假面特攻隊の一寸先は闇!読みにくいブログ(笑)

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ウルトラマンメビウス24話「復活のヤプール」 〜第2期ウルトラの映像派鬼才・真船禎演出リスペクトが満載!

『ウルトラマンエース』#24「見よ! 真夜中の大変身」 〜赤い雨! ヤプール壊滅2部作・後編の傑作!
『ウルトラマンエース』#3「燃えろ! 超獣地獄」 ~一角超獣バキシムと過疎村&TAC基地で大攻防の佳作!
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ウルトラマンメビウス』24話「復活のヤプール」 〜第2期ウルトラの映像派鬼才・真船禎演出リスペクトが満載!

(脚本・長谷川圭一 監督&特技監督・アベユーイチ)
(文・久保達也)


ウルトラ兄弟の長男・ゾフィー「どこへ行く? タロウ」
ウルトラマンタロウ「地球へ!」
ゾフィーメビウスのもとへか?」
タロウ「巨大な力の干渉で、恐ろしい敵が甦ろうとしています! メビウスだけでは……」
ゾフィー「今はまだ様子を見るんだ」
タロウ「しかし、兄さん!」
ゾフィーメビウスを鍛えあげたのはおまえじゃないか。それに、彼はひとりきりではない!」


 本話の放映日と同日に公開された昭和の歴代のウルトラ6兄弟と共演する映画『ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟』(06年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070128/p1)との連動。および、『ウルトラマンメビウス』(06年)テレビシリーズも1年間の放映の折り返し地点となった、後半戦のターニング・ポイントとして本話の冒頭にはスペシャル感あふれる趣向が準備された。


 ウルトラ兄弟の長男・ゾフィー兄さんとウルトラ兄弟の6番目・ウルトラマンタロウが登場したのだ! 金色の光に包まれたウルトラ一族の故郷・ウルトラの星で彼らが会話している光景が描かれて、シリーズ後半のタテ糸の伏線ともなるような「恐ろしい敵」の復活まで言及されることで、お約束でもさらなる物語のスケールアップまでもが示唆されることになったのだ!


 こういった趣向は人間ドラマ的・社会派テーマ的な意味があるワケではもちろんない。しかしイベント要素として、憧れの先輩ヒーローたちを登場させる趣向や、今後にさらなるスケール雄大な物語を提示してくれることへの示唆・伏線といったものは、もうそれだけで有難い気持ちにもなるのだし、視聴者を高揚させてもくれるのだ。


 一般層や幼児誌の類を読まない幼児にとっては、驚きの事実だろう。もちろん、ウルトラマンメビウスウルトラマンタロウとの関係が師弟関係にあることは、映像媒体の外側での各種出版物で明かされてきた。その意味でも過去の偉大なヒーローに連なるエスタブリッシュな存在であったことで、我々のようなマニアや怪獣博士タイプの子供たちにとっても、その存在がカサ上げされてオーラを放っていた。しかし、映像本編でダメ押しの念押しで、あらためてそのことをご当人から語ってくれることでの喜びもまた大きいのだ!(笑)


――映像本編ではないのだが、商業媒体でのホントウの初出は、テレビゲーム『ウルトラマン FIGHTING EVOLUTION 0(ゼロ)』(06年・ASIN:B000FGR93U)が、タロウとメビウスの「師弟」関係提示の初出であったそうだ。だとしても、本話はもちろん映画での「師弟」発言設定ありきではあっただろう(笑)――


 オープニング主題歌の映像でも、


ゾフィー役:田中秀幸
●タロウ役:石丸博也
ヤプール役:玄田哲章


と、『メビウス&兄弟』でも同じ役を演じておられる、1970年代から活躍されている年季の入った大ベテラン声優が並んでクレジットされている。筆者のような年長マニアはもうそれだけでも狂喜乱舞をしてしまうだった(笑)。



 25年ぶりに復活出現した怪獣たちを、ウルトラマンメビウスといっしょに次々と粉砕してきた防衛組織・クルーGUYS(ガイズ)。GUYSに対する市民の関心が高まっているとして、GUYSの高官・トリヤマ補佐官の思いつきか、「ガイズ市民感謝デー」なる企画が立案された。


 「素晴らしいです!」と大乗り気になる主人公・ミライ隊員に対して、「おい、ミライ。まだやると決まったわけでは……」と云いかけたジョージ隊員。


 しかし、GUYS社員食堂のピンクのエプロン姿のかわいいウエイトレスに「お願いします!」と頼まれると――社員食堂はふつうは白衣を着たオバチャンなのに、なぜに若いウエイトレス!(笑)――、「で、オレは何をやればいいの?」とコロッと調子よく笑顔に変わるなど、相変わらず漫画チックでコミカルなキャラ描写が笑えるのであった!


