日経春秋 春秋(8/24)

賞に名を冠されたドイツのガウスいわく「数学は科学の女王だ」。金融工学との蜜月もまた必然なのだろう。もっとも、生身の人間の欲望が渦まく現実の相場は時として公式通りには参らない。そういえば、難問「ポアンカレ予想」を解いたロシアの数学者は「フィールズ賞」を辞退した。解けないのは人の心か。

 お後がよろしいようで……。

日経社説 誤認逮捕「人質司法」も反省を(8/24)

 憂慮されることには、弁護士までが「人質司法」に慣れきった様子がうかがえる。拘置中の被告人のうちどれだけを、弁護士が裁判所に保釈請求したのかをみると、一昨年は25%強しかない。1978年までの9割超から甚だしい低下である。

 ああ、日本。この国のかたち。

毎日社説 視点・小泉時代考 不良債権処理

 小泉首相は、この不良債権問題を処理する金融担当相に、竹中平蔵氏を起用した。02年10月に竹中氏は、04年度末までに不良債権を半減させる不良債権処理策を決定した。株価は下落し、日本経済に「竹中ショック」が走った。それでも小泉首相は口を出さない。完全な「丸投げ」だった。
 結果として、この「丸投げ」が功を奏した。金融は専門知識の世界で、世論や政党に配慮すると政策とタイミングを誤る。その連続が、それまでの金融政策だった。

 経済政策でみれば、小泉政権の最大の功績は、この不良債権の処理である。専門家に「丸投げ」という手法は、専門知識が不可欠な分野での改革には有効だった。(論説委員・北村龍行)

 だった。

読売社説 [漂着ゴミ対策]「海の“縦割り”の解消が先決だ」

 現実問題ってやつです。
 床屋談義は志が高いものだけど、現実っていうのはゴミの処理です。ゴミの処理が問題なのは、常に隣人のゴミの処理です。つまり、そういうのが現実です。現実は、足下にも及んでいるわけで、そういう現実にちゃんと向き合うのが床屋談義より大切なもの。

朝日社説 ガウス賞 数学の奥深さを知った

 日本には、そのフィールズ賞受賞者はすでに3人いる。伝統的な強さを保ちつつ、弱い部分を鍛えたい。「先細り」が気がかりな日本の数学だが、伊藤さんの受賞をそんな懸念を吹き飛ばすきっかけにしたい。

 藤原先生のご本を読むように。

cover
遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス: 藤原 正彦

朝日社説 イラン核問題 時間稼ぎはだめだ

 イランが本当に原子力の平和利用で経済発展を願うのなら、ただちに濃縮をやめるべきだ。包括案には、原発用の燃料を提供する約束もあるといわれる。
 イランはウラン濃縮を続けることに国家の威信をかけているようだが、国際協調による原子力開発の方が実益が大きいことを冷静に考えるべきである。

 と朝日様が言うのだからアフマディネジャドもよく聞きように。

これもなぁくらっと幻惑

 ⇒池田信夫 blog:愛国心の進化

愛国心が存在するためには、当然その対象である国家が存在しなければならないが、主権国家という概念は17世紀以降の西欧文化圏に固有の制度であり、家族や村落などの自然な共同体とは違う。国家は、ベネディクト・アンダーソンのいう想像の共同体であり、具体的な実体をもたないがゆえに、それを愛する心は人工的につくらなければならないのである。

 まあ、国家=主権国家、はとりあえずいいとして。

こういう利他的な行動を遺伝子レベルで説明するのが、群淘汰(正確にいうと多レベル淘汰)の理論である。通常の進化論では、淘汰圧は個体レベルのみで働くと考えるが、実際には群レベルでも働く。

 愛国心なりが遺伝子の利他的な行動とかに直結して説明されるとかになるとしたら、トンデモですよ。……うーん、どこから説明したらいいのかずきずきするけど。
 あるいは、すでに愛国心とかいう文脈は終了して、それとは別に利他的な行動が議論されている?

