私見 週刊少年チャンピオンマッド判定

最近ね、買い始めたんですよ、チャンピオン。 「バキ」最終回目当てで買ったらあの仕打ちだったんで。
でね、おかしいんですよ。 何とはなしに雰囲気が。
それを確認する為に、ちょっとマッド判定をしてみたいと。

  • マッド判定とは?
    • 作品に含まれる何かおかしい雰囲気を、A〜Eの五段階評定で私見で判定する試み。

それではいってみましょう。 ちなみに今回判定に使用するのは「2006年2+3号」で、世間的には一個古い物になりますが、ある意味勢揃いなので丁度よいと判断します。 あ、読みきりは飛ばしますので。

  • 範馬刃牙:判定「S」
    • いきなり規格外がでました。 まあ板垣なのでしょうがないですね。 超規格外ッッッッという事で。 とりあえず、小学生相手でも容赦のよの字も見せない辺り、まさしくオーガの息子だなとでも言ってお茶を濁します。 まあそれ以前にカラー見開きでまさか顔面衝突だとは思わなかったので本気で吹きましたが。
  • ナンバMG5:判定「D」
    • 割とまっとうな不良系漫画。 「今日から俺は!!」流れとでもいいましょうか。 チャンピオンには(本当に)珍しく安心して見れます。 ここから大崩れして強度のマッド性を発揮する事は無いと判断します。
  • 『元祖!浦安鉄筋家族:判定「C」
    • こんなもんでしょう。 ここのネタはトんでますがギャグ漫画なので許容範囲内です。 ある意味ここまでまっとうに日常系ギャグ漫画として安定しているのは空恐ろしい気もしますが。
  • ショー☆バン:判定「B」
    • 球漫画で、野球場面以外で何が起こるか分からないという珍しい漫画。 普通な時は普通なんですが触れ幅が激しくて。 いきなり殴る蹴るの暴行の果てに「これはギャグではない!」というナレーションが入った時はどうしようかと思いました。 以前に誰だったかが試合中に泣き始めた時も訳がわからからくて混乱したっけ。 あと、野球になんか恨みでもあるのか原作者とか思わないでもないです。
  • サナギさん:判定「B」
    • 『酢飯』の時は作者のボケ世界がきつくて読めなかったんですが、これはなんとか。 ツッコミが普通なのが功を奏しているのかな? ただネタ自体はふんだんに良く分からない所から来るので若干危険と判断しました。
  • ドカベンスーパースターズ編』:判定「A」
    • 水島先生は既に「水島時空」に己を埋没させていて、読者におもねる事や人気をとるなど、どうでもよかろうなのだーーっ! 状態になっているっているので危険です。 こういう人は何するか分かりません。 ちょっと前の「ドカベンVS野球狂の詩」とか。
  • 『ドリル園児』:判定「B」
    • ネタがいちいち鋭角に切り立っているのが印象的。 おおひなたごう以外の何者でもない為、若干危険と判断しました。 昔よりはマイルドかもしれませんが。
  • 『サイカチ』:判定「限りなくSに近いA」
    • また出た規格外。 この号だけ見ると間違いなく最狂ですが、これからもっとおかしくなると思うので判定据え置きで。 虫バトル物の後続ゆえなのか、無駄にワイルドな設定とか、「自然界より更に苛酷な世界が奴隷を強くする!!」とか言ってる変態とか、ツッコミどころ満載です。
  • 『Pound for Pound』:判定「B」
    • 所十三がチャンピオンにいる、その事態が異常。 それはさておき、やっぱり喧嘩マッドを描かせると生き生きと描きますよね、この人。
  • 無敵看板娘:判定「C」
    • 連載も4年目でずいぶん風格がでてきました。 変なネタを力技に持っていく手際もいい感じ。 今号の「サンタネタ」みたいにたまに暴走しするので、この判断。
  • ブラックジャック 〜黒い医者〜』;判定「A」
    • 相変わらず、壱・内臓、弐、死体(損壊度の高い)、参・BJのダークヒーローっぷり、の三点を重視した内容。 今回は参が無かったですが、前回がそのノリ全開だった反動でしょう。 というか山賢、毎回毎回BJに“ダークヒーロー立ち”させ過ぎだと思う。 なのでこの判断。
  • 舞-乙HIME:判定「A」
    • 基本的に萌え+燃えを狙ったものなんですが、「ジェットンとは違うのだよ。 ジェットンとは」、「愛と真実と正義の戦士」、「お蝶夫人」、「サービスターンエース」など、どう考えてもやばいだろうなネタを繰り出すので非常に困りものです。 特に、“解説の振りをして与太をしゃべる事深堀骨の如し”、なのが問題です。 例を挙げましょう。

