假面特攻隊の一寸先は闇!読みにくいブログ(笑) このページをアンテナに追加 RSSフィード

★★★特撮・アニメ・時代劇・サブカル思想をフォロー!(予定・汗)★★★
悪名高き……いや、世間的には全く無名な(笑)、特撮批評(評論)・感想(レビュー)サークル『仮面特攻隊(假特隊/仮特隊)』。そのBlog版をひっそり始めたいと思います。当面は主宰者が昨05年、同人各誌に書いた文を、それ以前の文も過去日付にじょじょにUP。Blog名の由来ですが、主宰者の文が「読みにくい」と指摘されることが多いので(涙)、嘗胆・自戒の意も込めました。精進したいと思いますので、よろしくお願いいたします。またなにぶん、アナログ・アナクロ人間の残業リーマンでして、基本的には毎日PCを立ち上げません。ただ同人活動15年でイタズラ電話や脅迫状が絶えなかったことを思うと(ゲラゲラゲラ)。コメントもつかないとは思いますが、少しならともかくあまりにも荒れた場合、ウェイン町山Blogにならってシャットしちゃえばイイでしょう(笑)。あと特撮同人関係の知友はコメントを禁止します。「○○さん、ひさしぶり」「ようこそ、××さん」とかを衆目の場でやるのって、個人的にはスキじゃないので。〜お奨め:今こそ昭和ウルトラの遺産を活かせウルトラマンネクサス仮面ライダーTHE FIRSTゴジラFINAL WARS。(文・T.SATO)

2018-05-13 仮面ライダービルド戦争編・総括

[]仮面ライダービルド戦争編・総括 〜北都が東都へ武力侵攻をドー観る!? 仮面ライダービルド戦争編・総括 〜北都が東都へ武力侵攻をドー観る!?を含むブックマーク 仮面ライダービルド戦争編・総括 〜北都が東都へ武力侵攻をドー観る!?のブックマークコメント


『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』 〜ヒーロー大集合映画の教科書がついに降臨か!?

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仮面ライダービルド』第2クール・戦争編

三つ巴の三国闘争を描く『仮面ライダービルド』。今度は火星へ!?

〜北都が東都へ武力侵攻をドー観る!?〜

(文・T.SATO)

(18年5月3日脱稿)


 年が明けた2018年1月早々、3つの領土国家に分断された架空世界の日本で、ついに「北都」国が「東都」国に武力侵攻を開始した!

 CGやデジタル合成の進歩に伴ない、数百数千の兵士と、鉄塔の鉄骨のごとき二足歩行の中型メカの群れがワラワラと国境を越えて襲来!

 100年前の第1次世界大戦を想起させる最前線とおぼしきヨコ一列に掘った塹壕にこもって銃撃する兵士たちから始まって、壮大な肉弾戦や乱戦が描かれる。

 ナマナマしさを減じるためであろう。兵隊たちの顔面はフルフェイスのヘルメットで被われて、苦悶の表情などは見せないことで、適度に記号化・様式化されて、そこで倒れた兵士たちは死したのであろうけど、過剰な残酷さは醸さない――もちろん充分悲惨ではあるけれど――。


 そして、「北都」軍は「東都」の首都付近にも侵攻! 町々は崩れたビルの瓦礫に覆われ、人々は逃げまどい、親御さんを失ってしまったのであろう幼児が泣き叫んでいる!

 ……コレはドコの「シリア」であろうか?(汗)


 この事態に、年明け前の第1クールまでは、我らがヒーローであり、ローカルな事件を局所的に解決してきた「仮面ライダービルド」こと桐生戦兎(きりゅう・せんと)クンと、その相棒である2号ライダー仮面ライダークローズ」こと万丈龍我(ばんじょう・りゅうが)クンは、まったくの無力とはいわないけど、トータルでは無力である。

 ココでは必ずしもイイ意味ではなく使わせてもらうが、せいぜいが目前の生命を救うことができる程度だ……。

――同じく物語の舞台を、ユニオン(米日)・AEU(西欧)・人革連(中ロ)の「三国抗争」として描くも、この3国の軍事力をも上回るであろう圧倒的な超兵器である巨大ロボ・ガンダムを所有することで第4勢力となった、私的武装組織が衛星軌道上から戦争根絶のために地球各地の戦場へ武力介入に乗り出して、地球統一がなった物語の最後でも武装解除することなく地球政府が暴走した際の抑止力(!)として衛星軌道に留まった『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』(07年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100920/p1)と比すると、あまりに無力なヒーローである(汗)――



特撮作品も時代の風潮を反映! キナくさい『ビルド』戦争編!


 歌は世に連れ、世は歌に連れ……。

 流行歌の歌詞にも、たかが子供向けの特撮変身ヒーロー番組にも、好むと好まざるとに関わらず、作り手が意図したモノも意図しなかったモノも含めて、時代の空気、人々のその時代における気分や思想風潮が――絵の具の数が一色といわずとも、いくつもの色合いで――淡く染まってしまうモノのようだ。

――もちろん染まっているから優れている……なぞと云いたいのでもない。時代に染まらず人間や社会の普遍的な何かを描いたがゆえに古びない作品もあれば、時代に染まりきって突き抜けたがゆえに後世にその時代を象徴・体現する作品となって残る作品もある――。


 「戦争」のイメージといえば、我々敗戦国・日本の国民にとっては長らく、「イラク戦争」でも「湾岸戦争」でも「ベトナム戦争」でも「朝鮮戦争」でもなく、(沖縄を除く)本土がガチンコの戦場と化したとまでは云えないけど、空襲には見舞われて主要都市は焦土と化してしまった「太平洋戦争」であった。

 戦後73年。リアルタイムで「太平洋戦争」を銃後も含めて体験した世代は今や極少であるとはいっても、あまたの学校教育・映画・TVドラマ・アニメ・回顧番組などで、「戦場」というよりかは「戦時下の生活」というかたちで、「太平洋戦争」は国民的な歴史の記憶にはなっている。

――ファッション&スイーツにしか関心がない輩は、教育されてもこのテのことは耳の右から左へと抜けていって残らない人種なので、ココでは考慮外としてください(笑)――


 1960年代の第1期ウルトラシリーズを信奉する第1世代マニアによる、70年代前半の第2期ウルトラシリーズに対しての過剰な蔑視で埋もれてしまった観のある、往年の『ウルトラマンエース』(72年)の隠れた名作エピソード、#18「鳩を返せ!」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060907/p1)冒頭では、定期パトロールで市井(しせい)を特殊車両で巡回していた怪獣攻撃チームの隊員たちが、昼下がりの街中で「平和の象徴」とされる「鳩」を見かけて、そこに「平和」を束の間感じてそのことをクチにするも……、異次元ヤプールに地球が襲撃されている今でも世界の各地では戦火が絶えていないことに思いを馳せて、苦渋の面持ちで「平和だ」発言を取り消すという名シーンがある。

 とはいえ、そこで連想される戦争の戦場は日本ではナイ。当時まだ終結していなかったベトナム戦争や中東の地のことであろう。


 しかし2018年現在、日本人にとっての戦争といったら、地球のウラ側の国々を舞台とする戦争のことではない。日本列島の頭上を通過するICBM(大陸間弾道弾)や地下核実験をくりかえした、隣国のことである。あるいはかの国と日本と直接戦火を交えることはなくても、隣国と超大国が戦端を開くことで、その余波として超大国の一応の同盟国でもある本邦・日本にもミサイルの雨が降ってくることである。


 「北都」による侵攻開始に伴ない、「北都」側の圧倒的戦力(の一部の遊撃隊?)を一応は象徴させる存在として、実は「北都」側にも「仮面ライダー」がいた! という設定にして、年末お正月映画のラストでもお披露目されていた3号ライダー仮面ライダーグリス」へとのちに変身する猿渡一海(さわたり・かずみ)も新登場!

 加えて、80年代ヤンキーみたくリーゼントの髪型の3バカ不良キャラがグリスの子分としても登場! 彼らはスマッシュ怪人に変身しても自我を失わなず、しかも桁違いに強いゲルショッカー怪人、もといハードスマッシュ怪人へと変身。戦場で大暴れをくりひろげる。


 この危機に際して、新たな変身ベルト・スクラッシュドライバーで、2号ライダー仮面ライダークローズは、顔面を半透明パーツで覆った仮面ライダークローズチャージへと強化変身して敵を圧倒!

