ダブル烈風拳の意味がいまいちよくわからない

 あれは単に「強力な烈風拳」という扱いで良いんでしょうか?それとも出だしで飛び道具を消せる「攻防一体の烈風拳」なんでしょうか?あるいは烈風拳と見せかけてちょっとタイミングをずらして発動する「フェイント烈風拳」なんでしょうか?
 そんないろいろな面を内包しているダブル烈風拳、個人的には格ゲー必殺技でベスト5に入るぐらい好きです。でも意味わかんない。
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 そんなわけで(どんなわけだ)、「烈風編」のお話をば。
 ちなみに今日まで日記が遅れたのは私が今週割と本気で忙しかったからです。しかも台風が抜けてから急に気温が下がったものですから、今日は若干風邪気味です。


 まあ言うても、話としてオチてないからあんまりがっつり書くようなことも無いんですが。本当に「接触編」の名の通り、接触する時点で終わってますから。後編の「発動編」では冒頭でやっぱり出てきた夢子さんの首が飛んで「765プロめー!」と涼君が絶叫するところから始まって、ラストでは舞さんの無限力が発動し始めてアイドルが次々と敗北していき、Pが「なぜだ!なぜそっとしておけないんだ!」等と……富野アニメは語り始めると止まりませんね。
 冗談は置いといて。今回のお話は今までのシリーズと比べて見るといろんなアイドルが集まっていて集大成に近いですね。でも一方で「イベントの前準備」は今やってるアニメで描かれてる、いわゆる「底辺」に通じるところもある気がします。実際、手伝ってる愛ちゃんはランク低いアイドルという設定みたいですし(前に書きましたが、亜美真美美希の「ザ・パンチ」もランクは低いそうですが、そこは年季の違いなんでしょう)。
 冒頭はいきなりマクロスのBGMと共に敗北する765プロの面々という衝撃のシーンですが、ひょっとすると風野君は舞さんのテーマをマクロスとした理由を、「アイドルものだから」じゃなく「マクロスのように存在が巨大だから」決めたじゃないかと思えてきました。実際、冒頭のシーンはアイドルとして活動しているシーンのはずですから、「アイドルものとしてのマクロス」ならミンメイの曲を流すべきでしょう。しかし、マクロス7の展開とかマクロスFのあの二人のいろんなメディアへの出しゃばりっぷりに忘れそうになりますが、初代マクロスは割と本気のSFでもありましたからね。全体的に選曲のセンスが古い彼のことですから、純粋にSFものとしてマクロスを選曲しているのではないでしょうか。
 続く765プロのシーンではヘラクレス21の話題が出たりしたところで、ちょっと引っかかる愛ちゃんからの手紙。何故フルーツバスケットなのか。これは恐らく前回の伊織との会話で「(Pの好物の)フルーツ盛り合わせでも送っておけ」みたいな話が出たからなんでしょう。それをどう解釈したらフルバに行き着くのかは私にもちょっとわかりませんが、パイナップル源三に比べればマシ愛ちゃんならやりそうですね。きっと舞さんの蔵書の中にあって思いついちゃったんでしょう。
 そして絵理さんの策略。将を射んと欲すればまず馬を射よの言葉通り、亜美との友情と765プロの善意を利用して協力を取り付けました。超贅沢な人件費の節約法ですな。この辺りは会話で流されていますが、亜美を放っておいて一人で行かせるという選択肢は事務所的にも大人的にもNGですし、そもそもの亜美の話を断ろうともせず、なおかつ大して嫌な顔もせずに付き合おうという765プロの皆は超良い人達ですね。最後のPの「お弁当持って行きますか」の台詞だって、弁当代も876に出さすまいという心遣いでしょうし。それを利用する876はなんて卑劣なんだと言いたいところですが、そもそも成功してもカツカツの、しかも低ランクアイドルのイベントを実行しようという時点で十分すぎるぐらいの善人集団でしたね。なんだこいつらは、良い人ばっかりじゃないか。性格はアウトローばっかりなのに。
