2012-05-08
サッカー選手を正しく売れるようになるには
私の大好きな移籍金の話。ちなみに、「サッカー選手の正しい売り方」は読んでません。
Jクラブは選手の海外移籍で正当な額を手にしているのか。(Number Web)
2009年にJリーグ独自の移籍金体系*1からFIFAルールに則った移籍金体系に変わってから、確かに記事にあるように海外移籍の際に移籍金を取れていないケースが多く見られます。広島では槙野(→ケルン)、チュンソン(→サザンプトン)ですね。今回は、広島における移籍金ビジネスを考えてみたいと思います。
私は、広島が世界で移籍ビジネスをしていく上で必要な移行・準備期間だと思っています。その理由・背景を書いてみます。
国内移籍ビジネスは確立できており、移籍金をとれている
広島から移籍した選手で移籍金をきちんととれているケースとしては久保の推定2億7000万円*2、俺の駒野の2億8000万円*3があります。逆に取れなかったケースとしては、柏木陽s(ryの0円*4(→浦和)ですね。他のケースは、ほとんどが広島側で移籍金0としてリリースしたと考えるべきでしょう。
記事の中にもある移籍金をとれたケースを見てみると、
昨年、ガンバ大阪からバイエルン・ミュンヘンに期限付き移籍した宇佐美貴史のケース。推定150万ユーロ(約1億6000万円)の買い取りオプションについて「信じられない安値」と記している
鹿島アントラーズは内田篤人をシャルケに移籍させた際、1億5000万円の移籍金を受け取った。FC東京は長友佑都をチェゼーナに移籍させ、インテルへと渡ったことで2億円近い金額を手にしたとされる。
とある。日本代表で中核選手だった内田、長友のケースと比べても、日本代表に呼ばれ続けていたが当落線上だったタイミングでの移籍だった久保、岡田監督就任後に(当の内田、長友の台頭で)出場機会が減っていた駒野がそれぞれ彼らよりも1億円以上高い移籍金を受け取れたのは、レンタル料を差し引いても国内での移籍ビジネスが確立していたからでしょう。もっとも、交渉がやりやすい、と言うことでもあるでしょうが。
年俸抑制、引き止めの戦略が目的
よく「海外移籍の場合は違約金0とする」みたいな条項が契約の中にある、という話があります。実際にあるケースもあるのでしょうが、クラブ側はなぜ、あるかどうかもわからない海外オファーがあった場合、などという契約を結ぶのでしょうか。
契約は当然交渉を含みます。選手は契約を取らないとプレーできないので、際限なく年俸を釣り上げられるわけでも、いくらでも条件を求められるわけでもありません。ここは要求し、ここは妥協する、ということが必ず出てきます。「海外移籍の場合には違約金0オプション」でクラブへの引き止めや、このオプションを入れるんだから(=移籍金0なんだから)年俸はこのくらいにしてよ、という年俸抑制という側面はあるかと思います。言い換えれば、あるかどうかわからない海外移籍の確率と、確実に効果のある年俸抑制を天秤にかけている可能性はあります。特に慢性財政難の広島では確実な経費削減(=利益率100%の売上とも言える)は大きな魅力でしょう。
移籍金を捨てて下部組織のスカウト力を上げる戦略。現在は「海外移籍の実績作り」という段階
広島で初めて直接海外移籍した選手は、外国人選手を除けば槙野(2010年シーズン終了後)が初めてです。このケースは1年契約だったため、いずれにしても移籍金は取れませんでした。しかし、国内移籍のオファーを数多く断っている状態で海外移籍を容認としている状況を考えると、複数年契約だったとしても相手クラブの言い値、もしくは無料で出した可能性が高いと思っています。
広島所属の選手が海外に移籍していく、という事実は、選手獲得に大きな効果をもたらします。広島でプレーしたら海外へのステップアップできる成長ができるという事実は非常に強力です。特に、槙野の場合はジュニア、ジュニアユース、ユース、トップと全カテゴリーに所属して成長して海外移籍をした初めてのケースです。こういうケースが出てくると、下部組織、特にユースでのスカウティングは非常に有利になります。これまではトップに昇格しやすい、集中できる環境で人間的にも成長できる、というあたりが強みでしたが、これに海外に行けるほどの選手に成長できる環境、と言うのが追加されました。これは大きい。
次にやっていくべきことは、槙野という選手だったから移籍できた、ということではなく広島という環境が成長させたという実証をしていく必要があります。そのためには日本代表クラスでも1億5000万円(国内移籍なら3億クラスでしょう)の移籍金を取るか、広島の移籍ビジネスの根幹である下部組織のスカウト力を取るか、というところの選択で、今は後者を採っているという理解のほうが良いでしょう。
広島は選手の海外移籍で正当な額を手にできるのか
移籍金が正当な額かという問題については、契約を締結しているのでそりゃどう見ても契約的には正当なのです。移籍先からすると「うおお、割安に買えた!俺SUGEEEEEEE」でしかありません。冒頭の記事で言う「正当な額」を手にするには、市場価格を知ったり、誰が欲しがっているのか(=誰が高く買ってくれるのか)といったマーケット感覚をクラブとして身につけなければなりません。
その実現には色々な戦略がありますが、広島では移籍事例を多く経験することが必要、と考えて移籍ビジネス市場に身を置いているのでしょう。
*1:端的に言うと単年契約でも移籍金が発生する
*2:これで吉田の練習場にコートがひとつ増えた
*3:これで赤字を免れた
*4:契約満了時でユースからの昇格だったのでトレーニング費4800万円は頂いた
2012-05-02
流れを読んでいる応援とかイングランドスタイル(笑)とか
たまたま目に入った記事なのですが・・・
【吉沢康一コラム】埼玉スタジアムから人が減った理由
「埼玉スタジアムから人が減った理由」について反論してみる
埼スタの観客数が減ろうが知ったことじゃないが、気になるところはあるので絡んでみる。
ちなみに吉沢氏のコラム、後半はまあ知らん。
吉沢氏が勘違いしていること
サポーターは観客のために歌うのではなく、選手のために歌う。
そのために人数が必要なら観客を増やすことを考えるケースもあろうが、自分たちが信じている(=選手のためになると考える)方向性に進んで、観客が減るのであればそれは仕方ないと考えるだろう。
歌う側が流れを読まないとかはありえない
一定程度行っているサポーターだったら、どんな時にどんなコール、とんなチャントが出るかなんて話せる。もちろん、「えー、今のタイミングでこのチャント??」っていうこともあるし、「ここはぜひあれを歌いたい!」っていうこともある*1。例えば広島なら、アレアレ広島は試合開始直後や引き分けの場合に力を振り絞って一点とってくれ!っていう時だし(他にもあるけどまあとにかくしんどいチャントだw)、Go Westとかは勝ちを確信した時とかだし。アウェイで勝って帰るときは♪帰ろ〜帰ろ〜広島へ帰ろ〜、だし。
まあとにかく、自分はサポーターだ、と自負している奴でシチュエーション理解せずに歌っている奴はいない。ぼんやりとでも、どんな時に歌うかは理解している。断言してもいい。ただし、それを他の観客が「流れを読んでいる」と感じるかどうかは別の話。観客の殆どはそんなことを考えてはいないと思うけどね。
人数によってチャントの長さは変わる
浦和は非常に人数の多いサポーターである。反して、今でこそ1000人単位で集まるようにはなったが、広島はサポーターが少ない部類に属していた。2004年あたりだったか、友人の浦和サポが等々力での川崎F-広島戦の広島の応援を見て一言。
「うわ、チャント短けぇ!ありえねぇ!」
浦和ではそうだろう。人数が多いと、流れがしっかりこちら側になくても力ずくで持ってくることもできるし、その雰囲気を作るために歌うこともできる。歌うのかきついチャントでも、人数が多いと休み休み歌える。こういった理由で、長いチャントを選択しやすい。しかし、人数が少ないとその踏ん張りは効かないし、見てしまう人が多い状況になるとチャントをスピーディーに変えていくことのほうが重要になる場合が多い。ちなみに人数に影響されるとはいえ、見てしまう人が多い代表戦では短め。続けられる人の多さによると思うが、その点浦和は圧倒的。