十七歳
 地球時代の遺跡から発掘された、音声ディスクに記録されていた楽曲。シュヴァルツはこの楽曲を「生命の美しさ、儚さを歌った一大叙情詩」とし、組織のテーマソングの一つに位置付けている。なおこの歌を唄ったといわれる革命的アイドルについては、サオリ・ミナミ説、チサト・モリタカ説などがあり、考古学者の論争の的になっている。

ほらね。
こういうことをする人は個人的にとても危険と判断しました。

  • いっぽん!:判定「E」
    • 超まっとうなスポーツ物。 たまにふと、「これはなんでチャンピオンにいるんだろう」という疑念にかられます。 まあ、まずめったな事ではマッドな方向には進まないだろうと判断します。
  • 番長連合:判定「B」
    • 悪い意味で面白いのは相変わらずですが、最近拍車がかかってきてヤバイと判断します。 それにしてもこの作者のヤンキー物はなんでああ歪んでるんでしょうか。
  • フットブルース:判定「E」
    • 普通のスポーツ物。 いろいろと舞台設定はいいですけどね。 まあ、間違っても変なことにはならんでしょう、というわけでこの判定。
  • 剣聖ツバメ:判定「D」
    • 憑依系。 こういうのは“何が憑くか”で話がこじれるのですが、基本的に剣関係中心なのでまあ大丈夫かと思ったら、やっぱりというか案の定というか天草四郎がでてくるので、はてさてどうなるやら、でこの判定。
  • 『南風!Bun Bun』:判定「C」
    • 全体としては(本当に珍しく)安全な部類な漫画ながら、一部やばい連中がいるのでこの判定。 この作者さんは大体毎回やばいやつがいるけれど上手く動かすので、そういう意味では安心できます。 伊達に“チャンピオンの良心”と言われてはいません。
  • ドールガン:判定「B」
    • 出口竜正がチャンピオンに(以下略)。 この人は以下に合法的にパンチラと半裸と羞恥顔を描くかに執念を燃やす人なのでたまに危険と判断しました。 とりあえず、「脱衣ポーカーやってる場合か?!」
  • ガキ警察:判定「A」
    • 藤井良樹の邪悪実践知識ととんがりきった言語センスに、前作「TWO突風!」で男描きすぎた反動の出た形の旭凛太郎のツートップの織り成す東京アンダーグラウンド絵巻。 とにかく何がおきるか分からないので危険と判断しました。 今時「バスジャック+改造モデルガン」を出してくるセンスは伊達じゃない。
  • 『麺屋台ロードナルトヤ:判定「B」
    • なんでこの作者は「食世界の日本統一」ネタに執拗にこだわるのか。 こういうこだわりがある作家は概して危険な事を平気でやるので危険と判断しました。
  • アクメツ:判定「A」
    • やってるネタのとんがりっぷりからしてこの判定しかねえだろうと判断します。 基本立ち位置からしておかしいんだから当然です。

<総評>
A(以上も含む)・七、B・六、C・三、D・一、E・二、…。
この数値からも分かるように基本的にチャンピオンはマッド判定の高い物が大半をしめています。 これが私の感じる「チャンピオンはおかしい」の主原因なのだと思います。
興味深い事に、ギャグ漫画よりバトル漫画に危険度の高い物が集中している点です。 これはなにか理由でもあるんでしょうか?
更に興味深いのが、チャンピオンが今年になって大幅な刷新がなされており*1、更に9月周辺で大幅に変わっているのですが、その変わったモノにマッド判定の高い物がふんだんに含まれていることです。*2
つまる所、その辺がチャンピオンがおかしく感じる原因かもしれません。

*1:2004年からつづいているのが、実質連載と変わりない「範馬刃牙」を含めて、「浦安鉄筋」、「ショー☆バン」、「サナギさん」、「ドカベン」、「看板娘」、「BJ」、「いっぽん!」、「番長連合」、「アクメツ」、と全体の半分に満たない

