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法華狼の日記

3000-01-01 このダイアリーについて

hokke-ookami3000-01-01

日記の主な話題は、アニメやネットや歴史認識についての感想。


記事リストは以下。自作小説、へのへのもへじ、アニメや諸文化や歴史にまつわるデマ、等々。

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2017-10-18

[]『相棒 season16』第1話 検察捜査

何度も結婚しては妻を殺害した富豪が、自白後に警察を告訴する。取調べで脅迫を受けたというのだ。名指しされた杉下と冠城は身におぼえがない。

しかし特命係をつぶす思惑をもった検察が告訴を受理することとなり、その手先として検察官の田臥が特命係に接触してくる……


橋本一監督、輿水泰弘脚本というメインスタッフによる初回SPで、1時間半枠。しかし物語は終わらず次回につづく。おそらく2時間半枠を想定した物語を、放送の都合で2回にわけたのだろうな、と見当がついてしまう。

このドラマには、放映時間が長くなっても物語内容が通常放映と変わらないため、画面だけ派手で密度が薄くなるという傾向がある。前編だけで物語が終わらなかったことで、いっそう内容が薄く感じられた。


まず事件の謎解きが終わった時点から導入し*1、田臥の視点から特命係の立場や手法人間関係説明していく展開は、今シーズンが初見の視聴者への説明にはいいだろう。

しかし旧シーズンから視聴してきた者としては、捜査時の脅迫を特命係が否認するという物語の基盤が納得しがたい。過去回をふりかえれば、違法な捜査に手をそめることはもちろん、威圧を用いて自白させることは何度もあったはずだ。その暴走する正義ぶりこそがドラマの味わいだといっていい。

今回の事件に限っては、取調べ自体に関与していないという説明がされているのだから、少なくとも今回は違うという説明で押し通すべきだった。


また、劇中の現時点では捜査が終了している連続殺人事件も、新味がなくて娯楽としてつまらない。

異常な性格の富豪が事故に見せかけて殺したというだけで、あまりにフィクションでありふれている設定だ。犯人と気づく手がかりも、豪邸の庭に不似合いな焼却炉を置いていて、不要物を燃やす性格だという心理的なそれだけ。

取調べの全面可視化をテーマにもりこんでいたり、それによる違法捜査をレギュラーメンバーが担当していることで先行きが見えなかったりと、興味深いところもいくつかあるのだが。

*1:見はじめた当初は以前のシーズンの続編かと錯覚したくらい。

2017-10-17 上げたのは1日後

[]カップ麵の米国進出を題材にした映画『燃ゆるとき』の予告編で、労働組合が敵視されていた件。

少し昔のDVDを見ていて、収録されている宣伝に「そういえばこんな映画があったな」と思うことがある。

そんな映画のひとつ『燃ゆるとき』で、ふりかかる難題のひとつとして組合結成をテロップしていた。それでいて予告を見つづけると、主人公が従業員を守るという宣言をしていて、失笑するしかなかった。

要するに権利を勝ち取って自衛しようとする社員を敵視して、あくまで庇護下での社員を保護するという関係は変えたくないわけだ。


もちろん予告が映画の実態を正しく伝えているとは限らないわけだが、角川映画の公式サイトを読むと、いろいろ不安な文言がならんでいる。

燃ゆるとき : 角川映画

現地従業員の一時的なレイオフ。大幅なコストカット。旧態に凝り固まった営業担当や工場長など古株の社員との対立。アメリカ人の嗜好に合う新たな安くておいしいカップ麺の開発。工場のスピードアップ化や新規オイルの導入…。

軌道に乗り始めた矢先、川森は全幅の信頼を寄せていた女性部下からセクハラの嫌疑をかけられ、また、水面下では会社の買収工作の不穏な動きなど、波乱の連続。

2017-10-16

[][][]カズオ・イシグロ氏が日本への愛着を語るほど、排除した日本という国家のおかしさが浮かびあがるだけ

ノーベル文学賞を授与されたことで、文化勲章をおくる計画が報じられている。

イシグロ氏:文化勲章? 「国家に功績」解釈分かれ - 毎日新聞

「国家に功績のある人」に、日本も舞台にした作品を英国を拠点に英語で執筆しているイシグロさんが該当するか、解釈が分かれるからだ。文部科学相の諮問機関・文化審議会で近く検討される。

記事にあるように、外国籍の受賞者は複数の前例がありはする。

外国籍は、米国人で日本文学研究者ドナルド・キーンさん(後に日本国籍を取得)ら3人。月面着陸したアポロ11号の乗員3人は、外国人を対象とする「儀礼叙勲」で69年度に特別受章している。


