless Hands〜人形の家』が入っている。アーティスト賞には昨年『コンタクト』『オルフェオとエウリディーチェ』『牧阿佐美の椿姫』がありながら惜しくも「舞台芸術賞」を逃したと思われる酒井はなが『カルメン by石井潤』の演技で入った。「舞踊賞」には首藤康之と活動休止中の「水と油」の小野寺修二によるコラボレーション『空白に落ちた男』、小島章司フラメンコ2008『越境者』がノミネートされたようだ。新人賞的な「寺山修司賞」には大駱駝艦村松卓矢(『ソンナ時コソ笑ッテロ』)が入っている。
Noismと『空白に落ちた男』は話題作であったので絡んでくる展開は予想できたが、小島章司はやや意外。とはいえ、作品、小島のダンスとも面白かったので異議はない。過去にも「舞台芸術賞」にノミネート経験はあるし、記事によると過去の実績も加味してという要素もあるようだ。舞踏系の支持も根強い。
下半期、新制作の大作バレエ等の上演予定といえば新国立劇場の『アラジン』があるし、一昨年、舞踊作品として初めてグランプリを獲得した山海塾の新作もある。はかに、名古屋、静岡の上演だがH・アール・カオスの『神曲』あたりも気になるところ。


■上半期の候補決まる 第8回朝日舞台芸術賞・中間選考会
http://www.asahi.com/showbiz/stage/theater/TKY200807240108.html