ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

イスラエル経済から学ぶ

http://fiftyplus.jp/israel-economy/
イスラエルの経済が強靭である4つの理由」
2012.9.1
エネルギー資源が乏しく、国土も小さいイスラエルという国が、なぜ「スタートアップ国家」と呼ばれるまでに成長したのか。
アメリカ政府は経済危機の経験に学び、有能な移民を受け入れ、政府が直接ベンチャー・キャピタリストに取り組み、そして中央銀行に勤める優秀な人材を取り入れた。
ミット・ロムニーが「パレスチナ人は貧しいのに、イスラエル人が比較的裕福なわけは”文化”にあると確信している」と初めて言った。
「一体どのようにしてイスラエルはこんなにも成功したのだろう」という点だ。
1. 過去の経済危機から学んだ教訓を生かしている
2. 移民に対して寛容で、多くの有能な移民を受け入れた
3. 政府支出によるベンチャー・キャピタルを行ってきた
4. 世界で一番かしこいであろう中央銀行の存在
イスラエルの経済は多くの問題を抱えている。所得格差は驚くべきものだ
しかし、The Economist誌が2010年に掲載したとおり、過去数十年の間にユダヤ人国家は、変化に取り残された半社会主義のへき地から、高度なテクロノロジーを持つ超大国に変身を遂げた。

今となっては、イスラエルは中東のシリコンバレーとして知られている。しかし、1984年に戻ってみると、イスラエルは現在のジンバブエに似たようなものだった。その年のイスラエルのインフレ率は平均で450%で、眩暈を引き起こすほど高い950%にまで上がった月もあった。要するに、その年のイスラエルの経済は、身を削って生きているようなものだった。
ソビエト連邦が崩壊を始めたとき、ロシア人ユダヤ教徒アメリカを移住先として選んだが、アメリカは移民政策によって流入を防いだ。これによって、彼らはアメリカの代わりにイスラエルを移住先として選んだ。
その結果、1990年と1997年の間に、71万人を超すソビエト連邦からの移民がイスラエルに入り、生産年齢人口を15%押し上げた。移民の60%は大学での教育を受けていたが、イスラエルに元々住んでいる人たちは30%から40%ほどしか大学の教育を受けていなかった。
一般的に、移民は経済の成長にとってプラスに働く。移民がエンジニア、マネージャー、大学教授の場合は、経済成長の促進により良い影響を及ぼす。ロシア人ユダヤ教徒流入イスラエルの労働力と知識の水準を上昇させた。
皆さんは、昨今イスラエルが“スタートアップ国家”と呼ばれていることをご存知だろうか。イスラエル精力的で野心的な文化、そして困難を克服する国民の能力こそが、ハイテク国家として成功した秘訣だと解説している。イスラエルは困難を克服するために、これまでの世界の常識を否定できるだけの大胆さがあるからだ。
イスラエルが最悪の金融危機と、その後遺症を免れているのには、多くの理由がある。イスラエルの経済は、古典的なケインズ主義が掲げる歳出政策に近いものに管理されている。それは経済がメルトダウンを起こす前の景気が良い期間に国の赤字を削減し、景気が悪くなったときには増加させるといった手法だ。
イスラエルの移民に対する寛容さと、企業家の想像力は経済再興のプロセスの中で大切な役割を果たした。
むしろ大切なポイントは、イスラエル政府は歳出を減らすタイミング、逆に民間の経済を救済するために政府からの歳出が必要とされるタイミングを学んだことだ。特にインフレのような問題に取り組むときや、経済の成長を促すためによい影響を与えるときだ。
要するに、イスラエルは経済の状況に応じて、どれだけ柔軟になれるかが重要なことを良く理解している。イスラエルの経済政策における柔軟性は、私たちの国の官僚にとっても、よいレッスンとなるだろう。

(部分引用終)