しかし日本は国家制度として、イシグロ氏が日本国籍をもちつづけることを許さなかった。そしてイシグロ氏は英国籍を選んだ。

ノーベル文学賞 カズオ・イシグロが語った日本への思い、村上春樹のこと | 文春オンライン

――イシグロさん自身のことについて、おききしたいと思いますが、国籍は日本と二重国籍を持っておられるのでしょうか。


イシグロ 残念ながら、日本は二重国籍を許しません。イギリスは許しますが、もし日本のパスポートを持とうとすれば、だめですね。少なくとも私がイギリス国民になったときは、100パーセント日本人になるか、日本のパスポートを捨てるかどちらかでした。今でもそうだと思います。人生のある時点で決意しなければなりませんでした。最終的には感情的には日本ですが、すべての実用的な理由から、私はイギリス国籍を選びました。

ちなみにこのインタビューによると、イシグロ氏が愛着をもっている日本文化は、必ずしも現代の現実のそれではないこともわかる。

私は日本についての小説を書き終わるまで、日本に戻らないという決意を意識的にしました。本当の日本が、自分の脳裏にある日本に干渉をすると思ったからです。

日本を書き終えて初めて、日本に行きたくなりました。それで戻ったのです。それはすばらしい経験でした。でもそれは脳裏にあった日本とは異なっていました。

私が日本だと思っていたものは、あくまで長崎のことだと気づきました。それは日本の他の部分と全く違っていました。長崎の記憶は私にとっては子供の世界であり、それに「日本」という名前を与えたのです。

いまでは日本の小説界との交流もあるイシグロ氏だが*1、特に現代日本を特筆的に賞揚したいわけではないらしいし*2、現代日本への興味関心も強くはないようだ。


そんなイシグロ氏が日本文化への愛着を語った報道について、それが日本批判への反証になるかのように読解する匿名記事があった。

イシグロ氏の発言が出るたびにサヨクの元気がなくなっていく

それどころか日本の思い出、日本への親しみや日本人作家との交流の話ばっかりされる

https://mainichi.jp/articles/20171006/k00/00m/040/132000c


サヨクメディアもサヨクブクマカ

当初は「お前等は関係ない!ジャップども!」と鼻息荒かったのに

最近ではイシグロ氏のニュースに寄ってこなくなってしまった


ここからわかるサヨクメディア・サヨクブクマカの信条や本質って

リベラルでも左翼思想でもなく

日本への敵意・執着とか日本人への差別意識のみだよね

いわゆる藁人形叩きは何度も見てきたが、ここまで的を外していると感動的ですらある。

文化や郷土への愛着と、制度や政府への批判が両立するということすら理解できていない。前者を重視するからこそ、後者を表明するということはよくあることだ。

さすがにこの匿名記事は釣りであり、あえて反論を引き出そうとしているのかとも思ったが、はてなブックマークを見ると同調するコメントもある。

はてなブックマーク - イシグロ氏の発言が出るたびにサヨクの元気がなくなっていく

id:giyo381 パヨクはつらいよ、というかパヨクって日本の何が好きでここにいるの?

id:serio 左翼の人は反日というより、ナショナリズムを避けるという意識が強すぎて、「羮に懲りて膾を吹く」状態になっちゃってるのだと思う。人間の場合と同じで、国についても健全な自己肯定感はあった方が良いと思う。

個人がどの共同体帰属するか選ぶことと、共同体が個人を恣意的に帰属させたりや排外することを、正反対と理解できていないコメントもある。

id:songe 在日の人たちのルーツの尊重とか言ってたのに日系人だとすぐに態度を変えるんだなと思った

*1早川書房副社長の仲人をつとめたこともあるという。カズオ・イシグロ - 月村了衛の月録

*2:なお、私自身はイシグロ原作の映画『わたしを離さないで』を観ただけなので、小説固有のディテール等は語れない。映画については、謎学校を導入としたベタなディストピアSFという印象で、普通に娯楽作品として楽しかった。少し百合要素もある。

2017-10-15 上げたのは1日後

[]『キラキラ☆プリキュアアラモード』第36話 いちかとあきら!いちご坂大運動会!

苺坂の各区や商店街でわかれて、地域の運動会がひらかれる。そこで剣城あきらはエースとして期待され、実際に活躍するが、妹の看病で風邪をうつされたことを隠していた……


プリキュアとしては良くも悪くも、特に何の変哲もない物語。青山充一人原画回ということもあるが、今回は十年以上古い作品のように感じた。

ここ最近の新アイテムが物語にかかわる一環として剣城のクリスタルアニマルが熱を出したり、復活から強化をつづけていた敵眷属の力を敵幹部が利用したりしたくらい。


ただ、剣城あきらが引っ越してきたばかりという設定を、今になって拾いなおすとは思わなかった。考えてみれば、地域の住人となって1年もたっていないのに、地域の体育祭で活躍する立場はドラマとしておもしろい。

そこから宇佐美いちかとの関係を再び描きなおし、初登場回のようなドラマを描いていく。ここ最近にごぶさただった宇佐美のひらめき要素を、名探偵のように位置づけた遊びも楽しい。