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2017-01-17 アットホーム鎌倉 貸切り図書館41冊目

先日は恒例のイベント「貸切り図書館」の41回目をゲストにcinnabomさんと中村好伸くんをゲストに迎えてお送りしました。先週の高野寛さんに続いて今年もう2回目の開催です。今回はcinnabomさんの新譜レコ発ツアーの一環ということで、鳥取から中村好伸くんも駆けつけてくれました。中村くんに会うのも久々だったんですが、あんまり久々な感じがしないというか、変わらないのですよね印象が。思えばお互い鎌倉引っ越したり鳥取引っ越したりと環境は大きく変わったんですが本人たちは変わってないという。片やcinnabomさんとは初対面だったんですが、彼女出身横須賀の方だそうで、同じく横須賀出身のうちの妻と「えー何中ですか?」「えー、あそこなんだー」と地元感溢れる会話に花が咲き、リハの段階からアットホームな雰囲気に包まれておりました。「何中?」というヤンキー定番のような質問大人になってからもするものなんですね。

そんな良き雰囲気のまま迎えた本番ですが、中村くんは相変わらずの歌ごころ溢れるナイスギタープレイで魅了してくれました。もう何度も聴いている曲ばかりなので口ずさめるのですよね。ふんふんと心の中で一緒にハミングしながら聴いておりました。貸切り図書館にはfwjのメンバーとしても含めると最多くらいに出演している中村くんですが、紹介する本を持って来るのを忘れるという安定のボケもかましてくれまして。苦肉の策として「これから読もうと思っている本」というくくりでちょうどmolnに置いてあったアアルトコーヒー庄野雄治著「誰もいない場所を探している」を紹介してくれました。この本は先週高野寛さんのライブの時にスタッフとして手伝ってくれたミルブックスさんから出ている本で、私も読みましたがとても良い本なのでお勧めです。(ステマではないですよ。)「これから読もうと思う本」という未来型の紹介は初めてですが、中村くんは現在地元倉吉で「saon」というガラス雑貨のお店を奥さんと経営しており、36歳で脱サラして徳島コーヒー焙煎を始めた庄野さんの仕事に向き合うアイデア集とでも言うべき本書は「地方個人でお店を経営すること」という観点において中村くんには何かしらのヒントになるのではないでしょうか。そんなこんなで終演後に中村くんは本書を買って帰りました。こういう切り口もまあ有りなのではないでしょうか。

続いての登場のcinnabomさんはギタリストARATAさんとのデュオ編成で。素晴らしい歌声にこれまたうっとりと魅了されてしまった私です。ボッサのリズム空間系のギターという組み合わせも気持ち良く。地元ということで歌ってくれたサザンの「夏をあきらめて」のカバーも良かったですね。後半には中村くんも演奏に加わり、レオン・ラッセルカバーなどギタリストの競演を堪能しました。後で聞いたんですがARATAさんはテニスコーツの初期のギタリストだったそうで、当時よく明大のスタジオでリハをしていたとのことで、私とニアミスしていたことが判明し。色々な繋がりがあるものだなと思った次第です。そんなcinnabomさんが紹介してくれた本は谷川俊太郎著「あたしとあなた」という詩集で。ナナロク社から刊行されているこの本を私は本番前に見せてもらったのですが、とても凝った丁寧な装丁で、というのも詩に合わせて紙を作るところから始めたというこだわりの一品になっているそうで、これはもうひとつ物体として美しいなあとうっとりしてしまいましたね。デジタル出版では成し得ない1冊だと思いました。cinnabomさんは英語歌詞を書くことが多いらしく、その時には主語というものを明確にしなくてはならず、「I」とか「YOU」とかまさしく「あたしとあなた」を意識せざるを得ないそうで、そういった意味でもこの本が琴線に触れたそうです。何よりも装丁の美しさに驚いてしまった私なので、ぜひこれは入手したいと思いましたね。