――新変身ベルトの音声ガイダンスには、ついにラスボス級の大ベテラン声優・若本則夫(わかもと・のりお)が登板! ドス&コブシの効いた朗々としつつもトボケた感じの低音ボイスを聞かせてくれる。特撮では映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』(10年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20111204/p1)での敵幹部宇宙人・アイアロンなどで登板していたが、内海賢二亡き今、ウルトラ一族の宿敵・暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人が復活することがあれば、若本氏に担当してほしいものだ――


 しかし、新たな変身ベルトの設計図データが早くも秘かに盗まれていたとの設定で、難波重工が製造したまったく同型のベルトを使って変身した黄金色の3号ライダー仮面ライダーグリスも登場! グリスをスピーディーに演じるのは、平成ライダーの女敵幹部・メズールやヴァルゴ・ゾディアーツ、仮面ライダーメイジなどの女性キャラを演じてきた細身の女形スーツアクター・藤田慧(ふじた・さとし)!

 このテの番組の常套で初登場からしばらくは(笑)、我らが仮面ライダービルド仮面ライダークローズをも圧倒する!――本作においてはご存じの通り、特殊ガスを注入されてもスマッシュ怪人化しない特異体質の持ち主が「仮面ライダー」の資格者となっている――


 のちにアダナは「カズミン」と呼ばれる(笑)、3号ライダーグリスこと猿渡一美を演じるのは、早くも10年も前の作品となる『仮面ライダーキバ』(08年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080225/p1)では天才ナンパ師(笑)を演じていた武田航平!――主人公・仮面ライダーキバでもある息子クンは、父とは正反対な性格の内向的な引きこもりに育ってしまったとゆーのに(爆)――


 福祉を重視してても「ナイ袖は振れない」で貧乏国家の福祉なぞはタカが知れてるけど、「北都」の出身である以上は、もっとマジメで朴訥とした青森県プラウダ高校、もとい北国っぽい東北弁的なキャラかと思いきや……素手のパンチだけでスマッシュ怪人を倒したあとで(!)、オオゲサに痛がってみせたり、ネットアイドルでもある本作の黒髪メインヒロイン・美空(みそら)ちゃんのファンでもあったりするあたりで(笑)、『キバ』のころと変わらないキャラのような気もしてくるけど……。

 大規模農場(?)の御曹司でありながら、困窮を究めた小作人の3バカ不良たちを、私財を投げ売ってまで助けていた苦労人の過去が判明したあたりで、差別化にも成功しつつ好感度もアップ!


 とはいえ、それが「ねらい」でもあろうし、今の時代に「戦争」を描くのならばこーするのが誠意でもあり、またそーしなければツッコミも入るほどに日本人の民度が高くなった証左でもあろう。「北都」の人間である彼らもまた、鬼畜米英ではなく人間であることになってしまい、憎めない存在となっていき、エンタメ活劇としては敵をやっつけるカタルシスを構築するのが良くも悪くも困難となってしまうような、大状況を俯瞰してすべてを相対化しつつイーブン・公平に描く、より高次な神のごとき視点にも物語は登りつめていく……。

――まぁ大むかしのことはイザ知らず、ここウン十年のNHKの大河ドラマなどでも、東軍(徳川方)vs西軍(豊臣方)、官軍(新政府)vs賊軍(旧幕府)、源氏vs平氏を、善悪ではなくイーブン・是々非々に描くような作劇はけっこうやっているので、『ビルド』が空前絶後の試みをしているとか、そんな乱暴なことは云わないヨ(笑)――


 コレとパラレルで、本来の主人公である仮面ライダービルド仮面ライダークローズは、自分たちの生活基盤である「東都」がピンチだとはいえ、その政府の軍事兵器としての協力を打診されるや、コレに反発する。

 しかし、目前の危機に際して、ベルト装着者の好戦性を高めてしまう新変身ベルトを2号ライダー・龍我クンは装着して変身し、限度を超えて使用すると自我を失ってバーサーカー(狂戦士)にもなってしまう強化変身パーツを1号ライダー・戦兎クンも多用するようになっていくという、仕方がナイし庶民を守るためだとはいえ、消極的には戦争に加担していく皮肉なサマも描かれるようにはなっていく……。

 ここで思う。カミさん・子供が殺されそうになったりレイプされようとしているときに、ガンジー的な無抵抗・非暴力主義は果たして正しいのか? ましてや、右の頬を打たれたら左の頬を差し出せ、たとえ何十回裏切られようとも無限に許せ、と説くようなイエス・キリストの説法は、いついかなるときも常に絶対に正しいのであろうか? 叶わずとも負けるとわかっていても戦うべきときもあるのではないのか?


 ただまぁ、エンタメ活劇としては、近年の『ウルトラマンオーブ』(16年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170415/p1)におけるオーブの一形態・サンダーブレスターや、悪のウルトラマンベリアルの息子である『ウルトラマンジード』(17年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170819/p1)などとも同じく、ダークヒーローピカレスク(悪漢)ヒーロー的な、魔性の力も借りた少々の犠牲もやむなしとしてしまう破壊や乱暴に暴走、イキがってワルぶって「オラオラ」的に威嚇・恫喝するような不遜で不良的で暴力的なアクションなどに、不謹慎な背徳感も伴なう少々のカタルシスを感じてないワケでもないけれど――我々視聴者の方も決して聖人君子ではないので(汗)――。



やむなしだが、殺人を犯してその罪に悩む仮面ライダービルド


 ついには、戦時下とはいえ人間の命は奪いたくなかった戦兎クンなのに、強化パーツで黒い仮面ライダービルドに変身して、長時間戦闘により正気を失ってしまった彼が、3バカのひとりが変身していたスマッシュ怪人を必殺ワザ・ライダーキックで蹴り殺してしまう!!

 そして、正気に返った戦兎クンを、罪悪感と悔恨の念と自己嫌悪によるアイデンティティー崩壊の危機に陥らせてしまうという非常にイジワルな作劇……。加えて、戦兎クンを演じるジュノンボーイの若手役者クンの芝居がまた新人とは思えないほどにウマいものだから、真に迫る迫る……。

 スマッシュ怪人化していたとはいえ、人間を殺めてしまった現場に出向いて花束を手向けて合掌するシーンは、コレまた『ウルトラマンレオ』(74年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090405/p1)#15ラストにて通り魔宇宙人により無名隊員が犠牲となった多摩川のほとりでモロボシダン隊長が献花する名シーンを腐れオタとしてはつい想起もしてしまうけど、人格崩壊してしまいそうなまでに落胆している戦兎クンを演じる若手役者さんの力演には思わずコチラも泣けてくる。


 と同時に、不謹慎にも手の平の上で世界中のあまたの人物の物語を転がせてみせる神さまの視点に立って、往時の「ガンダムオタクたちは酷評したけど、筆者個人は(初作は除く)本家富野「ガンダム」シリーズ以上にその作劇を高く評価していた――どうぞ罵倒してください(笑)――21世紀初頭の『機動戦士ガンダムSEED(シード)』(02年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060324/p1)シリーズみたく、本作のコレからの展開は憎しみ・誤解・復讐の延々なる連鎖劇になってほしい!……なぞとも思ってしまったが(汗)。

 すっかり腑抜けてしまった戦兎クンを、同じく偶然その場に献花に出向いた3号ライダー・一美ことカズミンが目撃してしまうことで、戦兎クンを赦(ゆる)したワケでは決してないけど、敵である戦兎クンの立場&人格にも理解を示すような、敵側の人物も味方側の人物もともに大局から見て今の自分の立場がローカルに過ぎないと相対視できる視座を持つ近代的な――ポストモダン(近代の次の時代)的な?――態度を示してみせるクレバーな展開ともなっていく……。


 第1クールではあんなに飄々としていた性格よさげな兄ちゃん主人公が、記憶喪失の身とはいえ、そもそも前身は青年マッドサイエンティストで、主人公自身が大ショッカーの首領もとい、スマッシュ怪人の産みの親であり、引いては三国の戦争状況をもたらした元凶かもしれないという原罪を背負わせてしまうという、あまりにドラマチックかつ実にイジワルでもある作劇。

 正直、平成ライダーも20年近くの歴史があることから、『仮面ライダーアギト』(01年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20011108/p1)や『仮面ライダーディケイド』(09年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090308/p1)で記憶喪失の主人公は登場してはいる。とはいえ、10年近くのインターバルをおいていれば「またか!」という気持ちにはならないし、それで面白くなるのならばオッケー!

