旅と音楽

jalanjalan_to2006-06-16

今回の旅にはMP3プレイヤーを持って行きました。前回はCDウォークマンだったなぁ・・・時代を感じます。
MP3を持った旅行者は沢山いました。シェアNO.1はやはり「i-pod」、私はRioというメーカーのモノを使っていたのですが、何度か「何それ?MP3なん?」と聞かれました(^^;;
小さいのに沢山の曲が入るMP3は優れもんですが、現地で曲を増やすのが面倒なところが難点。CDを買ってネット屋さんでリッピングさせて貰えば(一時的に)増やすことも可能かと思うのですが、なんとなく面倒で一度も試しませんでした。
宿で、長距離バスの中で、船の上で、MP3大活躍だったなぁ〜旅行中一番大切にしてました。(パスポートや現金も大切にしてましたけが)音楽が無かったら退屈な移動や、ちょっと淋しいひとりの夜を乗り切れたかどうか・・・まさにNO MUSIC NO LIFEです。
この旅の最中、一番聴いたのがアジアン・カンフー・ジェネレーションのアルバム3枚。ほぼ日で聴いていました。
中でも「リライト」という曲はこの旅のテーマソング。「リライト」(この旅はすっかり影をひそめてますが「センチメンタルジャーニー」だったのです。「リライト」いい言葉だ)「起死回生、リライトして」って歌詞がめちゃくちゃはまる旅だったからなぁ・・・
メコン川でボートをとめて、ボンヤリと空を見たり昼寝をしたりする時は小さな「携帯用スピーカー」をつけて音楽を聴いていました。このスピーカー、音が非常に悪い。「遠くにあるラジオから聴こえてくる」ような音で・・・でも旅先では「それも良し」となるから不思議です。(普段は絶対に使わないのにね〜)またあの川の上でのんびりと音楽を聴きたいなぁ・・・

一番の楽しみ。

ビュッフェビュッフェ親父の店

旅先で一番の楽しみといったら「美味しいものを食べること」個人的なこだわりとして「なるべく現地の料理」を食べるようにしています。
今回運良く「マンゴー」のシーズンとぶつかり、各地で甘くて美味しいマンゴーを堪能しました。旬のフルーツって本当に美味い!甘さといい香りといい最高でした。NO.1マンゴーはビエンチャン果物屋さんで買ったマンゴー。購入の際「甘そうなのをお願いね〜」とお店のマダムにお願いしたら、「ふふふーん」と鼻歌を歌いながらものすごく適当に選んでくれた(ように見えた)
大小4ケのマンゴーを冷蔵庫で1時間程冷やして、皮をむいてカブりついたら「×△□!!」言葉が出ない、ものすごく甘くてジューシィ!今まで食べてたマンゴーは何だったんだ・・・ごめんよマダム、適当に選んだなんて邪推して。本当に美味しいマンゴーでした。
マンゴー以外にも美味しいものを沢山いただきました。
チェンマイのソムタム
大大大好きな「パパイヤサラダ」ソムタム。ただ油断は禁物、「プー」という「蟹の塩辛」がソムタム(特にタイ北部)の調味料として入っています。この「プー」を入れると味にコクがでて大変ありがたい調味料ですが、お腹にくることがあるので私は入れてもらいません。屋台など、目の前でソムタムを作ってもらう場合は「プーは抜いてね」とお願いし、レストランなどで食す場合は「ソムタムタイ」と注文すれば「プー」抜きが出てきます。このソムタムとカオニャオ(もち米)、焼いた鶏や豚肉があれば立派な夕飯になります(トータルで60バーツ、180円位)
ラオスのカオピヤック
お米で出来たラオスの麺料理。フォーのように平たい麺ではなく、細めのうどんのような麺。ムニュムニュツルツルとした食感が好き(腰はあまりありません)ルアンパバーンで通った店のカオピヤックは卵入りで、この卵が美味い!ラオスの卵はみんな「ヨード卵」みたいなオレンジ色の黄身、しっかりした白身で美味しかったなぁ〜ビエンチャンのナンプコーヒーのカオピヤックは焼いた豚肉入りで、これが香ばしくて美味いのなんの・・・こちらは鶉の卵入り、この鶉卵も滅茶苦茶美味しかった。
ルアンパバーンベジタリアン屋台
いつも親父が「ビュッフェビュッフェ〜」と客引きをしている通称「ビュッフェビュッフェ親父の店」。5000キィープ(約50円)で好きなものを好きなだけ。炒めた麺やチャーハン、白飯とおかずが並ぶビュッフェ台。蝿がブンジャカたかっていますが、それは見なかったことにして、好きなものを取っていきます。おかずはすべて野菜料理。ヨーロピアンにはベジタリアンが多いので、親父の店はいつも大盛況でした。
ラオスの鶏肉
固いです、でも物凄く味があって、噛みしめて食べると本当に美味いです。
ラオスの魚スープ
タマリンドがきいたちょっと酸っぱいスープ。川魚を使ったスープですが、川魚特有の臭みは無く、さっぱりと美味しいスープでした。
・マレーシアのナシ
ご飯に自分が選んだおかずを乗せる「ぶっかけご飯」おかずは魚や野菜炒め、甘い豚角煮など。ずらりとならんだおかずを「どれにしようかしら?」と悩みながらご飯の上に乗せていくプロセスが楽しい。おかずも極端に辛いものや、恐ろしくマズイものはなかった。
・マラッカの鶏飯
ブラブラ歩いていてみつけたお店で、名前もわからないけど鶏飯が最高に美味かったなぁ・・・
こうやって書いていると、美味しいものが多かったな〜特にラオスは美味しかった。お米も肉も野菜も卵も美味しい。素材が美味しいから料理も美味しいわけだよねぇ・・・
しかしながら、この旅一番の「最悪飯」もラオスなのです。バンビエンで食べた「親子丼」は酷かった!
多分不味いんだろうなぁ〜と思いながらオーダーしたのですが、予想以上に不味かったなぁ・・・醤油で鶏肉を煮て、それを卵でとじて葱をちらした「親子丼」しょっぱくてしょっぱくて、殆ど食べられませんでした。(でもこの店で飲んだバナナココナッツシェイクは絶品だったんだなぁ・・・)