この日はあら恋のクリテツさんやfwjバンド鎌田さんなど知り合いも多く見に来てくれて、客席もアットホームな雰囲気で見ていて楽しかったですね。終始心地良い空間になっておりました。私も個人的中村くんと鎌田さんに久々に会ってfwjも本格的に動かないとなあという気運になりましたね。打ち上げ大人数になり、つい楽しく飲んでしまった私です。良い夜でした。

貸切り図書館、次回は3月にまた開催する予定です。そちらもぜひよろしくお願いしますということで。f:id:fishingwithjohn:20170114162626j:image

2017-01-16 確かな光 貸切り図書館40冊目

先日は恒例のイベント「貸切り図書館」の2017年初回にして、記念すべき40回目を高野寛さんをゲストにお迎えしてお送りしました。たくさんのご来場をどうもありがとうございました。高野さんとは去年広島フェスでご一緒し、その時に「こういうイベントがあるんですけど出演していただけませんか」とお声を掛けたのですが、まさかこんな早くに決まるとは思わず。新年早々高野さんの歌声が聴けるとあり、テンションが上がっていた我々なのですが、お客さんも同様で会場は満員御礼でございました。

今回は高野さんのリオの写真集過去出版していて、我々にも近しいミルブックスの藤原さんがスタッフとして駆けつけてくれまして。藤原さんが間に入って色々働いてくれてリハも本番も順調に進みました。現在高野さんは週1で京都大学講師として通っているとのことで、新幹線移動が大変だとか、若い生徒さんたちはみなCDを買わないとか、色々興味深い話を聞かせて貰いました。高野さんくらいだとアナログレコードをたくさん所有しているのかなと思ったら、新幹線での長時間移動という生活スタイルもあり、やはり音楽は全部リッピングしてデータで保存しているのだそうです。本番でも話してくれましたが、近頃の大学生CDプレイヤーも持っていないし、そもそも今のmacにはCDを取り込むところさえないという話に時代を感じましたね。(まあ思えば私もレコードか、PCに取り込んだデータのどちらかしか聴いてませんですけどね。)

そんな雑談などしつつ迎えた本番ですが、新旧取り混ぜた選曲カバーも多数あり、さすが先生だけあってトーク運びも巧みで、素晴らしいステージでしたね。YMOの「Cue」のカバーを聞きながら「そういえばYMOが再び盛り上がったのって高野さんが司会をしていたソリトンという番組きっかけだったんじゃなかったっけ」と懐かしく思い出しました。実は私はソリトン」のTHE BOOM宮沢さんがゲストの回の公開収録を見に行ったことがあり、それを高野さんに話したら「よく抽選当たったね〜」とのことでしたが、確か知り合いが番組ADか何かで観覧に誘われたような覚えがあるのですよね。そんなことも思い出し勝手にぐっと来てしまった私です。「歌詞がとても文学的だと思う」とのことで細野さんの「終わりの季節」を歌ってくれたり、ボブ・ディランの「時代は変わる」に高野さんが日本語訳詞を付けたものを歌ってくれたり、「普段ほとんど小説とか読まないんだよね」と仰る高野さんですが言葉へのアプローチの仕方に作家性を感じましたね。実際高野さんの書く歌詞にも文学性を感じますし。高野さんは唯一浪人時代に太宰や芥川など近代文学を読み漁り、それ以降はほとんど読んでないそうなのですが、その熱心に読んでいた時代のことをもっと聞きたかったような気もしますね。(それはまあ次回に期待ということで。)

そんな高野さんが紹介してくれたのは2冊とも漫画で。まずは東村アキコ著「かくかくしかじか」という作品で。漫画家を目指し美大生になった主人公青春を描いた自伝作品だそうですが、高野さん自身芸大出身共感出来る部分が多々あり、笑えるし泣けると絶賛されていました。美大芸大出身者はとにかく変わり者が多いとのことで、実際高野さんは大阪芸大入学自分よりも変わり者がたくさんいて救われたと話しておりましたね。高野さんは大学時代から曲を作り始めたそうなので、その頃からアーティスト高野寛形成されたのでしょうが東村さんが作中で言うところの「頭がお花畑ピーターパン状態」な芸大美大生という特殊存在について半ば自虐的目線で語っていたのが面白かったですね。高野さんの創作秘密を紐解くのに「芸大出身」というのが大きなキーワードになりそうです。そんな高野さんも今やそんな大学生を教える方の立場なのがまた面白いですけどね。

