アニメだもの

2013-07-06

ABE48のその後―スターアニメーター発掘企画合格者の今―

昔々といっても5年前のこと。こんな熱い企画(下記)がありました。


明日のスターアニメーターは君だッッ! 夢のアニメーターオーディション企画

今回、アニメーター業界のさらなる奮起を願い、アニメーター発掘プロジェクトとしてその名も【ABE_48】(AhoBoyEntertainment_48)を企画いたしました。未来のスターアニメーターを目指す方々は奮ってご応募ください。


募集要項 

原画志望の動画マン、絵に自信があってアニメーターを目指したい人、あるいはなる機会を逃してしまった方が対象です。まだ原画を描いた事がない方、あるいはそのキャリアが無いに等しい方に限らせていただきます。出身は問いません。高校生、専門学校生、大学生、会社員、動画マン、無職ニートでも誰でもOKです。(外国の方でも可です。ただし最低限日本語でコミュニケーションがとれる方)

http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1205293513/


この企画の合格者は、語り継がれる作画回となった絶対可憐チルドレン第37話「強敵来襲! ブラック・ファントム」(2008年12月)の、原画参加を許されることになったのですが、本稿は5年経ってこのABE48メンバーがどうなったかの適当な追跡・検証記事です。


さて、ABE48にはどのようなレベルのアニメーター志望者が集まったのでしょうか?

実のところ、公式の募集ページは既に閉鎖となってしまい魚拓に残った情報しかありません(ぶっちゃけ十分ですが)。

その魚拓こちら(問題があったら即削除します)

ここでは合格者6人とその作品が見ることが出来ます。総評にあるように気合いの入った作品、動きの勢いがあり、やりたいことがはっきりしているという作品群で、個人的にも日本人アニメーターの層は厚いのだなぁと感心した覚えがあります。


ということで、ここからはその後の合格者6人を追跡。スターアニメーター発掘企画は5年後の時点でどのような評価を下せるのでしょうか


合格者たち(敬称略。並び順に特に意味はありません)


小嶋慶祐

いわゆるデスランがプロの道へ歩み出したのがこの企画でした。16,17歳の時(2007年)にニコニコに投稿されたエアーマンが倒せない OPアニメ風の作者と言えば分かる人は分かるのかもしれません。2010年ごろ、HP削除、pixiv退会等消息を絶ったように見えた時期もありましたが、作画@wikiによると、現在マッドハウス在籍、織田信奈の野望で初の作画監督等、なかなかの経歴を辿っているかと思います。専スレで弄っていた作スレのお兄ちゃんたちもいなくなりました。


片峰哲也

この方の情報はここまでしかわかりませんでした。1963年生まれ、つまり40代半ばで、しかもこの課題動画制作は大学時代の自主制作いらい20年ぶり、おまけに本職はサラリーマンhttp://fukaz55.main.jp/zettai/bbs/anime/20090104_150420.htmより)とのことです。出身を問わない企画らしい合格者であり、在野にも人材はいるのだなぁという証でもありました。


犬マル(細川智悟

自主制作「ダッポンダーV」の作者と言えばこれまた分かる人は分かるかもしれない作者(昔はニコニコにもあったのですが消えました)。この動画目にして以降、割と追っかけていたのですが、ABE48に見事合格。その後は自主制作動画の制作だけでなくダンボール戦機など徐々に名前を見るようになって嬉しい限りです(咲を見たきっかけが犬マル氏のHPだっただけに止まっており残念ですが)。


toy

この方については全く不明。正確に言えば頑張れば特定できると思うのですがやっていません。情報持っている方いれば教えてください。


吉邉尚希

ジョジョ二部OPディレクターと言えば、それだけで飛躍ぶりがわかるというもの(http://cgworld.jp/feature/making/jojo-anime-2.html)。神風動画所属ということで今後の主戦場は深夜アニメ以外のゲーム・音楽PV・CM等となる可能性もありますが、野心的な会社の中で揉まれていくことで(あるいは引っ張っていくことで)さらなる活躍が期待できそうです。


砂川貴哉

咲の原画担当したようです。とはいえ、作スレのあるレスによるとむろみさんのキーアニメーター作画監督(2話、7話。1話は小嶋慶祐)である砂川貴哉さんは別人らしく?これも情報求ムです(http://matomeru2ch.com/log/2ch-asaloon/1369117946/%E4%BD%9C%E7%94%BB%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B%E3%82%B9%E3%83%AC3184.htmlより。作オタでないので判定とかできないです。個人的には別人とは思えませんが。Toheart2で動画担当している砂川貴哉さんが応募し合格、ミルキィの原画なども担当し、むろみさんで作画監督まで行ったのかと勝手に類推します)



総括

仰々しい題名の割には、6名中2名についてその後が分からない、1名は同姓同名の別人がいる可能性があるという結果となりましたが、ともかく、スターアニメーター発掘企画は、絶チル以降も少なくとも6名中4名が別作品で原画を担当、5年後の時点で作画監督、OPディレクター等を生み出しているなど、比較対象はありませんが、人材発掘としては成功したといってよいと思います。