スタイルによって流れを読むかどうかも決まる
これはボカの話になるが、彼らは常に、徹頭徹尾、世界中どこのスタジアムでも、ゴールが決まっても決められても空気も流れも読まない。ずーっっっっっっっっっっっとコーヒールンバ歌ってる。
「俺たちはここにいる。いつでも歌ってやる」そういうスタイルがあるということだ。
イングランドスタイル(笑)
自然発生的に出てくるチャントが無条件にいいと思っているからそういう意見が出てくる。
自然発生的なチャントは主観的に見る分には確かに気持ちいい。自分から広がるチャントはたまらない。が、デメリットもきちんと認識すべきです。
・じわーっと広がっていくがゆえにタイムリーさに欠ける
・歌いはじめる人の力量に流れを読んでいるかどうかが左右される
・個人の感情に左右されるため、苦しい時には歌われにくい。
日本でやったらまあ、間違いなくシーンとしたスタジアムになるよ。あまり知らんけど社会人ラグビーみたいな感じで、歓声だけ。それもいいけど。
イングランドのようには絶対にならないし、シャイな日本の観客がそんなことをするつもりもないでしょう。結局何人かが中心的な役割になって、同じようになっていくよ。
コールリーダー形式は日本が伝統の上に選びとったスタイル
吉沢さんはイングランドスタイルがお好きなようなので違うのでしょうが、日本人は割とだれかがリードするタイプの応援が好きですね。プロ野球でもトランペット鳴らしてみんなでメガホン鳴らして応援するし、バレーボールもニッポンチャチャチャだし、古風な応援団でも団長が拍子を取って太鼓を打ち鳴らして応援する。そういう観点では、誰かがリードする形式は違和感なく受け入れられているだけの話。
個人的な意見で全く検証はしていないが、応援は古来の祭の延長上にあると思う。拍手や太鼓、鳴り物が使われるのも音で邪気を祓う意識があるのだと思うし、応援団の白手袋など完全に清めである。誰か一人が前に立ち、皆で向きあおうとまとめる形式は、相撲も同じと感じる。日本でこのようなコールリーダー形式が定着したのは、変な話ではなくむしろ当然なのかも。
日本の文化に染み付いた応援文化の文脈を無視してイングランドスタイル(笑)が素晴らしいと言ったところで、虚しいだけだ。
最後にこれだけは
吉沢氏、爆心地とはこういう場所(閲覧注意)だ。一緒にすんなボケ。
*1:この反省会的なものはよくハーフタイムや試合終了後にやられている。リーダーも大変だw
2012-04-17
マリサポさん、何やってはるんですか
あおい書店で見たイモリ201のPOPです・・・。
マリサポさん、何やってはるんですか。
参考:Wikipediaより
中高ともに男子校で、全く女の子と縁がなかった、冴えない2浪の予備校生・川島桃太郎に奇跡の出会いが訪れた!引っ越し先のアパートの隣室に、キュートだがどこか風変わりな女子高生(?)が一人で住んでいた。一人暮らしの女子高生の隣人になれたという思ってもいないラッキーな状況に、大喜びの川島。だが、彼女の正体はビールが大好きな21歳の無職だった…。この21歳の自称・女子高生と周囲の人物が巻き起こす、少しエッチなドタバタ(自称)女子高生ラブコメディ。
2012-01-27
「槙野」から「槙n(ry」昇格の儀、中止
仕事をしていて非常に疲れているのだが、開幕前に「槙野」から「槙n(ry」昇格の儀だけはやっておかねばなるまい・・・と思っていたのだが、いい具合にサッカーダイジェストの表紙が槙野だったので有難く使わせていただくことにします。
昇格の儀とは
広島から他のチームに移籍した選手のうち、強敵*1となると判断した選手に対し、以下の行動をすることである。
- サッカー雑誌の表紙を飾る当該選手をいじり倒す
- 決して名前を呼ばない誓いを立てる
- 前項徹底のため、闘莉王なら「闘莉(ry」を「とぅーり」、陽介なら「陽s(ry」を「ようす」と単語登録する。槙野の場合は検討中だが「槙n(ry」を「まきん」と登録することとなろう。
これはかつて愛した選手との訣別の儀であり、愛の確認の儀でもあるのだ。今までにこの名誉に浴したのは闘莉(ryと陽s(ryのみである。駒野は俺の駒野だから対象外。
ダイジェスト買ってきた
という訳で買って来ました!
んん!?
おおお。さすが「世界一のDFになる」と言って、1年で帰ってきただけはあるな!!!スポンサー枠を買い取って自前で世界一と入れてしまうとは!
広島時代の槙野
ユース(2年生の時かな)に高円宮杯を獲った時に自分の背番号を指さし、「自分にコールをくれ」と催促したり、いろんなパフォーマンスでわかせた男ではあるが、浦和に移籍してからも自腹切ってサービスするとはさすがだやるな槙野。
槙野は攻撃面に特徴があるというが、それは彼がもともとFWで、かつDFにコンバートされた後も非常な努力の結果、FKを蹴られるようになったりとか、そういう経験や努力の結果も多いからだ。しかし、ヨーロッパ移籍の前には守備、特に一対一に問題が多く、身体能力も高い割にヘディングも取り立てて強くないという弱点がはっきりしていた。更に、当時は182cmもあるのに77kg*2と、DFとしては線が細い部類に属した。当然、一対一の弱さはヨーロッパでプレーするDFとしては致命的ですらあった。
また、攻撃が特徴的とはいえ、守備と両立できるほど強いフィジカルはまだなく、守備が中心の試合になってしまうと攻撃面での特徴を全く出せないという試合も、日本ですら多かった。日本代表に選出されたとはいえ、正直まだ伸びる選手、長所よりも伸びしろのほうが多く見える選手だった。もう1〜2年日本で経験を積み、そこからチャレンジするのだと思っていた。それほど、彼が希望するヨーロッパで通用するとは思えなかったのだ。
しかし、彼の言葉を信じて広島は送り出した。
本谷社長からは「帰ってくるときには必ず連絡はしろ」という話があったという。さすがにしていると信じたいが、結論としては浦和に加入することとなった。
槙野が置かれている状況
彼は焦っているのだろう。
選手として最も伸びる時期に刺激が強烈な海外にいるとはいえ、試合への出場は少ない。ソルバッケン監督からは「90分安定したプレーはできていない」と評価され、キッカー誌からは「DF陣が不足しているのに何の役にも立っていない」と酷評された。
出場していないということは、いくら刺激を受けているとはいえ、成長はマイナスになる。必死で出場機会を探るシーズンオフ*3だっただろう。
だからって日本かよ。よりにもよって浦和かよ。お前は何をしに行っていたんだと。
しかも、サカマガのインタビューを読んで愕然とした。課題だと思っていた一対一、フィジカルについてはノータッチ。もしかしたら成長したのかもしれないが、試合に出ずに付いたフィジカルや一対一のセンスなど、仮初の物にすぎない。槙野がヨーロッパで出場出来なかった理由がよくわかってしまったのと、浦和では結果が出るかもしれないが、成長はしないだろう*4ということを同時に確信してしまった。
昇格の儀、中止
正直、ダイジェストを買ってきた時は「槙野」から強敵*5「槙n(ry」への昇格を考えており、その昇格の儀を考えていた。
しかし、こんなもんじゃ昇格させるに至らんわ。世界一を捨てて最初からやり直せ!
俺が手伝ってやる!
よし!今、貴様の世界一は消えた!消えたよ!!!!!
ほれ、このとおり原型を留めないほどなくなったよ!!!!
さっさと腕上げて「槙野」から「槙n(ry」への昇格の儀をさせやがれぺっぺっぺー!
※サカダイの中身はスタッフが美味しく読ませて頂きました。しばらく読んでなかったけど中身濃くなったね。
2011-11-21
ペトロビッチ体制の終焉は暗黒時代の始まり(2)
前回の続きです。
今回も引き続き、あくまで想定しうる最悪の事態*1を書いているだけで、これを望んでいるわけではありません。現実を見ずに盲目的に応援できる方は読む必要有りません。現実を見た上で、自分がどうありたいかを決める材料になったらという思いです。
前回のおさらい、今回のお話
前回は前半の2つについて書きました。
・何が危機なのか
→財務的にヤベェ。債務超過寸前。
・危機を解消するには
→色々方法あるけど、現実的には減資しかなくね?