*2:「サイカチ」「舞-乙HIME」「ドリル園児」辺りですね

 ぶるぶる電波な感想文、再び

…zZzzZzジジ…ジジジ………ジ…ブン
ドン
<うおわあ! っと、あー、テステス、テステス、テスタメント! いきなり何か訳分からないって? それは皆様俺様お互い様だっつーの。 なんせ今まで寝てたしな俺様。 ヒーハハハハ! あー、なんかバカバカでかい火柱たってんぞ、なんだ火事にしちゃーでけー音したなおい。 火事も喧嘩も怪我も死人も島の花、ってやつだが爆破はあんまりねえよな、うん。 っといけねえいけねえ、こいつはいけねえ。 この『ぶるぶる電波』がこんなとこでぐずぐずぐずぐずクズクズクズクズしてる場合じゃねえやな! つーかほらほらとっととでてけこのぐずクズ! こっちはこれからうれしはずかし大忙しのお仕事タイムでてめーのしもの世話すらしてるひまねーんだよ! 【ガラガラ】そーれでってったでってた! 番犬は走って参上しろよ! 「ケリーてめ」 【バシャン!】 おおっと失礼、お聞き苦しくて息の根つまりそうだったか? まあいいじゃん。 つーわけで今から情報収集してしゃっきりかっきりぱっちり20分後にゃあ『報道特別番組 ブルブル最前線』をこのど深夜に流して皆々様の安眠妨害してさしあげやがるから覚悟しとけよてめえら! さーて、まあそれまでの繋ぎにーにーにーっと、あん? このCDなんだっけ? ……まあいいか、これでもひとつ。>

『がるぐる! <上> Dancing Beast Night』ISBN:4840232334
成田良悟ヤスダスズヒト電撃文庫:570円>
内容を要約すると、「大災難の開幕」
あらかじめ言っておくと、今日はテンションが高いのでろくな事を言いません。 私がかねてよりろくな事を言った例がないのは、今まで書いてきた文章から容易に想像できるでしょうが。
さておき。
越佐人工島シリーズ第三段にして完結編……? ついに登場です。
今回はのっぴきならない実在の都市伝説殺人鬼(一人称)と迷探偵姉弟のツーマンセル(三人称)の交互錯綜によって、話の緩急が不思議な形に仕上がっております。 その間に島の有名人の挿話や所定不在の都市伝説『バネ足ジョップリン』の暗躍を組み合わせて、取りいだしたるはこの本、とあいなります。
まあ、それはそれとして。
どうなっちゃうんでしょうか。 としかいえねえよなぁ。 ネタバレ無しだと。
とりあえずは、「島が大爆発」みたいな事になったらそれはそれでいいけど怖い。 皆さん御存知とは思いますけれど、成田良悟作品は基本的に先が(作者本人にすら)読めないからなぁ。 しかし、終わりをまとめるテクの上手さもまた、読者は等しく認めているところですから、大丈夫だとは思います。 まあ、“楽しみにしても期待はせずに”と、かの高名な才田・モモンガ・雪隠之介も言ってますし、恐れずのんびり構えるのがいいと思います。
…最後に一つ。 …p122〜124って、アレのせいかなぁ…。

<あーーーー? 何だこの音声データ? なんで読書感想文? 何が何でドコがドレでどのようにどこがそれやらさっぱりわからねー。 ……なんか『バネ足ジョップリンより愛を込めて』とか表面に書いてるけど無視していいよな。 まあいいや、気を取り直してヒーハハハハハ! っと一笑い。 それじゃ、みんなてぐすね引いて引いてひいきの引き倒してる所にお待たせ!『報道特集ぶるぶる二十四時』の開幕だ! …あー、『島内縦横無尽! ぶるぶるは見た!』だったけか? まあいいや。 『題名の無い報道特集』ってことでひとつ! じゃあ、今何が起きてるか、これを聞いてる不健全ピープルの皆様だけにこっそりと、健全に寝てるやつらにゃ無理やりご拝聴いただこう! 聞いて驚くな? 今さっき爆発があったのは>
ガン
ドドン
<っと! ヒーハハハハ!! またかまたかたまたまか? なんだよおい、今日はやけに爆ぜるじゃねえかよ、この島は! ったく、この島は実況する事件に事欠かないね! ひーはははは!! …あれ、今俺なんかやばい事したような…。 いや、それどころじゃねえな、とにかくいいか聞けよ手前ら、とりあえず最初に爆発した場所、あれな…>
じジzzZジィーーー……プツン

『ぶるぶる電波』のバンが深夜の道を爆走し、過ぎ去っていく。 そこに。
ムクリ、と一人の少女が道の脇の溝から起き上がった。 そして一言、絶叫する。
「不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!!」