Hatena::ブログ(Diary)

fishing with johnの日記 Twitter

2018-10-12 草とten shoes 手紙のように

11月1日発売の草とten shoesの1stアルバム月曜日にさえずる」ですが、アマゾンで予約を開始し始めました。

https://www.amazon.co.jp/%E6%9C%88%E6%9B%9C%E6%97%A5%E3%81%AB%E3%81%95%E3%81%88%E3%81%9A%E3%82%8B-KATS-001-%E8%8D%89%E3%81%A8ten-shoes/dp/B07HXCS5XV/ref=sr_1_1?s=music&ie=UTF8&qid=1539383748&sr=1-1&keywords=%E8%8D%89%E3%81%A8ten+shoes

いよいよこの作品が世に放たれるのだなと実感が増して来ているこの頃です。今回デザインを担当してくれたデザイナーの吉積里枝さんが渾身のジャケットブックレットを作ってくれており、それはもう素晴らしいものが出来上がりつつありますダウンロードストリーミングが主流の昨今に於いてCDという物体をどう魅力的な商品としてパッケージするのか、プロデザイナーさんの矜持というやつを見せられ、我々ただただ感動している状態です。これはもうCDでぜひ手にしていただきたく思っている次第です。

今回はジャケットの打ち合わせの段階で「手紙テーマにしたい」という提案を我々出しており。というのもアルバムラストを飾る「草とテンシューズ」という曲に「手紙のように歌うわ」という一節があり、それを主軸にしたら良いのではと思いついたのです。そこからジャケット手紙に、ブックレット封筒のように見立てるというアイデアが出され、歌詞手紙の文面のようにしよう、切手にはうちの愛猫ミル坊を載せようなどと詳細が決まり。歌詞を折り畳んで封筒のように収めるというアイデアがその場でりえさんから出され、それを受け「グッズでレターセットも出せるね!」などと早くもグッズ展開に話が飛ぶ辺りが店主ならではでありましょうか。色々とアイデアが固まったのです。(そんなアイデアの元となった「草とテンシューズ」はこちらで試聴可能です。)https://soundcloud.com/user-905801191/lrkiswxtdzz9

りえさん曰く「メンバー全員のテイストを出したい」とのことで、当初素材としてプロイラストレーターカメラマンに頼むという選択肢もあったのですが、それをあえて排除し、メンバー自身イラスト写真を駆使してりえさんが草テンならではの世界観で上手にまとめてくれました。岩崎さんに「こういうイラストを描いて」と指示し、メンバーのインスタをチェックしては「この日にアップしたこの写真を送って」と指示を出し、結果メンバーだけの素材で作られることとなったのです。「素人の店主たちがバンドを始めた」というこのバンドのコンセプトを理解し、初期衝動のようなものを掬いとってプロの手腕でまとめてくれたのです。その手腕には感心させられっぱなしでした。歌詞カードを開ける際、封筒を開ける時のドキドキ感を味わっていただけるのではないかと思います言葉も隅々までデザインされ、歌詞を書いた私も「こんな素敵なドレスを着させてくれたのか!」と作者冥利に尽きました。フォントも背景の写真も素晴らしくて詩集出版する喜びに似たものを感じました。

ステッカーキャッチコピーやプレス用の文言なども私が書いたのですが、そこは山田氏が「このひと言をこう変えたら良いんじゃない?」とさり気なく添削してくれ、結果良いものに仕上がりました。今回のアルバムにまつわる言葉のあれこれは私と山田氏の合作と思っていただいて構わないかと。そんな山田氏が書き下ろしてくれた提供曲「冬の日の幻」はどーんとアルバム冒頭に収録しました。soundcloud試聴出来るようになっていますhttps://soundcloud.com/user-905801191/qhabqnji0hki

ぜひ山田ファンマストで買っていただきたく。山田バンドでお馴染み上野さんもフルートで参加していますし、他の曲では安宅さんも参加しています。これを買わずして山田ファンを名乗ることは許されないぜと半ば脅しのような感じで強く申したい私がいます。そこのあなた、買うのです。買わないと良い感じで年を越せないぜっ。アマゾンポチッとするのです。

あれこれ書いて来ましたが、実は私もまだ現物を手にしていないのです。レコ発ライブの前日に現物が届く予定です。そんなギリギリ進行なのかと驚かれるでしょうが、その通りなのです。みなさんとほぼ同じタイミングで現物を手にして感激したく思っている我々です。まずは10月20日の巣巣でのレコ発にご来場よろしくお願いします。来場するのです。ポチッとするのです!!