 イベント当日(ところで愛ちゃんのイベントはライブ?それとも「そうじゃないもの」?)では、765プロがそれぞれに活躍しています。今までであんまり出番の無かったアイドルもいて、しかもちゃんと仕事しつつもキャラ立ても割とできてます。この辺が群像劇というか「アニメの影響」なんでしょうかね。しかし個人的に面白かったのは審査員の二人。ぶっちゃけ審査員はニコマス通じても出番が無い面子なので(未だに大百科で個別記事はおろか「アイマス審査員」的なまとめ記事もありません。記者ですらあるのに)、この二人が出てきただけでちょっと面白いと思ってしまった自分が悔しいです(笑)。しかも風野君自身が「書き直したい」と言ってた5話の話をちゃんと引っ張っての登場ですし、Vo歌田さんの口癖をVi山崎さんが言うとか無駄な小ネタも利いています。どうして彼はアイドル以外のキャラにばかり力を入れるんでしょうか。
 そもそもアイマスの審査員三人は元々アケマスでしか声付き台詞が無かったキャラで、ビジュアルは見ての通りの社長スタイルという完全な脇キャラでした。その後の公式での扱いも、Vo歌田さんは中村先生が声やってる関係でラジオでたまに出演する程度、Da軽口さんとVi山崎さんは声の細井治さんが初期のラジオに一回ゲストに来た程度となれば、まあネタにする方が難しいんでしょうが、どっかの魔王とか新幹線とかコブラが活躍する今のニコマス界ならば、審査員の再評価も進んで然るべきだと思います。ほら、立ち絵がシルエットしかないということはデザインし放題ですよ。……と思いましたが、アニメの一話にチョロッと出てましたっけ。
 話が逸れましたが、このイベントの主役は愛ちゃんですよ。プレッシャーに潰れそうなところで助けになるのはやはりファンの存在……ですが、そのファンであるところの「伊吹さん」は実は男の涼君というのはちょっと残念なところですね。いえ、これは話の展開が残念というのではなく、愛ちゃんの脳内が若干お花畑といった意味合いです。だって涼君に気付かないんですもの。でも風野君曰く、「事前情報無しに男の涼君を見て涼ちゃんと気付いた人間はいない」そうです。言われてみれば夢子さんは前情報ありでしたし、真君や絵理さんは女装を見抜いた形でしたね。男が男の格好しているのに「あの女だ」と気付ける人間は、そりゃいませんね。それと余談ですが、「伊吹三郎」の元ネタはもちろん炎の転校生ですが、このネタは当初引っ張るつもりでは無く、「精神的に辛い時にファンの声で元気になる」という展開を書きたかったけど、オリジナルキャラを出すと話が長くなるので、今までに出た中で一番ファンに近かったのが「伊吹さん」だったそうです。また、「伊吹さん」は偽名だけど、18話前編で出た愛ちゃんへの評価は本物で、実際にファンでもあるそうです。なら良いか。
 ただ本当に残念なのは、伊吹三郎は他に類を見ない貧乳好き(声:玄田哲章)というところなんですが……。愛ちゃんはあれで結構「ある」体型ですから、伊吹さん的には惹かれないアイドルのはずです。もし伊吹さんがアイマス世界にいたら千早一筋になっていたでしょうね。十五から十六になっても全く成長しなかったんですから、伊吹さんが恐れるような事態にはならないはず。


 さて、イベントの主役は愛ちゃんですが、話の主役は今までほとんど出番が無かったあずささん。舞さんと話し合いの場が持たれた以上、恐らく発動編では照明調整室が返り血に染まることと思いますが(違)、愛ちゃんが高みに昇れるかどうかが全体のテーマとなっているだけに、この状況でどうやって落とし所を作り出すのかは普通に気になります。私も、25話の展開はちょっと聞いてるんですが、発動編の話はまだ聞いてないので。


 翌日追記。真美の「女の子って魔法で〜」の件がどっかで聞いたことあるなあとずっと考えていたんですが、「性的な意味で」の元ネタのマイメロ同人誌の台詞でした(台詞そのものはマイメロの主題歌の歌詞)。ロシアの怪僧ラスプーチンは何故かいろいろなところに顔を出しますよね。私の中ではアタリショックラスプーチンの仕業になっています。