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松森果林UD劇場〜聞こえない世界に移住して〜 Twitter

2016-07-27 花火大会

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花火大会、地元の手話サークルの皆さんに誘ってもらえる幸せ。

きんぴらや、蒸し焼きにした枝豆、

キュウリのゆかり漬け、味付けタマゴとトマトピンチョスなど

慌てて作ったおつまみ持っていくと

打ち上げが目の前の最高の場所。



音楽に合わせて夜空に広がる大輪の花火。

いいなぁ。

最後の曲は「栄光の架橋

ふと隣をみると涙をこぼす友人。

「つらいニュースあったから…」と。



障害のある人の命や尊厳を否定するような供述

マスコミ報道で大きく取り上げられた衝撃的な言葉。

多くの人は、障害があってもなくても一人の人間として

大切にされる権利があることを知っています。

でも、この容疑者の言葉を見て影響を受ける人も当然いることでしょう。

それが怖い。


障害は本人にあるのではなく、社会や環境が作っているという「社会モデル」の考え方があります。

困っている本人だけが努力するのではなく

周りが「調整、変更」の努力をしていくことが必要なんだと。

そうやってお互いが、その人らしさを認め合い共に生きる社会は

人間らしさにあふれた豊かな社会になるはず。


打ちあがる花火に照らされて

あちこちに浮かび上がる手話

ひとりひとり役割があり、ひとりひとりがかけがえのない存在。

少なくとも、

他人によって勝手に奪われてよい命などひとつとしてない。

幸せくるす幸せくるす 2016/07/30 23:17 花火大会、私も感動し涙が出そうでした。

2016-07-26 新潟市での講演会

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新潟市聴覚障害者教養講座での講演。

控え室で待っていると

「イスが足りないので」とスタッフがイスを持ち運ぶ様子を見てワクワクソワソワ。



講演後の質問や感想の時間、

50歳過ぎて失聴したという女性が

悲しみの底から救ってくれたのは、

息子さんからの

「聞こえなくなってもお母さんにはできることがいっぱいある」という手紙だったとか。

そんなエピソードを聞いて思わず涙が。



サイン会では、

中越地震のショックから話せなくなり、

メニエール病で聴力も低下しているお子さんと、

手話で話せるように一緒に学んでいると話してくれたお母様も。



自分のなかに溜め込み、しまい込んでいる思いを言葉にすることで

気持ちが楽になることがあります。

講演がそんなきっかけになるのはとても嬉しいことです。


終了後は県聴覚障害者協会のみなさんと懇親会、舟宿で二次会、常連さんと閉店までコース

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今回の新潟では

「北雪YK35」佐渡のお酒で35%まで磨いた超贅沢なお酒。

「越乃寒梅 灑」純米酒は甘みが特長ですがこれはスッと通る飲み心地、越乃寒梅らしい淡麗さ。

八海山ビールも忘れずに。

2016-07-18 文科省と石狩市をテレビ電話とUDトークでつなぐ!

霞が関文部科学省と、北海道石狩市の翔陽高等学校テレビ電話でつなぎ、

更にそれをUDトークでリアルタイム字幕表示!という面白い試みをしました。

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トライしたのは、ナミねぇこと竹中ナミさんが開催する

ユニバーサル社会を創造する事務次官勉強会」。

月に一回、各省庁の事務次官たちが集い、昼休みにおにぎりを食べながら

様々な分野の講師を招いて情報交換する場です。

ナント今年で10年目だとか!!