ガイドブックにもの申す。

jalanjalan_to2006-06-14

旅の必需品「ガイドブック」、アジアを旅しているとヨーロピアンは「ロンリープラネット」日本人は「地○の歩き方」を持っている人が多い。
私も「地○」を持っていくことが多いのですが、このガイドブックにはいつも惑わされます。地図が間違っている、誇張した記載、男目線な記載・・・
地図が間違っているって困りますが、住所などから探し出す事も可能なので意外と惑い度は低い。誇張は「書いた人」と「読んでる人(私ね)」の感性の違いから生じるので書いた人に責任ない場合もあるし。
一番の困りものは「男目線」であること。これは本当に腹が立つし、惑わされます。
たとえばラオスのバス。ラオスには鉄道がないので、旅行者の移動手段はバスがメインになる。バスにもグレードがあって、パブリックバス、VIPバス、スペシャルVIPバスの3種類(2006年5月時点)がある。
パブリックバスは料金も安く、本数も多い。主な利用者はラオス人。車体は相当オンボロでエアコン無し、英語は通じないと思った方が良い(私が乗ったバスには英語が話せる乗務員はいなかった)、トイレ休憩は「そのへん」(トイレがある場所ではなくて、バスが止められる道端。いわゆる「野ション」)私が乗った時はビエンチャンからルアンパバーンまで11時間、トイレ休憩は4回(内1回は食事休憩の為、トイレがある所。それ以外は「そのへん」)、私のトイレ休憩は実質1回・・・出来ないよぅ〜誰に見られるやもしれないのに「その辺で」なんて・・・男性ならそのへんでチャチャッと出来るかもしれないけど、女性にはかなりキツイものがあると思う。
VIPバスはパブリックバスより200円程高く、主な利用者は外国人観光客。車体はそこそこ小奇麗でエアコン付き。英語が判る乗務員あり。トイレ休憩は「トイレがある」ドライブイン的な所。
スペシャルVIPバスについては割愛しますが、このパブリックバスとVIPバスの違いをガイドブックは「VIPバスといっても、パブリックバスに毛が生え程度」みたいな書き方をしているのだ。はぁ!?毛が生えた程度?
「トイレ休憩はそのへん」と「トイレ休憩はトイレのある場所」では雲泥の差だと思うなぁ・・・このへん「男目線」だなと感じたしだい。いくら「旅の恥はかきすて」なんて言ってもねぇ・・・私は出来ませんでした<野ション。
「地○」さんにはお世話になっているので、あまり悪く書くのは気が引けますが、ラオスのパブリックバスとVIPバスの差は「毛が生えた程度」なんかじゃない!「雲泥の差」です!と声を大にして言いたい。