もう1冊はこうの史代著「この世界の片隅に」で。映画SNSなどで評判になって見に行ったそうなのですが、あまりに素晴らしかったので原作本も手に取ったとのことでした。映画さながら原作の方もとても丁寧な表現がされており、膨大な取材力を感じさせる何気ない1コマ描写台詞のないシーンに込められた情報量など、きめ細かい筆致に感銘されたそうです。またもう1冊「暮らしの手帖」の戦争時の記事書籍にまとめた「戦争中の暮しの記録」という本も一緒に紹介してくれて。「この世界の片隅に」の中にもこの本を資料として描いた部分があるそうで、実際に写真として見るとまたリアルに感じると話されておりました。「この世界の片隅に」は基本ほのぼのとしたコメディタッチなので、だからこそ戦争の恐ろしさや痛みが際立つとのことで、映画を見て感動した人は漫画の方もお勧めとのことでしたね。ちょうど藤原さんが原作本を貸してくれたので、私もじっくり読んでみようと思いました。ちょうど映画を見た後だったので高野さんの感想をうんうん頷きながら聴いてしまいました。その後声優のんさんについての話に絡めて「逃げ恥」とか「君の名は」についての話なども飛び出し、授業中に先生が話してくれるちょっとした雑談みたいで面白かったですね。高野さんご自身も言ってましたがこのくらいの小さい会場でお客さんの顔が見える範囲で喋るのにちょうど良いお喋りで、ある意味貴重でしたね。そんなトークの後に聴く「確かな光」も心に沁みましたし、「おさるのナターシャ」や「夜の海を走って月を見た」(高野さんのトリビュート盤で山田氏がカバーしたバージョンもまた良いのです)「虹の都」など名曲をたくさん聴けて大満足のステージでした。そんな素晴らしいステージを届けてくれた高野寛さんに感謝です。

貸切り図書館、今年もマイペースで開催されていくと思います。もし機会があればぜひにということで。よろしくお願いします。f:id:fishingwithjohn:20170116134052j:image

2017-01-08 この世界の片隅に、猫と

先日、久々に時間が空いたので去年見られなかった映画この世界の片隅に」を見ようかと黄金町にある映画館に赴いたのですが、何と昼間の回はすでに満席とのことで入れず。劇場は年齢層高めのお客さんで溢れかえっており、その人気っぷりは年を跨いでも衰えていないんだなと実感しましたね。仕方なくレイトショー枠で見るかと切符を先に購入せむと受付に行くと「あ、鎌倉molnの方ですか?」とお姉さんに話し掛けられ。聞くとテニスコーツライブの時にmolnに見に来られた方だそうで。映画館の人に認知されてるなんて何か俺たち地元感出てるじゃんなどと思いつつ、レイトショーまで時間を潰さないとなあとふらふら横浜方面へ歩き出すと「あ、この辺に野毛山動物園があるよ」と妻が言うのであり。この寒い動物を見るのも何かなと思っていると「無料だよ」と言うのであり。ダーターで見られるのならまあいっか、レイトショーまで時間あるし、冬の動物園もまた一興であるか、と赴くことになり。