さて、次にこのような検証記事を書くとしたら、リトルウィッチアカデミア等を生み出したアニメミライ事業の成否なのかもしれませんが、それはお役所に任せることにしましょう。今回の記事は、2008年に池畠博史を中心に民間から起こった若手育成事業の成功を伝える記事でした。もっとも、2回目が行われなったのは前述のアニメミライ事業によるものなのかそうでないのか検証する必要があるでしょう。

2013-06-26

2011年夏クールから約2年経って、深夜アニメ・若手声優業界・界隈が変わったこと

いい加減、一過性に終わったミューレのスキャンダルをトップにしているのもどうかと思うので更新。ブログの更新途絶えてから1年と9か月が経ちました。僕の飽き性は変わらないとして、深夜アニメ・若手声優業界・界隈はこの期間で何が変わったのか(と僕が勝手に思うか)の書きちらしです。


深夜アニメについて】

基本、この1年9か月では何か大きな変化があったようには思えませんでした。

1年半で個人的に面白かったと思う作品(2011年秋以降。ギルクラ、working2期放映以降)は猫物語(黒)、ガールズパンツァーラブライブTari Tari氷菓、ソード・アート・オンライン、みなみけただいま、はたらく魔王様、彗星ガルガンティア進撃の巨人、レールガン2期ってなところですが、


ぶった切れば、猫黒、レールガンは続編、ガルパンは咲とスト魔女で見た、TTは相変わらずのご当地+PA氷菓は面白いけど京アニ、ただいまは1期だった、魔王様は細田直人応援補正、ガルガンティアは未来少年虚淵ってなところ。ラブライブアイマスAKBってだけでは切れない新しさがあったと思いますが、ヤマカンの新作Wake Up, Girls!が二番煎じというより食傷気味のコンテンツに見えるあたり、やはり主には2000年後半のアイドル商法をアニメメインで行ったことが新しく感じる理由かと思われます(初期ラブライバーには怒られそうですが)。SAOはA-1にもようやく売上的な意味で代表的な作品が!ってなところですが、後半だれましたし、進撃の巨人は大人気原作あってこそという感想を抱きます(デスノートと違う所はアニメの制作進行にも注目がいっているところでしょうか)。


わずかに2013年春クールの「惡の華」がロトスコープを用いて新風をもたらしたかと思いますが、あまり爪痕を残さずに終わりそうです。ということで、ガンダムUCが相変わらず面白いように、全体として見ても1年半たっても深夜アニメは相変わらずであったように思います。オリジナルアニメは増えましたが、相変わらず、多くの作品で主人公達は中高校生で、部活系か学園sfか日常系が好まれ、女性キャラクターはでかい目の巨乳かロリ体系でした。


深夜アニメの映画化の流れはさらに加速したように思えます(データはありませんが)。映画化がドル箱であるという認識がはっきりなされたのは2010年ごろだと思いますが、ドル箱であり続けたまま映画化が続いているかと思います(一方でこの1年9か月で生み出された作品の映画化はあまり聞きませんが)



【若手声優業界について】

男性声優についてはよく分からないので梶君抜けたねくらいしか感想がわきませんが、女性声優については2011年夏の若手がちょい古く見えるように、新しい世代が加わった感じです。

これを以て新陳代謝が激しくなったかと言えるかというと微妙で、涼宮ハルヒの憂鬱(2006年春)で新しく出てきた平野綾(これまた語弊がありますが)が、らき☆すた(2007年春)では若干年上感が出、けいおん!(2009年春)では過去の人感出てしまったのをみると1年半もすれば勢力図は簡単に塗り替わるのだろうと思います。誰が沈み、誰が出てきたか書くのはともかくとして、悠木碧早見沙織辺りが21歳にして深夜アニメ界で貫録すら出ているのはすごいなの一言。以前は大学を出て2,3年の24,25歳がトップ若手女性声優の旬という感じでしたが、今は大学在学中の20前後くらいが旬みたいな時代になった気がします(沢城みゆき世代坂本真綾はどうなのだと反論許すと思いますが)。養成所ビジネスとの兼ね合いもあるかと思うので、若年化傾向が今後とも続くかは微妙かと思いますが、花澤香菜さんに落ち着いちゃった感出てるのはもうなんというか。


大きく変わった所と言えば、オリコンTOP10内に声優キャラソンがいることが常態化した事でしょうか。かんなぎ(2008年秋)OPである戸松遥motto☆派手にね!がオリコン10位をとりTOP10に食い込んだことが珍しがられた時代は今や昔という感じです。反論許してばっかりで申し訳なく、この指摘も林原めぐみTWO-MIX堀江由衣椎名へきる勢から殺されかねない気もしますが、売上はともかく声優関連CDはTOP10内に入りにくいという認識があった時代は過ぎたのかと思います。



ということで、個人的に2011年秋から2013年夏の深夜アニメ・若手声優業界・界隈を振り返ると、

深夜アニメの中身みたいなものはあまり変わらず、担い手の一部である若手声優に関しては男性声優では一部の変化が、女性声優では新世代が台頭してきたというような感想を抱きます。


作画についてはよく分からないので、ワゴンの神様ってなんで更新ストップしたの?ぐらいに留めておきます。エヴァQについては触れなければいけないと思うので触れておくと、俺たちの庵野秀明が戻ってきた!(いい意味でも悪い意味でも)てなところです。後、吉野弘幸脚本のアニメは期待しない。

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