 どころか、自身の記憶喪失をさして悩むことなく、生来のユルい性格ゆえか実に前向き(笑)であった『アギト』や『ディケイド』とは異なり、本作においてはその悪魔の科学者ぶりの出自が明らかになるや、マジメな主人公クンは大いに悩みまくるワケであり、差別化もバッチリではある。

――腐れオタとしては、同様に前身が青年マッドサイエンティストであったことに苦悩した記憶喪失の青年が主人公であった昨17年の巨大ロボアニメ『ID−0(アイディー・ゼロ)』などの良作も連想したけど、その作品のクオリティはともかくこんなドマイナーな話題にもならなかった深夜アニメを、超多忙な本作のスタッフが鑑賞していたとはとても思えないので、映画の神さまのイタズラなのであろう――



群雄割拠戦国時代ばりの離合集散権謀術数! 国際社会の風刺!


 で、イロイロあって、「東都」と「北都」との戦争を、「東都」と「北都」の仮面ライダー同士の1vs1の対決で決着を付けようとなる展開などは、「地球がリングだ!」で世界各国のガンダムが4年に1度バトルロイヤルして勝者の国家は国際政治の盟主となれる(笑)異色作『機動武闘伝Gガンダム』(94年)並みに漫画的で非リアルなモノではある。

 しかし、「北都」側は仮に負けたとしても、その取決めを遵守する気はなく、軍隊を「東都」に向けて進軍中である! というあたりは……コレまた良くも悪くも、倫理的な是非はともかく実に政治軍事的にはリアルではある(爆)。


 で、ココからは現在のキナくさい世相に対する風刺色も込めていたであろう、ハッキリ云って「北朝鮮」を想起・揶揄している一面もあった「北都」が急遽壊滅! 仮面ライダーもどきの赤いダークヒーロー・スタークの策士ぶりにしてヤラれて、全軍が出撃した空隙(くうげき)をねらって「西都」の軍隊が「北都」を制圧してしまう!


 日本や古代中国の「戦国時代」でも、隣国を攻撃するや背面の国が好機と見て攻めてくる「国盗(くにと)り合戦」は世の習いではあり、そーいうイミでもリアルではある(汗)。

 一部の偏向した学者(笑)によってその存在を疑問視されてしまった聖徳太子遣隋使に託して、「隋」の煬帝(ようだい)を激怒させた「日出ずるところの天子、日没するところの天子に捧ぐ」なる文言も、朝鮮半島北部の「高句麗」と抗争中である「隋」は「日本」に軍事侵攻することはないし、「隋」としても「日本」と「高句麗」が同盟して二面攻撃してきても困るであろうという歴史的・戦略的タイミングも見据えた、聖徳太子による高度な政治計算に基づいた、戦争に陥る危険はあれどもギリギリで回避しつつ、「隋」の属国ではないところの「日本」の自主独立を訴えたモノであったという説もあるけど、さもありなん。


 大変残念ながら、日本国憲法の前文にある「平和を愛する諸国民」とは程遠い、500年後や1000年後ならイザ知らず、教科書にも出てきたホッブスが云う「万人の万人に対する闘争」状態の「幼年期」の段階にいまだ留まっている我らが愚かな地球人類。

 ここ70年ほどは東西や南北間の内戦を除けば「国盗り合戦」はほぼなくなって、イラクがクェートを盗ったときでも国際社会が一丸となって回復させたモノだけど、先年ついにロシアが禁忌を破ってクリミア半島を併合!


 既存の権威・秩序・法律・習慣を何とはなしに守ろう、尊重しようという機運・空気が弱まり、戦国大名第1号の北条早雲が伊豆を盗ったり、古代中国の「周」が地方の諸侯「鄭公」の征伐に失敗して、諸侯同士が領地を掠め盗りあっても中央政府によるお咎めナシになったりすると、途端にタガが外れて「戦国時代」が招来してしまったりもするモノだ。

 一度タガが外れてしまって、アメリカが良くも悪くも世界の警察から撤退しつつある現在、中国による尖閣・南沙諸島・台湾などを併合する気配などからも、そーはなってほしくはないけど、またまた世界は「国盗り合戦」の「戦国時代」に先祖返りしていくのではないかとも悪寒(汗)。実に嘆かわしいけれども。


 在日米軍基地があるからその地がねらわれる! というのは半面の事実ではあるけれど、フィリピンみたく90年代に米軍基地が撤退するや、途端に対岸の南沙諸島の岩礁を中国が掠め盗って、ついには滑走路まで造ってしまったりするのも半面の事実ではある……。進むも地獄、退くも地獄。地獄しかこの世には選択肢がナイのか? 国際司法裁判所で敗訴しても罰則はナイし、中国も判決は「紙くず」だと云っている。

 50年後か100年後には我らがヘタレ国家・日本も、台湾ともども中国の一省に落ちぶれて、日本人も中国語を喋っているのではなかろうか?(笑)


 アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』(06年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20081005/p1)では大英帝国に占領されて爆弾テロで抵抗している日本人を描いた。しかし、イラクアフガンなどとは異なり、良くも悪くも「ギブ・ミー・チョコレート」な世界でもマレに見る卑屈な国民性を持つ我らが日本人(汗)は、そのムラ世間的な空気を読みすぎて他人に合わせすぎる長いモノには巻かれろのメンタリティが裏目に出て、チャイナタウンコリアンタウンを数世代を経ても継続できるナショナリスティックな中韓とは異なり、映画『日本沈没』(73年)ラストで世界中に逃散した日本人なども同様だが、数世代が経つと子供や孫の世代は現地の文化や社会に過剰適応して、日本文化も日本語も消失してしまうであろうと推測。

 世評とは異なり、良くも悪くも世界でもっともナショナリズムが弱い国が我が日本であり、戦前の日本を数倍上回るナショナリズムが勃興しているのが今の中韓であるというのが筆者の私的見解である。

 エッ、ネトウヨの勃興? 田母神サンや在特会の桜井が都知事選に出馬しても泡沫候補で、舛添さんや小池さんに惨敗して、あげくの果てに逮捕されてるし。中韓に対する品性下劣なロジックも礼節もないヘイトスピーチを筆者個人はまったく容認しないけど、動画で見ると100人前後しか動員できないそれ(笑)と、中国50都市以上で各々数千・数万人規模での略奪・破壊・放火行為を行なった反日デモと比して、ドッチもドッチと喧嘩両成敗で公平を気取る輩もなぁ。ヘイトでも同情でもなく、もっとフラットに計量的・合理的に物事の大小を見ようよ〜――ただし、安易に移民を入れた暁には、極右が勃興すると思う――。



各国内の下克上! 権力闘争&宮廷陰謀劇の下で戦うライダー


 今度は「北都」を制圧した「西都」が、「東都」に対して宣戦布告! 「西都」の軍隊が進軍してくる。

 技術&経済&競争を信奉するらしき、しかして貧富の格差も拡大したのか人倫の退廃により治安も悪くて監視カメラだらけの「西都」を代表する、濃ゆい紫色の4号ライダー仮面ライダーローグも登場!

 加えて、年末お正月映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー』(17年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20171229/p1)のゲスト悪役・大槻ゲンヂ(笑)が変身していた歯車がモチーフであるダークヒーローに装着者を変身させるカイザー・システムを秘かに盗んで継承していたというワクワクさせる設定で、塗装を変えたレフトカイザー&ライトカイザー、そして両者の合体形態であるバイカイザーまでもが名前を変えて登場!


 加えて、4号ライダーの正体は……、「東都」首相の子息で、秘密組織ファウストの所長として人体実験によりスマッシュ怪人を産み出し、自身も仮面ライダーキバもどきのコウモリ型の黒いダークヒーロー・ナイトローグに変身して度々戦場に出張って、首相が病に倒れたあとは首相代理に登りつめるも、権力闘争に敗れて亡命の憂き目にあっていたダンディーなヒゲ面の貴公子壮年・氷室幻徳!