しかしアジアが帝国主義諸国の植民地支配下に置かれるなかで、日本は急いで国家意識の育成につとめた。その天皇制のミームが近代化を支えたわけだが、他方ではそれが暴走して破局的な戦争をまねいた。

 それってめちゃくちゃな議論ですよとか言うには、きちんと議論しないといけないだけど。(天皇制のミームじゃなくて江戸時代に日本が作り出したイデオロギーだろうと思う。)
 放言ですみません、という程度のメモにしておきます。(俺って洒落のわからんやつかも。)

はてなアイデアに投稿

 ⇒はてなアイデア - 投げ銭でもらったはてなポイントをダイアリーに表示するためのモジュールが欲しいです。「そうかみんなこれに投げ銭しているんだ」というのが見えるとはげみになると思う。
 日記のエントリでときおりポイントをいただきます。ありがとうございます。
 で、思ったのですが、このエントリには、これだけ投げ銭貰ったというのがダイアリに表示するためのモジュールがあったらどうかと。
 これは、はてぶ補完計画、にもなると思うのですよ。
 現在のはてなブックマークだと、祭りはどこでつか的に膨れる部分があってそれはそれでいいのだけど、特定のエントリが身銭でどれだけ評価されたかというのとそれほど対応しない。
 なので、その主張にはこれだけ価値があるとされたという効果のもう一つのポジティブな指標になるのでは。
 このアイデアが実現されたらすぐに取り入れます。
 と、ふと思ったのだけど、これって、モジュールでやらないで手動でやってもいいのか。

どってことない笑話なんだけど

 ⇒OhmyNews開店準備中Blog|佐々木俊尚のオーマイニュースへの疑問 (上)

この点について私は中台くんに、「なぜこれほどまでに意図的な記事を?」と問うた。しかし彼は「読者を誘導するようなつもりはまったくなく、あくまでも公平に記事を書いたつもりなんです」と答えた。この不思議な受け答えは、オーマイニュースの他のスタッフにも共通していて、私が「週刊金曜日のような左翼系メディアにしようと思ってるんですか?」と聞くと、多くは口をそろえて、「そういうつもりはまったくなくて、イデオロギー的に偏ったメディアになっちゃいけないとずっと思ってるんですよね」と口をそろえるのである。私が思わず「じゃあどうして左に傾いた記事ばかり?」と問い返すと、「うーん、気がついたらそうなっちゃうんですよ。どうしてでしょう?」と答えるのだ。

 佐々木さん、ご健闘あれ、というところか、なんでこんなのに突っ込むのかよくわからないが。
 ワタシ的にはオーマイニュースはそれほど関心ない。JANJANみたいなものかなと思うくらい。
 というか、ようするにこれらの集まっちゃうサイトは、編集にその価値がある。編集の力量だけが問われる。
 でなければ、別に個人ブログがあればいいわけで、個人ブログの編集的な要素はコメントやトラバ(見えないトラバを含めて)でそれをフィードバックさせていけばいいのではないか。
 極論すると、コメント・トラバが編集を補完できれば、オーマイさんみたいな編集の価値はどうなるのか。っていうあたりが2.0的なんでしょうかね。よくわかんないけど。

今更ながらにWindowsのフォルダ階層の記号にバックスラッシュなんか採用した奴を呪いたい

 "私の青春を返して"| "SHIT"{50}
 それはさておき、っていうか。
 VISTAでも、
 C:\ahaha\ufufu\nekoneko\
 とかになるのだろうか?

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 これとか⇒asahi.com:映画「ゲド戦記」、原作者がHPに批判的「感想」 - 文化芸能
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 BBCBBC NEWS | Entertainment | Tokyo rejects pregnant Spears ad
 ロイター(Oddly Enough )⇒Pregnant Spears ad too "stimulating" for Tokyo metro | Oddly Enough | Reuters.co.uk

A poster showing singer Britney Spears nude and pregnant has been rejected by officials at Tokyo's subway system.

 翻訳?⇒ブリトニーの妊婦ヌードは刺激的すぎる? | エキサイトニュース

 
追記
 コメント欄にて教えて諸田。
 メトロ白旗⇒J-CAST ニュース : 東京メトロ「降伏」 ブリトニーのヌードそのまま掲載