The Rolling Stones in Seattle, 1st Day

  • 酔狂にも、はるばる太平洋を越えて、SeattleまでThe Rolling Stonesを見に行ってきた。以下、旅行記
  • 何故、シアトルか?と言うと、(1)東海岸や中部は乗り換えが必要でかったるいから、やっぱり西海岸が良い。(2)SFやLAはもう良いか、となると西海岸北部。(3)会場が小さいところが良い。(4)シアトルって、マリナーズ、スタバ、マイクロソフトと最近何となく流行?(5)休みを取れそうなタイミングがたまたま一致、と言うのが理由かなあ。
  • ドル紙幣の持ち合わせは結構あったので、1万円だけ両替する。結局、自国の通貨が一番強いのは、自分の国。
  • 成田空港で、持ち込み荷物検査で、いきなりウエストポーチを持ち込み検査で忘れる。早めに出たので時間は有り余っていたのに、既に、気がはやっていた?出国審査の前で、「忘れていったバカは、ゴラャ、誰だ?!」と呼ばれて九死に一生を得る。パスポートも航空券もクレジットカードも飛行機に乗る前に日本で失くし損ねた(笑)。今回はよく考えると、結構こういう目に遭っているが、結局何事もなく生き延びてしまった。
  • E-Ticketって、初めてだったんだけど、チェックインもすんなり済んで楽チンだった。チケットを事前に持っていないという不安感となくす心配がないという安心感。

UA876 FM:Narita@17:25 TO:Seattle@10:05

  • 航空会社は、ANAにしようと思ったのだけれど、HISのオンライン予約のシステムがいかれていて、ANAと共同運行便のUAにされる。まあ良いんだけど、破綻した航空会社は避けた方が安心だし、特にコンサートのスケジュールが先に決まっていたので、わざわざANAにしたのに、結局UA。まあ、良いんだけど。
  • 機内の映画で『奥様は魔女』を丸々見てしまう。「奥さまの名前はサマンサ。そして、旦那さまの名前はダーリン。ごく普通のふたりは、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。でも、ただひとつ違っていたのは、奥さまは魔女だったのです─」というのがなつかしい昔の設定なのだけど、今回はダーリンは落ち目の役者で、人間界にやってきたイザベルを魔女とは知らずに、魔女役に抜擢してしまい、…と言うお話になっている。やっぱり、ニコール・キッドマンは今最強の美人だなあ。それから、この話で美味しいのはやっぱり、パパとママの役。出てくるだけでもう笑える。
  • 旅行や出張では本を落ち着いて読めるのが楽しみなのだけど、今回は全然読めなかった。飛行機の中でも映画ばかり見てしまったし。ノイズキャンセリングヘッドフォンを持っていったら、快適で映画や機内放送にはまってしまった。普段は、絶対あのひどい音が絶えがたくて、音楽も聞かないし、映画も見ないのだけど、My Headphoneがあると、全然違う。かなりノイズキャンセリングの効果はある。空港のロビーなんかはしーんとしてしまうので異様な感じ。何にせよ、飛行機の備え付けのひどいヘッドホンを使わないと、こんなに快適なのかと驚いた。もっとも、やっぱりヘッドホンは長時間使うと疲れる。もっと大きくて、すぽっと耳をカバーできるタイプの方が疲労は少なくて楽かもしれないけど、大きくて嫌だなあ、と言うところもあるんで微妙。でも、ヘッドホンは長時間使うことになるので、こだわる価値がある。

SONY MDR-NC6 C1

SONY MDR-NC6 C1

  • G.マルケスの『予告された殺人の記録』1冊やっと読み終わった。ドキュメンタリー色の強い話なのだけれど、構成が上手くて、最初は一体どんな話なのか、全貌が見えてくるまでのミステリアスなタッチにぐいぐい引きつけられる。中南米の魔術的なグロさが何とも言えない。

予告された殺人の記録 (新潮文庫)

予告された殺人の記録 (新潮文庫)

  • シアトルに到着、乗客が降り始めると、最後にアナウンス。"Thank you for choosing broken airline."