びんぼう旅行の宿事情。

今回の旅行で泊まった宿は「ゲストハウス」と言われる安宿がほとんど。最低4$(約500円)、最高118リンギット(約3,600円、ここはちゃんとしたホテル)の宿、4$の部屋は8畳位の広さ、ベットはダブル。ちゃんとトイレ、シャワー付(お湯も出る)で、部屋自体は悪く無かった。ただお隣の民家の台所と部屋の窓が近すぎて、お隣の薪の煙がモクモク入ってきて非常にスモーキー。1泊して他の宿に移りました。
泊まった宿を一覧にしてみました。

バンコク サワディーカオサンイン 1泊800バーツ(約2,400円)トイレ・シャワー・TV・エアコン付
カオサンに着いた途端大雨で、バスが停まった目の前の宿にチェックイン。

バンコク Shambara Boutique Hostel 1泊350バーツ(約1,050円)トイレ・シャワー共同
カオサンの中では異色の小洒落ゲストハウス。宿泊者はもの静かなヨーロピアンが殆ど。朝食付(トーストとコーヒー・紅茶だけどね)

チェンマイ パゴタ・イン 1泊400バーツ(約1,200円)トイレ・シャワー・TV・エアコン付
この旅一番のガッカリゲストハウス。受付にいる猫が可愛かった以外はいいこと無かったなぁ・・・

チェンマイ マントラ・イン 1泊400バーツ(約1,200円)トイレ・シャワー・TV・ファン付
パゴタに嫌気が差して移動した先、とてもキレイで洒落たゲストハウス。ターペー門の側、ゲッコーブックストアの斜め前辺り。

ルアンパバーン プーシーゲストハウス別館 1泊4$(約500円)トイレ・シャワー・ファン付
この旅最低価格のゲストハウス。煙くなかったらもう1泊位したかも。

ルアンパバーン ビラ ピーライラック 1泊8$(約960円)トイレ・シャワー・ファン付
煙部屋を出て移動した先、まだ新しくてキレイなゲストハウス。スタッフが皆親切で感じが良い宿でした。この旅一番の好印象宿。自家製のヨーグルトが旨かった・・・

・バンビエン エレファント・クロッシング 1泊15$(約1,800円)トイレ・シャワー・エアコン付
今後バンビエンを代表するホテルになる事間違いなし。部屋からの眺めが最高!ラックレートは30$でしたが、シーズンオフということと、まだ知名度が低くてお客さんが少ないからと半額にまけてくれた。

ビエンチャン ポーンティップゲストハウス 1泊10$(約1,200円)トイレ・シャワー・TV・エアコン付
メコン川沿いのゲストハウスに泊まろうと部屋を見せてもらうも、汚いし宿の親父は横柄で感じが悪いしで、他の宿を探している時に出会った宿。中庭があり、そこに可愛い猫が居た。マダムの感じがとても良かった。朝食付(バケット、卵料理、コーヒー・紅茶)なかなか旨かった。

ビエンチャン マリーナナンプゲストハウス 1泊15$(約1,800円)トイレ・シャワー・TV・エアコン付
ナンプの側の素敵なゲストハウス。部屋も水周りも清潔、朝食付。朝食は素敵な中庭でいただきます。パンケーキ美味しかった。

・クアラルンプール 名前も知らない安宿 1泊50リンギット(約1,500円)トイレ・シャワー・エアコン付
ブギ・ビッタンの安ホテルが並ぶ一角の宿。この旅で初めて「ボンド」を取られた。しかも宿代と同額!こんな小汚い安宿のくせに!と、ちょっとムカつく。部屋は狭く、湿気臭い。50リンギットばかりをケチってこんな宿に泊まったのはこの旅の汚点だわ・・・

・マラッカ ミモサホテル 1泊118リンギット(約3,600円)トイレ・シャワー・TV・エアコン付
クアラルンプールの失敗を生かし、安宿には泊まりませんでした。ちゃんとしたホテル、部屋はとても清潔で明るい。朝食付(ホテルの朝食にしてはショボショボ、でもお粥があったのが嬉しかった)

