文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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防衛省広報誌「マモル」は扶桑社発行・・・。

防衛省には「セキュタリアン」とかいう広報誌があったが、それが随意契約問題などの不祥事で廃刊になり、それに代わって今年一月、「マモル(mamor)」とかいう広報誌が創刊されている。発行元は、扶桑社である。言うまでもなくフジ・サンケイグループの出版社である。この「マモル」という防衛省広報誌にも、守屋は深く関わっているらしい。そもそも「マモル」という雑誌名が、守屋の「守る」から取っているというから笑わせる。週刊文春今週号が、以下のような記事を掲載している。

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週刊文春

■守屋が名付けた防衛省広報誌マモル



「“防衛省天皇”として四年以上の長きにわたって防衛省に君臨した守屋武晶前時間の影響力は防衛政策や幹部人事に止まらず、広報誌の契約にまで及んでいました。防衛省が編集協力している広報誌『MAMOR(マモル)』の雑誌名は、実は守屋前事務次官の“守”から付けられたというのは、省内では有名な話です」(防衛省関係者)

 今年一月に創刊された『マモル』は、巻頭グラビアにアイドルの夏川純を起用するなど、斬新な誌面作りで省内でも話題になったという。

「もともとは防衛省所管の財団法人『防衛弘済会』が発行していた『セキュリタリアン』という広報誌があったのですが、昨年一月の防衛施設庁官製談合事件により、公益法人との随意契約についての見直しが行われたのです。防衛省から多数の天下りを受け入れている『防衛弘済会』は、自衛体内の売店の運営や出版などを行っており、広報誌もほぼ防衛省の買い取りであったため、昨年七月に企画競争に切り替わりました」(同前)

 コンペには防衛弘済会、扶桑社を含む三社が参加、結果的に扶桑社が採用されたという。全国紙社会部記者が語る。

「このコンペには、かねてから『防衛弘済会』外しを考えていた守屋氏の意向が働いたと言われています。そもそも『セキュリタリアン』の路線を敷いたのは、守屋氏と沖縄の普天間飛行場キャンプ・シュワブ移転問題で対立した元那覇防衛施設局長の西正典氏でした。西氏は地元の頭越しに強引に沿岸案で決着を図ろうとする守屋氏に対し、地元の意向を汲もうとして昨年一月に更迭されており、その因縁が尾を引いている面があるのです」

 人事権を掌握し、恐怖政治を敷いてきた守屋氏にとって、防衛省の“顔”とも言える広報誌には人知れずこだわりもあったようだ。

「新雑誌の名前は、候補リストの中から守屋氏自身が“マモル”を選んだとされています。企画競争を経て創刊された『マモル』でしたが、現在も二万部のうち約一万二千部は防衛省が買い取っており、予算規模も前の雑誌と変わっていない。単に発行元が変わっただけで、何のためのコンペだったのか」(前出、防衛省関係者)……