ということでした。
今回は残り二点、
・その手(減資)を打つとクラブはどうなるのか(&クラブは減資するのか)
・サポはどうしたらいいのか
について書きたいと思います。
減資をするとどうなるか
影響はいくつかあります。
信用低下
減資というのは今までの出資金額を名目上減額することですから、出資した人からすると大損(を確定)させたことになります。そういうことをやる会社には何が待っているかというと、「そんなことをする会社、信用できるか!」ということです。もちろん、財政を立て直し、利益体質に持っていくための減資ですから、その姿勢への評価は一定程度あるとは思いますが、減資という手段はほとぼりがさめるまで二度切れない*2カードですし、企業としてのサンフレッチェ広島が収益力、成長力にあふれた企業ではない現状では、少ない出資者をぶった切るようなマネはあまりよろしくないとは思います。*3
(減資しなくても)利益圧力が厳しくなる
減資は、将来のことを言うなら「今度こそはうまくやりますから、過去のことは水に流してください><」という意味になります。ということは、今度こそは絶対にうまく行かせなければならないのです。利益的な意味で。従って、利益を出すような圧力がかなりかかることになります。
仮に、債務超過寸前のサンフレッチェ広島が減資しなかったとしましょう。それ自体は特に大きな話ではありませんが、減資しないということは約20億円にもなる累積損失を自力で稼いでいくという選択をしたことになります。個別に財務状態が公開された2005年〜2010年、黒字だったのは2007年と2009年、それぞれ5,900万円、2,000万円です。
こういう会社が、累積20億円を取り返していこうというのです。そりゃ、減資じゃなければしっかり利益を上げろと圧力がかかるのは当然です。じゃあ、どうやって利益を挙げていくのかの前に、そもそも今年の見通しはどうなのか、について考えてみたいと思います。
今年の見通しは?
正直、厳しいと思います。
先ほどの広島の収支推移を見ると、2006年と2010年、つまりワールドカップで過密日程になり平日開催が増えた年は、減収になっていることがよくわかります(2008年はJ2に降格したことにより観客減、減収)。実際に、2010年、水曜日と週末開催では7,000人以上も集客の差が出ました*4。
従って、最近のサンフレッチェ広島は減収要因があれば赤字、無ければトントンという会社ということになります。
2011年のサポカンでの本谷社長の発言にもあるとおり、試合数の減少、水曜日開催の多さは減収に直結します。今季の水曜日開催への影響を考えると、まずは大震災があります。大震災の影響で、1試合が水曜日開催に、ナビスコカップの試合形式変更によりホームゲームが2試合減少しました。チャリティマッチは収支0かマイナスでしょうから*5減収でなくても増収要因にはならないでしょう。従って、今回の決算は赤字が予想され*6、限りなく債務超過に近いか債務超過状態で出てくると思われます。
これで減資かとおもいきや、減資をするかどうかにかかわらず、エグい情報を認識してしまいました。クラブライセンス制度の導入です。
クラブライセンス制度とは、おもいっきりざっくり書くと育成年代の整備、施設(スタジアム・練習場)整備、組織・人事体制整備、財務・法務の健全さを審査し発行されたクラブライセンスがないとJ1/J2リーグに参加できないという制度で、ライセンスが発行されないとJ1からJ2への降格、JリーグからJFLへの降格*7などが発生するという制度です*8。
このまま債務超過か、来年も赤字だとJFL降格
幸い、現在のJリーグ規約ではJリーグ入会時に債務超過ではダメ、と規定されていますが会員であるうちに債務超過になってはダメ、とは書いてありません。しかし、導入検討されているクラブライセンス制度では、債務超過になるとJ2ないしJFLへの降格*9が見込まれています。広島で当てはまりそうなのは「債務超過」「3年連続赤字*10」です。債務超過もさることながら、2012年度に単年度黒字を実現しなければJ2ないしJFLへの自動降格に処される可能性があるのです。
一般管理費削減は難しい
それでは、どうやって黒字を出していくのか?売上の数億円単位の増加はエディオン神が降りない限り*11非常に難しいと言わざるをえないため、経費削減が主になってきます。しかし、ビッグアーチの看板設置をオフィススタッフが総出で行なっているなど、一般管理費はかなり限界まで削っていると聞いています。また、2010年度4.8億円の一般管理費の中には下部組織の運営費用も含まれます*12。広島の競争力の源泉でもあるユースに手を入れるかという大きな決断を迫られますが、希望としては手を入れて欲しくないし、クラブライセンスの取得条件に育成年代の整備が入っている以上、大きな経費削減はできません。ここから大きな販管費削減は難しいでしょう。
結論1:スタッフ人件費削減
去年の人件費は約13億円。これを10億円程度まで削減することになるでしょう。従って・・・大量に選手やスタッフが出ていくことは覚悟しなければなりません。年俸8000万円(推定)のペトロビッチ監督の続投断念はこの一つの施策でしょう。そこでこのtweetです。
おそらく、森本さんの耳に入ったのは、ミシャから戦略的継続性の見られない身内か実績のない、年俸の安い監督*13になったということでしょう。元柏監督、現広島ユースダイレクターの高橋真一郎さんや現新潟コーチの森保さん(監督経験なし)、もしかしたら現山形監督で来季の契約延長がなくなった小林伸二さんかもしれません。言いたくない名前*14も候補になるでしょう。完全に推測ですが。
結論2:選手人件費削減
さて、選手はというと、これまた数千万円〜数億円の削減をしようとすると、えらいことになりそうです。
公太(推定3,800万円)は引退+コーチ就任、というのはありうる話だと思いますし、カズ(推定3,400万円)、コージ(推定3,000万円)あたりは今年契約更改。ミシャが退任という区切りもついたことだし、直近3年の稼働率を考えたらなかなか他クラブが手を出しにくい選手でもあります。彼らのモチベーションを考えると引退してもおかしくないですね。
今期で契約が切れる選手*15の更新は、基本路線として「出たい選手は出す」になると思われますが、絶対に慰留に努めるのはセンターラインの西川、水本、青山、カズ、コージ、洋次郎、寿人と、両サイドの山岸、ミカ。この中から他クラブにこぼれていく選手も出てくることでしょう・・・。
サポはどうしたら?
どうもこうもあるか。
正直、今までのサッカーを期待しないほうが良い。
クラブは上位ではなく、J1でもなく、Jリーグに残る戦いをしていくことになります。
それでも我々にできるのは、ユースの選手を大切にし、選手やスタッフの出入りに動じず、試合に行くこと。それしかないよね。
*1:けど、結構な確率で実現しそうなこと
*2:理論上は何度でも切れますが・・・
*3:なので、結論としては減資はしないと思います
*4:2011年サポカン議事録: http://www.sanfrecce.co.jp/club/conf01.html
*5:詳しくは知りませんが。
*6:スポンサーの増加は見込まれていましたが影響がよくわからないのでここでは考慮していません。過去の傾向だけを見ると、という感じで見ていただければと思います
*8:http://www.jfa.or.jp/jfa/rijikai/2010/20100520/pdf/k20100520_07.pdf
*9:J2への降格、という記事とJFLとしている記事が混在 http://efck.net/stadium/#nikkei_np_110531
*10:今年(2011年度)はおそらく赤字でしょうから、2012年度に赤字だとクラブライセンス制度導入時にライセンスが発行されない
*11:それも難しいと思いますが
*12:コーチは含まれないとは思いますが
*13:少なくとも、J1に残留する力がないと森本さんが思っている監督
*14:リムジンに乗って川崎・堀之内に通ったという、みーどりーとーあーおーのー監督。今季限り。
*15:寿人、ムジリ、ミカ、アンテ、公太、カズ、コージ、山岸、森脇、中島、一誠、横竹、盛田、中林、石川。
2011-11-11
ペトロビッチ体制の終焉は暗黒時代の始まり(1)
ペトロビッチ監督が留任しないことが確定した今、僕は、多分サンフレッチェのファン・サポーターをやり始めて3回目の危機を感じています。1回目はJリーグバブルが終わった後、高木や森保が広島を離れた時。2回目は2006年の債務超過直前の状態になった時。そして3回目が今回です。
なぜそんなに危機を感じているか、ということを書こうと思ったのですが、おそらくクラブ側から切った→クラブに財務的な問題がある、というのが普通の考え方です。その結果、コーポレートファイナンス的な話になってしまったので2回に分けて書いてみます。
話の前に
僕は、広島を暗黒時代にしたいわけじゃない。
でも、今後数年間の暗黒時代は覚悟するべきで、覚悟した上でサポはどうしたらいいのか、を書きたいと思っています。
今回の話の流れ
こんな流れで話を進めたいと思います。
・何が危機なのか
・危機を解消するには
・その手を打つとクラブはどうなるのか
・サポはどうしたらいいのか
今回の危機
前回と同じ、債務超過です。
債務超過は文字通り、「自分が持っている資産より負債が多い状態」ですが、債務超過になると、基本的には金融機関からお金を借りられなくなります*1。従って、倒産しやすくなります*2から、なんとしてでも避けなければならないことの一つです。
財務諸表上は「資本金より累積損失が多い」とも言いかえられます*3。Jリーグ公開の財務諸表によると、広島は2010年の決算で純資産が8,000万円。つまり、あと8,000万円赤字が出たら債務超過に陥る状態でした。
そして、広島の営業利益の直近5年平均は▲1.8億円。平均通りで推移すると、確実に債務超過に陥るというわけです*4。
前回の債務超過の危機はどう解決したか?