そんな流れで訪れた野毛山動物園無料ながらかなり充実した施設であり。百獣の王ライオンもいればキリンもいるしペンギンもいるのであり。冬枯れた人も疎らな動物園は風情があるというか風情しかないと言っても良いくらいで、間近に動物たちの表情を眺めながら「この子は今北風吹き荒ぶ午後に冬の匂いを嗅ぎながら何を想っているのであろう、片想い相手眼差しが何故我に向かぬのか世を嘆いているのであろうか」などと勝手ストーリー投影ながら見ていたのですが、何しろ動物たちはどの子もみな可愛いのですよね。ミル坊を飼い始めてからというもの動物全般が愛おしく思えるようになり、毎日言葉の通じぬ相手コミュニケーションを取りながら暮らすうちに愛情が育まれたのか、ただもうそこにいるだけで可愛いという感情が生まれるのですね。レッサーパンダ2匹が戯れ合う様子を見ているだけでご飯3杯はいけるほどなのです。ただどの動物を見ても「ミル坊に似てるな」「ミル坊もこういう表情するよな」「ミル坊はここまでキツくはないよな」とミル坊経由の感想しか出て来ないので、結局はミル坊が可愛いということなのかとも思ったりしたんですけどね。はむはむと草を咀嚼するツキノワ熊のどこか切な気な眼差しを見ながら、ミル坊は今どうしてるかなあなどと思い出したりした次第です。

この動物園では触れ合いコーナーがあり、手の平サイズハムスターたちを撫で回せるというので子供たちに混じって私もハムスターを撫でたんですが、撫でてるうちに何だかミル坊に悪いような気持ちになり。最近は隣のお宅の飼い猫のミミくんがよく我が家に遊びに来ており、この子がまた人懐こいので来る度についつい撫で回してしまうのですが、ふと気付くとミル坊が「他所の猫を愛でてる…。僕という存在がありながら…」と寂し気な目で見ているのであり。その度に「この子可愛いけどミル坊が一番だよう〜、お前だけだよう〜」と倍のテンションミル坊を可愛がるに至るのですが、ハムスターを撫でながらついその寂し気ミル坊の寂し気フェイスを思い出してしまい。今頃「ハムスターを愛でてる…。僕という存在がありながら…」と拗ねているのではあるまいかと思い、「すまんなハムスター、俺には愛する猫がいてな」とそそくさとハムスターを戻し、心の中でそっとミル坊に謝った私です。 動物園を見るのもひと苦労なのです。家に猫がいると。

そんな動物園タイムを経て夜にまた映画館に戻り「この世界の片隅に」を鑑賞したのですが、これが噂に違わぬ素晴らしい作品でした。戦時下にも日常があり、生活があり、笑ったり泣いたり、人と人が触れ合ったり愛し合ったりすれ違ったり傷付けあったりという営みがあったのだよなあと当たり前のことに気付かされましたね。私がとても良いなと思ったのは戦時下の衣食住の描写がとても丁寧ということで、そこに生まれ育った者、嫁にやって来た者、嫁に行き出戻って来た者、戦いに出て帰還した者などが集う家の食卓風呂納屋や庭、火を起こしたり洗濯物を干したりラジオを囲んだりという生活のいきいきとした様子(防空壕を作る際に背くらべした柱を使うという粋さよ)、作業のためにもんぺを繕いお洒落にも気を使いハレの日にはおめかしするというファッション描写や、食材物資が足らない中を創意工夫して料理作りに挑戦し時には失敗するなど(砂糖のくだりは笑いました)、その豊かさは戦時下といえども変わらぬものなのだなと思いましたね。また主人公のすずが絵を描くという文化的な側面から世界アプローチするというのもとても良く、波をうさぎに描くロマンチックさとそこから生まれる恋や(振り返ればそうだったというのがまた良い)、降り注ぐ爆弾を見て絵の具を連想する描写も新鮮だったし、戦艦スケッチするのを取り締まる権力の滑稽さとそれに屈さない庶民のたくましさなど、生きていくのに衣食住以外の芸術必要人間戦時下にもいたというのを心強く感じました。そしてそれを突然奪ってしまうのが戦争なのだという描写に心の底から戦争は嫌だなあと思ってしまいましたね。全体ほのぼのとしたコメディタッチからこそ伝わる強いメッセージがありました。素晴らしい映画でした。

主人公のすずを演じたのんがまた素晴らしく、すずの可愛いらしい仕草を見ながら「ああ、ミル坊もこういう仕草するよなあ」とここでもミルフィルターを経由してしまった私ですが、あの戦時下の家にも猫の姿があった描写には何だか泣けましたね。爆弾が飛び交う中でも猫は猫として人間と同様にたくましく生きていたのだなと。

