ねこまくら

1900 | 01 |
1999 | 12 |
2000 | 01 | 06 | 07 |
2002 | 01 | 08 | 10 |
2003 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2004 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 03 | 06 | 07 |
2015 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 11 | 12 |
2016 | 03 | 05 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2017 | 01 | 02 |
1350574
削除予定キーワード|アニメ|小説|マンガ|映画|はてなグループ|bookグループ|枕猫亭 amazon affiliate avis magica cubiculum

2017-02-19 (日)

[]サラ・パレツキー「カウンター・ポイント」

V.I.ウォーショースキー・シリーズ第17作目。パレツキーの1982年のデビュー作がシリーズ1作目なので、35年目になる。女探偵の草分けみたいなものだったけど、しっかり現役で続いてる。シリーズとともに作中時間も経過していくので、iPadとかも使いこなしてるし。ただ、年取ってタフな女探偵ヴィクもだんだんハードなアクションがしんどくなる。25年前に大学2年だったなら、今は45かそれ以上だよね。今回はロティの出番が少ない分、隣人のミスタ・コントレーラスが大活躍。シリーズ登場時にすでに老人だったミスタ・コントレーラスはもう90歳だけど、それでもカーアクションこなしたり大活躍で、読んでて心配になってくる。

今回は25年前の殺人事件の捜査から始まる。娘を虐待していた母親がついに娘を殴り殺した、として裁判で有罪となった。そしてその母親はすでに懲役刑を終えて出所している。元恋人からその再調査を依頼され、ヴィクは気が進まないまま関係者に会いに出かける。そして、ちょっとした違和感を手掛かりに過去の事件について聞き回るヴィクの行動は、次々と不審な騒動につながっていく。部分の見せ方がうまくて、謎に見えたり方向違いに振り回されたりするけれど、事件それ自体は単純で解決がわかりやすい。スピード感あふれる展開で、600ページを一気に読ませます。

シリーズ中盤以降、結構周りの人と喧嘩腰でぎくしゃくしてた気がしてたけど、今回はいい雰囲気になってるのも嬉しい。

id:herecy8:20041031:p3

2017-02-18 (土)

[]龍の歯医者? 前編 天狗虫編

「死ぬことがわかってて、それを避けようとしないなんて自殺と同じじゃないか」

「生きることって、長生きするのが目的なの?」

スタジオカラー初のTVアニメ。鶴巻監督で原作脚本は舞城王太郎。龍、といっても見た目はクジラみたい。

無敵の空飛ぶ要塞である龍のメンテナンスをする職能集団が龍の歯医者。龍のメンテナンスとはすなわち龍の歯のメンテナス。歯医者の仕事は文字通り龍の歯を磨き、虫歯菌を退治すること。虫歯菌といっても、龍の歯から湧き出てくる荒魂のようなもの。龍の歯からは他にも色々湧き出てきて、死者が蘇って出てきたりもする。龍の歯は死者の魂の通り道、ということらしい。

龍の歯医者は自分の死ぬ時を知っている。龍は歯医者候補に自身の死の場面を見せて、その運命を受け入れたものだけを歯医者として認めるからだ。龍は運命に抗うことを許さない。しかし、その運命に抗った者がいた。

第二次大戦中っぽい時代背景で、飛行機は複葉機は存在するのか?で、龍が制空権を握っている。修験者みたいな歯医者たちの居住空間は龍の顎の下、中空に吊り下げられ、渡り廊下でつながった木造の家屋。龍の背には甲板が張られて、戦艦のように艦橋があって軍人たちが詰めている。巨大な戦艦の艦砲射撃、爆発炎上のプロローグから一転して淡い水彩のような色で描かれた、山間の古い旅館のような宿舎と歯医者たちに切り替わる。独特な世界観にいきなり引き込まれた。無駄なシーンが一つもなくって、全編目が離せない。