10月20日(土)等々力巣巣

「草とten shoes」1stアルバム月曜日にさえずる」発売記念ライブ

出演:草とten shoes/山田稔明 

ゲスト:上野

18:30開場/19:00開演/3500円お菓子



宣伝に次ぐ宣伝で読まなきゃ良かったと思った方もいらっしゃるしょうが、ここで宣伝しないでどこで宣伝するというのでしょう。そこはもう海よりも広い心で許して欲しいのです。宣伝マンと化して宣伝に明け暮れる日々を送らねばならないのです。そんな宣伝マンとして10月を過ごしています。少しひんやりするようになって来ました。みなさん風邪などひかぬようご自愛下さい。そしてポチッとして下さい。楽天でも買えます

f:id:fishingwithjohn:20181013080427j:image

f:id:fishingwithjohn:20181013080550j:image

f:id:fishingwithjohn:20181013080642j:image

f:id:fishingwithjohn:20181013080733j:image

2018-10-07 スプーンと魔法 貸切り図書館64冊目

先日は貸切り図書館の64回目をゲストに優河さんを迎えてお送りしました。たくさんのご来場をありがとうございました。この日はmolnで展示中のmiyazono spoonさんが優河さんの大ファンということで、展示を記念してのライブだったのですが、あいにく主役の宮園さんが体調不良で来られなくなり。しかし「会場のみんなで宮園さんに届けましょう」との優河さんの呼びかけもあり、宮園さんの手作りスプーンの柔らかさと、優河さんの凛とした歌声呼応しているかのような、とても温かいライブとなりました。ライブの一部をインスタで配信していたので、宮園さんもその様子を見られたそうです。(見ながら感動で号泣していたとの報告を受けました。)

優河さんに出演していただくのは3回目なのですが、前回私は不在だったので久しぶりに優河さんの歌声体感したのですが、相変わらずの圧倒的な歌唱力表現力に心打たれてしまいましたね。癒しシャワーを浴びているかのような感覚でした。新譜の「魔法」を聴き込んでいたのですが、ギター1本の弾き語りでその世界観表現し切っていて、素晴らしかったです。変則チューニングも駆使していましたが、そのコード感も美しく、繊細なアルペジオなどギタリストとしても優れている人だなと改めて感心してしまいました。(チューナーを一切使わずにチューニングしていて、耳が良いのだなと思いました。)

本の紹介のくだりではちくま文庫の「世界の猫の民話」というアンソロジー本を紹介してくれました。ランダムにページをめくりお客さんの合図で止まった箇所のエピソード朗読してくれたのですが、最初に選ばれたのがラトヴィアの話で、何だか不思議な縁を感じましたね。朗読しながらその内容にくすくす笑ってしまったり、内容の楽しさが伝わる朗読でした。

最後には客席の真ん中に移動してマイク無しの生音で歌ってくれたのですが、空気振動を肌で感じることが出来て感動しましたね。それこそ魔法を感じさせる素晴らしい瞬間でした。

貸切り図書館、次回はこちらも久々、比屋定篤子さんと笹子重治さんをゲストに迎えてお送りします。こちらもよろしくお願いしますということで。

f:id:fishingwithjohn:20181012081914j:image

2018-09-30 秋のオリーブ

もう9月も終わりなのです。この時期ともなるとすでに来年スケジュールを決め始めているのです。来年の話をすると鬼が笑うなどと言いますが、もう笑い声がそこかしこで聞こえて来ている感じです。鬼の笑い声って果たしてどんな声なのかしらと想いを馳せながらスケジュールと向かい合っています何となく米津玄師の「Lemon」という曲の合間に聞こえる謎の「クェッ」というカエルを踏みつぶしたかのような声に近いのではないかしらと今書きながら思っています。たくさんの小さな鬼たちが米津さんの歌う背後(総理風にせごと読みます)で「クェッ」という笑い声を上げていると思うと何だか愛おしく思えますね。鬼さんキュートだねという感じで。

キュートといえば、この間ご近所カフェのディモンシュさんでカジヒデキさんと堀江博久さんのライブを見させていただきまして。(店主の堀内さんにお誘いいただいたのです。)とても50代とは思えないカジさんのキュートな佇まいにすっかり魅了されてしまいました。ボーダーに短パンというスタイルをあそこまで貫くともうそれはロックだなと。私が90年代に愛聴していた過去名曲と最新曲が全く違和感なく並び、フレッシュに鳴らされ歌われるのです。私の好きな音楽性に間違いなく「ネオアコ」「ギターポップ」というキーワードが入るのですが、カジさんの音楽はその琴線に触れまくりですっかり胸キュンしてしまいました。カジさんはカポタストを使わないで全部ハイポジションコードを押さえていて、「あ、この人はエレキの人なんだな」とその演奏スタイルにもロック魂を感じました。新曲「秋のオリーブ」も良かったし、素晴らしいステージでした。

