大宰府をさるいた 〜阿修羅展に行く〜

阿修羅展に行って参りました。

この日の九州国立博物館は3時間待ちの大盛況。
(あとで大宰府天満宮の方が仰ったが、まだ少ない方だとのこと。それだけ阿修羅に会いたい
人がたくさんいるのだなぁ・・・)
暑い中を老若男女、赤ちゃんを抱えたお母さんたちまでも虜にしている阿修羅展。

並ぶこと2時間余りでようやく阿修羅展の中に入ることができました。
黒木瞳さんの音声ガイドを聞きながら中に入るとすっごい大混雑。(あたりまえだけど)
みなさん、しっかりと興福寺の貴重な品物をこの目に、この脳に焼きつけようと展示品に
張り付いていて、気弱な私などなかなか近寄れず。



その中でもひときわ人山ができているのがやはり阿修羅像の前!

※館内は撮影不可のため、私の拙い絵で雰囲気を想像して膨らませてください・・・

誰もが阿修羅の姿に見惚れてしまい、立ち止まって見つめ続けていたいけれど、人があまりに多くて、
みなんなに阿修羅の姿を見てもらうために立ち止まることはできない。
黄色い服のスタッフの号令によって、約45度づつ進んでは止まり、前の人は後ろの人のために
身をかがめ1分ほど観賞しては、また45度ほど進み1周する。
(号令がかかると、まるで健康増進の運動のような気分にもなる・・・)

阿修羅は戦闘の神だと言うけれど、その表情は勇ましい戦士の表情ではなく、
無念さのような、悲しさのようなお顔をしている。
目のあたりをみていると、今にも泣き出しそうにもしておられて、
私などが時々している悔し泣きをこらえているような感じすらしてしまう。
(私にたとえるのは適切ではないかもしれないけれど、人によって感じ方がちがうのかも)

日頃、拝することのできない後ろ姿は、背筋が伸び美しい姿勢。
写真や映像で見る阿修羅像は大きな像の印象があるけれど、像高は153cmと私よりも
10cmほど低く、私よりも細身で華奢やな姿ではあるけれど、存在は大きく美しく、
お顔を拝していると涙が出そうになるような・・・。
冷静に見えれば像であるのに、像ではなくて伝わる雰囲気のある、今風に言うとオーラのある
姿をしていました。
見ることができて良かった〜〜


その後は、大宰府天満宮を参拝。
境内にある、「不思議と当たる恋おみくじ」というのを引いてみると・・・
   
    恋すれど 永遠に続かぬこの想い 二人の愛を今宵祈ろう
ですって!!!
どうやら、私の浮気で恋は終わるようでして・・・
細かい内容も過去を思えばなんとなく当ってはいるけれど、私の浮気で破局したことはない。
でも私の浮気が原因で恋が終わるとするのなら、浮気相手が現れるくらい
近い将来モテる時期が来るってことで、ちょっと楽しみだったりして。
将来の恋人ともう一人の男性が現れる日を楽しみに待ちます。
その時はおみくじの忠告に従って修羅場が来ないように細心の注意を払わねば。
(浮気しない・・・。しても注意してやろう・・・って思ったりして)



あまりに暑いので散策中に見つけたコーヒーのお店に入りました。
大正から昭和の初期の雰囲気のするお店。
コーヒーだけでなく紅茶もあります。
スターバックスに行くと挙動不審になってしまう私ですがこの店は落ち着いて飲めます。
何度も大宰府に行っているのに今まで気がつかなかったお店でした。


そして、電車でこの日の宿のある佐賀県へ移動。
佐賀駅までに通過する駅が昔より凄く眩しいくらいに立派になっていました。

佐賀をさるいた 〜佐賀とシシリアンライスの歴史〜

二日目、佐賀の朝は意外に早起き。
前日に、お酒を飲んで友達と遅くまで話していたわりには6時半に目が覚めました。



私にとっての佐賀の象徴です。
昔から変わらず電話ボックスの上にいるムツゴロウの置物。まだあったので嬉しい。

見覚えのあるお店は殆どなくなっていたけれど、昔より飲食店が増えたような気がする。
有田焼なんかを壁に埋め込んだお洒落なカフェもあったし。



アーケードを抜けて、佐賀神社を参拝して、佐賀城本丸歴史資料館を見学。


私が住んでいたころにはなかった佐賀城本丸を復元した建物。
まだ新しい畳が心地よくて、気持ちの良い風が吹きこんでくる。
佐賀の歴史やらお城の構造などの説明やら展示物がある中、私の気を引いたのが
大隈重信の声がする電話機
レトロな電話機を5〜6回ほどまわすと、「大日本帝国憲法」について何か言っている大隈氏の
聞き取りにくい声が聞こえてくるから面白い。
(もちろん本人の声と私は信じて聞いています)


歴史館の隣には、「さがレトロ館」という、明治20年に建てられた旧警察部庁舎を利用した物産と飲食を提供するお店があります。




ちょうどお昼になったので、佐賀名物のシシリアンライスを食べに行くことにしました。
シシリアンライスとは、私が佐賀に住んでいた時にも喫茶店のメニューで見たことはありましたが、一度も注文したことがなかった佐賀の名物料理です。
つい最近、九州のテレビ番組を見ていたら、佐賀のシシリアンライスの事が取り上げられていたので佐賀に行ったら食べてみようと決めていました。

なぜシシリアンライスという名前なのかは全くの不明。
「なんとなくヨーロッパっぽくすればカッコいいんじゃない?」とか、
シチリア島から伝わった」とか、様々な説がありますが、なにが正解なのかは不明のようです。
佐賀の喫茶店にはたいがい置いてあるそうですが、今回、行ってみたかったのは、


佐賀市歴史民俗館(旧古賀銀行)の1階にある「浪漫座」というお店です。
入館無料なので昔もちょくちょく遊びに行ってはいましたが、1階のお店を利用したことはありませんでした。


そして、おめあてのシシリアンライス登場


ここのシシリアンライスは、ご飯の上に柔らか〜いローストビーフが乗っていて、
その上にたっぷりの野菜、フレンチドレッシングのようなドレッシングとマヨネーズがかかっています。

お店によっては、ローストビーフの代わりに、炒めたお肉とか佐賀牛を使った贅沢なシシリアンライスもあるみたいです。
(いつか佐賀県庁展望ホールのレストランでも食べてみたいわぁ)

シシリアンライスの謎は解けませんでしたが、色々な種類もあるようなので次回以降、
尋ねてみたいと思いました。






ついでに、道を歩いていたら謎の言葉を発見!

「ぱわわ」っていったいなんだろう・・・。