歯医者と虫歯菌とのバトルは、もののけ姫とか千と千尋とか、ジブリを思い出すけれど、天狗虫の暴れ方はカラー、というかガイナだなあ。主人公野ノ子は運命を納得して受け入れて歯医者の仕事に誇りを持つ明るく元気な女の子。彼女が先輩として世話するのは、戦死して龍の歯の中から甦った敵軍の少年兵ベル。覚悟のないまま士官学校を出て戦死した「よみがえり」のボンボンのモラトリアムっぽさは、野ノ子の明快な覚悟と対比されると、やっぱ碇シンジを思い出すなあ。野ノ子と綾波は全然タイプが違うけど、悟りきったような潔さは共通してる。

あー、野ノ子役の声優って、今話題の清水富美加なんだ。無事完パケできてよかったね。

2017-02-17 (金)

[]白浜鴎?「とんがり帽子のアトリエ」

魔法使いに弟子入りすることになった女の子のファンタジー。

魔法使いに憧れる少女は、それと知らずに禁じられた魔法を発動させてしまいます。罰として記憶を消される代わりに、魔法使いの弟子になって自分が欠けてしまった母親の魔法を解こうとするのですが。

姉弟子に意地悪されたり、初めての試験に挑んだり、しっかり構成した王道の展開が楽しめます。

あまり漫画っぽくない、挿絵のような絵が印象的です。どことなくイギリスの児童文学のような雰囲気のお話に合っているように思います。

2017-02-16 (木)

[]九井諒子ダンジョン飯

魔物を食いながら、自給自足のダンジョン攻略。地下五階、いよいよ炎竜と対決です。戦力的にはかなり不安なライオス一行は炎竜を倒せるのか、果たして妹を助けられるのか。ドラゴンは料理できるのか。

九井諒子はファンタジーをネタにしたSFが持ち味で、「ダンジョン飯」も魔物料理がフィーチャーされてるけど、そもそもアクアリウムみたいにダンジョンが独立した生態系として成立してるという話で、魔物料理も自給自足できるバランスのとれた生態系を表現する手段であるわけです。

そんな、バランスのとれたダンジョンを作り上げるのはとても難しいとか、伏線を引っ張ってるんで、ダンジョンの作者とされる「狂乱の魔導師」の正体やいかに、といったあたりが最後の大ネタになるんだと思うんだけれど。

ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス)

ダンジョン飯 2巻 (ビームコミックス)

ダンジョン飯 3巻 (ビームコミックス)

SFにすることで、ファンタジーな設定を日常に持ち込んでくる九井諒子ならではの話が楽しめる短編集もオススメです。

id:herecy8:20131217

竜の学校は山の上 九井諒子作品集

竜の学校は山の上 九井諒子作品集

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)

ひきだしにテラリウム

ひきだしにテラリウム

2017-02-15 (水)

[]ヤマザキマリとり・みきプリニウス

ヤマザキマリとりみきが合作した古代ローママンガ。プリニウスは古代ローマの有名な博物学者です。

博物学とは動物学や植物学、地質学など自然科学全般を表す総称ですが、合理的実証的な科学的手法が確立する以前、それぞれの専門に分化する以前の、天然自然にある目の前のもの全てを解き明かそうという学問です。学問というより、壮大な蘊蓄の集積みたいなもんでもあります。

5巻では旅心のついたプリニウスが突然思い立って、アフリカに出航します。猛毒の海ウサギにはロバの乳が効く、とか演説して、プリニウス一行3人にロバとネコも連れて強引に乗り込んじゃう。で、途中寄港した火山島で置き去りにされてしまうわけなんですが、プリニウスは噴火してる火山を見て興奮してます。

海ウサギって、毛むくじゃらの妖怪みたいなのがインド洋にはいるそうですが、それってウミウシか。触覚を牛の角に見るかウサギの耳に見るかということですね。確かに毒持ってたりするよね。

2017-02-14 (火)

[]ゆうきまさみでぃす×こみ

お兄さんが妹の名前で描いた少女マンガが新人賞とっちゃう話。妹は少年マンガが好きで、中学生の頃から投稿を繰り返してたけれど、佳作どまり。ずっとアシをやらされてた兄が就活の合間に初めて自分で描いたマンガが、切なくも美しいBLで、いきなり新人賞とってしまう。妹の方が作者だと勘違いされ、兄の方も名乗り出られず、押しの強い編集者に流され、やむなく兄妹の二人三脚でBLマンガを書き続けることになる。

