ブログ版『ユーリの部屋』

2007年6月から11年半綴ったダイアリーのブログ化です

さもありなん

左派あるいは中道左派の人は、一見、視野が広くて柔軟なように見えて、何かと失礼な態度を取ることが多いと聞いていた。保守派は伝統や経験の積み重ねを尊重し、地に足をつけて生きているので、その中から生まれた自分の見解を表明することに、自信と誇りを持っている。だから、異なる立場に対しても、自分自身を大切にするように、相手も尊重するのだという。
確かに、さもありなん。
学生時代に国文学を専攻したことの利点は、その場では特に就職に有利だとか、学んだから何か目に見える即効性があるということではなくとも、古代から昭和初期までの日本語と日本文学の変遷を、それこそ一次文献に当たって、必死になって眺めた経験があってこそ、この歳になると自信を持って「私は日本に生まれた日本人だから、自分の国の文化と歴史を具体的に考えたくて国文学を専攻した、日本社会で主流に属する保守中道なのです」と公言できることだ。マレーシアのことをいつまでも研究しているからと言って、私までマレーシア人扱いしようとする人達がこれまで本当に多かったが、いくら何でもそれは、マレーシアの人々に失礼というものだ。
ダニエル・パイプス先生から、たった今メールが届いた。日本でお会いした三笠宮様の印象が非常によかったと、もう一度、書いてくださった(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20071209)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20071214)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080409)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100712)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120122)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130519)。私にとって、それが何ともうれしく、ありがたく、心から日本人でよかったと感謝申し上げたく思う。皇族の方々は本当に大変なお立場でいらっしゃるが、天皇制が存続することによって、どれほど我々下々が助かっていることか、それは外国人とのお付き合いで極めて鮮明となる。
そのことがわからず、軽視するのが左派左翼だ。自分のルーツを軽く考えるから、他者も軽く扱うのだ。