1泊平均1,200円位、どの宿もホットシャワー付きでした(水シャワーはもう無理・・・)ナンバーワンの宿はルアンパバーンのビラ ピーライラック。ワーストはチェンマイのパゴタかなぁ・・・(クアラルンプールの失敗は自分の不徳のいたすとこなので)
どの街にも沢山の宿があり、ガイドブックやネット情報が錯綜しています。その中から「これだっ!」って宿を見つけ出すのは至難の業。写真をみたり、泊まった方の感想をみて「お?これは良い」と思った宿が意外と駄目だったり、ブラブラ歩いている時にたまたま見つけた宿が最高に居心地が良かったり、宿選びは一期一会、運不運。
長時間の移動、街についてまずすることが宿を決めること。バックパックを背負って、汗をダラダラ流しながら宿から宿を渡り歩き、部屋を見せて貰い、納得の良く宿にチェックインする。この一連の作業は非常に大変、でも良い宿に巡り合えた時は嬉しいもんです。

こんな行程でした・・・

今回の旅を振り返る「旅から帰ってきて」のはじまりはじまり。「旅から帰ってきて」でピンと来る方、椎名誠さんのファンですね?
タイ、ラオス、マレーシアに1週間位つづ滞在する予定が、ラオスルアンパバーンにどっぷりはまってしまい大幅に予定変更。バンコクinクアラルンプールoutの航空券を購入していた為、大変な思いをするはめになりました。ビエンチャンからクアラルンプール(以下KL)への移動はしんどかった・・・

5月16日(火) 成田→ソウル→バンコク  
5月17日(水)〜5月18(木) バンコク滞在
5月19日(金) 夜行列車でチェンマイへ 車中泊
5月20日(土)〜22日(月)  チェンマイ滞在
5月23日(火) ラオスルアンパバーン)へ移動 初ラオス航空
5月24日(水)〜5月26日(金) ルアンパバーン滞在
5月27日(土) ミニバンでバンビエンへ 
5月28日(日) VIPバスでビエンチャンへ移動
5月29日(月) ビエンチャン滞在
5月30日(火) パブリックバスでルアンパバーンに戻る
5月31日(水)〜6月3日(土) ルアンパバーン滞在
6月4日(日)  スペシャルVIPバスでビエンチャンに移動
6月5日(月)  バスでバンコクへ移動 車中泊
6月6日(火)  バンコク→クアラルンプール 初エアアジア
6月7日(水)  バスでマラッカへ 
6月8日(木)  バスでKLへ
6月9日(金)  KL→ソウル→成田

総移動時間62時間(往復の飛行機除く)、全行程飛行機移動だったらどんなに楽だったか(特にルアンパバーンビエンチャン)色んな乗り物に乗ったなぁ・・・乗り物については別途「乗り物考」を書きたいと思います。

旅から帰ってきて。

26日間、長いようでアッと言う間。色々あったけど、とても楽しい旅だったなぁ・・・
ラオスで吹っ切れたなぁ〜もう痛みが無いもの、「自分はすべてを失った」と思っていたのに。人って再生する。
色んな人と出会って、別れて。淋しい思いもしたけれど、出会えた事に感謝する気持ちの方が大きいもの。
ルアンパバーンのゲストハウスのスタッフや船頭さん。ビエンチャンで背中を押してくれたデミアンさん。行く先々でバッタリ会い、最後は2人して爆笑してしまった(ルアンパバーン、バンビエン、ビエンチャンで会った)オランダ人のキムちゃん。プーシーで会った素敵な日本人カップル(お名前位伺えば良かったと・・・)
皆さんに最大級の感謝を。まだまだ旅を続けている彼らの旅の安全をお祈りいたします。
旅が終わって、このblogも終了。と思いましたが、思い出話やちょっとした旅の情報などをしばらく書いていこうと思います。よろしかったらお付き合い下さいませ。

さよなら、マレーシア

マレーシア最後の食事は「ナシ」「無し」ではなくて、「ナシ」
「ナシ」とは白飯のこと、プラスおかずで「ナシ チャンプル」となり「おかずのせご飯」となります。バットに入った色々なおかず、カレーや焼き魚、角煮や目玉焼き、野菜炒めなどが並びます。何種類取ったかで料金が決まるシステムのようで、3〜4種類なら8リンギット位(フードコートの場合)とお手頃価格に加え、自分で好きなように取る事が出来るので言葉が通じなくても無問題。これにさとうきびジュースで10リンギット、約300円の最後の食事。チキンカレーが辛かったけど、美味しかったなぁ・・・
夜中の1時にKLを発って、ソウル(インチョン空港)を経由して帰国しました。
KLの空港はとても立派な空港で、3日前に私がバンコクから到着し「何も無い・・・」と愕然としたのは、同空港内の別棟、主にマレーシアの国内線が発着する所だったようで。そりゃ国内線なら両替もなければ、案内もないわけですな。
それにしてもマレーシアにはやられっぱなしだったなぁ・・・