前回の危機、2007年の時はデオデオが5億円の増資を行いました。
この時は、減資をして株主に迷惑をかけることはできないということで増資という説明がなされています。
それまではマツダが筆頭株主だったのを、デオデオが5億円出資することで筆頭株主が交代し、名実ともにデオデオ(エディオングループ)が経営の主導権を握ったということになりました。ただ、この持株比率は絶妙で、デオデオが40%未満の持株比率のため、子会社にならない=損失を全部連結しなくてもいいというギリギリのラインの出資でした。
今回の対応は?
債務超過の解決方法は大きく4つあります。
・利益でちょっとずつ返していく
・第三者割当増資
・デット・エクイティ・スワップ(DES)の実施
・債権放棄
が、利益で返せる見込みがあるくらいならこんな話はしないので、残り3つについて考えてみます。
増資で対応できないのか?
2007年に5億円の増資を行ったものの、4年後に再び債務超過の危機に陥っています。そのため、債務超過寸前→「増資してください」→債務超過寸前→「またお願いします」は難しいと思いますし、この5年で株価が3分の1まで低迷しているエディオングループから、再度数億円規模の増資は難しいと思います。
また、仮にデオデオが増資できたとしても、確実に持株比率が40%を超えてしまいます*5。今後利益が確実に出るという状況でない限り、増資には応じないと思われます。
DES(Debt Equity Swap)で対応すればいいじゃん
債務超過になりそうなのであれば、その債務を株式に変えて(デット・エクイティ・スワップ)債務超過を解消できます。出資者が純粋に投資目的であったり、会社が上場したりしているとDESを選択しやすいですね。
しかし、広島では2つの理由で選択しにくいです。
(1)株主構成が大きく変わる
融資をしているのは銀行だと思いますが、広島の主要株主に銀行はいません(株主にはいますが)。数億円単位のDESを行うと、10%程度の持株比率になります。
また、仮に三菱東京UFJ銀行*6からの融資をDESしたとすると、サンフレッチェの主要株主に突如東京・名古屋が地元の会社が入ってくるわけです。Jリーグの株主は「地元」というのが重要ですから、そのような選択をするのは現実的に難しいのではないかと思います。
(2)減資が可能であれば、減資の前にDESはありえない
そもそも、非上場企業であるサンフレッチェの株式を取得したところで、株式売却や値上がり益を狙うことは難しい。そのため、DESとはいえ債務放棄に近いことになりますし、累損21億、負債9億という状況では、数年後であっても確実に減資が待っていますのでまあ・・・むずかしいよね。
というわけで、減資の後じゃないとDESには応じないと思われます。その方が持株比率が高くなりますしね。
債権放棄は?
債権を株式という資産に変換することで資産がわずかでも残るDESにも応じられないという予想なのに、資産が全く残らない債権放棄はありえないですね。
じゃあ無理なんじゃね?・・・いえいえ。
というわけで、債務超過の危機を完全に回避する方法はなくなってしまいました。しかし、債務超過を解消しやすい状況には出来ます。その方法は、
・増資をされやすい状況にする*7
・累積損失(累損)を0にする/なくしやすい状況にする
ということになりますが、これを可能にするのが減資という手段です。
減資って何よ
資本金を減らすことです。出資されたお金は使ってしまいますが、減資を行うことで過去の損失をカットできます。徳政令っぽいのですが、違うところは「現実の負債はリセットできない」ということ。あくまで「負債を返しやすくなる」だけです。累損が多いと「まだ過去の投資を回収してないよ!」ってことで新たな投資もしにくいですし、会社の価値としてもトータルで利益を出しているのか、損失を出しているのかによって融資や投資判断が異なってきます。
サンフレッチェで減資をするとどうなるか
減資によって累損の一部を減らそうとするとこんな感じです。
あれ?もっと減資したら累損ゼロにならね?って思った人は正解。去年の決算であれば、96%減資すれば累積損失を0に出来ます。
こうなると、利益が出れば配当も期待できる*8わけですから、より増資を募りやすくなります。そして、このあとに改めて増資が実現すると
こうなって、これで健全な会社に生まれ変わるわけです。わーい。
次回
今回はここまで。次は減資したらサンフレッチェはどうなるかということを書きたいと思います。健全な会社にはなれますが、減資という大ナタの副作用は大きいのです。
続きはこちら。
*1:正確には、非常にお金を借りにくくなります、ですが
*2:倒産は支払う現金がなくなることなので、いくら債務超過でも現金があるかぎり倒産はしません
*3:資産=負債+資本=負債+(資本金+累計損益)なので、資産<負債ということは資本がマイナス、つまり資本金<累損ということ
*4:とはいえ、利益をだそうとすれば出せなくはない体質ではあるので、債務超過にならない程度に損失を抑えてくるとは思います
*5:40%未満は出資比率に応じて損益を連結すればいいので影響は少ない
*6:確かエディオンのメインバンク
*7:以前もJリーグが鳥栖に対する支援条件として「100%減資」を挙げていましたね。http://www.47news.jp/CN/200404/CN2004042001003822.html
*8:累損がある状態では配当は期待できないですからね
2011-11-06
俺は諦めていない側
ちょっと前にこんな話題がドメサカ板であったようです。
452 U-名無しさん@実況はサッカーch[sage] 2011/11/01(火) 18:27:19.12 ID:p+LAxFJ60
※mixiのコミュ人数の増減
857 名前:U-名無しさん@実況はサッカーch[sage] 投稿日:2011/11/01(火) 18:08:55.34 ID:pHPG5Jye0
代わりに調べてやった
めんどうだからA代表一部+αのみ
去年→今年
本田圭佑 ( 34879→37346 )
遠藤保仁 ( 21491→30740 )
川島永嗣 ( 7433→10841 )
内田篤人 ( 19361→37436 )
長谷部誠 ( 11627→24129 )
長友佑都 ( 8261→26700 )
香川真司 ( 1477→19009 )
槙野智章 ( 2499→5365 )
岡崎慎司 ( 1800→3350 )
柴崎岳 ( 1641→3259 )
駒野友一 ( 794→851 )
前田俊介 ( 527→512 )
862 名前:U-名無しさん@実況はサッカーch[sage] 投稿日:2011/11/01(火) 18:09:42.57 ID:ziVCngIn0
>>857
前俊wwww
868 名前:U-名無しさん@実況はサッカーch[sage] 投稿日:2011/11/01(火) 18:10:51.97 ID:2nw/VYOv0
>>857
15人は諦めたのか…
諦めた15人は負け組。これを見ろ!!!!!