 ファウスト時代の秘書であり、幻徳を裏切って「西都」に先に付いていた長身クールな眼鏡青年との再会や角逐なども勃発。

 並行して、今回の戦争のまさに当事者であるハズの「西都」首相の暗殺も描かれ、赤いダークヒーロー・ブラッドスタークの超常能力により、顔面を「西都」首相に変えた難波重工の老会長によって、「西都」が乗っ取られてしまう政権交代劇までもが描かれる!

 戦争状況と並行して、大河ドラマや海外歴史ドラマみたいな宮廷内紛劇・宮廷陰謀劇などの東西両陣営の権力闘争までもが描かれて……。人間とはホントにしょーもないなぁと思いつつも、筆者も結局は人間が下世話にできているので、ワイドショー・週刊誌の覗き見趣味的なゴシップ・醜聞劇としてはコレほど面白いものはナイ(爆)。


 故郷の「北都」が「西都」に制圧されて帰る場所がなくなってしまった3号ライダー・グリスことカズミンも、状況的になし崩しで、ビルドこと戦兎クンとクローズこと龍我クンの仲間のような存在になって共闘していく。


 それに引き換え、たとえ首相が知らなかったとしても、第1クールでは秘密組織ファウスト機関も抱えていたから、決して無罪とはいえず後ろ暗いところもあるけれど、「北都」や「西都」と比すれば相対的にはお坊ちゃまではあった、平和主義を掲げる「東都」政府の脆弱ぶり(汗)。

 大急ぎで氷室首相老人が付け焼き刃で、本作のキーアイテムである火星の超古代遺跡の遺物・パンドラボックスを武力として利用することをチラつかせて外交・和平交渉しようとするも、トランプ大統領とは異なり(笑)、そのおおよそ武力行使などしそうもナイ善人の人柄では「抑止力」など発生しない! と交渉相手に嘲笑されて、和解や停戦どころか相手からの多少の譲歩すらもが引き出せない始末……。

 まぁたしかにコレも良くも悪くも「抑止力」ってそーいうモノだよネ。もちろん「抑止力」という概念自体を認めない! というウルトラ絶対平和主義者の議論も知ってはいますけど……。スイマセン。筆者はあくまでも必要悪として、全人類が天使ではナイ以上は、乱用ではなく厳正な手続き・ルール・法律に基づいた上ではあるけれど、法律・警察・刑務所などは必要であり、その延長線上に罰則なり拘束なり死刑なり軍事力なり抑止力が存在することを、消極的には仕方がナイと認める者でもあります――この一連に特撮変身ヒーローの存在を含めてもイイです(笑)――。


 もちろん我らが「東都」の弱腰ぶりは、抑揚・メリハリある物語展開のための結構・構えであって、そこに敗戦国・日本の情けない体たらくを積極的に風刺・批判しよう! といったような主張はおそらく良くも悪くもナイと思う。

 もしも、「積極的に敵は討つべし!」といった主張が本作に込められているのだとしたら……、「東都」の仮面ライダーであるビルドやクローズが、「北都」や「西都」にまでヘタに出陣してしまったら、専守防衛の域を越えて侵略になってしまうので、政治的に考えたら動けない! と元ヤンキーで筋肉バカの2号ライダークローズ・龍我クンはともかく、IQ600(?)の天才物理学者でもある1号ライダービルド・戦兎クンがためらったりする展開にはなるワケがない。


 エッ、政府・自民党もこの慎重さを見習うべきだって? いやいやいや。我が専守防衛の国・日本は、いかに防衛予算が増えようとも、敵国で爆弾投下できる爆撃機も敵地に届くミサイルも持つことすらできない軍隊なので、イザとなっても敵国本土への攻撃さえできずに座して死を待つだけだから、そのへんの懸念は杞憂ですヨ(爆)。

 ついでに云うと、真珠湾アメリカに謝罪したり慰安婦合意したり河野談話と大差ない安倍談話を発表したり、国粋主義とは程遠い売国的なTPP・放送の独占ならぬ自由化・移民緩和政策を推し進めて、そもそも第1次内閣成立直後には恒例の「アメリカ詣(もう)で」ではなく真っ先に「中国詣で」をしてみせた保守政権とも云いがたい史上最高のヘタレ内閣・安倍ちゃんや、それを保守の星だと持ち上げる保守陣営、それを極右だと罵る左翼陣営という、このデタラメな日本の左右の思想状況には三重のイミで筆者は絶望しております(笑)。


 いやまぁたしかに、かつての日本が――厳密には国家や参謀本部にはその気がなかったのに、それを無視して勝手に暴走した現地の関東軍(中国東北方面軍)が!――、ヘタを打って中国に対して侵略性のある行動を起こしたのは事実であり、そこに対する反省や謝罪や恥じらいの気持ちは持たなくてはイケナイとは思う――しかし、だからといって、土下座して未来永劫・子々孫々、ことあるごとに乞食や奴隷や犯罪者のようにあつかわれて小さく卑屈になって生きる云われまではナイであろう――。

 大航海時代以来の数百年にわたる植民地争奪戦――最終的には19世紀〜20世紀前半のいわゆる帝国主義の時代にまで至る――、欧米列強によるアジアアフリカに対する人的・経済的搾取・収奪の果ての世界史のほぼ必然として、大変残念ながらも白人vs有色人種国家――日本でなければドコかのアジアの国家――の世界大戦規模での衝突はいずれはあったろうと、一介のオタにすぎない卑小な筆者ではあるけれども、世界史レベルで鳥瞰すればそのようにも私見する。


 たいていの事物の原因はひとつには限定されない。膨大に因子があって、アミダくじやクモの巣のような無数にある糸の結節点として現在があったり、戦争が起きたりもする。ゆえに、太平洋戦争の原因を世界史の流れに求めず、ひたすら日本の国内政治だけに求めたり、いわんや「統帥権の干犯」や「天皇機関説」などに求めて事足れりとしている内向きな議論は、個人的には「知識はあっても知恵はない」、重箱の隅だけに固執していく愚者の思索だとも思う。

 とはいえ、だからといって、日本が正義であったとか神の国(笑)であったと云いたいのではないことは念のため。同様に、イラク戦争湾岸戦争ベトナム戦争朝鮮戦争におけるアメリカの侵略性――それ以前もハワイ・グワム・フィリピンを盗ってきた――を糾弾してきた陣営による、太平洋戦争におけるアメリカだけは絶対正義であったなぞというダブル・スタンダードを唱えてテンとして恥じないような論法には疑義を唱えたい。


 ……書いてて恥ずかしくなってきた(笑)。学校や職場のスミっこでひとりショボ〜ンと生きてきた、自分のことさえ面倒を見きれない一介のコミュニケーション弱者であるキモオタごときが、エラそうに天下国家を大言壮語してはイケマセンね(汗)。



和平交渉下でも政治判断で戦ったライダー! 最後の敵は火星人!?


 作品におけるミクロな手ざわり・肌ざわりの次元に立ち返ると、サブヒロインの紗羽(さわ)ちゃんは第1クールで敵側が正義側へ遣わしたスパイであったことが判明し、改心するドラマも描かれたけど、実は幼少時からの洗脳が解けておらず、まだ難波重工チルドレンのスパイであったのか!? と思わせておいて、ズルいっちゃあズルいけど、二重スパイな頭脳戦による権謀術数で勝機を与えて、仮面ライダービルド仮面ライダーローグに、ひいては「東都」が「西都」に勝利していく一連も描かれる。

――情報操作で対外的には「西都」の勝利とされてしまい、その後も「東都」は「西都」の侵略により蹂躙されっぱなしではあるけれど(爆)――


 この過程で、平和主義者であるハズの「東都」首相は、絶対平和主義的にではなく現実主義的に、「東都」からの侵略だ! との言質(げんち)を敵側に与える可能性があっても、政治的には灰色でイキな命令を与えることで、2号ライダークローズ&3号ライダーグリスに1号ライダービルドのサポートのための自由行動を許す!

