日常から気付くこと

今日ゼミテンのSさんと話していて、「観光用キャンプ場で常に七か国語ほどに触れる機会があったことが、私の学問的関心を引いたのかもしれない」ということに気がついた。

あーしかしナショナリズムと国際化と資本主義の話はどうしよう(笑)

言語の商品化の話にすればいいのかなあ。

7/18に発表する内容

前回の発表では、「バスクのテロに関して」「母語崇拝に関して」「国際化に関して」の三点セットを発表しましたが、今回はもう少しコンパクトにいろいろ考えながら本を読み、卒論に向けて問題意識を絞りたいと思いました。とりあえず、前回までにいろいろ言いましたが、言語についての話に絞ります。


1.自分の言語教育体験とその背景について


ここで詳しく説明することは省きますが、ノンエリートの両親は、私をエリートにするために財産ほぼ全てを投げ打って私に英語教育およびその他の教育をしました。これについては東大卒→現在みずほ銀行勤務のいとこの存在などもあり、とにかくその結果私は、どんなことを考えるときにもたいてい海外の例を一つくらい引っ張って考えるような人間になりましたし、自分の考えなどをとにかく外に広げたい、と考える非常にある意味「資本主義的」「帝国主義的」な人間になりました。

経路依存性、ということばは、普通技術革新などのときにしか使われませんが、ここであえて使用したのは、両親が信じていたことが「従姉」という偶発的な先発例によって実現され、私自身にも周りの人にも、高野絵理佳という人間の発展性は彼女のキャリアステップと似たものであるべきという認識が生まれた、という観点でこの単語を使いました。


ここから下がプリントに書く内容

  • ノンエリートの両親(自営業、東京出身)
  • ナイーブな外国語への信頼
  • ミクロレベルでの経路依存性を保障するような先例「従姉」

(東大→メガバンクM銀行への就職、ノンエリートから見たエリート像)


この部分で今後調べる予定、読む予定の本

検証バブル―犯意なき過ち

検証バブル―犯意なき過ち

ちょうど私が生まれた1984年というのは、バブルが始まる少し前であり、その準備として数多くの対策が採られた年でもありました。

2.言語に対する平等意識と不平等意識(題は適当、あとで考える)
留学していたときに、多くの言語を平等に扱う(言語学で言うvariety)観光地にいました。また、それまでやたらと英語を始めとする言語に興味があったこともあって、言語変種一つ一つに対しての劣等意識などは、自分では持っていないつもりでした。ただ、留学前に友人から「スペイン語なんて使えない言葉」と言われたリ、逆に留学中に自分が「そんな使えない言葉学びたくない」と少数言語に対して発言してしまったりなどの経験を通じて、言語への複雑な思いが形成されていました。

また、英語に対しては幼い頃からやりすぎたという嫌悪感もありました。加えて、過剰に英語だけが進学などに有利に扱われることに対してはとても違和感を感じていて「せこい」と思っていました(英語は、帰国子女などで簡単に「購入」できる言語だったからです)。大した才能を持ち合わせていない私が、外国語ができる、というだけで異常なほど人にちやほやされる情景に、大変な違和感を感じていました。また、他の才能をもっと持っていたはずの友達が、語学ができないということで逆にうまくいかなかったりするのをみて、非常に申し訳なく思っていました。


自分が留学した経路などを考えると、どうしてもやっぱり私は言語を商品とかそんな風にしか捉えていなかったと気付く。だけど本当は言語の獲得はそんな風になされるものではないはずだとわかっている。わかっているけどそういう現実。バスク語が過度に注目される理由とは?私はやっぱりそれは経済的に盛り上がっているからだったと思う。カタルーニャしかり。中央政府は経済権力を付けるため?に言語を認めたのか?そう思われるふしがあまりに多すぎる。ただ、その原理は他にも生かされていった。今多くの言語が復権しているのはその影響?


ここから下がプリントに載せること

  • 英語圏への留学
  • 10近い言語との交流
  • 近代言語学が持つ意識の自然な獲得
  • 英語が持つ特権性の意識
  • 他言語の階層性について


3.言語の商品化


バスク問題や、自分がいた地域での問題を通じて、言語政策は権力関係を変化させる力があり、また、経済にも大きく左右されているということを感じていました。ナショナリズム
かつて自分が考えていたような、単なる人と人とのコミュニケーションに使うものでもなければ、

  • コミュニケーションツールとしての言語?
  • エリートになるための言語?

→言語の商品化?


今後の予定
言語とは何か、と考えられる本をもう少し読む
商品化に関する議論を探す
もう少しバスクに関する本を調べる
英語の特権性を調べる


参考文献

帰国子女―新しい特権層の出現

帰国子女―新しい特権層の出現

ことばと国家 (岩波新書)

ことばと国家 (岩波新書)

言語からみた民族と国家 (岩波現代文庫―学術)

言語からみた民族と国家 (岩波現代文庫―学術)

国家の退場―グローバル経済の新しい主役たち

国家の退場―グローバル経済の新しい主役たち

バスクとバスク人 (平凡社新書)

バスクとバスク人 (平凡社新書)