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2017-01-17

映画『沈黙』のキャッチコピーがクソすぎる

 

 

 2017年1月21日から日本全国公開となる映画『沈黙 -サイレンス-』。

 遠藤周作の原作小説を愛読していた僕は「スコセッシが映画化?」と半信半疑だったが、配役を見て「これは見たい!」と期待した。

 

 なにしろキチジロー役が窪塚洋介である。

 あの「I Can Fly」の窪塚がキチジロー。

 これほどの適役はない。

 

 思わず原作小説を再購入したばかりか、前売り券まで買いに行った。

 今から公開が待ち遠しくてたまらないのだが、気になる点が一つ。

 日本版独自のキャッチコピーである。

 

「なぜ弱きわれらが苦しむのか」

 

 クソである。ビックリするほどのクソである。

 今回は、このクソすぎるキャッチコピーを、原作小説のネタバレなしで批判してみよう。

 

【目次】

(1) キリスト教迫害史はキリスト完全敗北の歴史

(2) 助演男優賞候補イッセー尾形が演じたのは?

(3) 原作小説『沈黙』がフィクションである2つの理由

(4) カクレキリシタンのその後

(5) 最新型映画前売り券に驚く

 

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2017-01-15

AKB商法のルーツを探る

 

 

 2016年、オリコン年間シングルチャートTOP10のうち、7曲をAKB48等の秋元康プロデュースアイドルが占めた。

 この結果に「握手券」等の特典で複数買いさせる『AKB商法』を批判するのは簡単なことだ。

 

 ところで、最近『推し武道』(推しが武道館いってくれたら死ぬ)という漫画を読んだ。

 この『推し武道』は地方アイドルを題材にしたオタク肯定漫画なのだが、これが大変面白い。

 そこでアイドル文化に興味を持ち、「AKB48商法」のルーツについて色々調べたのがこの記事である。

 

 ちなみに、僕はAKB48の曲を3曲(会いたかった・ヘビロテ・恋チュン)しか知らなかったニワカなので、どうぞ古参オタの人は上から目線でご覧いただきたい。

 

【目次】

(1) 秋元康は「握手会」の存在すら知らなかった?

(2) 複数買いが常態化したソフマップイベント

(3) 地下アイドルの聖地『ライブインマジック』

(4) 落選組『モーニング娘。』人気が生んだ単推し文化

(5) 下着だらけのAKB48『ヘビロテ』PVは女性監督

(6) オタクの理想「恋愛禁止条例」の是非は

(7) 生き残った地方アイドル『ひめキュン』

 

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2017-01-01

神作画のクソアニメ『ポッピンQ』徹底批評

 

 

 東映アニメ60周年記念オリジナル作品として、大々的に宣伝されながらも、観客の入りは少なく、歴史的大爆死が確定している、この『ポッピンQ』。

 

 イメージ原案、主題歌は良く、アニメ作画は最高の出来だといっていい。

 それなのに、キャラ設定が悪く、シナリオ展開が最悪のために、とんでもない駄作になっている。

 不思議と1800円払って損をした気分にはならない。

 「お金がかかっている」ことは見ていて伝わるし、「シナリオが未消化」ということもない。

 ただ、シナリオが小さくまとまりすぎて、自己完結してしまっている。

 低いハードルを、特に華麗というわけではない飛び方で、ジャンプするだけの内容だ。

 予定調和の試練に感情移入できるほど物好きな連中はいない。

 そもそも、95分のオリジナル作品で5人組少女を出すという企画自体が無理な話。

 そのくせ、五人全員の試練の克服を描いているのだから、そりゃ浅い展開になってしまう。

 あと、『ポッピンQ』に決定的に欠けているのは、制作者側のこだわり。

 例えば、ヒロインたちが全然エロくないのもその一つ。

 これは『ポッピンQ』が、誰でも(女児や男オタクだけでなく、女性も)楽しめる作品という使命のもとに作られたからだろう。

 しかし、そのおかげで男オタクに「また見よう」と思わせる動機が生まれなかった。

 中三の女の子を描くのならば、フェチシズムを追求した表現を見せるべきではなかったか。

 クライマックスのダンスシーンは圧巻だが「すごいMMD」でしかなく、独自性はない。

 そして、ラストでは感動のカケラすらなく、乾いた笑い声を立てることしかできない。

 「丁寧だが面白味のない」失敗作といえる。

 

 このように『ポッピンQ』は「ダメな映画とはなにか?」を知る格好の素材なので、何かを批判したい方は鑑賞することをお勧めする。

 以下、くわしい批評である。

(ネタバレはできるだけ防いだつもり)

  

【目次】 

(1) イメージ原案、主題歌、アニメ作画は素晴らしい

(2) 共感できず、エロくもない五人の中三ヒロイン

(3) 95分のオリジナル作品で五人組は企画ミス

(4) 愛らしい外見だがこざかしいポッピン族

(5) 高知県に無人自動改札機はない

(6) 東映アニメ60周年記念作品←駄作フラグ

 

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