そんなわけで動物人間を同時に愛おしく感じた1日となりました。みなさまも機会があれば是非。

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2017-01-05 伝統と芸能

元旦から帝国ホテル怒濤12時間営業も無事終わり、池袋東武の搬出も終え、年末から催事ラッシュが何とか一区切り付きました。年末は体調を崩したのでかなりきつかったのですが、まあ無事新年を迎えることが出来て良かったです。

帝国ホテルでは毎年様々な大道芸人さんたちと一緒になるのですが、彼らの営業ネタというのが毎年寸分の狂いもなく同じで、台詞BGMアドリブに見えるやり取りや客いじり、ギャグなど全く同じパッケージを何十年もやり続けているのですね。それを1日3ステ回すのでこちらはすっかりネタを覚えてしまい、そのお馴染みの内容を見る度に「嗚呼、1年経つのは早いな」としみじみするという状況が恒例となっています。50代後半くらいの紙切りの女芸人さんが毎回自己紹介で「本名藤原紀香って言います〜」というツカミを私が記憶する限りここ10年は続けているのですが、こういう場所での藤原紀香賞味期限って意外に長いんだなと感心させられますね。ちょうど良いというか。さらにあと10年は使えそうですし。まあ肝心の客席の方はややウケですけどね。海外舞台活動している人は台詞なしのジェスチャー大き目のネタで決まってるし、子供受けするネタの人は舞台に必ず子供を上げるし、「ギネス2ついただいてます」とか「笑っていいともなど数々の番組に出ました」など随所に挟まれるアピールもきちんとまとまってるし(笑っていいとも賞味期限はいつまでなのかが気になりますね)、日々様々な場所で繰り返しやっていくうちにこのパッケージに収まったのだろうなと芸人さんたちのこれまでの歩みに想いを馳せつつ毎回見ている私です。彼らはおそらく体調が悪くてもメンタルが沈んでいても口や身体勝手に動くくらい稽古をしているのでしょう。それって毎日安定した味のラーメンを作ったり豆腐を作ったりというような感覚に似てるのかなと思いつつ、もう新ネタ永遠に下ろさないのかなという余計な心配もしてしまうんですけどね。こうも毎年同じネタだと。まあ新しい味のラーメン豆腐を作ってもあまり喜ばれないという事情もあるのでしょうが

年末池袋東武に連日出ていたのですが、職人展と同じ会場でテレビドラマ相棒」の展示をやっており、数分に1回は番宣CMまたぎでよくかかっている番組ジングルが鳴るという現象が閉店まで続いたので、もう一生分は「相棒」のジングルを聞いたのではないでしょうか。ジャジャン!というジングル終わりに「相棒!この後すぐ!」とかナレーションを心の中で入れながら聞いてましたけどね。平日の昼間にスーパー銭湯などに行くとよく再放送の「相棒」や「科捜研の女」がテレビで流れてるイメージなので、無性に風呂に入りたくなりましたけどね。ちなみにこの展示、入場料が1000円するので、この規模でこの値段って一体どんな内容なんだと気になって仕方なかったのですが、流石に1000円払ってまでは見る気にはならず。相棒展の入り口付近キャッチボールなどして、投げたボールが偶然会場内に入り込んだ体で「嗚呼暴投しちまった、仕方ないなあ〜」などと芝居しつつボールを取りに行きつつ中に入り込んで展示を見ちゃうという「相棒キャッチボール作戦」なども考えたのですが、デパート内でキャッチボールというのも不自然な話ですし。まあそんなこんな思案しながら看板の前に立っていたら開店前にちょっと覗いても良い感じに言われたので急いで中を見させていただいたんですけどね。ざっとしか見なかったですが、ファンなら楽しめる内容になっていましたね。流石に大麻推しの方の写真は見かけなかったですが、セクシャリティな部分を暴露かい理由芸能界を辞めた方は展示されてましたね。あんな形でいなくなるのはファンには寂しかろうと展示見ながら思いましたけどね。そんなこんな思いながら年末年始仕事をしておりました。