 昭和ウルトラ作品に登場したミリタリー色があった防衛組織ではこのような浮かれた行事は催されなかった。しかし、『ジャンボーグA』(73年・円谷プロ)第23話『祭りだ! おみこし大変身』では、防衛組織・PAT(パット)の職員やその家族のために年に1度、2日間だけ開催される「PAT基地まつり」の様子が描かれたことはあった。
 その機に乗じて地球侵略を企む同作のシリーズを通じての宿敵・グロース星人は、PAT子供会(笑)が作った怪獣みこしに潜入。御輿(みこし)怪獣ストーンキングに巨大化して暴れ回った! 本話ではそれと同様の悪夢(笑)が「ガイズ市民感謝デー」で再現されてしまうのである!



●『帰ってきたウルトラマン』(71年)最終回ラストが初出で、『ウルトラマンメビウス』第1話(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060625/p1)などでも披露された「ウルトラ5つの誓い」と「俺たちの翼」を子供たちに披露するリュウ隊員
●小動物型のマケット怪獣リムエレキングに芸をさせるコノミ隊員
若い女性との記念撮影に応じるジョージ隊員
●メカ解説をするテッペイ隊員


 それぞれが各キャラの個性を活かした役割を演じている。


●隊員ブロマイド(笑)、これまでの戦闘シーンを収録したDVD(笑)などのグッズ販売
●社員食堂のガイズランチ
●昭和の歴代防衛チームの紹介パネル展示
●初代『ウルトラマン』(66年)の科学特捜隊のジェットビートルや、『ウルトラセブン』(67年)のウルトラ警備隊のウルトラホーク1号や同3号のデモンストレーション飛行(!)――第15話『不死鳥の砦(とりで)』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060924/p1)に登場した歴代防衛隊の戦闘機を整備してきたアライソ整備長によって、今でも飛行可能なほどにメンテナンスされていたのだろう!――


 笑えるコミカルさから過去シリーズへのリスペクトに至るまで、凝りに凝った演出がノリまくっていて実に良い!


 そして、


「今なら胸を張って云える。地球はオレたちが守ってるって。ウルトラマンといっしょに……」


とのリュウ隊員の発言に感動したミライ隊員が、CGによって滝のような大量の涙を流す漫画チックな演出!


 これは70年代末期~00年代前半までのマニア間で中二病的なリアル至上主義が隆盛を極めていた時代であれば、おおいに叩かれたであろう。しかし、今の時代はこのような漫画的な映像演出は逆にかえって喜ばれたり歓迎されるであろう(笑)。


 ここまでの過剰ともいえるギャグ演出であまりにも平和な情景が描かれてきただけに、それをまさに打ち砕かんとする次のセリフが、対比の妙として実に効果的に響き渡るのだ!


男性(ヤプール)「復讐の時は来た! 赤い雨が降る! それが我ら復活の前ぶれ……」


 「誰だ!」と思わず叫ぶミライ隊員。だが、不気味な声を発して目を赤く光らせていた妻子を連れた男性に、怪しい気配は感じられなくなっていた! 当人も自覚していないし、ヤプールによる瞬間的な憑依だったのだろう。そして、さらに続く呪いの声!


女子高生3人(ヤプール)「苦しめ! 貴様は呪われているんだ! 滅ぼされた者たちの苦しみ、思い知るがいい!!」


 このセリフは、『ウルトラマンA(エース)』(72年)第48話『ベロクロンの復讐』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070402/p1)において、ゲストキャラの女ヤプールが断末魔に発した


「勝った者は、常に負けた者たちの怨念を背負って生き続けていくのだ!」


を受けてのものであることは、長年のマニア諸氏であれば即座にわかる、劇中内では純粋にこれから迫ってくる危機の予兆感を煽りつつも、マニア向けのダブル・ミーニングでもある嬉しい趣向なのだ! そして今回は、女ヤプールではなくフツーの女子高生の3人組が赤く目を光らせてこのセリフを放つことで、フツーでありながらも異常さをも際立たせているのだ!


 「だまれ!!」と怒鳴りつけるミライから、「キャ〜~~~ッ!!」と叫んで逃げていく女子高生たち。そして、間髪入れずにまだ幼い男の子までもが呪いの声でミライを狂乱に陥(おとしい)れようとする!


幼い男の子(ヤプール)「今度は貴様が滅ぶのだ! ウルトラマンメビウス!」


 このセリフを語る際の男の子は、画面中央が盛り上がって迫り出してくるように映っていて、画面の周囲は逆に縮んで後退したようにも見える「魚眼レンズ」で撮影されたかのようなアップで映しだされている!