ナミねぇ曰く

「組織のトップだから知識が誰よりもある!というわけではなく、

知らないこともあれば知りたいこともある。そのために続けてきた」と。


今月は「石狩市手話基本条例と、同市の翔陽高等学校手話科目導入」がテーマ。

会場となる文科省には、各省庁の事務次官と関係者、

石狩市の田岡市長をはじめとする石狩市の方々。

テレビ電話でつなぐのは、翔陽高校の生徒さん(ひとりはろう者)と

30年も手話に関わってこられた生田先生の三名。


石狩市は、市町村で初めて制定した市。

翔陽高校では、「ボランティア局」という部活動で手話に力をいれており

全国高校生手話パフォーマンス甲子園は2大会連続出場、

高校生手話スピーチコンテストにも挑戦されています。

石狩市手話基本条例を制定した動きの中で

「なぜ手話の授業がないの?」という疑問が生徒から出たのがきっかけで、

手話科目の導入に至ったとか。


手話は長い歴史の中で、言語であることを理解されず抑圧された時代もありました。

しかし

石狩市長の田岡さんは、「言語は文化を創り、言語を失うと、人は文化も失う」といいます。

大学生の時に言語学を学んでいたと聞き、納得。


手話は言語であり、手話を通して社会変革モデルを試みる。」


「言葉っていうのは誰でも持ってる。

 自然な言葉を自然なまま使える社会をつくろうと思う。」


「同じ日本に一緒に暮らす仲間なんだから、日本語と、

 そして手話も使おうよ!と、そんな国にしたい。」

手話の授業は全国どこでも取り入れているけど、

 コミュニケーション手段としての手話だけでなく

 手話の背景にあるものや、言語学的な発想で授業をしたい。」


こんな話を聞きながら

手話を言語として石狩市から広めていく市長と

手話の授業がないという疑問を持つ生徒の、素直な感性と

生徒の疑問に正面から向き合い、実現させた先生方の柔軟性、

この見事なバランスの三角関係が、周囲を巻き込んで大きな円に広がるのを感じました。


手話を言語として認知し、普及させ、手話ができる環境を整えていくことは

ろう者」として生きることを受け入れる寛容な社会に変わることです。

また、地域ので素晴らしい取り組みが進めば進むほど

四月に施行された障害者差別解消法のなかで、足りない部分が明らかになり、

三年後の見直しにもつながります。


ちなみに、テレビ電話とUDトークを使う最低限のルールは

・マイクを通して話す

・一人ずつ話す

マイクが一本だけだったので、ホスト役の文科省次官

自らマイクをもって反対側の田岡市長のところへ駆け寄ったり

フツウのオジサン、というか、男子のように楽しんでいらっしゃる感じが

とっても良い雰囲気でした。

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そして実は、翔陽高校の生徒さんが2011年の全国高校生手話スピーチコンテストに

出場されていたときの、記念講演を私がしていたという不思議なご縁も。

http://d.hatena.ne.jp/karinmatasumori/20110822



石狩市手話基本条例はこちらから。

子ども向けリーフレットがとても分かりやすいのです。

http://www.city.ishikari.hokkaido.jp/soshiki/syougais/3541.html

石狩翔陽 生田政志石狩翔陽 生田政志 2016/07/18 18:55 こんにちは!その節は、お世話になりました!

勉強会が終わった後、生徒たちと反省会を行いました。

「当事者として、勉強不足だった」と言うのは、ろうの生徒。聞こえない人々を取り囲む社会の変化に、もっと積極的に関わる必要性を感じたようです。

そして、2011年のスピーチコンテスト。言われてみて、「ハッ」としました。ごめんなさい。気がつきませんでした。

実は、この時出場した生徒。今の世代からは「レジェンド」と呼ばれる存在。私が赴任する前年に、ボランティア局を創設した創始者です!

もしも、この生徒がいなければ、何もかも無かったでしょう。そして当時、手話に関心があった唯一の生徒でした。

私が赴任したのも偶然、ボランティア局の顧問になったのも偶然。そして偶然、その地に条例が制定されました。

本当に何もかも、偶然。そして再び・・・ですね。不思議な運命ですね♪

2016-07-17 かくもドラマチックな国際線ターミナル

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だれもが利用しやすいユニバーサルデザインの空港にするために

設計図の段階から、完成後にも関わった羽田空港国際線ターミナルから、

息子を見送る日が来るなんて。

空をイメージした曲線が象徴的な天井を見上げて

なんだか感慨深い。


本人の強い希望で夏休みを使用した語学研修ホームステイ

「かわいい子には旅をさせ」とは言うけれど、

国際情勢が不安定な昨今、やはり心配はある。


搭乗が始まる頃、展望デッキに出るとガラス張りの搭乗橋から手を降りながら歩く息子たちが。

飛行機に乗る直前まで顔を見られるし

手話で会話もできるなんて、ガラス張りのデザインならでは!

これはオモシロい。

しかも息子を見送った直後に、ユニバーサルデザインの担当だったスタッフと

偶然にもバッタリ会うというミラクル。

泣きはらした顔を見られましたが、空港はかくもドラマチック。


一ヶ月弱ですが

どこにいても何をしていても、どうか無事でと祈る心境は母ならだれしも。


ステイ先で手料理を振る舞いたいからと、鍋でごはんを焚く練習をしていたのに

あああゴメン、米を持たせるのを忘れちゃったよ。

大丈夫ナントかなる。笑

2016-07-10 選挙特番、NHKだけ字幕なしってどういうこと?

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あら?

今夜の選挙の特番、NHKだけ字幕なし?!

民放はすべて字幕放送なのにどうしたのかしら?



先日はこんな記事が出たばかり。

<参院選選挙区>政権放送に手話や字幕ないまま(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160709-00000010-mai-pol

この記事によると、手話や字幕がつかないのは

「各選挙区の放送を収録するには政治用語に精通する通訳者が足りず、

放送局側も字幕をつける態勢が整わないためだ。」

と理由が述べられています。

しかし、現実的に考えて技術的に問題がない時代だというのは明らか。

政見放送の収録時には、手話通訳士を別に撮影し、

映像の合成が可能で、実際行われています。

字幕だって、地方でできなくても

できる放送局がカバーするとか、字幕制作会社だって沢山あるのです。

今年の四月から障害者差別解消法が施行されたこの国の現実は、

早急に対応していくべき課題です。