ちなみに年明け早々、品川駅でKOCチャンピオンライスの2人とすれ違い、声を掛けようかなと一瞬迷ったという出来事がありました。今年初遭遇芸能人ライスというのは縁起が良いのか何なのか、まあご飯だから日本人としては縁起は良いのかなと思ったという、そんな2017年の幕開けです。

2017-01-03 小さな巣を作るように 草とten shoesデビュー記

去年のクリスマスイブの話になりますが、私参加の新バンド「草とten shoes」のデビューライブが巣巣にてございました。毎年恒例巣巣での山田稔明ライブ前座としての出演だったのですが、前売りは早々に売り切れ、いきなり満員の会場でのデビューと相成りました。たくさんのご来場をどうもありがとうございました。

そもそもこの「草とten shoes」とは何ぞやという話をしますと、今回デビューの会場となった等々力巣巣の店主の岩崎さんが「バンドやりたーい」と言い出したのがきっかけで始まりまして。巣巣ではイシカワアユミさんを講師としてピアノ教室も行なっているのですが、そこで岩崎さんもピアノを習い出したらしく、この折角のピアノの腕前をどこかで発揮出来ないかと思案し行き着いたのが「ガールズバンド結成」らしく。そこでメンバーに誘われたのがmoln店主の佐々木綾(私の妻)であり、その岩崎さんのピアノ講師であり草アーティストのイシカワアユミさんという面子で。バンド名の由来は店主たちの集まりだから複数形で店主ズ、ten shoesという駄洒落なのです。草はアユミさん担当で。(岩崎さん命名)。

しかアユミさん以外は素人なわけで、曲を作ったり演奏をまとめたりする人がいないとバンドとして成立しないのではということで、たまたま近くにいた私も(半ば強引に・笑)参加させられることになりまして。まあいつもお世話になっている岩崎さんに「曲作ってー」と頼まれれば断るわけにもいかず、今回このバンド用に1曲書き下ろしたのですが、それを聞いた岩崎さんは大層気に入ったようで、こんな良い曲があるならライブしなきゃと山田氏にそのデモを聞かせてどう説得したのかわかりませんが(多分「山田くん前座ライブやりたーい」と率直にお願いしたと思うんですが)、今回の初ライブが決まったわけです。

しかしそのデモは私がひとりで仕上げたもので、実際演奏するのは岩崎さんたちなのであり。そこから練習が始まったわけですがバンド初心者にはなかなか大変な作業であったと思われ。音程の取れぬ妻にはガイド入りのカラオケを作り「リズムが合ってない」「音が合ってない」などと手取り足取り指導し、岩崎さんには指定フレーズを伝えやはり「リズムが合ってない」「音が合ってない」などと手取り足取り指導し。あしたのジョー於いてジョー拳闘指導する丹下段平の如く「打つべし!打つべし!打つべし!」のテンション指導していたら山田氏にもその様子が伝わったらしく「五十嵐くんがめっちゃ厳しいらしい」「超スパルタや」「現世に現れた鬼や」との評判をいただくに至ったのですが、というのも岩崎さんは何度練習してもうまく出来ないのであり、つい私も口を酸っぱく注意してしまい指導に熱が入ってしまうのですね。しか岩崎さんが凄いのは普通あれだけ出来ないと「ああどうしよう大丈夫かな〜」などと不安にもなるものですが、彼女は常に「大丈夫ー、私本番に強いしー、きっと出来るしー」とポジティブなのです。ポジティブに揺らぎがないのです。常に南国の太陽の如く明るくにこやかなのです。これには私は「岩崎さん素晴らしいなー」と素直に感心してしまいましたね。岩崎さんの周りに人がたくさん集まるのはこの明るさゆえかと合点がいった次第です。人生で何か悩んだりしている方は巣巣に行って岩崎さんと話すか、岩崎さんの著書「小さな巣を作るように暮らすこと」を読むと勇気が湧いて来るかと思いますのでぜひご一読を。(別にステマではありません)。

