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2017-04-04 書籍『成田克彦―「もの派」の残り火と絵画への希求』に寄稿しました

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東京造形大学現代造形創造センター刊行の書籍『成田克彦―「もの派」の残り火と絵画への希求』に寄稿しました。執筆者は梅津元、清水哲朗、菅章、藤井匡、前田信明、光田ゆり、母袋俊也の各氏(敬称略)。末席に加えていただいています。


拙論は「あなたを、裏返す/《Shade in the field》に見る「反」の構築」と題し、成田克彦《Shade in the field》の構造に展示空間や立地まで組み込まれていることを考察します。また、そこに見られる「反」の構築=「裏返す」思考をいくつかのヒントをきっかけに考えています。


現在、NADiff a/p/a/r/tで先行発売中とのこと。お問い合わせなどは以下のリンク先をご覧ください。


2017-03-15 郡司ペギオ幸夫氏《因果反転を可能とする地平》開催

今年6月東京都美術館で開催の「エピクロス空き地」展に関連する連続講義の第3回として、早稲田大学 表現工学科教授 郡司ペギオ幸夫氏を迎え《因果反転を可能とする地平》を開催いたします。


概要



以下、郡司教授からの概要です。

生命・時間は、因果反転の継起によって実現される。

因果関係は論理的必然性言及する経験則でありながら、実在すると誤認される。

人間は動物である、が論理的真とみなされるのは、人間が動物の一部であると信じられるからだ。

しかし「人間」は言葉に過ぎず、何を指し示しているか原理として決定できるわけではない。

通常、「人間」が指し示していると考えられる人間なるものの否定形さえ、「人間」は指示し得る。

それに気づいている詩人は、「動物は人間である」と言い切ることができる。

詩人が極端なわけではない。

我々が厳格に確定されると信じている対象や概念も、外部性を潜在し、因果律は反転可能となる。

因果律の反転によって生きることが実現され、生きることは時間でありアートとなる。

2017-03-06 ミックスジャムは見た28に参加します。

茨城県古河市古河街角美術館で行われる、「ミックスジャムは見た28」に参加します。

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■ミックスジャムは見た28


なお19日は13:30分より出品作家によるギャラリートークがあります。僕はキャンバス絵画を4点ほど出す予定です(増えるかも)。

2017-01-13 沢山遼氏 事物の動態/事象の束:クラウスからスタインバーグへ開催

今年6月東京都美術館で開催の「エピクロス空き地」展に関連する連続講義の第2回として、美術批評家の沢山遼氏を迎え、《事物の動態/事象の束:クラウスからスタインバーグへ》を開催いたします。


概要

場所:東京都美術館 2F スタジオ

日程:2017年1月27日(金曜日)

時間:午後6時30分〜

料金:無料

定員:30名程度

予約不要

主催「エピクロスの空き地」実行委員会

公式サイト

http://mniizeki.wixsite.com/epicurus

Twitter

https://twitter.com/epicurus_akichi

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2017年6月 開催の「エピクロスの空き地」展に関連する連続講義第2回として、美術批評家の沢山遼氏を迎え《事物の動態/事象の束:クラウスからスタインバーグへ》を開催いたします。沢山氏が『コンテンポラリー・アート・セオリー』に書かれたポスト=メディウムについての議論を中心に、さらにご自身のお考えをお聞きします。

クラウスは、メディウム(媒体・素材)の概念を現象学的/身体的な経験の推移や、映像的な技術から捉え直し、それを「自己差異化」の運動のただなかにおいて記述しようとします。同様に、卓抜な複数ピカソ論や「他の評価基準」などの論文で知られる美術史家のレオ・スタインバーグもまた、動かない絵画上にダイナミックな力動を見いだします。

作品をどこから、どのように見るか。

沢山氏によるポスト=メディウム論は、クラウスを踏まえながら、新たな視座=「事物の動態/事象の束」へと私達を導くでしょう。

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「エピクロスの空き地」

参加作家

相澤秀人・秋本将人・秋廣誠・三輪洸旗・小塚康成・永瀬恭一(テーマ原案)・新関淳(代表

2016-11-28 ART TRACE PRESS04が刊行になります

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11月28日発売のART TRACE PRESS04ですが、一部書店では12月中旬に店頭に並ぶそうです。ART TRACEのサイトからの通販もお勧めします


http://arttrace.org/books/details/atpress/atpress04.html


今回、僕はレビューを二本、寄稿しています。

  • 「不可視の宛先、南天子画廊の岡ざき乾二郎」
  • 「あつめる、つくる、ばくはつする ゲーム《マインクラフト》の呼び声」

また、引き続き編集協力もしています。03号と02号の発行間隔が2年半あいた事を考えると、1年半で04を出すことができたのは良かったなと思います。


おそらく、先日亡くなった中西夏之氏のインタビューに注目があつまると思います。実際、僕が知る範囲でも中西氏の言葉としてはかなり率直な内容になっている印象です。収録してから2年経ってしまいましたが、むしろ今発表されることに意義が生まれたかもしれません。


早見堯氏の批評の採録は、とても貴重なものです。どれも一読して驚く若い方もいるのではないでしょうか。このような水準の美術批評がきちんと書かれていたことの裏返しに、世で喧伝され消費される「美術批評」で物事判断すると、本当に様々なことを見誤るということも逆照射されているように思います。お勧めは「ケネスノーランドの絵画 全体性物質性(1978年)」「壁から離れる絵画 理知と感覚との再統合(1980年)」です。


鈴木了二さんが登壇された「座談会 もうひとつの建築──立原道造再考」の収録と記事化は、僕にとっては個人的にとてもうれしいものでした。2007年に、鈴木氏のお仕事である金刀比羅宮を見たいがために四国まで一人旅をしたことが思い出されます。

http://www.konpira.or.jp/about/architecture/ryoku-tai-den/page.html

また、アセテートから出版された、鈴木氏の手帖をまるっと書籍化したすごい本「JULY 2001〜MAY 2004―RYOJI SUZUKI ARCHITECT EXPERIENCE IN MATERIAL NO. 47 PROJECT KONPIRA」も購入して何度も見返しました。建築家という思考そのものが本になってしまったようなめちゃくちゃな(それでいてかっこいい)本です。こんな本、後にも先にも見たことないです。

http://www.acetate-ed.net/bookdata/007/007.html


横たわる建築、という鈴木氏のキーワードは、はっきりと「建築史の更新」を目指している、極めて野心的な提案です。今回の対談を読めばわかるように、それは近代日本の見え方も更新する可能性がある。建築にかぎらず、美術、芸術一般に関心がある人にとってヒントになると思っています。


拙レビューについては、是非ご感想などお聞かせください。引き続き05号の準備も行われています。お楽しみに。