  • シアトルタコマ空港(SEA-TAC)。Buggage Claimで荷物をピックアップした後で、また預けさせられる。やっとちゃんとロストもなく取り戻せたのに、何となく不安。シャトルで出口に移動して、荷物を拾って一安心。一服していると、Gray LineのDowntown Airporterが来たので、これに乗り込む。片道$10.25で安い。空港からダウンタウンへ。紅葉が綺麗だ。紅葉と言うよりは、『黄葉』と書いた方が正確かもしれないが。やはり、アメリカやヨーロッパは、樹がまっすぐ伸びているし高いので、自然と整然とした感じが出て、日本の紅葉とはだいぶ印象が違う。主なホテルを回って、御客を降ろしたり、拾ったりしながら進む。市内までは30分で行くんだけど、その後ホテルに一々停まりながら行くんで、最後のホテルまで30分くらいかかる。でも、これで結構町の様子がわかるので、行きはこれがグッドチョイスかも。もうストーンズのTシャツ来て歩いてる人がいて、何となくわくわくしてくる。一番前に座ってると、運ちゃんとお客さんの話が色々聞けて面白い。来週はポール・マッカートニームーディー・ブルースがシアトルに来るんだそうだ。

  • Hotel Andraに到着したのが昼前。チェックインは午後3時からとなっていたけど、入れてくれたので助かる。荷物を置いて、早速出かける。まず、交通機関を使いこなそうということで、モノレール乗り場。乗り場がモール(Westlake Center)の3Fで、乗り場の前がファーストフードのクラスターなので、昼飯。無難に中華(黒胡椒の鶏肉と野菜炒めに白米)とクランベリー・ジュース。

  • モノレールは、凄く短い。2分くらいで、ダウンタウンとシアトルセンターを結んでいる。写真を撮りたければ、用意して待ちかまえていないと、すぐついてしまう。結構カーブではバンクする。最後は、ミュージアムの中に突入するのが楽しい。

Ride The Ducks of Seattle Saturday October 29, 2005 1:00PM


  • まずは、ダックツアーアメリカの港町では必ず見かけるけど、乗ったことがなかったので一度乗ってみたかったのだ。町の様子も把握できるし、方向感覚もつくので、まずはこれに参加してみる。大人$25で、所要時間は90分(陸上60分、水上30分くらい)のプログラム(の筈だった)。Experience Music Projectの前の小屋でチケットを買える。Space Needleの麓からツアーはスタート。運転手兼ガイドのおっちゃんが無茶苦茶オモロイ。この辺の博物館やらツアーのガイドをいろいろやってきたので、何でも知っているみたいだ。まずは、東のウオーターフロント地域へ。海岸に突き出したホテルは昔ビートルズが泊まったホテルで、ホテルの部屋から釣りができるらしい。せっかく色々なところに来ても、ホテルの部屋から釣りするしかないって可哀想というか、ストレス貯まりそうだなあ。水族館とか、クルーズの発着所が海沿いには並んでいるので、下見になる。それから、セイフィコ・フィールドとフットボールスタジアムの前を通り、ダウンタウンへ。犬向けのケイタリングサービスの店があるんだとさ。交差点で止まるたびに、運ちゃんが隣のトラックや道路工事のおっちゃんにマイクで話しかけて、町中を大騒ぎしながら走り抜ける。しゃべりの合間には所々で、ガンガン昔のヒット曲(EW&FとかStevie Wonderの"Superstition"なんか)をかけまくり、大騒ぎしながら町中を駆け抜ける。冷静に考えると結構これは恥ずかしいというか、日本の観光バスではありえないノリ。どこかのお店からは、運ちゃんが呼ぶとスーパーマンのカッコした知り合いのあんちゃんが出てきて、バカ受け。オープンカーで風はびゅんびゅんまともに当たるのでかなり寒い。


  • ダックは市内を抜けて西の湖へ。ここでとんでもないアクシデントが待っていようとは、。。。まずは、この車がハイウエイを走る。しかもびゅんびゅん飛ばす。それだけで笑っちゃうけど、この車って、元々は軍隊用に開発された水陸両用車がベースになっているらしい。恐るべし、ダックカー。そして、いよいよ湖畔から入水。全員で両手を上げて(ジェットコースターじゃないっつうの)、キャアキャア言いながら水の中へ突っ込む。わかっていても、やはり、これが本当に水に浮かぶのか、心理的には不安感が拭いきれないので、スリルがある。おお、浮かんでるよ、あ、動き出した、お〜!ダックはどんどん湖の中心へ。