こんなの俊介にしか決められんよ。
常人には一生決められないゴール。
それを狙って決められるのが前田俊介。
でも、こういうゴールは久しぶりだったようで、
このガッツポーズ。長かった時間を取り戻したかのような重い、重いガッツポーズ。
俺はこんな長く、じっくり、噛み締めるように喜ぶ前田俊介を知らない。
お前はまだできる。さっさとJ2蹴散らしてこい。
2011-11-05
「単発ならできる」が収穫 第31節:v仙台@ユアテックスタジアム仙台
これを継続することが課題ですね。けど、悪くなかった。
攻撃
ゴールがない以外は不満はありません^^;
これで勝てないのかー。神様は苦しめますねぇ・・・。広島の攻撃力と仙台の守備力が拮抗していたんですね。でも、今期最強守備力を持つ仙台と拮抗している、というのは悪い話ではないですね。
寿人も、洋次郎も、あれを決めてればねぇ、というのがたくさんありましたが、そういうのが多いというのはなんというか、彼らの問題と言うか、日本サッカーの問題と言うか、そういう話になってしまうので書くのはやめとくw
それはさておき、洋次郎と寿人とチュンソンの距離が近いのはホントにいいですね。あれだけ中央突破力を感じられるのは、もしかしたら高木・ハシェック・盧時代以来かもしれん。両サイドが強力というのも、中央に一筋通っているということも似ているが。
やはり気になったのは、これだけ試合間隔が開いていても、強靭な肉体を誇る青山でも、ミドルを巻いてしまうこと。それほど疲労が溜まっているんだということを改めて感じることは出来ました。この時期になると毎回書くんだけど、やはりこの時期まで90分走るサッカーを広島で続けるには、基礎体力が重要だよね。広島が横浜あたりのチームだったらシーズン通して出来たかもしれんwこういうことを考えるのは楽しいけど虚しいな。
守備
良くはないねー。拙攻(というか枠外シュート)と西川に助けられましたねー。一番良くなかったのは、後半35分ごろだったかな、右サイドでオフサイドを取ろうと思って上げたら水本だけ残ってて取れなかったシーン。あれは確実に取らなきゃいけない。
けど、一時期あったようなボールになぜか1人しか行ってないというのはなくなったので、一生懸命かつ頭使ってプレーしたら結果がついてきそうだ、という実感が湧いただろうから、次節以降は一定程度吹っ切れてプレーできるのではないでしょうか。
ただし、イエローカード3枚持ってたミカが次節出場停止で、森脇が帰ってこないとサイドの人材が払底してしまう。しかも、浩司のケガも気になる。光明が見え始めた時期なのでここで結果まで出しておきたいところ。
まとめ
書いていて思いましたが、サッカー自体は悪く思えない、問題点が広島のサッカーの質にあるのでは、ということを指摘せざるをえないということは、サッカーとしては原点にきちんと帰ることができた、ということですね。やってきたサッカーは間違っていない、けど結果が出ない原因は確実にあった。それが(多分当事者には)わかったんじゃないかなー。
愚痴
充実感を感じるのもわかるし、いい試合だったとは思うのだが、満面の笑みはないと思うんだ。悔しさを噛み殺した苦笑ならわかるけど。こういう試合に対してサポや選手がどう反応するかでチームのレベルが決まるんだろうな。
2011-10-31
宇都宮徹壱氏はソーシャルメディアをクローズに使うべきだ
サポーター(特に代表やJFL、地方リーグの)からすると「一緒に足を運んでくれて、僕らの目線で物事を切り取ってくれる」と感じさせてくれる、数少ないライターさんであるし、何より個人的にも仲良くさせて頂いている(と思っている)ので、こういうのは不適切なのかもしれないが、それでも書きたい。
ここで書きたいのは、某サッカー雑誌で「お、宇都宮さんの記事だ」と思って読んでみたら焼き直しで(´・ω・`)とかではない。同業他者/社さんから聞こえてくる苦情やモラルの話でもない。ましてや、僻みや嫉妬でもないw
シャレにならない「『シャレにならない』話」
今回の徹マガは徹壱さん得意の地域リーグの話。さすがという内容で、有料なのでここにかけないのが悔しいが、駅から競技場の時間や交通機関のなさとか、おそらくサポーターならうなずけるのではないだろうか。是非読んでほしい。
さて、巻頭コラムはこんな感じだったのだが(有料なのでタイトルのみ)、宇都宮さんがしてしまったシャレにならない失敗について語られている。何なのそのシャレにならない失敗って、って思うのだが、まあ、簡単に言うとヨーロッパ人にヒトラーのネタを振ってしまったということだ。韓国人に光州事件*1、広島人に原爆推進論くらいのタブーだ。
でまあ、その巻頭コラムを読んで「絶対に反省してないんだろうな」「また同じようなことやるんだろうな」と思ったわけです。
シャレにならない駒野の話
理由を挙げていこう。僕は広島人なので恨みだけには執念深い*2。僕がここまでブチ切れるのは、そう。駒野絡みだ。は?磐田の選手?ちがうね、広島ユース出身の選手です。だから川崎の田坂もかわいいもんですよ。どこにいってもユース出身の選手はウチの選手。異論は認めん。まずはこれ。
ああ自分の血管が切れる音がする。こういう発言、目的が駒野を堕とす以外にありえない発言ですね。2005年から選ばれ続け、当時のメンバーは遠藤と駒野のみ。そういう、控えめに評価しても息の長い名選手に、よくもまあ。まあ、僕もこうやって返事したのですが。
以前、某イベントで徹壱さんが例のPKについて「駒野が出た時外すと思ったんですよ」という趣旨の発言をしたと聞いた時から、この人は駒野の敵だ、少なくとも後から事実を作る人だ、でなければサッカーの敵だと思っていた*3。
その場で一定程度の非難を浴びたはずだし、浴びてなくても(クスリとした瞬間の後に)嫌な雰囲気は流れただろうと思うが、それを予測できずに平気で公式の場でそういうことを言ってしまう。それが一過性のものかと思いきや、上記のような発言をする。
正直、今回メルマガにも「考えさせられた」「以後、注意したい」ということが書いてあったのだが、全く信用ならない。どうせ、編集前は上から目線の問題提起だったに違いない。横浜FCがカズに代打PKやらせて、外したら勇敢なPKとか言うね。もしくは、カズを尊敬している人たちの前でしれっと「やめたら?」って言うんだよきっと。
また、2010年の天皇杯の時にもこんなこと*4が。
まあ、広島サポが100%読み流さないtweetにコレはないよね*5。その時は新年だというのに瞬間湯沸器よろしく糞真面目にレスをしてしまったわけだが、結局2年経っても本質は変わってないってことです。
ソーシャルメディアは限定利用した方がいい
間違いない。徹壱さんはまた、同じようなことをやらかす。
できれば、本当の大事件が起こる前にtwitterやめたほうがいいと思います。今はワンミス即アウトになる可能性があるソーシャルメディアが力を持ち始めている時代です。今回、明らかにタブーに踏み込んだにもかかわらず、影響の小さいヨーロッパ絡みでのトラブルだったことを重く受け止めるべきです。
発信媒体は、推敲ができ、編集の入るメディアに絞ったほうがいいと思います。こういうことを繰り返す方に、即時性のあるオープンなソーシャルメディアは向いてないと思います。逆に、Facebookなど公開範囲を絞ることができるソーシャルメディアは悪く無いと思います。
最後に
偉そうなこと書いてすみません。
最後の最後に
駒野のPK決定率は国際Aマッチではパラグアイ戦前まで2分の2だった。いずれもトーナメント戦。2007年のアジアカップの準決勝オーストラリア戦、同じく三位決定戦の韓国戦。いずれも成功。
*1:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%B7%9E%E4%BA%8B%E4%BB%B6
*2:二岡にカープが高校から目をつけて、栄養費まであげていたのに大学卒業時に巨人を逆指名したことをカープファンが恨み、どの球団でも「乞食!」「二岡!(山本モナは)気持ちよかったか?」など執拗に野次を続けた例もあるw
*3:さすがにサッカーの敵とは思わないので、あとから事実を作る人だという認識だということ
*4:Twilogなどでも残ってなかったのでRTの形で・・・
*5:「くやしいのう」は「はだしのゲン」の主人公ゲンの姉、英子が父親が非国民だからといって先生に(教室で何かがなくなったからか何かで)裸にひんむかれて調べられた、というところから来てます。はだしのゲンはかなり政治的な作品でもありますが、こういう使い方は結構ひどい
2011-09-29
J.B.Antennaに登録されていたRSSをバックアップしました
ドリコムRSS終了に伴い、J.B.Antennaが10月1日以降表示されない事になってしまいました。
移行を探っておりましたが、どこに移行するかを決められないままで・・・申し訳ありません。
緊急避難的にではありますが、広島に登録されていたRSSをバックアップしました。
(ついでに、このBlogのRSSも更新しておきました)
こちらからどうぞ。
2011-09-24
2010年Jリーグ勝ち点と人件費の関係
8月18日にJリーグから各クラブの経営状況が開示され、これに関する記事がいくつか見られました。その中でも、東洋経済から出ていたものが優れていたので改めて紹介したいと思います。中の人、好きなんだろうなw