そして堀江博久さんもロックスター然とした色気に満ちており。カジさんにツッコミを入れながらのMCも面白く、改めて魅了されてしまいました。私は堀江さんが松田岳二さんと組んでいた(今も組んでいる)ニールイライザというユニットの大ファンで、それこそ90年代に聴き倒していたので、青春が蘇りましたね。振り返ればニールイライザも、堀江さんがカジさんと組んでいた「ドッツボーダーズ」も、堀江さんのソロも、堀江さんがサポートしているコーネリアスも、全部好きで聴いているのです。堀江さんとくるりCoccoさんとドラマー臺太郎と組んでいた「SINGER SONGER」は何年前のことでしょうか。(堀江さんに「私、臺太郎と一緒に昔バンドをやっていたんですよ〜」と伝えたら「あ、そうなの〜?」と気さくに応えてくれました。)オケを流しながら鍵盤やギターやら持ち替えての演奏で、インスト弾き語りもどれも最高でした。特に最後にカジさんと一緒にやったニールの「ヴィオレッタ」には感涙でした。

この日は山田氏も見に来ていて、ゴメス新譜の推薦コメントをカジさんに書いてもらったお礼を直接述べておりました。カジさんと山田氏のニコニコの2ショットを撮る私。そして「私もいいですかっ?」とカジさんとの2ショット山田氏に撮ってもらう私。このキャッキャしてる感じは何なのだろう、これがネオアコの成せる技かと思いつつ。全員40代50代のおじさんなんですけどね。

スタイルを貫いて続けることの大切さをカジさんに改めて教えられた私です。そしてかっこよくて面白い堀江さんにも大人の男の魅力とは何ぞやと教えられました。取りあえずドットボーダーを着続けることから始めようと思った私です。

それにしてももう10月に突入とは驚きです。いよいよ年末が見えて来ました。そりゃ鬼もキュートに笑うというものです。(米津玄師歌声の背後で。)f:id:fishingwithjohn:20180930091640j:image

f:id:fishingwithjohn:20180930091733j:image

f:id:fishingwithjohn:20180930091826j:image

2018-09-27 草とten shoes アルバムリリースの秋

気が付けば9月も後半なのです。早いのです。時の流れは。

バリ携帯を失くして帰国したあやは帰国直後に胃腸炎になってしまい、しばらく物も食べられなければ携帯で連絡も取れないという不自由状態が続いていたのですが、ようやく体調も回復携帯も新しいのを入手し落ち着いた模様です。おそらくバリで何かしらの菌にやられたのでしょう。踏んだり蹴ったりという言葉はまさに今回のあやのためにあるのではないでしょうか。でもまたバリに行きたいな〜と呑気に言っているのでよほど楽しい旅だったのでしょう。踏まれても蹴られてもまた歩き出せば良いのです。

そんなあやがボーカルをつとめるバンド「草とten shoes」ですが、ここでも折に触れ経過を書いて来たレコーディング作業も終わり、いよいよファーストアルバムリリースされる運びとなりました。ガチガチだったデビューライブから2年で何とかここまで辿り着けました。本当にアルバムなんか出せるの?と我々のライブを一度でも見た方は思われたことでしょう。当の本人たちが一番そう思っていたのです。しか岩崎さんが「アルバム出して台湾ツアーしよう〜」と計画を立ててしまったので、周りの人たちがその通りに動くことになり、本当にアルバムを出して台湾ツアーすることになりました。岩崎さんの社長力でここまで稼働して来たようなものです。

今回私が全体のプロデュースを手掛け、山田稔明氏(GOMES THE HITMAN) に楽曲提供コーラスで、安宅浩司さんにペダルスティールマンドリンゲスト参加していただきました。エンジニアハンバートハンバートなどを手がけている上野洋さんです。

草とten shoes

1st Album 「月曜日にさえずる」

2018.11.1 リリース

収録曲

1、冬の日の幻(作詞作曲 山田稔明)

2、夏はまっしろ(作詞作曲 五十嵐祐輔)

3、猫にしか見えない色(作詞作曲 五十嵐祐輔)

4、桃色爆弾(作詞作曲 五十嵐祐輔)

5、私の踊り子(作詞作曲 友部正人)

6、草とテンシューズ(作詞作曲 五十嵐祐輔)

