Jリーグ第13節 

浦和 - 柏
毎日夜中にサッカーを1〜2試合見ているのに、性懲りもなく今日はスタジアムでJリーグを見てきました。国立の我が東京ヴェルディの試合も非常に気になったのですが、移動時間等の理由で駒場へ行ってきました。
まあ、その他にもいくつか理由はあったのですが。

  1. 生明神が見たい
  2. 生ドゥドゥが見たい
  3. 生南が見たい
  4. 生玉田が見たい

最後の希望はかないませんでしたが、他はしっかり見てきました。
が、今の柏はチームとしてやばいですね。もちろん、怪我人等でチーム事情も悪いのでしょうが、今の順位がうなずけてしまう内容でした。とにかくチームとして守りで精一杯という印象です。攻められっぱなしという意味ではなく、守備の組織や連携は何とかできていても、攻撃はチームとして共通意識が一切見受けられず、何もできない状態です。ボールを持った選手をサポートするでもなく、追い越す動きもなく、前線も動き出さず、持ってる選手が困り果ててキープするものの浦和に奪われてしまう、そんな展開が続きます。基本フォーメーションを崩してまで攻めにいく場面はほとんどなく、攻撃時のパスコースは常に1つか2つという選択肢の無さです。対する浦和の攻撃が常に縦にスピードにのって攻めあがっていくのとは対照的です。
また、守りでもレッズに押し込まれて7人が一直線に並んでラインを作っている場面もありました。人数をかけて守る時間もあるとは思いますが、ああも一列ではこぼれはすべて浦和に拾われますって。
また、攻守の切り替えも遅く、相手ボールを奪っても誰も走り出さないシーンや、浦和のカウンターで柏3対浦和5で攻められているシーンもありました。他所様のチームですが、心配です。
浦和も今ひとつ吹っ切れない内容で、気候とともに試合内容も大変寒いゲームでした。でも、やっぱりサッカーは生でスタジアム観戦が一番ですね。


さて、他会場の磐田や横浜も大変ですが、敗色濃厚かと思った東京ヴェルディが、鹿嶋相手に3−0の快勝ですね。一体何が起こったんだろう(笑)。また、黄金時代が来たと思っていいんですか?いいんです(ジョンカビラ風に、嘘)。

チェコ - ラトビア

気温30度のピッチ上に今日はどんなドラマが描き出されるのでしょうか。強豪のチェコとトルコを破ったラトビアの対戦です。つい先日に日本が戦ったばかりのチェコでもあり、非常に楽しみです。(観衆21,734人)


開始直後チェコは左からネドベドのクロスでゴール前にボールを運びます。またオフサイドになりましたがバロシュの裏への抜け出しで積極的に攻め込みます。対するラトビアも挨拶代わりのミドルシュートを放ちます。チェコは前線に人とプレッシャーを掛けて、ラトビアの戦意を奪おうとする立ち上がりでしょうか。
しかしラトビアも少ない人数ながら左からの際どいクロスからコーナーを奪いますが、シュートには至りません。
チェコはコラーのヘディングや、バロシュのミドルなどを狙いますが、決定的といえるチャンスはつくれません。ネドベドのDFの股抜きのラストパスから上がっていたヤンクロフスキーが左足でシュートを放ちますが、惜しくもファーポストを掠めます。今度は右サイドに流れたネドベドのクロスがコラーをねらいますが、GKコリンコがかろうじてコースを変えわずかにコラーに合いません。触らなければ完全に1点ものでした。
でも、ラトビアのカウンターは鋭いです、2トップだけでスピードに乗った惜しいチャンスを作ります。
チェコの猛攻はまだやみません。立て続けにコーナーから攻めますが、ラトビアのDFも最後のシュートは自由に打たせません。
チェコのチャンスが3回にラトビアのチャンスが1回位の割合でチェコが攻めますが、ラトビアも守りっぱなしではなく、果敢に攻めるので攻守の切り替えが早くあわただしくおもしろい。ちょっと目を離すとロシツキがミドルシュートを放つし、20分を過ぎても、まだ落ち着いている時間がほとんどありません。
この時間帯はチェコのセットプレーが続いていますが、ラトビアのゴールはこじ開けられません。それにしても、ネドベドポボルスキー、ロシツキらのミドルシュートは凄すぎます。