  • 湖のど真ん中に来た辺りで、「あれ、何かエンジン調子悪いなあ。」運ちゃんが嫌なジョークを言い始める。「ちょっと待て、電話するから」と携帯をかけ始める。『悪趣味なジョークだなあ(苦笑)』と笑っていると、「良くあることだから、あわてるな、今電話したから、すぐ助けに来るから」と言い出す。ダックを止めて、湖の周りをのんびり見物していると、本当に別のダックがやってくる。『これは随分凝った演出だなあ』と見ていると、やってきた3人のうちの2人がこっちのダックに乗り移ってきて、床を開けてエンジンをいじり始める。この辺で、やっとこれがジョークではないと気づく(汗)。修理はそんなに時間もかからず応急処置をして一度岸辺に戻る。ここで、乗客は救援に来たダックに乗り移り、再び湖へ!サービス満点というか、寒くて死にそうだったので、『もう寒いから、帰ろうぜ〜!』と言いたかったのだけれど、この辺、流石アメリカのサービス精神というか、ちゃんとツアーしないと払い戻しになると思ったのか、わからないけど、運ちゃんは「何だか、俺はデジャブーを感じるぞ〜!」とわめきながら、ダックは再び湖へ。湖をまた1周。陸に上がった時にはもう1時間以上オーバー。「みんな、これは"Never Ending Tour"だと思っているだろうけど、もうすぐ終わりだから、安心してくれ。」とアナウンスされたころには、完全に冷え切っていて死にそうだった。元のSpace Needleの麓に戻りツアーは終了。

SCIENCE FICTION MUSEUM AND HALL OF FAME

  • 寒くて死にそうだったので、シアトルセンターハウスでコーヒー1杯。ここはファーストフードと催し物があるんだけど、薄暗くて、がらんとした感じ。しかも、ハリケーン中南米の被害者のためのチャリティーをやっていて、髑髏マークがいっぱいあって、お香は焚かれているし、無茶苦茶無気味。舞台では子供たちが何か変な踊りをやっていた。

  • 暖まったところで、明日の下見をかねて、Key Arenaを正面からちょっと見に行く。地下に埋まっているので、地上から見てもあまり大きさの感覚が湧かない。アリーナの前に大きな噴水があったけど、これは昔何かのデモ映像で見た覚えがある?近くにニュースTV局があったので、その関係なのかなあ。


  • その後、Science Fiction Museumへ。Experience Music Projectに行こうかと思ったけど、後回しにしたのが運の尽きで、結局見ることができなかった。
  • で、このSFMなのだけど、展示品の殆どはマイクロソフトの共同設立者のポール・アレンのコレクション。この博物館ができるまでは、当然彼の家にあったのだろう。そりゃどでかい家に住んでいるんだろうけど、ターミネイターとかエイリアンの模型がごろごろ転がっている家って、…。かなり嫌だ。きっと、奥さんが嫌がったので、この博物館を作ることにしたのではないか?と、邪推される。アメリカで5本の指に入る大金持ちだから、何でもやりたいことはできるんだけど、それにしても、まあ何というか、ここまでTastelessで思いっきりKing of Nerd丸出しというのも、笑えた。かなり楽しめる。
  • 売店では、ジミヘンのフィギュアがあって、物欲誘われたけど買いそびれてしまった。ギターを燃やしているところで、炎の布がぴろぴろしていた。地元Pearl JamのポスターもEMP側には沢山展示してあった。JBLシアターで少し、ジミヘンやビートルズのビデオを見る。時間がなかったので、EMPは諦めて、ハンバーガーを軽く食べてホテルへ帰る。

Welcome Party 7:00 ~ 9:00 PM

  • チャーリー・ワッツのドラムスティックもキース・リチャーズのピックも当たらなくて残念。でも、面白かった。この調子で書いてると、いつまでたっても、肝心のコンサートまで辿り着けないぞ。。。