 よくTVドラマや言論人なども、無能な上層部と有能な現場というステロタイプな階級図式を主張する。しかし、現場が絶対正義であったら、ミクロでは現地のことが判っていても大局眼はない関東軍などの軍隊が現地で暴走してしまうことのブレーキも効かないワケで、現場の方が常に正義であるという見方には個人的には疑問を覚える。

 よって、近代的な軍事行動においては、基本的には現場での融通無碍にすぎる行動は関東軍のような独断専行を誘発する危険があるために御法度ではあるけれど、とはいえそれも官僚主義的に硬直した運用になって、惨禍を拡大するのであれば本末転倒である以上は、そして「東都」首相やビルドこと戦兎クンらにモラル・倫理・節度・抑制心もある以上は、今回は条件付きで超法規的に許容されてしかるべきなケースであったと個人的には考える。

 戦争終結後であるにも関わらず、ソ連が千島列島を南下して軍事侵攻してきた際、占守島(しゅむしゅとう)で武装解除中の旧陸軍が、上層部にお伺いせず臨機応変に判断して喰い止めてみせたようなモノである――コレがなければ、北海道東北地方はソ連の領土となり、日本も南北の分断国家となっていた――。

 チト異なるけど、絶対平和主義をかかげる気高い金髪メインヒロイン少女が元首を務める国家を、ガンダム乗りたちが秘かに汚れ仕事として国境周辺からの侵攻を抑えている矛盾をも描いていた、往年の『新機動戦記ガンダムW(ウイング)』(95年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19990805/p1)中盤なども思い出してみたり。

――この力なき絶対平和主義国家は、劇中ではガンダム乗りたちの尽力にも関わらず滅ぼされてしまうけど(爆)。極真空手大山倍達(おおやま・ますたつ)や哲学者パスカルも、「力なき正義は無力なり」と云っている(だたし同時に「正義なき力は暴力である」とも云っているが)――


 漢の宣帝も「王道」と「覇道」の両立を息子に唱えたが、実父たる「東都」首相も亡き今、正義に目覚めた壮年御曹司こと4号ライダーローグは、「正義」と「力」の関係をどう捉えて、「東都」をドコへと導くか!?


 いわゆる正義側の後見人、昭和ライダーの「おやっさん」のポジションであったメインヒロインの父ちゃんでもある、喫茶店のナンパなマスターの正体が、赤いダークヒーロー・スタークであると判明した第1クール終盤には驚いたが、でもやっぱりイイ人なのでは? ビルド&クローズを強化するための特訓として偽悪的に悪人を演じていたのでは? と予想していたのだが……。

 その行為自体がまた、来たるべき火星の超古代文明を滅ぼした大破局・大災害の再来をもたらすためだと明かされて、予測がハズれたことで筆者の予想遊びも終了(笑)。しかし、変身前と変身後で声が異なる理由を単なる正体隠しに留めない、作り手側としては後付けの可能性も高いけど、超古代の火星人の霊(!)が憑依している描写が出てきて、予想の斜め上を行く!!


 そして、オタ向け深夜アニメのヒロインっぽい、キャピキャピしすぎない範疇での少々アンニュイ(倦怠)な可愛さというあたりのサジ加減が絶妙で、長袖やロングスカートなどで素肌も隠すことでオトナしげで保守的で、我々弱者男子でも懐柔可能なようにも一瞬錯覚(笑)させてくれる黒髪ショートのメインヒロイン・美空ちゃん。

 最初はルックス目当てだけの演技力がないキャスティングであろうかと見ていたけれども……。その正体は赤いダークヒーロー・スタークである実父こと行方不明となったマスターと再会した折の、表層はいつもの日常会話でありつつも、内心では異常を察している涙目と震える声での演技などで、第2クール以降は何度か泣かされた……。

 筆者も動画配信サイトで愛くるしいブリっ子アイドルを演じる「ミーちゃん」にならば、いくらでも課金しちゃうゾ!(笑)


 そんなミーちゃんの両瞳が緑色に光り出して、高貴な少女の声にて周囲の人々に語り掛けるようになる。

 その声の正体は……。

 『一週間フレンズ。』『アルドノア・ゼロ』(共に14年)などで、お上品で柔らかくて可愛らしいボイスのメインヒロインを演じたアイドル声優・雨宮天(あまみや・そら)ちゃん!

 もとい、火星の王妃・ベルナージュさま!――そーいや、彼女は『アルドノア』でも火星の王女さまだったナ(笑)――

 まぁ彼女の地(じ)は、ライトノベル原作の深夜アニメこの素晴らしい世界に祝福を!』(16年)のメインヒロインである駄目(女)神ことおバカなアクアさまに近いようだけど――美空ちゃんではなく、声優さんの話になっておりまする(汗)――。


 マスターとミーちゃんは単に火星人の霊の憑依だけど、2号ライダークローズこと龍我クンの正体に至っては、肉体・DNA的にも火星人との混血!? ドーなってしまうのでしょうか? この番組は……。

 火星というと、1950年代のアシモフクラークなどのハイブロウな古典SFよりもむかしの、西部劇を火星&光線銃に置き換えただけの通俗パルプSFであったり、あるいは21世紀初頭に火星に移住した地球人たちが超古代の火星人たちの霊に苛まれる古典SF『火星年代記』(1950年)や、それらに影響を受けたとおぼしき火星の荒野を舞台に超古代の火星の機械獣(!?)たちと戦う巨大ロボット漫画『マジンガーZ』のリメイクにして『週刊ヤングジャンプ』に連載された『マジンサーガ』(90〜92年)などもロートルオタクとしては想起してしまったり。


 しかし、三国抗争の次はタコ型火星人(違う)が敵であったとは! コレはSFの元祖、H.G.ウェルズ宇宙戦争』(1898年)へのオマージュなのか!?(多分違う) ワクワク! ぜひともラジオドラマ化して、全米に火星人が襲来してくると誤解させ、パニックを惹起してほしいモノだ!(笑)



追伸


 本作においては、「北都」は社会主義国家、「西都」は資本主義国家、「東都」は平和主義国家をもちろん措定しているのであろうが、筆者個人はこれらの3国のいずれの政治体制にも共感はしない。

 筆者が理想とするのは、礼節ある徳義国家・道義国家・道徳国家である(笑)。といっても、汚職はナイかもだけど、王さまではなく聖職者が支配するようなイランみたいな宗教国家じゃナイですよ(爆)。


(了)

(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2018年GW号』(18年5月4日発行)所収『仮面ライダービルド』戦争編・合評1より抜粋)


『假面特攻隊2018年GW号』「仮面ライダービルド」戦争編関係記事の縮小コピー収録一覧

・伊勢新聞 2017年12月4日(月) 「わくわくインタビュー」俳優の犬飼貴丈さん 思い出いっぱいつくって

・北国新聞 2017年12月17日(日) 「わくわくインタビュー」俳優の犬飼貴丈さん 思い出いっぱいつくって(直上記事の短縮版)

・日刊スポーツ 2017年12月30日(土) 仮面ライダー6年ぶりコンビ 渡部秀&三浦涼介

・中日新聞 2018年1月16日(火) 「将来は学者」1位 仮面ライダー影響!?

・東京新聞 2018年1月11日(木) 「学者になりたい」 ライダーが影響?(直上記事と同一内容)

・デイリースポーツ 2017年12月25日(月) 藤岡弘、日本は武士道で世界を救う

・福島民報 2017年8月25日(金) 今作主人公は天才物理学者 仮面ライダービルド



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仮面ライダービルド Blu-ray COLLECTION 1(#1〜12)

(#13〜24)

仮面ライダービルド Blu-ray COLLECTION 1(#25〜36)

仮面ライダービルド VOL.5 [DVD](#17〜20)

仮面ライダービルド VOL.6 [DVD](#21〜24)

仮面ライダービルド VOL.7 [DVD](#25〜28)



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2018-04-28 東京23区 区立歴史博物館 完全ガイド

[]『東京23区 区立歴史博物館・資料館 完全ガイド』刊行! 〜23区すべての「分館」「分室」「古民家」「復元家屋」まで完全網羅! 『東京23区 区立歴史博物館・資料館 完全ガイド』刊行! 〜23区すべての「分館」「分室」「古民家」「復元家屋」まで完全網羅!を含むブックマーク 『東京23区 区立歴史博物館・資料館 完全ガイド』刊行! 〜23区すべての「分館」「分室」「古民家」「復元家屋」まで完全網羅!のブックマークコメント

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2018年04月30日(月・祝)、COMIC1(いち)☆13

 東京ビッグサイト・東4ホール・ぬ−16a「假面特攻隊」にて委託販売

 (137352)

2018年5月4日(金・祝)、資料性博覧会11

 中野サンプラザ・13階コスモルーム・ブース癸苅魁ルノホート」にて委託販売

2018年5月5日(土・祝)、コミティア124

 東京ビッグサイト・東5ホール・W−24b「假面特攻隊」にて委託販売

 (1243469)

2017年5月6日(日)、第二十六回 文学フリマ

 東京流通センター第二展示場・2階(Fホール)・カ−08「假面特攻隊」にて委託販売

 (003107156)

以後の委託販売は、以下のリンク先にて順次告知予定!