 この魚眼レンズによる演出は、『ウルトラマンA』第5話『大蟻超獣対ウルトラ兄弟』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060604/p1)の特撮シーンでも多用されている。しかし、異次元人ヤプールというよりかは、『A』の前作『帰ってきたウルトラマン』(71年)第31話『悪魔と天使の間に……』(脚本・市川森市)において、言葉の不自由な少年・輝夫に化けた宇宙怪人ゼラン星人が、テレパシーで「帰ってきたウルトラマン」こと主人公青年・郷秀樹(ごう・ひでき)隊員を挑発する場面のアップ画像をも彷彿とさせるものだ! 郷隊員が狂乱して輝夫の首を締めようとして周囲に止められるシーンもまた、ミライ隊員と幼い子供のシーンのオマージュ元でもあるのだろう!


 これらのことからヌルい特撮マニア間では(失礼・汗)、本話は脚本家・市川森一(いちかわ・しんいち)へのリスペクト(尊敬)を捧げた作品だと解釈されがちになるのだろうと予測されてしまう。


 しかし、それは甘いのだ! 魚眼レンズを多用した『A』第5話にしろ、『帰ってきた』第31話にしろ、真船禎(まふね・ただし)監督が担当していたエピソードなのである! 本話は実は第2期ウルトラシリーズの映像派の鬼才・真船禎監督と、彼が演出した作品群へのオマージュを捧げた作品としての色合いをも濃厚に持っているのだ!


 『帰ってきた』第31話の脚本は、『A』で一応のメインライターを務めた市川森一でもあった。しかし、監督も真船禎であった。それを思えば、『帰ってきた』第31話に登場したゲスト宇宙人である、人間の心を試してくるゼラン星人もまた、人間の心を試したり侵蝕してくる異次元人ヤプールの原点のひとつであったとも云えるのだ!


――もちろん、利己的な目的のために他者を売ることをそそのかしてくる、人間の心や魂に挑戦してくる存在は、初代『ウルトラマン』に登場したメフィラス星人という前例がある。そして、メフィラス星人の名称の由来ともなっている、ゲーテの古典戯曲『ファウスト』(1808年)などに登場した悪魔メフィストフェレスなどにもさかのぼることができるだろう――


 ちなみに、真船監督は『A』第6話『変身超獣の謎を追え!』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060611/p1)においても、変身超獣ブロッケンが体を借りた小山宇宙飛行士――演じるは、初代『ウルトラマン』で科学特捜隊の隊長・ムラマツキャップを演じた故・小林昭二(こばやし・あきじ)――が超獣としての本性を現す場面で、何度か魚眼レンズ的なアップの撮影を試みて、その目も青く不気味に光らせていた。


 『A』第23話『逆転! ゾフィ只今参上』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061012/p1)と第24話『見よ! 真夜中の大変身』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061015/p1)などの2大傑作の脚本&監督を担当していたのも、真船禎であったことは云わずもがななのだ。



 南沢市に赤い雨が降った――東京都は多摩地区の南大沢市がモデルと思われる――。


 白い洗濯物は血のような色で真っ赤に染まって、子供がチョークでアスファルトに落書きしていたウルトラマンの絵は血みどろの姿となることで、ここでもまた映像的にも不気味さや不吉さを醸し出している……


 先述の『A』第24話においても、第23話で一度は滅んだヤプールの復活の兆しとなり、妊娠中の主婦・よし子を「妖女」の姿に変貌させて、地獄超獣マザリュースを誕生させる要因ともなった赤い雨! これは『A』第24話でのヤプール復活の前兆とも共通させているのだ!


 調査に行ったリュウとミライ両隊員の足元にあった、赤い雨の水たまりの表面に映し出されるヤプールが不敵に笑うカットも、異次元人でもあるヤプールが次元を超えた変幻自在の存在であることも表現できていて実によい!


 しかし、なんといっても、『A』第3話『燃えろ! 超獣地獄』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060521/p1)と同様の、夜空の中空がガラス窓のように砕ける特撮合成カットだ!


――原典とは異なりCG表現であるあたりで、『A』第3話の特撮シーン原理主義者たち(笑)が原典での特撮の見事さよりも劣っている! とネット上の超巨大掲示板2ちゃんねるで騒いでいるのを読んだ。その気持ちもまぁわかるのだけど、アソコまで再現ができているのであれば、個人的にはもう充分に及第点であるようには思うのだ(笑)――


 割れ目の奥の赤い異空間の中から出現したのは、『A』では第3話に登場した一角超獣バキシム


 そして、そのカッコよさ!


 「クァ〜ァ〜」という金切り声のような鳴き声も健在だ!


 超獣バキシムは目から青い光線を発して、リュウをその目の中に吸い込んでしまった!


