本日 5/13(金)に、東京ビッグサイトで開催されていた「第2回クラウドコンピューティング EXPO 春」を観にいってきました。
昨年観にいった際は、クラウドの要素技術やビジネスの方向性について、多くの示唆を得ることができました。
今年は担当しているシステムの SaaS 化を予定しているので、昨年同様必要な知識を得られればと思って参加してきたのですが…
正直、期待外れだったなという印象です。
1.エコシステムの展覧会と化していたクラウドEXPO
今年は、IaaS の雄の Amazon Web Services(AWS)と、
仮想化のビッグプレーヤーで VMforce などでも注目の
VMware が新たに出展するとのことで、
彼らのビジネス展望や技術面の情報を仕入れたいと思っていました。
しかし、実際に展示されていたものは、AWS や VMware そのものではなく、
これらをベースに動作するサービスやアプライアンスでした。
また、各社の展示を見てみても、AWS 上に構築したサービスや Force.com で構築したサービスというものがほとんど。
そこにあったものは、AWS・VMware・Force.com といった大樹があって初めて成立する、エコシステムの展覧会でした。
一方で、東日本大震災とそれに伴う外国人の一斉帰国の問題を受けたソリューション?も目立ちました。
あと、震災後ということもあって、在宅勤務を想定した仮想デスクトップとシンクライアントの組み合わせ、外国人を含む人の出入りを円滑化するためのID管理+SSOという切り口が多かったかな。 目新しさはなく、営業の仕方を変えただけという印象が強い。
正直、SalesForce の安定ぶりが際立っていて、他の展示内容が SalesForce の引き立て役にすぎないのでは?と思うほどでした。
そんな中でも、SalesForceの安定ぶりが目立ったかな? force.com・CRM・chatterは、実際に使ってみて使い易いし役に立つから、人も自然と集まる。 あれはもう世の中のインフラの一つといっても良いかも。
2.オープンな勉強の必要性
正直、今回の EXPO からは、期待していたクラウドに関する技術的情報は、ほとんど手に入れられなかったというのが実感です。
そこで、私はイカのような tweet をしました。
そうしたところ、イカのような会話に発展していきました。
禿同。セミナーも同じく、値段ほどの価値はないかも RT @hageyahhoo: もうクラウドEXPOは、技術的情報を仕入れる場としては不適当になっていたな。 元々商談メインのイベントだからアレだけど。 技術的情報を仕入れたければ、勉強会出た方が何倍もプラスになるとおもふ。
@hageyahhoo 世の中のOSSに対する需要の高まりはありますね。ただ、いかんせん、大抵コストが下がる、という一部間違った意識をもっているところが多いかなと。インテグレーターが泣を見て、最終的にユーザが泣きを見るシステムにはしたくないものです。
2011-05-13 21:40:08 via SOICHA to @hageyahhoo
@twimanda OSSは、ベンダーロックインを避けられるという意味では自由を手に入れられますが、その代り最終成果物に責任を負う必要が出てきますよね。 自由より高いものはないという言葉もありますが、SIer・ユーザ双方でこの自由を活かせるシステムにしていきたいものです。
2011-05-13 22:55:17 via web to @twimanda
クラウドは OSS の産物と言えますが、OSS の産物であるが故に、
オープンなルートで自主的に学ぶのが筋なのかな?と思った次第です。
OSS の潮流は、学ぶということにも影響を与えているんだな、と改めて気付かされました。