(6月のサンクリ、8月の夏コミ・コミティアなどでも販売予定!)

  http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180115/p1


◎資料系同人誌『街歩き 東京23区 区立歴史博物館・資料館 完全ガイド』刊行! (FOLON:夢屋花乃屋・天真楼 亮一)

(GW発売の新刊がGW中に数百部・完売御礼! こんなにも潜在ニーズがあったとは! 6月の即売会に向けて増刷決定!)

東京23区のすべての「区立歴史博物館」、同「郷土資料館」を完全に網羅したガイド本が登場!

●すべての施設に取材を敢行! 最新情報、施設の過去のリニューアル履歴情報も掲載!

●各館の見どころ、常設展示内容を詳細に解説!

●周辺の施設の見どころ、「分館」「分室」など、区が運営する歴史博物施設をすべて掲載!

●なんと昭和の時代の「復元家屋」の特集もあり!

●さらに加えて、区が管理して見学できるすべての「古民家」「文化財建築」もすべて網羅!

●歴史マニア、郷土史マニア、民俗史マニア、江戸時代マニアの同好の士たちに捧ぐ!

 (B5判・P50前後・オフセット・500円)

★当該『区立歴史博物館 完全ガイド』は、メアド「tenshinrou(a)mail.goo.ne.jp」でも通販可!

 ※:(a)はスパムメールよけで、実際にはアットマーク「@」の文字となります。


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畏友の鬼才、ベテラン同人屋・天真楼 亮一が放つ新刊同人誌


『街歩き 東京23区 区立歴史博物館・資料館 完全ガイド』発刊!


アニメ特撮・時代劇・歴史など幅広いジャンルをカバーし、近年でも『プリキュア』シリーズ、『けものフレンズ』『君の名は。』などのパロディ同人誌を精力的に発表。


古くは『美少女戦士セーラームーン』『涼宮ハルヒの憂鬱』『コードギアス 反逆のルルーシュ』のパロディ同人誌などでも大活躍してきた、徹底詳解・解説の資料系同人誌では『ヤッターマン』『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』の資料・評論系同人誌などもものしてきた畏友の同人屋・天真楼亮一が満を持して放つ徹底詳解・解説の資料系同人誌


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今までの天真楼亮一とはまるで違った切り口の同人誌


凝り性の氏が趣味で私的に訪問しつづけてきた、東京23区のすべて(!)の「区立歴史博物館」、同「郷土資料館」の情報を集大成した同人誌


メインはその名の通り、東京23区すべての区にある「歴史博物館」「郷土資料館」の紹介!


最近になってリニューアルした施設もあるので、それらを踏まえた最新情報を掲載!


もちろんすべての施設に取材申請を行なって、写真撮影も許可をもらって敢行!


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(画面をクリックして、「オリジナルサイズを表示」をクリックすると、拡大表示可!)


氏のHPにも詳細データを掲載! 通販での購買方法もこちらで!


http://www.geocities.jp/folonoli/


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歴史ファン博物館マニア・古民家マニア・街歩き派必見の内容!


内容はこんな感じで、23区すべての「区立歴史博物館」「資料館」を解説!

それだけではなく、「分館」「分室」のほか、区が管理して一般公開している、すべての「古民家」「文化財建築」も掲載!


東京には天守閣のあるお城は残っていないけど、こんなにも見どころがある「文化財建築」があった!


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多分、本書の価値はこっちにもあるのではないかと思うけど、

本体の「区立博物館」「資料館」だけではなく、その「分館」「分室」のほか、区が管理して一般公開しているすべての「古民家」「文化財建築」も掲載!

本誌以外でこれらのすべての情報を、一挙に一冊にまとめて掲載している商業誌はナイ!(今のところは・笑)


(その理由はいろいろあると思うけど、区民施設は基本区民向けの行政サービスなので、区外に向けて宣伝することはどうも制限されている模様。もちろん誰でも観覧することはできるけれども、区税で賄われている以上は、その施設は区民に向けてのものなので。でも、こういう歴史的に意義のある建築物はもっと公知されてしかるべき!)


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(画面をクリックして、「オリジナルサイズを表示」をクリックすると、拡大表示可!)


めぐりファンは多いけれども、東京には天守閣が残っている城砦はないのはご承知の通り。

でも都内にも実は、こんなにも見るべき価値がある建築物が管理されて一般公開されている!

そういうものを巡るファンがもっと増えてもいいのじゃないか!? このガイド本が、その手助けになれば幸い!


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オマケ:本同人誌と連動した短編宣伝マンガを、「pixiv」でも公開!


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つづきは、以下のリンク先にて!


https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=68415470



ヒトは……というか、ある種のウラぶれたマニア気質・研究家気質・来歴探求カタギな人種たち(笑)は、なぜ歴史をたどり、故事を知りたがるのか!?


それは、そこに自身や地域に地方人や現代人の思想・思考形態、ある種の気質癖・行動癖の「文化的な根っ子」を求めることで、一種の広い意味でのナットク・了解を求めたいがためか!?


そして、それらを通じて、セカイや日本や地域を、仮そめではあっても全的に知的に把握してナットクして、手の平の上に乗せて転がせてみせることで、一種の疑似的な支配(笑)を達成して安心してみたいという負け犬(笑)的な欲望か!?


古式ゆかしい建築物を探訪することで、そこを生活の場にするワケではないけれど、懐かしさを覚えつつ、その彼我の差を通じて、世界や歴史の中での今の自分や時代が、東西南北どの程度の偏りポジション、辰巳の方角か、丑寅の方角か、中心・近郊・郊外・化外、どの立ち位置に屹立しているのかを、無意識に間接的に知りたいがためなのか!?


そんなアイデンティティーの問題にも迫る、資料系同人誌『街歩き 東京23区 区立歴史博物館・資料館 完全ガイド』刊行!



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2018-04-01 劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!

[]劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!! 〜新アイテムと新怪獣にも過去作との因縁付与で説得力! 劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!! 〜新アイテムと新怪獣にも過去作との因縁付与で説得力!を含むブックマーク 劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!! 〜新アイテムと新怪獣にも過去作との因縁付与で説得力!のブックマークコメント

2018年5月13日(日)UP)


『ウルトラマンジード最終回』「GEEDの証」 〜クライシスインパクト・幼年期放射・カレラン分子・分解酵素・時空修復方法はこう描けば!?

『ウルトラマンジード』序盤評 〜クライシス・インパクト! 平行宇宙のひとつが壊滅&修復! その原理とは!?

『ウルトラファイトオーブ』完結評 〜『オーブ』と『ジード』の間隙ほかを繋ぐ年代記的物語!

『ウルトラマンオーブ』最終回「さすらいの太陽」 〜田口清隆監督の特撮で魅せる最終回・ジャグラス改心の是非・『オーブ』総括!

『怪獣倶楽部〜空想特撮青春記』に想う オタク第1世代よりも下の世代のオタはいかに生くべきか!?