 その直前、バキシムの目がアップになった際に、レーダースクリーンの距離などを意味する線画のようなものが浮かび上がる描写! これは原典のバキシムには存在しなかった本作オリジナルの描写である。しかし、超獣は純然たる生物ではなく、個体によっては超科学による怪獣兵器・メカ武装要素も併せ持ったサイボーグ怪獣でもあったからには、あってしかるべき不自然ではないオリジナル描写として、マニアの大勢も納得ができるような新設定ではなかろうか!?


 リュウ隊員を助けようとするミライ隊員!


 しかし、バキシムが鼻先から放った赤いレーザー光線に阻まれる!


 バキシムは再びガラス窓のように砕けた空の割れ目の中にジャンプして戻って、消えてしまった!



 雑草が生い茂る片田舎の農道で、リュウ隊員のあとを追いかけるミライ隊員。振り返ったリュウ隊員の顔には能面が! そして、悪魔ッ子・リリー(『ウルトラQ』第23話『悪魔ッ子』に登場)のような「キャハハハハ……」という不気味な笑い声が響いた!


 このシーンの「能面」は、『A』第48話の女ヤプールが元ネタであると同時に、同じく真船監督が演出した『A』第17話『夏の怪奇シリーズ 怪談 ほたるケ原の鬼女(きじょ)』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060904/p1)に登場した白装束で「般若(はんにゃ)」の面をした「鬼女(きじょ)」が元ネタでもあるだろう。


 そして、シチュエーションとしては、『A』第24話に登場したゲスト少年の「悪夢」の中で、赤い雨を浴びた母親を追いかけていくも、彼女が振り返ると醜悪の顔をした「妖女」へと変貌しており、逆に追いかけられてしまうシーンへのオマージュをも兼ね備えているのだ! ちなみに、「キャハハハハ……」という不気味な笑い声も、『A』第24話に登場した「妖女」の笑い声からの引用である!



 気絶中の悪夢から目覚めたミライはベッドから飛び起きるや、ジョージ・マリナ・テッペイ・コノミ隊員に向けて絶叫する!


ミライ「リュウさんが! 突然、空が割れたんです! まるでガラスみたいに! そしてその中に怪獣がいて、そしてリュウさんが!」


 『A』第23話において、不気味な老人(正体はヤプール老人)によって子供たちが連れ去られ、自らも老人が変身した「獣人」によって危機に陥った件を、信じようとはしない防衛組織・TAC(タック)の隊員たちに対して、必死で証言しようとするウルトラマンエースこと主人公青年・北斗星児(ほくと・せいじ)隊員を彷彿とさせるシーンでもあり――北斗を演じる高峰圭二が鬼気迫る表情で絶叫して大熱演!――、もちろんそのシーンへのオマージュでもあるのだ。


 たが、


「オレがどうかしたって?」


と異次元人ヤプールに操られたリュウ隊員が現れた!


 ミライとリュウ隊員に憑依したヤプールがテレパシーで会話をする段になると、「照明落とし」によって、会話をしている2人だけに照明が当たって、それ以外は真っ暗となってしまう演出までも!


 これもまた、『A』第5話『大蟻超獣対ウルトラ兄弟』・第18話『鳩を返せ!』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060907/p1)、そして先の第23話・第24話などでも試みられていた、真船演出に対するオマージュなのである!


ヤプール「ムダだ! 誰も信じはしない! なぜなら、この声は貴様にしか聞こえないからだ!」
ミライ「誰なんだ、おまえは!?」
ヤプール「異次元人、ヤプール!」
ミライ「ヤプールは僕と兄さんたちが倒したはずだ!」


 このセリフは異次元人ヤプールは昭和の時代にウルトラマンエースウルトラマンタロウヤプールを倒したことがあるといった意味だろうか?


 いや、僕(メビウス)とウルトラ兄弟の兄さんたちがすでにヤプールを倒した? ということは、夕方に放映の本話は、同日の早朝に公開されたばかりの映画『ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟』直続の後日談ということになるのだろうか?


 映画『メビウス&兄弟』の出来事が、本話ではすでに安全に終わってしまった直近の過去の出来事だとしてしまうのは、ややもったいない気もする。


 映画『メビウス&兄弟』は直近の過去の出来事ではなく、本話の近い将来に起きる出来事であって、本話はその予兆でもあった! といったことにしておいた方が、映画の宣伝・客引きにもなってよかったのではなかろうか?


 ところで、映画では諸事情ならぬ製作時期的に、テレビシリーズの基本設定やキャスティングがまだできていなかった関係で、GUYSの隊員たちはほとんど登場せず、数少ない登場部分も後日の別撮りであったそうだ。


 そうであれば、この描写を逆手にとって、関西の神戸では異空間の壁に隔絶された世界でミライ隊員とウルトラ兄弟たちが奮闘していることにする。しかし、関東ではGUYSの隊員たちと本作の2号ウルトラマンでもある青いウルトラマンこと一時帰還したウルトラマンヒカリが共闘して、ヤプールの別動隊が操る超獣たちと激戦するような、つまりは本話を含む映画公開中の数話分は、映画での大事件とも同時並行で起きていた件だとしてもよかったのではなかろうか!?