25分を過ぎてチェコも少し落ち着いてボールを回しはじめました。ようやくラトビアも一息つける感じです。いやー、チェコの猛攻は凄かった。でも、ラトビアも奪ってサイドを駆け上がり際どいクロスを入れるので、チェコの守りも油断できません。適当に放り込むクロスではなく本当に際どいんですよね、ラトビアのクロスは。チェコのクロスの方がよっぽどアバウトです。
ラトビアは中途半端なバックパスをあやうくコラーに奪われそうになりますが、GKコリンコがギリギリのクリアで難を逃れます。
チェコは中盤でボールをまわしてミドルシュートを狙うのですが、ラトビアのDF陣もチェコの攻撃に慣れてきたようですね。立ち上がりほど強烈なシュートは打たせません。ラトビアの左サイドのルビンスはいいですね。中の2トップの位置を見て際どいクロスを送り続けます。
もう40分ですか、ラトビアも完全に守備のペースをつかんだようですし、チェコも少し攻め疲れてしまったでしょうか。ラトビアの鋭いカウンターを警戒してか、立ち上がりほど攻めに人数を掛けてきません。
ラトビアDFのボールコントロールミスから波状攻撃を掛けますが、DF2人が体を張ってコースをふさぎます。


前半もロスタイムに入り、チェコバロシュのカウンターを止めた直後、逆カウンターでラトビア先制だ〜〜!
左サイドをプロホレンコフスが駆け上がり中を良く見て、また中のパコフスキスも一度ニアへのコースをとった後、ファーに流れてどんぴしゃりのクロスをやさしくゴールに流し込みました。2人だけで、得点してしまいました。直後に前半は0−1で終了です。


後半も選手交代は両チームともなくキックオフです。チェコはどんな修正をしてくるのでしょうか。
チェコはDFでボールをまわし、直接コラーにあててセカンドボールをチャンスにしようという感じでしょうか。サイドを深くえぐることを省略しているようです。時々サイドをえぐるんですが、クロスが中にあいません。ちょっと時間が掛かるとペナルティエリア周辺にラトビアの赤いユニフォームが7人います。それでもラトビアの攻撃は前の2〜3人で形にしてしまうので、プラン通りなのでしょうね。
チェコはDFのグリゲラを下げて、FWのハインツ投入です。コーナーからのポボルスキーの強烈なミドルシュートもポストを掠めてしまいます。右サイドからフリーでポボルスキーがクロスを上げ、中で4人も待っているのですが中々あいません。それよりも時折繰り出すラトビアのカウンターの方が鋭くて怖い。チェコはスミチェルを投入し、バロシュのゴール前の決定的チャンス、コラーの惜しいミドルシュートもゴールを割れません。ラトビアは7人で守って3人で攻めるのですが、少ない人数の攻めでも、プロホレンコフスのシュートは本当に惜しい。
チェコのコーナーからのネドベドの左足の強烈なシュートもGKコリンコがかろうじて触りコースを変えます。
ラトビアはここで、プロホレンコフスが下がりライザンスの投入です。
後半28分、チェコは右サイドでポボルスキーが粘りに粘り中へクロス、これをゴール前の混戦からバロシュが決めてチェコが同点に追いつきます。ゴールラインを割りそうなボールをあきらめずに粘って、ラトビアのDF2人をかわしてのクロスでした。ポボルスキー凄いな。


さらにチェコの猛攻です。ネドベドの右からのクロスをファーでスミチェルがあわせますが、ヘディングシュートは惜しくもポストをかすめます。
ラトビアの選手交代はどうだったのかな、攻めに鋭さがなくなって、守りばっかりになってしまいました。ラトビアは1トップでボールが納まらなくなってしまいました。ここでラトビアウェルパコフスキスを下げてパハルスの投入です。これでチェコのDFに恐怖を与えていたラトビアの2トップは2人ともピッチを去ります。いいのかな?
チェコはハインツのミドルシュートがバーをかすめます。後半40分過ぎ、チェコが後方からの縦パスをバロシュが粘ってつなぎ、DFのクリアが小さくなったところを後ろから飛び込んできたハインツのゴールで逆転です。さすがにラトビアのDFも足が止まってきて、前半ほどシュートコースに体を寄せきれなくなってしまいました。