そんな岩崎さんに「山田くんも曲書いてー」と頼まれたであろう山田氏が何とバンド用に1曲書き下ろしてくれるという嬉しいサプライズもあり、レパートリー2曲を得たバンドさらなる練習を経まして。山田からも「お前ら俺の前座できちんと演奏出来るんだろうな〜」と逐一チェックが入り「ここにも鬼がいた!」とメンバーは震えたのですが、そんな鬼たちに見守られながらいよいよ初ライブに臨みまして。

ライブ直前に私が腰痛胃痛でダウンというアクシデントを乗り越え迎えた当日、緊張したメンバーはみなちょい早めに集まりまして。厳しい目でチェックする山田氏と優しく見守る鍵盤の佐々木真里さんを前にリハーサルというか普通にがっつり練習し。そして迎えた開演、白い衣装毛糸帽子で揃えた我々は緊張しながらも用意した2曲を歌い演奏したのでした。

まず歌った山田書き下ろしのナンバー「冬の日の幻」はサイモン&ガーファンクル調の疾走感のあるフォークソングで。最後のリハまでうまく演奏出来なかった岩崎さんが本当に本番ではミスすることなく演奏出来てたので流石でしたね。白を基調に様々な色が重なっていくカラフルな歌詞クリスマスイブにぴったりでした。これは女子3人でハモった方が絵的にも良いと思い「えー私歌えない〜」と言う岩崎さんにもコーラスを歌わせたのですが、雰囲気は伝わったのではないでしょうか。一方私が書いたのは「夏はまっしろ」という夏の歌で。岩崎さんをイメージして書いた1曲なのですが、私のここ最近の想いも存分に込めましたし、山田からも「あの曲ええやん〜」と太鼓判を押されたのでこのバンドテーマソングになるのではないでしょうか。夏頃からずっと練習していた曲なので、かなりバンド全員の息が合った演奏になったと思います。メンバーがMCをしないので私ひとりであれこれ喋ったんですが(五十嵐さんがあんなに喋るキャラとは知らなかったと何人かに言われました)、次回はメンバーにもがっつり喋って貰おうと思った次第です。初めてのライブにしてはという前提付きとはいえ、客席で見ていた近藤研二さんやシンガーのけものさんにも「良かったよ〜」と言って貰ったのでまあ成功だったのではないでしょうかね。うん、成功成功。(ポジティブ思考がすっかり岩崎さんから伝染していますが)

その後山田氏のステージの方にも私は3曲ほど参加させていただき。巣巣での演奏は思えばかなり久し振りでしたね。クリスマス仕様のセットや近藤研二さんとのセッションなど見どころ満載だったんですが、この日のハイライト山田氏が巣巣に捧げる新曲を用意して来たことでしょう。その名もずはり「小さな巣を作るように暮らすこと」。これが実に良い曲で染みましたね。岩崎さん感動で泣くかなーと見てたら岩崎さんはニコニコしていて、全然関係ないお客さんが泣いてましたけどね。そしてアンコールでは草とten shoesも加わって小沢健二の「いちょう並木セレナーデ」を演奏し。これがまた楽しかったですね。クリスマス気分も盛り上がり。妻もデビューからいきなり山田氏と(しかオザケンの曲で)デュエットするとは思わなかったでしょうが真里さんに助けられながらハモっておりました。

終演後の打ち上げでは山田からバンド一同「お前らもっと精進せなあかんでー」などと駄目出しされつつイジられつつ、楽しい時間を過ごしました。巣巣での山田氏のクリスマスイブライブはもう7年目だそうですが、店主と演者とお客さんが毎年集い、このような空間を作り続けられるというのはとても素敵なことじゃないかと思った次第です。今回そんな店主と演者の手伝いで私も参加させていただき嬉しく思った次第です。どうもありがとうございました。

そんな草とten shoes、どこぞで見かけたらぜひ耳と目を傾けていただきたく。まあまだ2曲しかレパートリーがないですけどね。

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