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『劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!』総括

(文・T.SATO)

(18年3月31日脱稿)


 TV特撮『ウルトラマンジード』(17年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180213/p1)の後日談映画『劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!』(18年)。

 内容的には、ジードことリク少年・メインヒロインの刀剣少女・秘密諜報員のずっこけサブヒロイン・ご都合にも沖縄に出張していたウルトラマンゼロとも合体する冴えないサラリーマン・諜報組織の上官・ペガッサ星人の少年・人工知能レム……といった、いつものニギやかなレギュラー面子に、前作『ウルトラマンオーブ』(16年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170415/p1)のオーブこと風来坊青年とその宿敵青年がカラんで、『劇場版』限定の強敵を倒す! というもの。


 期待にたがわず、いや期待以上に、最新ウルトラマン・ジードがTVシリーズでも披露した全5形態を早々に披露。

 先輩ウルトラマンオーブもTVシリーズで披露した5形態に加えて、後日談映画『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』に登場した最強形態・オーブトリニティ、さらにその後日談短編『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』(共に17年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170603/p1)に登場した東映メタルヒーローチックな硬質のヨロイ状スーツのオーブライトニングアタッカー、加えてオーブ・エメリウムスラッガーにもタイプチェンジ! 都合8形態もの全バリエーションを漏れなく見せてくれる。


 悪のウルトラマンことウルトラマンベリアルのカードやカプセルの力を借りて変身したジード・プリミティブとオーブ・サンダーブレスターをワザと並び立たせることで「似てる」「ナゼ?」と自己言及させたり(笑)、同じく頭に巨大な反り上がった両ツノが生えているジード・マグニフィセントとオーブ・バーンマイトを並び立たせて共闘させてみせる茶目っ気たっぷりのバトル演出!


 今や先輩ウルトラマンになったウルトラマンゼロも基本形態以外に、並行宇宙を超えて出現した際には次元を超える能力を持つ銀色のヨロイをまとったウルティメイトゼロ、戦闘中には赤いストロングコロナゼロや青いルナミラクルゼロ、あわや爆発の藻屑と消えたかと思いきや時間を局所的に操作できる能力で瞬時に回避していたという設定で金色のシャイニングゼロ、最終バトルではTV版『ジード』でもお披露目済の最強形態・ゼロビヨンドなどの全タイプにチェンジする。

 子供たちはきっと戦況に応じて自在にタイプチェンジできる全能感・万能感を擬似的に味わいたくって、各種のソフトビニール人形をゲットしたくなることであろう(笑)。


 玩具会社バンダイとしても、この『劇場版』合わせで新商品を売ることで、売上も増やしたいワケだから、近年の『劇場版ウルトラマン』シリーズ同様、ご多分に漏れずに主人公ヒーロー・ジードの最新最強形態・ジードウルティメイトファイナルまでもが登場!

 本作の映画パンフレットによれば、元祖の初代ウルトラマンウルトラセブンのデザインの再構築なりオマージュはヤリ尽くされたけど、ウルトラマンエース(72年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070430/p1)のデザインは未開拓だ(大意)との実にごもっともな坂本浩一カントクのご意見で――実は90年代中盤にも平成ウルトラ3部作のデザイナー・丸山浩が特撮雑誌『宇宙船』で同趣旨の発言をしていたけど果たせずじまい――、かつては呪縛にも近しい力を発揮していた往年の初代マン&セブン原理主義にも囚われず、エースの胸部中央のカラータイマーを取り囲む円型の意匠などを、胸・両肩・両ヒジ・手の甲・両腰・クルブシなどに取り入れている。

 とはいえ、発光する黄色いシャープなラインに包まれたその立ち居姿はエースをあまり連想させず、どちらかというとナイトシーンの電飾用・仮面ライダー555(ファイズ)(03年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20031108/p1)のスーツを連想してしまうけど(笑)。



新変身アイテムと敵怪獣にも過去作との因縁付与で説得力!


 これに合わせて、ジード・最新形態に変身するために必要という設定で、杖状の新変身アイテムも発売!

 とはいえ、ポッと出の変身アイテムにすぎなくても、後付けの新設定で(笑)、コレはジードの父にして悪のウルトラマンであるベリアルさまが数万年前に自身の故郷・ウルトラの星を襲撃した際に用いた、数百体の怪獣を収納して操ることもできる棍棒「ギガバトルナイザー」の対となるアイテムであった「ギガファイナライザー」であるとして、さらにその両方のアイテムを製造したのは、『劇場版』ゲストヒロインの母星であったとする!

 単なるいかにもオモチャくさいアイテムでも(笑)、コレにジード(の父・ベリアル)との因縁、ゲストヒロインとの因縁、そのふたつの因縁を付与することで、幼児はともかく児童や大きなお友達から見れば、毎度のウイているケバケバした異物かもしれない玩具的存在にも、劇中世界内で存在するに足る一応の説得力を増大させている。

 ……ココまで小バカにしたような物言いをしてきたけど、それは筆者のテレ隠しで(笑)、ツヤ消しのシブめで重厚な変身アイテムよりも、筆者個人はカパッと開く可動ギミックもあり、ツヤツヤとした光沢で色調も赤い、こーいうオモチャっぽいアイテムの方がスキなので念のため(笑)。


 因縁といえば、本作の敵怪獣たちにも直近ウルトラシリーズとの因縁を付与する。

 前作『ウルラマンオーブ』でも、おそらくバンダイ先行で脚本以前にデザインが進められ(?)、TVシリーズ中盤の前後編での放映に合わせるかたちでソフビ人形などが発売された白亜の体表の強敵、ロボット怪獣ギャラクトロン。古典SF作家・クラークの「充分に発達した科学技術は、魔法と区別がつかない」の体現か、その攻撃時には魔方陣のような紋様が浮かぶのも印象的だった怪獣だ。

 せっかく造った着ぐるみがモッタイないからかソフビ人形在庫処分セールのためか(笑)、前年度の『劇場版ウルトラマンオーブ』冒頭にも常夏のハワイの海岸にてオーブ&ゼロコンビと対戦!

 『ウルトラマンジード』#7〜8でも、SF作家センセイが怪獣カプセルから都合2体を召喚して、再生怪獣だからか弱いということは微塵もなくって(笑)強敵として立ちはだかって、ウルトラマンゼロがさらなる強化形態・ゼロビヨンドに変身を遂げるキッカケともなる。

 『ジード』#22では、昭和のロボット怪獣キングジョーとギャラクトロンが左右半身ずつ融合したキングギャラクトロンに、SF作家センセイが怪獣カプセル2種を使って変身することでジードを圧倒すらしている。


 今回の『劇場版ウルトラマンジード』では量産型としてギャラクトロンが大挙登場! あげくの果てに新型機体のギャラクトロンMK2(マークツー)までもが出現!

 さらにはギャラクトロン・シリーズのハイエンドモデルとして、そのプロポーションや体表の幾何学(きかがく)的ディテールを踏襲しつつも、白亜ではなく淡いパープル&イブし金&イブし銀の色彩でまとめて、全身に多数の砲身を備えたロボット怪獣ギルバリスが出現!


 生物や惑星自体をデータ化して消滅させる! という特殊能力は、前年度の『仮面ライダーエグゼイド』(16年)におけるゲーム病に罹患した果てにデータとなって消滅してしまう人々の描写と、ネタ的にも映像的にもカブってはいる。

 まぁそのへんの類似はご愛嬌でもイイし、キロ・メガ・ギガ・テラ・ペタ・エクサといった千倍単位でインフレしていく情報処理能力で、現実世界の事物や生物に人間個人の生体の全情報さえ小さなマイクロチップにデータ化できそうな技術力を現代人が獲得しつつある現在、あるイミでは普遍のネタと化したともいえるのだけれども、そのネタだと自らをデータ化してデバイス内にも移植できるサイバー(電脳)ウルトラマンでもあった前々作『ウルトラマンX(エックス)』(15年)にもゲスト出演してほしくなるよなぁとの想いが脳裏をカスめていたら……。

 ウルトラマンギンガウルトラマンビクトリー・ウルトラマンエックスの3人の力を借りて強化変身していたウルトラマンオーブ最強形態・オーブトリニティが、なんとエックスの力を援用してエックスが身にまとっていた怪獣型の重厚なヨロイや手甲にカギ爪のサイバーゴモラアーマーをまとった姿に再変身! ラスボス怪獣が構築してオーブを閉じ込めたデータ空間からの脱出に成功してみせるサプライズ!

