維新討論 拍子抜け?…身内「出来レース」批判<読売新聞

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維新討論 拍子抜け?…身内「出来レース」批判
(2012年9月10日 読売新聞
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 地域政党大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)が9日、党綱領とする基本政策「維新八策」について国会議員らと意見交換した公開討論会。新党への合流の可否を見定める「面接試験」の場となるはずが、外交政策など国政の重要テーマが取り上げられないまま、出席者はこぞって「価値観が共有できた」と口をそろえた。会場で見守った維新地方議員からも「これでは出来レース。緊張感がない」と冷めた声が漏れた。

内定者懇談会

 「リラックスムードで、お見合い気分で付き合っていただければ」

 冒頭、橋下氏はにこやかに呼び掛けた。維新入りを目指す国会議員らに政策の“踏み絵”を迫るという当初の筋書きに「上から目線すぎる」(大阪選出の民主党国会議員)との反発が広がったためか、厳しい質問が飛ぶ場面はほとんどなかった。目立った意見対立もなく、傍聴した維新府議は「まるで内定者との懇談のよう」と拍子抜けした様子だった。

結論ありき

 維新に合流したい出席議員も、国会議員5人以上を確保して新党を結成したい維新側も、結論はすりあわせ済みだった。橋下氏ら維新幹部は8月以降、出席議員らとの懇談を重ね、段取りを打ち合わせてきた。

 討論会では外交政策が議論されなかったのに、橋下氏は終了後の記者会見で「これまでコミュニケーションをとってきた。外交・安全保障の軸は完全に一致している」と言い切った。

 維新ブレーンの質問に、松浪健太衆院議員が7人を代表し「事前に話し合ってきた。まとめて答えたい」と応じると、さすがに山田宏・前杉並区長が「今日は個々の議員の価値観を知る場のはず」と苦言を呈する一幕もあった。

あきれ顔

 激論を期待して会場で傍聴していた維新地方議員は途中退席が相次ぎ、終了時には空席が目立つように。ある維新府議は「(政党要件を満たす)新党結成のため数合わせで集まった人たちだから。維新の政策をのんでくれれば誰でもいいんだろう」と皮肉った。

 公開討論会をネット中継で見ていた新藤宗幸・東京都市研究所常務理事は「全く討論会になっていない。参加した国会議員は、最初から維新に合流を内諾している人たちで、維新八策をPRするパフォーマンスに過ぎない」と話していた。
(2012年9月10日 読売新聞


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