これでラトビアは一気に苦しくなりました。選手交代後はカウンターもほとんど機能していません。ラトビアが前から奪いにいっている分、チェコにもチャンスが生まれます。右のポボルスキーが何度も裏を狙います。
ラトビアも人数を掛けて最後に攻めに出てアスタフィユフスの右足から惜しいシュートを放ちますがGKの正面です。
ロスタイムに入りチェココーナーキックが続きます。ネドベドがゆっくり時間を掛けてます。さすがですね、ここでゲーム終了、2−1でチェコの見事な逆転勝利です。


猛攻を掛けて逆転したチェコですが、ラトビアも持てる力をすべて発揮してよく戦っただけに、ラトビアの選手交代で流れが変わったようで残念です。ウェルパコフスキスとプロホレンコフスの二人が前線にはっている形はチェコにとって戦いにくかったと思うんですけれどね。
でも、チェコはやっぱり強いですね。これまで3日間にでてきた強豪国と呼ばれるチームと違って、全員が良く走りよく攻めるいいチームですね。個人技もすごいんですが、個人技だよりではなくサポートの動きや、ボールを持っている選手を回りこんで追い越す動きもきちんと手を抜かずに最後まで繰り返します。
まあ、見方を変えればラトビアのがんばりがチェコをそこまで走らせたとも言えるのですが。
ラトビアも入ったグループが違えば充分グループリーグを抜けるチャンスもあったと思うのですが、Dグループは厳しいですね。でも、90分間いい試合を見せていただきました。ラトビアチェコに感謝です。


実況の大澤アナ?も選手名を完璧に追っていてわかりやすく、良かったです。

ドイツ - オランダ

1試合目でお腹いっぱい感もありますが、こちらの試合も集中して見よう。


うーん、正直前半は今ひとつ試合にのめりこめませんでした。ピッチ上にキラ星のごとくスターたちがいるのですが、チェコ - ラトビアの熱戦の方がおもしろかったな。バラックは1人頑張っていましたが、フリンクスのゴールもちょっとラッキーという感じで。ドイツが優勢に攻めているというより、オランダの攻め手がないという印象でした。


後半オランダのファン・ホーイドンクが出てきて初めて、オランダの攻撃に芯というか背骨が通ったように感じました。ファン・ホーイドンクを中心に右にファン・デル・マイデ、左にオーフェルマルス、そしてこぼれをファン・ニステルローイが狙うという形が機能したように感じます。
それにしても、オランダの同点弾の右サイドで粘ったファン・デル・マイデのクロスを見事にあわせたファン・ニステルローイのシュートは綺麗でした。あれではカーンも動けませんね。


それにしてもこの2チームどうなんでしょう。ドイツが思ったよりいいチームだったのと、前半のオランダは想像を超えて機能していなかった、次の試合に向けてオランダはどう修正してくるのでしょう。このままじゃチェコ(もしかしたらラトビアにも)にやられちゃいそうですね。

「デンマークサポーターの太極旗応援」が物議

これはそんなに騒ぐことなのでしょうか。2002WCでも試合をしている国じゃない国旗を出している観客をよく見かけましたし。
負けちゃった国のサポーターや出場していない国のサポーター、自国の試合のない日のサポーターが『俺たちもここにきてるぜ!』っていうメッセージをTVを見ている祖国の人たちに伝える存在証明のようなものだと思っていたのですが。
特に国旗を出しているイングランドサポーターなどは結構いろんなスタジアムで見かけました。ただ、今回はユーロに関係ない国の国旗なのでちょっと違和感がありますが、うがった考えをすれば、2002年に韓国へ行ったデンマークサポーターが韓国での好印象のお礼とか、友達になった韓国のために出したとも考えられますしね。
まあ、日本人はユーロのスタジアムに行っていたとしても、日の丸を出すより自分が応援する国のレプリカユニを着ちゃいそうですけど。私も2002年は、”にわかスウェーデン人”と”にわかブラジル人”だったですし(汗)。