 そして、そのとき神戸では…… といった感じで、映画でのウルトラマンメビウスVSテンペラー星人戦や、ウルトラマンメビウスVS偽ウルトラマンメビウスことザラブ星人とのバトルなどの映像も小出しに流用するこで、映画の宣伝にもこれ務めるのだ!(笑)



 もちろん、とりあえず映画との連動を強調したミライのセリフ自体はうれしかった。


 しかし、当然ながら他の隊員はミライとリュウの様子を不審がる。


テッペイ「あの、さっきから何をそんなに見つめ合っているんですか?」
ジョージ「まさか、おまえらってそういう関係!?」


リュウ「実はオレたち、誰にも云えない秘密があるんだ」


 これは一瞬、冗談でもホモ・セクシュアルな関係かもしれないとも想起させることで、女性マニアの一部のやおい・BL(ボーイズ・ラブ)ファンへのサービスをも兼ねているのであろう(笑)。


 しかし、このワンクッションの緊張緩和が、その直後の次のセリフに絶大な威力を与えている!


リュウヤプール)「人間は愚かな生きもの。滅ぼすなど造作もない!」
ミライ「その体から出ていけ!」
リュウヤプール)「騒げば、ますます立場が悪くなるだけだ!」



 悪の異次元人が憑依していることを他の隊員たちには証明できず、分離する方法も不明となれば、手も足も出せない! しばらく様子見して、反撃の好機を探っていくしかないだろう。



 そして、防衛組織・GUYSが使役する正義の巨大怪獣こと「マケット怪獣」強化用に開発された、歴代ウルトラシリーズの侵略宇宙人の残骸円盤由来の超絶科学・メテオールのツールでもあるノートパソコン型の「GUYSタフブック」の運用テストも行われる。


 左腕に火炎放射器を装着したマケット怪獣ファイヤーウインダムのデータが、怪獣のデータから基地の近辺にある粒子加速器による超エネルギーで物理的にも実体化された!


――タフブックの画面によればファイヤーウインダムは、素体となる怪獣ウインダムに、初代『ウルトラマン』に登場した宇宙恐竜ゼットン、『ウルトラセブン』に登場した双頭怪獣パンドン、『ウルトラマンレオ』(74年)に登場した円盤生物ブラックエンド、この3体の「火炎の力」を与えたものだそうだ。その3体は各作の最終回に登場した強敵怪獣たちでもあった!――


 ホログラム(立体映像)による百足(むかで)怪獣ムカデンダー、そして火山怪鳥バードンとも対決させる!――並みの強さの怪獣であったムカデンダーには圧勝するも、地球最強怪獣とも称されてきた強敵バードンとは決着がつかないあたりも、パワーバランス的にも実にうれしいものだ!(笑)――


 GUYSの大型戦闘機・ガンフェニックスで演習に参加していたジョージとマリナ両隊員。しかし、なぜか突然、メテオールが勝手に起動! 模擬弾を連続発射してファイヤーウインダムに攻撃を加えてしまった!


 攻撃を受けたファイヤーウインダムは、本能的な反撃なのか、左腕の火炎放射器をところかまわずに乱射しはじめた!


 これはヤプールに操られているリュウ隊員が、ビードロ状の小型兵器でメテオールを遠隔操作したことによる出来事だったのだ!


 そして、病院から駆けつけてきたミライ隊員にその罪を着せて射殺しようとする!


 その直接的な攻撃ではなく、相手の仲間に殺させようとするやり口は、まさに映画『ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟』でのウルトラマンエースの言葉を借りれば、「ヤプール、おまえは本物の悪魔だ!」といった所業である!


 だが、ミライ隊員を狙撃しようとリュウ隊員が構えたGUYSの標準装備の小型拳銃・トライガーショットを、駆けつけてきたサコミズ隊長が撃ち落とす!


サコミズ「やれやれ、出張から帰ってみれば、大変なことになってるね」


 ……「出張」って、その正体がゾフィー兄さんだとしたら、ウルトラの星に行っていたのだろうか?(笑)


 それはともかく、第13話『風のマリナ』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060917/p1)でも、「ふだんはボ〜ッとしてるけど、やるときはやる隊長」とマリナが評した通りで、こういう冴えているところをたまに見せるからこそカッコよさが際立つのだ!



 正体を見破られたリュウ隊員が指さした大空が、ガラス窓のように打ち砕かれた! そして、先の一角超獣バキシムが再出現した!


 そして、かなりの高空から地上へと降下してくる!