ここでは改めて紹介しませんが、営業売上高や営業利益率、総資産額など比較してあって、さすが経済誌という感じでした。できれば総資産利益率とかでも比較したいけど、まあ個別でやったらいいと思うw
そこで、僕も改めて違う切り口で分析してみたいと思います。
人件費に含まれるもの
ここで、前述の記事にも書いてあるのだが、人件費についてきちんと説明しておきます。
チームの人件費には、
- 選手人件費
- 選手年俸
- 選手勝利給・出場給
- 支度金・トレーニング費
- 移籍金償却費
- スタッフ人件費
- 事務方報酬
- トップ・サテライトチームスタッフ報酬
- 下部組織スタッフ報酬
- スクールスタッフ報酬
など、意外に多くのものが含まれる。特に、下部組織やスクール運営に力を入れているところについては、選手以外の人件費がかなりの部分を占めるクラブもあるでしょう。
とはいえ、最終的には勝ち点に結び付けていくためにそれらの活動をするわけだから、バランスよく投資と回収(順位や勝ち点)に振り分けなければならないわけですね。
勝ち点と人件費の関連
東洋経済では、順位で効率のよい人件費の使い方を検証しているが、ここでは勝ち点に注目してみたい。同じお金を使っていかに勝ち点を稼ぐか、という順位です。
当然、順位のために戦っているのではあるが、勝ち点を稼いだ結果が順位であると考えると、考える価値はあるかと思います。
で、集計してみました。
赤い線が引いてありますが、この直線から上に遠いほど、人件費に対して効率よく勝ち点を獲得できているチームということになります。
勝ち点効率の順位(カッコ内はリーグ戦順位、プラスマイナスは勝ち点効率順位との差)
- C大阪(3)+2
- 名古屋(1)-1
- 新潟 (9)+5
- G大阪(2)-2
- 山形 (13)+8
- 清水 (6)0
- 広島 (7)0
- 横浜FM(8)0
- 鹿島 (4)-5
- 仙台 (14)+4
- 川崎F(5)-6
- 磐田 (11)+1
- 神戸 (15)+2
- FC東京(16)+2
- 大宮 (12)-3
- 浦和 (10)-6
- 湘南 (18)+1
- 京都 (17)-1
こう見ると、意外なほど順位どおりです。
正直、こういう結果になるとは思いませんでした。特に、名古屋やG大阪が効率の上位に来るとは思いませんでした。「名古屋は金権チームで、勝ち点を金で集めた」「G大阪は売ったお金で高い選手を集めてくる」というイメージがあったからですw
いくつかの躍進、低迷はありますが(後述)、概ね±2の範囲に入っていて、勝ち点という観点では各チーム、概ね妥当な投資がなされている感じを受けました。
躍進したチームの分析
躍進したチームは、投資よりも大きい成績を生み出したということになります。当たり前ですがw
それでも、二つに分けられるかと思います。
- 独自の高効率投資メソッドを持つチーム
- 平均どおりを狙ったら大成功
1.の独自の高効率投資メソッドを持つ例は、G大阪や川崎Fです。
G大阪や川崎Fは、平均程度の効率だと上位にちょっと届かないくらいの勝ち点しか得られない投資額ですが、どちらも優勝を狙っているチームです。まるで投資効率が高いことはわかっているといわんばかりの態度ですw
2.の平均どおりを狙った例は、優勝した名古屋と、非常に大成功した仙台、新潟、山形です。
名古屋は投資額的にも優勝することを狙ったわけですが、そのとおりどころか、それ以上のダントツの結果を出してしまいましたw
仙台、新潟、山形は投資額的には35〜40程度のラインを狙った投資額でした。残留ラインはほぼ試合数と同じ、優勝ラインはほぼ試合数の2倍、という目安があるため、これはとりもなおさず「残留」を目標としていたということでした。残留だけではなく、それ以上の効率をたたき出して中位まで食い込んだこれらのクラブは賞賛してよいと思います。ホント。
低迷したチームの分析
低迷したチームには三種類あるかと思います。
- 過剰投資
- 極端な成績不振
- 投資不足
1.の過剰投資は、大宮です。
ターゲットにしているのはおそらく(認めないと思いますが)勝ち点45程度であろうかと思いますが、それに比べて4億円近く多い投資を行っています。
今年のターゲットは9位以内、勝ち点50ですが、それでも2億円近く多い。金余りというイメージの割にドコモをはじめとするスポンサーへの経営依存が大きい大宮ですが、もうちょっと経営効率化をしたほうがいいのではないでしょうか(偉そう過ぎる)。
2.の極端な成績不振は浦和、FC東京、京都です。
浦和は最低でも勝ち点60、できれば優勝ラインの70オーバーを狙うに十分な投資を行っていますが、まさか50を切るとは思わなかったのでしょう。
FC東京も、ターゲットは中位確保(勝ち点約50)できれば優勝に絡む、位だったでしょう。投資額的にもうまくやれば勝ち点60弱くらいは見込めたという点で、まさかの降格といっていいでしょう。
京都も、投資額的には勝ち点45程度、残留には妥当なラインです。が、まあ最悪の効率でした。
このケースは、躍進したチームの逆のケースです。まあ、出てきます。こういうケースは。
3.の投資不足は湘南です。
平均的な効率で勝ち点を獲得しても、勝ち点が33〜35にしかならない投資額でした。
前述のとおり、残留ラインはほぼ試合数と同じという目安がある中、これでは最初から奇跡の残留を期待しているようにしか見えません。
まとめ
そんなものないですが、こうやって投資を見てみると、どこを目標にしていて、何が狙い通りだったのか、狙いから外れたのか浮き彫りになりますね。
2011-09-21
予選か?最低限の結果: ロンドン五輪予選 U-22日本代表vU-22マレーシア代表
結果はご存知のとおり。最低限の結果ですね。
僕の信条
予選は勝てばよし!内容はどうでもいい!
なので、基本は勝ったからいいんですw
ただ、それは相手を舐めくさって、結果を出そうと必死であれば、という注意書きつき。
どちらかと言うと、内容が悪かろうが一生懸命やって結果が出れば、それ以上のこと無いじゃん!っていうこと。
この試合は、一生懸命、という点では不満でした。
予選じゃねーよこの試合
率直に言って、途中まで予選であることを忘れさせるサッカーでした。
結果を出すために必死なようには見えなかった。
もちろん、選手たちは一生懸命やっているとは思いますよ。
ただ、点を取ることは前提で、どうやって取るかにだけ注力するような試合、
ゴール前で二人スルーしたり、ひとつの戦術でゴリ押しするような試合、
(ゴリ押しから永井を入れて戦術を変えたのは監督であって選手ではない)
そんなものは結果優先の予選の戦いではない。
選手には大いに不満でした。
10年の計としてボコるべきだった
そんな余裕があったら5−0にするべきであって、
本気でやってくる同年代の相手にボコられた経験は、彼らが現役である間はずっと続く。
二度と歯向かおうとは思わないくらいに叩いて、今後10年のマレーシア代表を潰すべきだった。
そして、一位で通過しなければならないのだから、
バーレーンがマレーシア戦で出すであろう結果を上回っておく必要があった。
2004年3月、U-23代表が埼玉スタジアムで0−1でやられたのをもう忘れたのか?
その後7年、バーレーン代表に苦戦続きだ。
2004年のアジアカップでは奇跡を起こさなければ負けていたし、ドイツ予選ではどちらも1-0で何とか勝っただけだった。
南ア予選でも1-0、1-0、0-1といつも苦戦し、2010年のアジアカップ予選も一勝一敗。
個人的には、そのU-23代表にいた選手たちが自信をつけ、
「日本は、本気でも勝てるチームだ」
と思うようになったからだと思ってる。
そういう意味も込めて、結果を出していかなければならんのだ。
格下のチームはボコって10年間戦意をそぎ、
同等、もしくは格下には何が何でも勝つ。
それが予選における「結果」だ。
この結果は最終戦で不利になる
残ったのは、レバノンにようやっと勝ったマレーシアに2-0という、
おそらくこのグループで最低限の結果。
最終戦、日本のホームでバーレーン戦。
バーレーンでのアウェイで引き分けは十分ありえる話。
そうなると、次に関わってくるのは対戦結果。
ここで今回の2-0が効いてくる。
バーレーンがマレーシアに3-0で勝つことは力量的に十分ありうるので、
他の試合の結果が同じであれば当然、ホームとはいえ勝たなければならなくなる。
これで苦しくなったとは言わないが、アドバンテージは無いといっていいだろう。
したがって、最低限の結果でした。
それ以上に、選手がプロセスに集中していたのが不満でした。ぷんすか。
・
・
・
まあ……この結論の次には
「……しゃあねえなぁ、バーレーンに勝ちゃいいんだろ!応援するわw」
が来るわけですが。しゃあねえなぁ。
2011-09-20
サポーターがやめられなくなる瞬間
北朝鮮戦の後半ロスタイムの話。
このBlogを再開するにあたって、なぜサポーターをやっているのか、
ということを再確認した出来事があったので紹介したいと思います。
広島ではなく代表戦でですが、そのへんも僕っぽいですね。
vamosニッポン歌っている間のゴール
直後は水やらポカリやら麦茶やらが宙を舞いまくって、
雨なんだかなんなんだかわからない状態だった。