草とten shoes プロフィール

岩粼朋子の呼びかけで2016年に結成。バンド名の由来は店主の複数形(テンシューズからバンド初心者であるお店の店主たちがある日突然バンドを組み、ライブ活動を始め、アルバム制作するまでわずか2年間というストーリー性がそれぞれのお店のお客さんをきっかけに話題を呼び、ライブではこれまで山田稔明直枝政広カーネーション)、近藤研二、高橋徹也高橋久美子exチャットモンチー)、女優片桐はいりなどと共演。

メンバー

佐々木綾(ボーカル) 

 鎌倉雑貨洋服海外アンティークなどを扱う「moln」の店主。「貸切り図書館」という本と音楽 にまつわるライブイベントも定期的に開催中。

岩粼朋子(リーダー) 

 今年で開店15周年を迎えた等々力にある家具雑貨の店「巣巣」の店主。著書に「小さな巣を作るように暮らすこと」(SBクリエイティブ)がある。

イシカワアユミピアノ) 

 鎌倉アトリエBOAT」を主宰。鍵盤奏者。草や布を使って作品制作する作家業の傍ら、朗読ピアノユニット「象の音楽」でも活動中。

五十嵐祐輔(ギター) 

 春日部鎌倉工房を持つ張子人形店の店主。ソロユニットfishing with john 」としてこれまでに4枚のアルバムと2枚のDVD作品リリース

今回バンド経験の店主たちが始めたというストーリー性を重視して極力メンバーだけの演奏シンプルにまとめましたが、素朴過ぎぬよう要所要所にゲスト演奏も入れました。山田氏はわざわざ歌入れの時にスタジオに来てみんなを鼓舞してくれたし、予定のなかった曲にもコーラスで参加してくれました。上野さんにはミキシングの他にフルートも吹いていただきまして。安宅さんもこちらの望む通りの演奏をしてくれて、そのプロフェッショナルぶりに改めて感心してしまいました。安宅さんの録音は安宅さんの近所のリハスタで行ったのですが、何と隣のスタジオで細野晴臣さんがリハをしていて、細野さんみたいな大物がこんな駅近のスタジオでリハするんだ!と2人で驚きながらの録音になりました。多少その時の高揚した感じが音に現れている気もします。ぜひそこら辺もチェックしていただきたく。

レコ発ライブもあれこれ決定しております

10月20日(土)等々力巣巣

「草とten shoes」1stアルバム月曜日にさえずる」発売記念ライブ

出演:草とten shoes/山田稔明 

ゲスト:上野

18:30開場/19:00開演/3500円お菓子

そして台湾で展示とライブも行います

11/3(sat)~ 「草tenの展」四人展 at 台湾台中市 實心裡 生活什物店

11/2(fri)台湾 新竹、3(sat)台中、4(sun)台南、5(mon)台北

そして鎌倉でも行います

11/24(sat)鎌倉 moln

共演:高橋久美子、青羊(けもの)

しろ作っちゃった以上売らないといけないのです。もうこれは是が非でもお買い上げよろしくお願いしたい所存なのです。各会場ではサインなども僭越ながらさせていただきたいなと思ったりしています。今まではシンプルに「fwj」と書いてみたり、「五十嵐祐輔」と役所書類に書き込むかのような面白味のないサインでやり過ごしていたのですが(何しろ私は字が下手なのです)、今回ばかりは改めて貰った人にありがたがれるサインを書かないとなと決意を新たにしておる次第です。貸切り図書館アーティストさんをお招きする度にその方のCDレコードを買ってサインをいただくようにしているのですが、後でサインと日付けを見返すとその日のことを思い出して楽しめるのですよね。物に思い出を加える作業大事なのだなと学びました。そんなわけで私やメンバーに会える環境の方はぜひ直接本人たちからお買い上げいただくと良いかなと思っております。まずはライブ会場でお会い出来ればと。ジャケットもとても可愛いです。今は表だけ公開していますが、裏も中身も盤もどれも素敵なのでぜひ物として手にしていただきたいです。

そんなわけで草とテンシューズ、ぜひよろしくお願いしますということで。

f:id:fishingwithjohn:20180927080756j:image

2018-09-11 私、平成最後の晩夏に昭和を味わう

そんなわけで佐賀から帰りました。わずか1週間だったのですが、長く感じましたね。

佐賀ではだいたい惣菜など買って部屋で食べていたのですが、たまに外食もしておりました。佐賀でRITMUSというお店をしている北島さん夫妻に美味しい中華に連れて行ってもらい、紹興酒炭酸で割った上海ハイボールなるものいただきました。料理に合って実に美味でございました。こういう地元の人じゃないと知らない店に連れて行って貰えるのは嬉しいことです。