 このあたりの降下描写は、原典『A』第3話にはなかったものだ!


 そして、ドスンドスンと両足を地面をめり込ませて、小高い山を進撃していく――この両足を地面にめり込ませて歩くシーンは、原典『A』第3話からの同様シーンからの引用だ――。


 おそらく『メビウス』では初めて本格的にオープン撮影(屋外での自然光での撮影)で撮られており、実にリアルな巨大感・重量感が表現できている!


 着ぐるみの大きさや、その造形の出来までもが、初代バキシムのそれの圧倒的な巨大さとボリューム感までをも忠実に再現しているのだ!


 TAC基地襲撃には失敗した初代バキシムだったが、2代目バキシムもGUYS基地・フェニックスネスト破壊の指令を帯びていたのだった!


 リュウ隊員が手にしていたビードロ状の物体は、フェニックスネスト基地内部やガンフェニックス内部に仕掛けられた複数の爆弾の起爆装置にもなっていた!


 それを手に迫ってくるリュウ隊員に、「ウルトラ5つの誓い」を叫んで正気に返らせようとするミライ隊員!


 こういった、少年漫画的な熱血至上・精神主義による呼びかけで、洗脳された友人を改心させようとするあたりだけは、悪い意味ではなく原典『A』とは真逆なところでもある。


 そして、子供向け・少年向け番組にふさわしく(笑)、その想いが通じて「オレの心の炎を撃ち抜け!」とのリュウの心の声が聞こえてきた!!


 この場面も穿った見方をすれば、『A』第11話『超獣は10人の女?』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060731/p1)において、くの一超獣ユニタングが変身した女子大生たちに操られて、「女の子ってえのはねえ、彼女たちみたいに可愛くなくっちゃあ〜」などと操り人形として呆けさせられていた北斗が――これまた、高峰圭二のコミカルな演技が絶品だった!(笑)――、ウラ側の本心では「夕子、助けてくれ!」と南夕子に対して視線で訴えかけていたシーンに通じていなくもない!?


――この第11話の監督は平野一夫。『DVDウルトラマンA』の解説書や各種インタビューによれば、平野は当時は真船企画に所属しており真船禎監督の弟子筋にあたる。ちなみに、この回にも真船演出同様のTAC作戦室での「照明落とし」演出があった!――


 ミライ隊員はリュウ隊員の胸ポケットにある「心の炎」、セリザワ前隊長から受け継いだ炎のペイントが施された通信機・メモリーディスプレイを目掛けて撃った!


 ひっくり返って、ブッ倒れるリュウ隊員!!


ヤプール「遂に撃ったな、その手で! 貴様は大切な人間の命を奪った! もうまともに戦うことすらできまい!! ワハハハ……」


 対立する二者を天秤にかけた末に、双方を同時に救うことができないので、一方は救って他方は見捨ててしまうしかない…… 世知辛い現実世界での緊急事態においては、そうせざるを得ないことも多々あるものだ。そう、これは『ウルトラマンA』第52話(最終回)『明日(あす)のエースは君だ』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070429/p1)で、主人公・北斗隊員とゲストの子供たちが信じて、かつ守ってもきた宇宙難民・サイモン星人の子供の正体こそが異次元人ヤプールであったと見抜き、シビアにも子供たちの目前で射殺するしかなかった北斗隊員の行動の変型リフレインでもあったのだ!


――しかし、そこはウルトラシリーズにかぎらず一般のテレビドラマや子供向けのテレビアニメなどでもシビアな描写が続出した1970年代前半とは異なり、必ずしも悪い意味ではないのだけれどもマイルド化した21世紀の作品なのである。リュウ隊員はメモリーディスプレイで銃弾を受け止めるかたちで、もちろん生きている(笑)――



 憎々し気に高笑いをしたヤプールの霊体はリュウ隊員の体を抜け出した。そして、バキシムの目に吸収されるようなかたちで合体した!


 この際、バキシムの全身が赤く発光する! この描写は、それまで侵略のための操り人形にすぎなかったバキシムが、これからヤプール自身の主体的な意志が宿って能動的に活動をはじめる! といった意味も持たせてもいるのだろう。



ミライ「リュウさん、必ず守ってみせます! ヤプール!!」


 怒りの炎を燃やしたミライ隊員がウルトラマンメビウスへと変身する!


 メビウスは得意のキックを、バキシムの腹に喰らわす!


 バキシムの鋭い爪による反撃!


 バキシムの鼻先からの赤いレーザー光線に、苦戦を強いられるメビウス


 そして、バキシムは尾に装飾されている赤い溶岩の固まりのような部分を光らせるや、両手をスパークさせて光線を発射!


 メビウスはバリヤーでこれに応戦!


 メビウスは大空へと舞い上がる!


