精神医学（複雑系の科学と現代思想）

河本英夫、チオンピ，ルーク(Ciompi,Luc)、花村誠一、ブランケンブルク，ヴォルフガング(Blankenburg,Wolfgang)
青土社
1998/12/30
こころという複雑系
新しい分裂病論を打ち立て、複雑系としてのこころの本態に迫るために、現象学、自己組織化、カオス理論などを参照しつつ、第三世代システム 「オートポイエーシス」 と 「強度の精神医学」 をつきあわせて 「システム的精神病理学」 を構想する。
現存在分析からシステム論へ　ヴォルフガング・ブランケンブルク［聞き手＝花村誠一／河本英夫］
　ハイデガーからシステム論へ／システム論とロマン主義／同化と調節／自己言及性と自己透過性／構造的カップリング／心的過程と神経生物学的過程
分裂病治療からカオス理論へ　ルーク・チオンピ［聞き手＝花村誠一／河本英夫］
　ゾテリア・プロジェクトをめぐって／分裂病の概念について／自己組織システムの環境について／フラクタル感情論理について／感覚と感情の関係について／ラディカル構成主義について
精神のオートポイエーシス　河本英夫
　１　分裂的経験
　２　オートポイエーシスの拡張
　３　疾病の機構
分裂病の精神病理学とオートポイエーシス　花村誠一
　はじめに／四つのシステムの抽出／デカップリングの諸相／図解シュレーバー症例／　強度（アンタンシテ）／おわりに／ケーススタディー／ハリエット・テューブマン／悟り／おわりに
あとがき　河本英夫
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