抱き合って、泣いてる奴もいて、ハイタッチしている奴もいて、
挙句の果てにはビンタ張り合っているやつなんかもいて、
サッカーの試合かなんなのかわからない状態だったw
この日みたいな、最後頑張って頑張って、
「気持ち見せろ!」
「お前らの勝ちたい気持ちはそれだけか!」
「この声で、試合終わったときに後悔せんのか!」
っていう煽りに答えて声を出して、最後の最後に声で引き寄せたと思えるゴールや、
それで勝ってしまう試合があるから・・・サポーターはやめられない。
現地に行くということ
そんな試合って、たまたまふらっと見に行って出会えるものじゃない。
たまたま、
ふらっと行った試合で、
今までの思いを乗せて、
90分間声出して飛び跳ねて、
最後の最後にゴールが決まって、
勝つ。
泣く。
そんなこと、テレビの前では絶対にないし、続けていないと絶対に出会えない。絶対に。
ゴールを見て共に喜ぶことはテレビでもスタジアムでもできるけど、
この感覚を味わうことは、サポーターをやっていないとできないんだよな。
だから、サポーターは現地に行った人に「ありがとう」「お疲れ様」「いいなぁ」っていうんだよなぁ。
「サッカー蟻地獄」というBlogの名前
はじめはふらっとゴール裏(アジアカップの決勝はゴール裏ではなくて
バックスタンドで応援していましたが)に行ったのですが、
喜怒哀楽様々なことを経験しているうちにもう10+N年になります。
サッカーというものは、蟻地獄のように一度はまったら抜けられない、
どんどん深みにはまっていく、ということでこの名前をつけました。
ご愛顧の程を。
2011-09-19
復活させようと思います
しばらくレンタルサーバとドメインをほっといたら、どちらも更新されていませんでしたw
こちらで再開させようと思います。
改めてよろしくお願いします。
・・・それにしてもはてなダイアリー使うの3年ぶりだな。
2008-09-01 web2.0が儲からない理由

こんな記事が出ていたのだが・・・
「ウェブ2.0」はなぜ、もうからないのか ビジネス-最新ニュース:IT-PLUS
理由なんて決まり切っている
Web2.0が儲からない理由は、
Web2.0はビジネスモデルではなく、コンテンツを作るための指針に過ぎないからです。
儲かるかどうかなんて、Web2.0さんは知ったこっちゃないのです。
実例
amazon:
1.0時代 =amazonのサイトに来ないとamazonのデータを使えなかった
2.0時代(笑)=APIでamazonのDBを使えるようになった。ワーイ便利。
非同期通信
1.0時代 =読み込み→閲覧、で地図見るのも大変ですわー。
2.0時代(笑)=AJAX使って、地図の先読みしてくれて閲覧にストレスないワァ。ワーイ便利。
その他:
1.0時代 =不便だった
2.0時代(笑)=ネットワークを意識して便利になったぞワーイ。
結局
Web2.0っぽくない、というかほとんどweb1.0っぽいyahoo Japanみたいに儲かっているところはなんぼでもあるわけですし、Web2.0と儲かるかどうか、っていうのは全く関係ないのでありますw
2008-08-13 自転車の過失割合

いいページ発見。
これはすごい。
2008-07-31 今求められている人材は学歴とは決して無関係ではない
今求められている人材は学歴とは決して無関係ではない
こんなやりとりが盛り上がってるみたい。
没落エリートの出現―ビジネス社会から疎外される高学歴就職難民たち
学校ってバカを治療してくれんのか
弾氏への応答
僕について
こんなアホーターBlogを書いているが、実は僕も京大出身なのである。
だが、京大の在学中にいわゆるビットバレーベンチャーに出会い、留学とか進学とかをぜーんぶ蹴ってそのベンチャーに就職した。
親には「京大まで行かせたのになんでそんなわけわからん会社に行かせないといけないの」と泣かれ、
アンダーセン(当時)や住友商事やニコンに就職したり、進学したりした学友には「アホかw」と笑われた。
もちろん、少し、いや、大いに後悔したこともあるが、今は後悔していない。
今求められている新卒人材像
僕はベンチャー(上場してはいるが)にいるので、人材確保はまさしく生命線である。
今年は特に優秀な人材確保に力を入れているが、最近の採用基準は結局、
自立的に行動でき、成果につなげられる人間かどうか
を見極める、と言うことに尽きるのではないかと思う。
こんなのどんな業界でも新卒じゃなくても同じだろうけどね。
行動できるかどうか
行動には方向性と推進力があるわけだから、その二つを見ればいい。
- 行動の方向性を決める価値観や志
- あまりに自己起因すぎると利己的で暴走しがちだし、あまりに他者起因過ぎるとミーハーになりがち
- 行動の原動力となる意欲
- あまりに強いと引かれるし、あまりに弱いと動かせない
成果を出せるかどうか
行動した後は、よりよい成果を出せるかどうかを見ればよいのだから、
影響範囲の広さと、どれだけ続けられるかを見ればよい。
- その事実を知らなかった人を引き込む知識
- 不足すると広がらない。
- 過剰だと知識を調べることに腐心して自分で考えなくなる。
- よく分からない人にも納得させる頭の良さ。地頭とよく言う気がする。
- 不足するとたとえ正しいことを言っていても説得力が出ない。
- 過剰というか、変な方向に行ってしまうと計算高くなってしまう。
- なんかよくわからないけどそうかも、と思わせるオーラ
- 強ければ強いほどいいのでは。多分。
いくら巻き込んでも、一瞬で行動が終わってしまっては意味がないので、行動を続ける力も見る必要がある。
- 耐/対障害性
- 精神的なストレス、対外的な問題点を乗り越える、解決する力
こういうのをどうも、「コンピテンシー」というらしい。
京大生の特性との関係
そんなに広くくくることはできないけども、在学中の実感だけで書きます。
入学した人は、大きく分けて
- 何となく高学歴のために入学した人
- 「俺はここに○○を研究するためにきた!」という人
という人がいるのではないかと思う。程度の差はあっても。
前者はそれなりの努力をしてきたのだが、「京大に行く」という判断を親にゆだねていたり、偏差値が高いからと目的意識を持たずに大学に進学した人に多いようであった。
後者は同じくそれなりの努力をしてきたが、多くの選択肢の中から「京大」を選んでいることが多いようであった。
昔は「地頭」という言葉があるくらいだから、ポテンシャル部分が重要視されたのだと思う。会社はすでに安定した目的を持っており、すでにある事業があり、それを進める力が重視された。
つまり、志や意欲などなくても、
- 京大という難関を突破した地頭
- 苛烈な受験戦争を勝ち抜いた耐/対障害性
- 京大という難関を突破した地頭をもってすれば容易に身に付くであろう知識
をもってすれば、事業を進めていくことができたのである。つまり、ある程度学歴で判断してもはずれは無かったわけである。
しかし、今は違う。今ある事業はいつストップするか分からず、新しいことを始めなければならない会社も多い。そうなると、志や強い意欲を持って、動き始めなければならないのである。こうして、「動き始める力」が相対的に重視されるようになってきた。
そして、これらは学歴では測れないのである。*1
だから・・・
高学歴が不利になっているというのは全く以て勘違いなのである。
「行動を続ける、広げる」という部分で求められる資質はなお、高学歴の学生達が多く持つところである。高学歴の学生は非常に有利なのである。
学歴に関係ない「志」「意欲」を同程度持っているのであれば、高学歴の学生を選ぶことは多いだろう。
事実、当社にはやたらと高学歴保持者が多い。とんがった*2ベンチャーに来るのは、どうしても志や意欲が高い学生が多く、それ故に最終的には学歴勝負*3になることが多いのである。
だから、京大生が不利になっていると感じているのであればそれは全くもって自己起因の「志」や他者起因の「社会性」「意欲」の問題である。
社会のせいにするなどもってのほかである。
「弾よ!君は強い。」なんて、彼だけは別、みたいな話にしても無駄である。
自分を見つめて志す力、世の中をみて問題提起をする社会性、それを推進していく意欲。
これらはすべて自分で乗り越えるべきハードルなのである。*4
2008-06-05
被爆者手帳を見せようとした長沼元JFA会長の思い
先日、長沼健元JFA会長がご逝去された。
深山静夫、重松良典、大橋謙三、渡辺正、宮本輝紀、今西和男、小城得達、森孝慈、金田喜稔、木村和司らと並び、多くのサッカー人を輩出してきた広島が生んだ、最も偉大なサッカー人の一人であったと思う。
いや、この中でも随一と言っても過言ではないだろう。
何度かスタジアムでお見かけすることもあったが、ついにお目にかかる機会は無かった・・・。
長沼氏の人生を振り返る、等と言ってはおこがましいが、簡単に振り返ると日本サッカーの発展の歴史そのものだったと思う。
- 広島高師での全国優勝
- 関学での関西学生リーグ3連覇
- 日本初の国際学生週間(後のユニバーシアード)参加
- 日本初のワールドカップ予選参加&予選での日本初ゴール
- 古河電工の天皇杯制覇、社会人サッカーの夜明け
- 現役選手として日本代表監督就任、クラマーコーチとの二人三脚
- 東京オリンピックでのアルゼンチン戦勝利時の日本代表監督