 そして、得意の必殺光線の発射直前に露光する、左腕甲のメビウスブレスが光った!


 しかし、そうはさせまいとして、そんなメビウスを目掛けて、バキシムは頭の角(ツノ)ミサイルを発射した!


 メビウスは必殺光線を発射できずに、上空から撃ち落とされてしまった!――ウルトラマンエースは、バキシムの角ミサイルをスラッシュビームで即座に迎撃できたというのに!(笑)――


 原典『A』第3話におけるエース対バキシムの名勝負を踏襲! 次から次へと武器を繰り出して、メビウスを絶体絶命に追いやっていくバキシムの大活躍!


 あまり有名ではないが、バキシムは芋虫(いもむし)をモチーフとしているので、シッポなどは蛇腹(じゃばら)状ではある。しかし、頭部と背中の部分がオレンジで首から下の正面はブルーという鮮やかな配色! 頭部の角に口バシ・爪・尾、そして背にも存在する巨大な一本ヅノ!


 鋭角的なフォルムを有したバキシム。それは成田亨(なりた・とおる)がデザインして高山良策が造形した第1期ウルトラシリーズに登場した人気怪獣たちにも劣らない、超一級の芸術作品であるようにも思えるのだ!


 本邦初の青少年マニア向けムックシリーズで、第2期ウルトラシリーズを否定的に論評した『ファンタスティックコレクション№10 空想特撮映像の素晴らしき世界 ウルトラマンPART2』(朝日ソノラマ・78年12月1日発行)における、「超獣」に対する「外見的にケバケバしいだけのデザイン」などといった論評は間違っている!



 大型戦闘機・ガンフェニックスをガンウインガーとガンローダーの前後2機に分離させたジョージとマリナ両隊員の攻撃によって、バキシムの巨大な足の踏みつけ攻撃から逃れたウルトラマンメビウスは強化形態・ウルトラマンメビウスブレイブへとパワーアップ!


 左腕甲のメビウスブレスから伸びてくる光の剣・メビウスブレードに切り裂かれたバキシムは、全身を赤く発光させて大爆発を起こして敗退したのだった!!



 第22話『日々の未来』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061029/p1)で、第1話~第10話までの宿敵であった高次元捕食体ボガールがその残存個体も含めて完全に滅び去ったことで、怪獣出現の恐れがなくなったハズなのに、新たに超獣を操るヤプールが出現するという、新鮮な目先の変化もあるシリーズ構成! それは1970年代のあまたの東映ヒーロー作品で描かれてきた、「悪の大幹部の交替劇」や「悪の組織の交代劇」などを彷彿とさせる趣向でもあった。


 このヤプールが滅んだら、次にはどんな侵略者が地球を襲撃しに来てくれるのだろうか? 劇中人物の立場になってみれば不謹慎極まりないことなのだが(笑)、本作への興味はまことに尽きないばかりの趣向が施(ほどこ)されているのだ! そうだ! 人間ドラマや社会派テーマなどではないのだ! 「善と悪との攻防劇」と、その変転の面白さがヒーローものの本質なのだ!


 本話は全編が『A』における異次元ヤプールがらみの描写をオマージュした演出に彩(いろど)られていた。しかし、


●ビートルやウルトラホークなどの昭和ウルトラの戦闘機の再登場!
●マケット怪獣ファイヤーウインダムの追加エレメント(要素)が、怪獣ゼットンパンドン・ブラックエンドの火炎データ!
●ノートパソコン型のGUYSタフブックの登場!
●その運用テストに見られた、ウインダム対ムカデンダーやバードン
ヤプールに危機を狂わされて破壊を繰り広げてしまう超絶科学メテオール
バキシムメビウスの白熱したバトル!
●冒頭のゾフィーとタロウのゲスト出演!
●『A』的ではないものの(笑)、相変わらず冴えているギャグ演出


 などなど、さまざまなファクターも盛り込まれていたのだ。



 そして、本作は1970年代前半に製作されたシビアでヘビーなアニメ・特撮作品ではないので(笑)、リュウ隊員はもちろん存命・健在なのであった。



「自分にとって当たり前のことが、人には当たり前じゃないこと。自分にとってとても大切なものが、人には全然ツマらないものだったこと。リュウ、一度もそんなことなかったか? わからないのが当たり前なんだ。だから、わかってもらいたくて一生懸命伝えようとする。だが、ジョージみたいにあんまり長いこと理解されないと、ちょっとキツいだろうな」


 本話ではなく、先立つ第19話『孤高のスタンドプレイヤー』(脚本・太田愛 監督・小原直樹 特技監督鈴木健二)におけるサコミズ隊長のセリフである。


 『ウルトラマンタロウ』(73年)第47話『日本の童謡から 怪獣大将』に登場していた、人よりも劣ったゲスト少年を題材としている、よくアリガチなエピソードではなく、人よりも優れていてるもののそれを鼻にかけない、よくできた性格ゆえに孤立してしまった少年の孤高さにスポットを当てていたエピソードなども、筆者などはこのセリフから即座に連想してしまう。