その北島さんに紹介して貰った松原うどんという店も良かったですね。病院の奥のガレージみたいな空間にあるカウンター7席だけのこじんまりした店で。その店内の作りがビンテージというか、もう昭和時代からそのまま更新されてない雰囲気なのです。メニュー張り紙やら店の什器やら歴史を感じさせて。おばあさんひとりで切り盛りしているのですが、このおばあさんがまたジブリ映画に出て来そうな優しい魔女みたいな雰囲気なのです。にこやかな笑顔で素敵なのです。おばあさんひとりで順番に作っているので、うどんが出て来るのが異様に遅いのですが、そこは丁寧に作ってくれている証でしょう。このおばあさん、背が低い上にちょっと腰を曲げているので、カウンター内での作業の様子がこちらからまり見えず、うどんをちゃっちゃと湯切りするアクション特に感じられず、でもいつの間にかうどんが出来上がっているので、どうやって作ってるんだろう、天ぷらもいつの間にか揚がっているしなと不思議な気分になったのですが、きっと魔法か何かで作っているのでしょう。そういえば呪文みたいな独り言も呟いておりました。そんな魔法調理によって作られた野菜うどんは麺も柔らかくつゆも出汁が効いていて美味でした。値段も400円と破格で。こんな佐賀の小さなうどん屋魔女がいたとは驚きです。

去年佐賀に来た時にもおそらくほぼ常連しか来ないであろうビンテージ食堂に入ったのですが、今年もそういう古い店を1軒見つけて入ってみました。経年を感じさせる暖簾から見ても歴史がありそうです。まず入ったら店員のおばちゃんに「うわあ」と少し驚かれたのですが、常連じゃない人が入って来たことにびっくりしたのでしょうか。ここの店内も昭和から更新されていない作りなのですが、少し雑多で小汚い印象なのです。古い雑誌とか新聞とかが無造作に置かれており。田舎の親戚の家の感じが半端ないのです。夫婦で昔から経営している店と思われ。とりあえず瓶ビールを頼んだのですが、これがまた微妙にぬるく。キンキンに冷えてなんぼのビールなのになあと思いつつ次に冷奴を頼んだのですが、あらかじめたっぽたっぽに醤油がかけられており。奴が子供プールに足元を浸らせているかの如く醤油に浸っているのです。間違えてかけ過ぎたのでしょうか。醤油の量はセルフでお願いしたかったなあと思いつつも、ひたひた醤油奴とぬるぬる瓶ビールが旅に来た感を味わえて、妙に落ち着く感じでしたね。若干の哀愁も味になるというか。あと野菜炒めも頼んだのですが、おばあちゃん家で日曜の昼に出して貰ったような懐かしの味でこれも良かったですね。美味くもなく不味くもなく。途中で常連客が入って来て会話が始まったりなどの光景が見られ。テレビでは鶴瓶の家族に乾杯を放映しており、私はひとり遠く離れた佐賀家族に乾杯しておりました。

食べ終えて店を出る時に店員のおじちゃんがわざわざ出口まで追いかけて来て、何だろうと思ったら「お客さん、もしかして新聞記者の方ですか?」と聞かれ。あまり想定外の問いに戸惑いつつも「いや、違いますけど…」と応えたのですが、あれは何だったのでしょうか。私は普通にTシャツ姿だったし、メモも書いてないし、おじちゃん取材らしきこともしてないし、どこに記者要素を見出したのでしょうか。あまりに妙な質問で帰り道に反芻しながら笑っちゃいましたけどね。ひょっとしたら何か面白いネタがあったらブログに書いてやろうという私のジャーナリズム精神を嗅ぎ取って「む、こやつは新聞記者かっ」と判断したのでしょうか。だとしたらある意味鋭いですけどね。

おばちゃんの方が野菜炒めを作っていたのですが、普通にフライパンがっしゃんがっしゃんしていたので、ここは魔法調理ではなかったようです。魔法の部類に入るのはかけ過ぎの醤油と私のジャーナリズム精神を見抜く目くらいでしょうか。

昭和香りを残すビンテージ食事処を佐賀で堪能した平成最後晩夏でした。平成時代を丸ごと昭和のまま乗り切るのだから昭和って長い時代だったんだなあと実感しますね。次の年号になってもきっと昭和のままなのでしょう。むしろそうであって欲しいとさえ思う昭和生まれの私です。f:id:fishingwithjohn:20180909111611j:image