学園モノだったりファンタジーだったりサラリーマンモノだったり、毎回カップリングのバリエーションも変えて、ゆうきまさみが書くBL漫画シーンも面白いし、右往左往してるネームがダメ出しを経て面白いマンガになっていくのは「マンガの書き方実践編」みたいな面白さもある。

デビュー作で代表作が実は兄の作品で、天才BL作家と思われてる妹は少年マンガ脳というネタのシチュエーションコメディなんだけど、マンガの中で描いてるマンガが劇中劇になっていて、BLを描いてるつもりがなぜか別のマンガになっちゃったりしてシチュエーションコメディが入れ子になってたりする。

毎回BL漫画シーンがフルカラーで、しかも彩色を入れ替わりで他のマンガ家が担当するという贅沢なコラボ企画もついてて、なんかもう盛り沢山でどうしようって感じ。

なんか後藤隊長が、怪盗を追っかける名探偵役で出てたりするし。

2017-02-13 (月)

[]村上もとか[「フイチン再見!」

フイチン再見! 9 (ビッグコミックス)

フイチン再見! 9 (ビッグコミックス)

戦後すぐの少女漫画界で一世を風靡した「フイチンさん」の作者上田トシ子の一代記。

だいたい長谷川町子と同世代の人です。手塚治虫トキワ荘が有名になったんで、下手すると日本のマンガ史は手塚治虫から突然始まったくらいに思われてたりするかもしれないけど、もちろんそんなことはなくって、明治大正時代から綿々と続いていたわけです。

土田トシ子は満州国ハルピン育ちで、東京の女学校に通った後ハルピンに戻り、そこで終戦を迎えます。戦争前の国際都市ハルピンで暮らした少女時代、大正デモクラシーの雰囲気から戦時体制に向かっていく東京での青春期、そして戦時下の満州、ソ連軍の進駐とハードな日本の近代史を背景に遮二無二自分の道を切り開いてきた女性の一代記です。大変な時代の中で、マンガ一本で食べていけるようになるまでの修行時代がコミカルな味付けを交えて描かれたのち、戦後日本の復興に合わせるかのように一気に人気マンガ家へと駆け上っていく。トキワ荘世代やちばてつや、松本あきら(零士)等次々登場してくる新人マンガ家の新しい感性に脅威を感じつつひたすら書き続け、ついに「フイチンさん」で独自の世界を掴む。次の第10巻で完結だそうです。

自伝的マンガはそれこそ「まんが道」を始めとしていくつかあるけれど、他のマンガ家が書いたのって断片的なエピソードはいろいろあるけど、生涯を追っかけたのは初めてなんじゃないかなあ。満州を舞台にしてるのも、安彦良和虹色のトロツキー」とか冒険活劇はともかく市民生活を描いたのはそれこそフイチンさん以来の気がする。日本の近現代史マンガとしても面白いし、圧倒的な存在感のある主人公の魅力でも読まされる。猪突猛進で負けず嫌い、カラッとしてるけど意地っ張りで、悪気はないんだけど気分屋で機嫌が悪いと周りに当たり散らしたり子供っぽい主人公のキャラ造形がまた絶妙に愛おしい。上田トシ子本人とどのくらい違うのか同じなのか、分からないけれど、何をやっても読者に憎まれないキャラを表現できるのはさすが村上もとかです。

フイチン再見! 1 (ビッグコミックス)

フイチン再見! 1 (ビッグコミックス)

フイチン再見! 2 (ビッグコミックス)

フイチン再見! 3 (ビッグコミックス)

フイチン再見! 4 (ビッグコミックス)

フイチン再見! 5 (ビッグコミックス)

フイチン再見! 6 (ビッグコミックス)

フイチン再見! 7 (ビッグコミックス)

フイチン再見! 8 (ビッグコミックス)