 たしかに筆者も含む人類の全員とはいわずとも大勢の人間は結局、他人に自分の想いをわかってもらいたくて、今後もジタバタと見苦しく一生懸命に何事かを文章などで伝えようとするのだろう(汗)。


 しかし、第17話『誓いのフォーメーション』(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061001/p1)のラストでせっかくチームワークが固まったはずのGUYSが、その結束が乱れてしまうようなエピソードを、なんでまた第18話で早々にやるのかな? などとシリーズ構成上での疑問を思わないでもなかった。


 けれど、第2期ウルトラシリーズの『帰ってきたウルトラマン』の第1クールでも、主人公青年・郷秀樹隊員と防衛組織・MAT(マット)の隊員たちの険悪な人間関係が描かれて、各エピソードのラストで和解したかと思ったら、また次のエピソードでは不和になっているという展開が多かったものだ――『ウルトラマンレオ』(74年)の第1クールなども同様どころか、同僚隊員たちと和解すらせずに険悪のままでエピソードが終了していった!(爆)――。


 現実世界での学校や会社での人間関係も往々にしてそうである(笑)。そう思えば、これもまた脚本の太田愛による、第2期ウルトラシリーズへの広義でのオマージュだったのかもしれない!? 往年の大人気・学園青春ドラマ『おれは男だ!』(71年・森田健作主演)などでも、志垣太郎が演じるイヤな奴が転校してくる話を前後編で展開して、ラストで皆と仲良くなったかと思ったら、しばらくしてまたイヤな奴に戻っていたという前例などもあったものだ。
 これなどもおそらくは撮影の都合や脚本執筆の遅延などで、古い設定のエピソードを新設定のエピソード後に執筆するなり撮影するなり放映することになってしまったゆえだったのだと、今にして大人の事情が偲ばれてくる(笑)――


 もっとも、ジョージに業を煮やしたはずのリュウがジョージのピンチに駆けつけてきて「ハハハハ」と笑い合って和解する青春群像ドラマのような描写や、ジョージがメテオールショットを放つ際に黒バックを前に振り向きざまに狙撃ポーズを決める華のある演出、三位一体の分身で暴れ回った宇宙量子怪獣ディガルーグ――カニと宇宙怪獣が合体して誕生した超獣であるかのような、真紅のボディと突起に被われたフォルムが魅力的!――などなど、筆者個人はさほどに高い評価は与えていないが、それなりに見所の多い回ではあったのだ。

2006.9.27.


(了)
(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2007年準備号2』(06年10月1日発行)『ウルトラマンメビウス』中盤評より分載抜粋)


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真船禎監督ウルトラシリーズ担当作品リスト

帰ってきたウルトラマン

 第30話「呪いの骨神(ほねがみ)オクスター」(脚本・石堂淑朗
 第31話「悪魔と天使の間に……」(脚本・市川森一

ウルトラマンエース

 第5話「大蟻超獣対ウルトラ兄弟」(脚本・上原正三
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 第6話「変身超獣の謎を追え!」(脚本・田口成光)
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 第17話「怪談 ほたるケ原の鬼女(きじょ)」(脚本・上原正三
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 第18話「鳩を返せ!」(脚本・田口成光)
  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060907/p1
 第23話「逆転! ゾフィ只今参上」(脚本・真船禎)
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 第24話「見よ! 真夜中の大変身」(脚本・平野一夫、真船禎)
  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061015/p1

ウルトラマンタロウ

 第33話「ウルトラの国 大爆発5秒前!」(脚本・佐々木守
 第34話「ウルトラ6兄弟 最後の日!」(脚本・佐々木守
 第43話「怪獣を塩漬にしろ!」(脚本・阿井文瓶)
 第44話「あっ! タロウが食べられる!」(脚本・田口成光)

ウルトラマンレオ

 第1話「セブンが死ぬ時! 東京は沈没する!」(脚本・田口成光)
 第2話「大沈没! 日本列島最後の日」(脚本・田口成光)


*:真船監督は当時の売れっ子監督でもあり、『ウルトラマンレオ』放映開始時の1974年4月の新番組では、この『レオ』に加えて、フジテレビ『青い山脈』、NET(現・テレビ朝日)『誰のために愛するか』の計3本を掛け持ちしていることが、新聞のテレビ欄での記者コラムでも話題になっていたほどだ。近年でも伊東四朗主演の実写TVドラマ版『笑ゥせぇるすまん』(99年)に参加した真船匡氏(まふね・ただし)監督は、真船禎のペンネームであったらしい。


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