- メキシコオリンピック銅メダル獲得時の日本代表監督
- アディ・ダスラー(Adidas創設者)との出会い
- JFAの財団法人化
- JFAの学生リーグ中心から社会人リーグ中心への改革(76政変)
- JFAの近代化(個人登録制度、トレセン導入など)
- キリンビールとのパートナーシップ
- 高円宮親王を名誉総裁に迎える
- 加茂監督更迭、岡田監督で1998年フランスワールドカップ初出場
- 2002年ワールドカップ招致
- プロ化検討委員会創設、委員長
なんと日本初が多く、今の日本サッカーのキーワードが多いことだろう。
もちろん、それだけ影響力があれば批判も受けて当然ではあるが、これだけの功績を残されて旅立たれた長沼氏に、深く、深く哀悼の意を表したい。日本サッカーを引っ張ってきた長沼氏のことだ。道中は八咫烏に導かれてあの世に行っただろうと思う。
この長沼氏のご逝去に際し、スポーツ総合研究所の広瀬氏がこういうエピソードを公表されている。
これは他言したら叱られるかもしれないが(健さん、許してください)
FIFAでのプレゼンの際、健さんはご自分の被爆者手帳を見せる予定だった。
「日本の復興は世界のおかげ。
是非、世界の恩返しをしたい。
そして、平和だからWカップが開けるというありがたさを
日本開催で世界に発信したい」
と語る予定だった。
死に場所と定めていたのかもしれない。
しかし、プレゼンの前に共催が決定。
それだけに、決定の後、
韓国のチョン会長と握手している際の強張った顔をTVで直視できなかった。
【長沼健さん、ご逝去(スポーツ総合研究所Blog)】
ここは「広島県人として」とあえて言わせていただきたい。広島県人として、涙無くして読むことはできなかった。
広島の人間にとって、原爆とは苦しみそのものである。被爆による直接の苦しみ、大切な人を失う苦しみはもちろん、「広島出身」と言うだけで差別を受けてきた*1苦しみ、被爆による後遺症の苦しみ(長沼氏も白血球過多で苦しんだ)。
被爆三世の僕ですら苦しんだのだ。ご自分が被爆された長沼氏の苦しみは想像を絶する。その苦しみの元を、FIFA総会という場で公表すること。
それにどれほどの覚悟が必要だったか、感謝という念がいかに本物だったか。その後の「韓国のチョン会長と握手している際の強張った顔」で泣くほどよく分かる。
無念であったに違いない。しかし、長沼氏の発した意志は今のサッカー界に息づいている。
日本サッカー創世期が終わり、長沼氏のご逝去によって急成長期が終わった。これからは安定成長、成熟を目指していかなければならない。それらはプレーヤー、サポーター、審判など、サッカーに関わるすべての人に課された課題である。
成長した日本サッカーを見せたいよね。頑張りましょう。
*1:被爆者との子供は奇形が多い、被爆者の子孫は代々放射能を有する、など意味不明な差別を受けてきたのである。自分自身は高校生まで広島で育ったのでそう言う差別は受けていないが、今関東に住んでいる状況で子供が生まれたときに「お前は被爆四世なんだよ」と伝え、それを周りに公表する勇気を持っている自信は、ない。
2008-05-22
浦和への処分は800万円程度の罰金と予想
まだまだ話題の例の件ですが。
今回もまた、「勝ち点剥奪だ!」や「除名しろ!」など、いろいろ意見が出ている。
が、Jリーグによる今回の処分は、
浦和だけに800万円程度の制裁金
となるだろう(JFAからはおそらく、ないだろう)。
きっかけがG大阪側にあるとはいえ、
前例を鑑みるとG大阪には制裁金なし、
または、課されたとしても金額自体も最大で同程度と考えられる。
以下でそれを考察する。
■Jリーグが課しうる制裁
Jリーグが処分として選択しうるのは、以下の5種類。
第149条〔制裁の種類〕
1.Jクラブに対する制裁の種類は次のとおりとし,これらの制裁を併科することができる.
(1)譴責 始末書をとり,将来を戒める
(2)制裁金 1件につき1億円以下の制裁金を科す
(3)勝点減 リーグ戦の勝点を1件につき15点を限度として減ずる
(4)出場権剥奪 リーグカップ戦における違反行為に対する制裁として次年度のリーグカップ戦への出場権を剥奪する
(5)除名 Jリーグから除名する(ただし,総会において正会員現在数の4分の3以上の多数による議決を要する)
【Jリーグ規約(PDF)】
出場権剥奪、除名にはさすがにならないだろうから、
1〜3のいずれかと言うことが予想される。
■制裁金の最高額
該当するのは以下の2項目である。
第157条〔1億円以下の制裁金〕
次の各号のいずれかに該当する場合は,1億円以下の制裁金を科す.
(2)第51条〔Jクラブの責任〕各項の義務を怠り,選手,チームスタッフ,実行委員,運営担当,広報担当,審判員または観客等を死傷させた場合
第159条〔2,000万円以下の制裁金〕
次の各号のいずれかに該当する場合は,2,000万円以下の制裁金を科す.
(9)第51条〔Jクラブの責任〕各項に違反した場合
【一部加工:Jリーグ規約(PDF)】
そして、その第51条とはこういう内容だ。
第51条〔Jクラブの責任〕
1.ホームクラブは,選手,チームスタッフ,実行委員,運営担当,広報担当,審判員および観客等の安全を確保する義務を負う.
2.ホームクラブは,観客が試合の前後および試合中において秩序ある適切な態度を保持するよう努める義務を負い,ビジタークラブはこれに協力する義務を負う.
3.ホームクラブは,前2項の義務の遂行を妨げる観客等に対して,その入場を制限し,または即刻退去させる等,適切な措置を講ずる義務を負う.
【Jリーグ規約(PDF)】
■実際の金額はどの程度か?
2005年4月23日、柏-名古屋(柏ホーム)で発生した乱闘事件は、
十数名の負傷者を出したものであった(柏リリース)。
この時の制裁金は過去最高とはいえ、1000万円。
つまり、負傷者を出したとはいえ、死者は出していない。
義務を怠ったわけでもなく、「1億円以下の制裁金」にはあたらない、
という判断であった。
今回も義務を怠ったというわけではなさそうであるから、
枠としては「2000万円以下」という事になりそうだ。
しかも、負傷者は柏のケースよりも少なそうである。
また、柏のケースでは名古屋への制裁は無かった。
となると、
制裁が制裁金であると仮定すると、
「浦和への制裁金は最大で1000万円」というのは妥当な予想ではないだろうか。
ただ、一点気になること。
柏は発生から4日で、柵を乗り越えて暴行を行ったサポに対して
具体的な処分を発表した。
しかし、浦和は柵を乗り越えたサポーターについては22日20時20分現在、何も発表していない。
この対応の差によって何らかの差が発生しないとは言い切れない。
・・・が、決定的な差にはならないだろう。
■G大阪への制裁はあり得るか?
微妙なところ。
浦和が該当すると思われる第51条違反は1および2項の2項目か、1〜3項の3項目。
しかし、G大阪は「ビジタークラブはこれに協力する義務を負う」という2項のみ。
チームとしては協力しているので、特に違反していないとも言える。
最大でも、譴責程度ではないだろうか。
■浦和の勝ち点減はあり得るか?
おそらく、ない。
メディア的には今回の方が大きな扱いとなったが、
より酷い前述の前例もあることだし、
前回の制裁よりも大きくなることはないのではないだろうか。
ということで、
浦和への制裁は800万円程度、
G大阪への制裁はなし
というのを僕の予想としておきたい。
これを上回るようであれば、それはJリーグの危機感の表れと見ていい。
ちなみに、過去の考察はこちら。
・柏への処分を考察する
・川淵の「裏金を渡すと即降格」は可能か?
・ベットをとりまく人々
2008-05-19
埼スタの件についてサポはどう動くべきか?
「浦和サポ」とくくるのであれば、(集合的)浦和サポの言う
「浦和ホームではホームのルールに従うべきだ」と言う趣旨の発言は
他のチームのサポからするとまさに
お 前 (ら) が 言 う な
なのである。
他のスタジアムでお前らどんなことをやってきたよ。
日産スタジアムではルールに反して横断幕を張り、ルールに従って張られた横断幕を落とした。
お前らがルール遵守を謳うなど笑えるわw
・・・とまあ、マリサポならこう思うだろうし、俺も少なからずそう思う。
と言うことは、逆にマリサポが同じようなことを思われている可能性もあるのだ。
実際、浦和がそう思われているのに、今回は思う側に回った。
当然、広島も例外ではない。
だから、メディアならともかく、この件については
「日本サッカー界の・・・」とか、
「Jリーグは危険というイメージが・・・」とか、
そういうマクロな視点で語るサポーターはこの際、必要ない。
サポーターであれば、行動するべきだ。
また、行動する者こそがサポーターである。
この問題をマクロに捉えて自分の責任ではないフリをするのではなく、
こうなったからには自分たちはどうしたらいいのか?
自分の席前後左右4席をいい環境にするにはどうしたらいいのか?
自分のいるブロックをいい環境にするにはどうしたら・・・
自分のいるエリアをいい環境にするには・・・
自分のスタジアムをいい環境に・・・
と、自分ができる範囲でやっていくこと。
それがサポーターとして、この問題に向き合うべき姿勢だろう。

