虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

断食1週間&断眠1週間やってみた:「ひきこもり」からの生還

ご存知のように、私は映画というメディアへのリテラシーが低いので、SPYBOYさんが熱く語る今回の2作品の凄さ、素晴らしさは、書きっぷりから伝わるくらいです。


ただ、心を閉ざして引きこもりになるという現象は、私は大学初年度、周囲があまりに優秀な人だらけだったこともあり、部屋に籠ったり、孤独な一人旅をやっていました。その頃、やっていたのが「@@断ち」。断食を1週間やりました。さらに(時期を代えて)断眠を1週間。とくに後者は、下宿の部屋から一歩も出ず、部屋のなかで外からの情報もなく、あたかも私だけの王国の王、という感じで、たぶんθ波(シーターハ)も出ていたのでしょう、起きている状態と寝ている状態が重なって、とても快適に7日間過ごせ、頭も冴えました。これらの体験後、私は「引きこもり」状態から抜け出せました。ポシティブな出来事でした、(ここまで書いて、以前も書かせてもらったかな、と思いました)


iireiさま、コメントありがとうございます。
今はプチ断食が流行っているそうで、ボクもぜひやってみたいと思ってるんですが、1週間の断食と言うのは凄いですね。断眠というのは想像もできない。仰るように、それはθ波が出放題じゃないですか(笑)。凄いなあ。確かにロクでもない外の世界からのレセプターである自分が変わる体験ですね。やってみたい気もするけど、今 ボクがやったら死んじゃうかも(笑)。

http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20170529/1496052698  より、私とブログ友:SPYBOYさんの対話です。(私のコメントは少々補足や文字面の訂正などの記述を入れました。)


ここで触れた断食、断眠のお話は、フィクションではなく実話です。この2つの行について、私は仏教などの修行の一環ではなく、単に「やってみたくなり、実際やってみたら出来た」という感が強いです。それらの行のあと、私は引き篭もりの状態から脱し、積極的に外部と対峙することが出来るようになったと自己評価しています。ただ正直、その行も賞味期限切れになり、今ではその行は出来なくなっているので、できたらまた引き篭もりたいと思うこともしばしばです。


断食については、私の師匠格の先生:槌田劭(つちだ・たかし)さんの言っておられたことに、「断食は、余分なものを排出して、生命の危機に直面することによって隠れていた生命力を引き出す」と言うのがあります。槌田さんについては

http://d.hatena.ne.jp/iirei/20070828

 :沈むアヒル  (槌田劭さんの随想より)


そして、このようなテーマについて連想するのが比叡山延暦寺に伝わる「千日回峰行」です。毎夜比叡山の周りの山々を走り回り、体を痛めつけ、満願の行貫徹の前、6日間、堂に籠もり、断食・断眠を行います。私はこの様子を図書館で借りてきたDVDで観ましたが、「瞳孔が開いている」≒「ほとんど死んでいる」状態までこの修行僧は自分を追い込んでいたのですね。そして彼は修行僧の頂点にたつ大阿闍梨(だいあじゃり)になりました。



今日のひと言:今回挙げた行は、なにぶん私も若くて体力が有り余るときに実行したもので、誰にでも出来るとは言えず、かりに私のように行を行って、体を壊す人がいても、それは私のせいではありませんので悪しからず。



ネットよりθ波


θ波とは4~7ヘルツの脳波のことを指し、主に寝入りばなや、麻酔を打たれたときなど、うつらうつらしているときに、海馬周辺より発生する。
学者たちの間では、主に記憶力に関連すると考えられ、盛んに研究が進められている。
また、θ波には、「覚醒θ波」と呼ばれる、瞑想やヨガなどのかなり集中したときに発生する波長が存在し、この波長は、人間のインスピレーションやヒラメキを促進する効果があるといわれている。

http://dic.nicovideo.jp/a/%CE%B8%E6%B3%A2



脳がよみがえる断食力 (青春新書INTELLIGENCE)

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千日回峰行を生きる

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NHK特集 行 ~比叡山 千日回峰~ [DVD]

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今日の一品


イカのアヒージョ



スルメイカを切り、オリーブオイルにニンニク、唐辛子を炒めたうえでイカを投入、塩を振り、イカのハラワタを加え、オレガノを振って仕上がり。

 (2017.09.27)



@三種の野菜のムスクラン



ムスクランとはイタリアの七草とも言うべき野菜の組合せ(混ぜ合わせ)のフランス語読み。今回は、アルファルファエンダイブ(苗)、オレガノを混ぜ、ポン酢を掛けました。

 (2017.09.28)




@鶏モモ肉の照り焼き・粒マスタード乗せ



弟作。よく作る照り焼きのバリエーションですが、粒マスタードをオーブントースターに入れる段階から乗せました。風味があまり飛ばないのが良いです。

 (2017.09.29)



@ズイキの煮物


ズイキ(芋茎)とは、里芋の葉柄のこと。案外日本中で食べられる食材です。茎の色に緑、赤紫の二種類あり、赤紫のほうが皮を剥きやすいので、ズイキ料理としては後者が使われます。


1) 皮を剥く(写真は剥く前)



2)適当な大きさに切って灰汁で茹でてアクを抜く(写真はアク抜き後の黒い汁の様子)



3)砂糖、醤油で煮て味を付け、最後に山椒を振り、鍋を降ろす。



カンピョウに似て、美味しいです。

 (2017.10.01)





今日の詩


@大縄跳び


若い男女の掛け声が聞こえ来る
発信元は中学校
何やら校庭でやっている。


近づき見ると
大縄跳びをやっていた
一学年全員を動員したか?


それにしてもこのマスゲーム
どこかしら組体操に似ている
それは指導者のみ喜ぶイヴェントのようだ。


やらされる生徒は言っているだろう:
「やってらんねーー!!」
「やってられないわーー!!」

 (2017.09.28)




今日の一句


折からの
雨にけぶるは
小山なり



青いシートがなければ良かったのに。

 (2017.09.28)