 いやぁ予算や尺の都合でウルトラマンエックスが出演できなくとも、怪獣博士の子供であればフト抱いしまうであろう疑問さえをも見事に昇華。「勝利の法則」に結びつけてカタルシスある逆転劇を構築してみせる隙のないアタマの良い作劇であり、マニア・怪獣博士くすぐりでもあるうれしい作劇だ。


 正直、往年の怪獣グランドキングや究極超獣U(ユー)キラーザウルス同様、ラスボスロボット怪獣ギルバリスはアクションには不向きな偉容ではある。怪獣側のスーツアクターの巧拙より、攻めるウルトラヒーローたちを演じるスーツアクターたちの受け身の取り方や吹っ飛ばされ芝居の巧拙で、バトルシーンの緊迫感や面白みが変わってくる類いだが、十全とはいえなくともそれなりに楽しく最終バトルも観ることができた。



特撮のみならず本編でも、着ぐるみキャラとのバトル増量!


 とはいえ、そのへんのアクション面での弱さを補うためか(?)、沖縄の無国籍なウラ街の繁華街には、違法滞在の宇宙人たちが大挙居住しているという設定にする。

 情報屋の宇宙人からネタを収拾するために潜入した酒場ではスンナリ成功するハズもなく、お約束でイザコザやカラまれて拳闘バトルが勃発!(笑)

 ナックル星人・シャプレー星人・バド星人・ケムール人などの昭和ウルトラの宇宙人たちは、2010年代のウルトラ作品にも脇役や戦闘員キャラ的に登場してきたけど、やはり登場してくれるだけでもうれしい。

 往年の怪獣博士少年にはあるまじきことだが、21世紀以降の平成ウルトラ宇宙人については見覚えがあっても、名前を暗記できていないし、そもそも一応子供ではなくオトナなので(?)、作劇術の分析には執念を燃やすけど、怪獣・宇宙人の名前の暗記なぞに気力のリソースを割り振る気などはなくなっている(笑)。

 ググってみると、ガルメス人・グラカッチ星人というのが前年度の『劇場版オーブ』初出で、レキューム人というのが深夜特撮『ウルトラQ 〜Dark Fantasy〜』(04年)初出。ヒュプナスというのが同じく深夜特撮『ウルトラセブンX(エックス)』(07年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080413/p1)初出で、ドーブル星人が『ジード』#11初出で、さらに以下略(笑)の7種のマイナー宇宙人までもが登場。

 コレらの昭和のイイ意味での石堂脚本的な新旧チンピラ宇宙人(笑)たちと、ジードことリク少年・刀剣少女・諜報員のサブヒロイン・諜報組織の上官・サラリーマン・少年ペガッサ星人・オーブことガイ・オーブの宿敵ジャグラーが、各々の個性にピッタリで実にらしい、スピーディーかつコミカルなバトルをくりひろげてくれる。

 あげくの果てに、メカロボの敵の配下として、白黒モノトーンの戦闘員集団までもが登場。ドラマがカッタルくなりそうになると出現してタイクツを回避する(笑)。



ギャラクトロン・ギガバトルナイザー・ギガファイナライザー!


 ヒトそれぞれの好みはあろうけど、製作予算の絶対的な少なさに起因するとはいえ、『ウルトラマンメビウス』(06年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070506/p1)、もしくは『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』(07年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080427/p1)以降、同一種族の別個体として歴代怪獣や歴代宇宙人たちの着ぐるみ使い回しが多用されていること自体には不満がなく、むしろ怪獣キャラクターたちをスターとして世代を超えて大切に扱ってくれているようにも思えるので、筆者個人としては肯定的である。

 今回のロボット怪獣ギャラクトロンに至っては、次元宇宙を超えて量産型ロボット怪獣がバラまかれているというスケール雄大感があり、そのバックボーン・出自を小学生レベル(笑)のSF的好奇心で妄想することは実に楽しい。


 怪獣ギャラクトロン初出時には、『オーブ』世界の宇宙ではなく、別の宇宙から襲来した怪獣であると劇中で推測され、古典SFの時代からあるロボット人工知能の反乱パターンで、戦争終結用に製造したロボット怪獣が自我を得て、戦争の根源であり自身の産みの親でもある宇宙人種族に反抗して手に負えなくなったことから、別次元の宇宙に捨てたのでは? と劇中人物たちが推測していたが……。

 今回の劇場版では、メインテーマではなくともサブテーマとしてこのナゾを追ってみせ、ギャラクトロン・シリーズが亡国の惑星・クシアの出であったとした……。つまりは、


ロボット怪獣「ギャラクトロン」シリーズ

ベリアルさまが使った棍棒「ギガバトルナイザー」

・ジードが使った聖なる杖「ギガファイナライザー」


 このすべてが惑星クシア出自であるとされたのだ!――ウラ設定によると、クシアは昭和ウルトラの宇宙にある惑星だとのこと――

 まぁギガファイナライザー以外はホメられたアイテムではないけれども、こーいう二重、あるいはいっそ三重に因縁を持たせて、設定や作品自体に少しでも興味・関心・求心力を持たせていく手法には賛成したい。

 この広い大宇宙で、すべての要素がお隣りご近所がごとき接点を持っているかのようなご都合主義があってたまるか!?(笑) というのはリアリズム的には正しいけれども、我々が愛する通俗娯楽活劇とはドキュメンタリールポルタージュではなく、象徴・寓意の方が優先するシンボリックな道徳説話の方に近しいモノでもあるからだ。



沖縄怪獣グクルシーサー! 神獣たる伝説怪獣の系譜!


 ゲスト怪獣としては、太古の沖縄に不時着した王女さまを守護してくれた沖縄原産の正義の怪獣という設定で、沖縄の方々に飾られている東洋のライオン聖獣・獅子ことシーサーをモチーフとした、その巨大なタテガミはオレンジ&赤、四つ脚は紺色でもある鮮烈で熱帯チックな色彩の四つ足歩行の怪獣グクルシーサーが登場!

 ロートル怪獣ファンであれば、誰もがアメリカ占領下から日本に返還されたばかりの沖縄を舞台にした怪獣映画ゴジラ対メカゴジラ』(74年)に登場した沖縄の聖獣・キングシーサーを連想したことと思う。

 宇宙から飛来した超科学技術がもたらしたロボット怪獣メカゴジラ vs 純然たる野生の生物ではなくそれを超えた大自然の精霊・地霊・土地神が実体化したような由来と神通力を持つ神獣・霊獣・聖獣であるキングシーサー

 地球人より進んだ超科学に由来するロボット怪獣という存在にもワクワクさせられるが、その地域一帯を守護する超自然的な霊的守護獣が実体化したオカルト怪獣! というSF的(?)・非日常的な設定に由来する怪獣にもワクワクさせられるではないか!?

 80年代後半以降に隆盛する剣と魔法のファンタジー風異世界の舞台設定にも通じる、その先駆けのような伝奇的な設定の怪獣キングシーサーを、70年代末期の第3次怪獣ブーム時に各種書籍や駄菓子屋で売っていた往時大ヒットしていた子供向けの安価な怪獣カードなどで知った幼き日の筆者は、ワクワクしてコーフンに打ち震えたものだった。

――ゆえに、『ゴジラ FINAL WARS(ファイナル・ウォーズ)』(04年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060304/p1)で、キングシーサーが復活した際、他の有象無象の地球怪獣たちと同様、X(エックス)星人に操られて悪い怪獣に堕してしまったのは少々残念ではあった。キングシーサーモスラと同様、他の怪獣とは別格の霊獣・神獣として悪い怪獣と戦ってくれヨ!(笑) まぁ些事ではあって、その一点の瑕疵(かし)をもって、『FINAL WARS』を全否定しようとも思わないけれども――


 昭和ウルトラ怪獣における伝説怪獣ウー・伝説怪人ナマハゲ・邪神カイマ(邪神超獣カイマンダ)・閻魔怪獣エンマーゴ・臼怪獣モチロン・三つ首怪獣ファイヤードラコ・相撲怪獣ジヒビキラン・マラソン怪獣イダテンラン。

 広い意味では、怪獣酋長ジェロニモン・地球先住民ノンマルトの使者の真市(しんいち)少年の霊・水牛怪獣オクスター・牛神男・天女アプラサ・獅子舞超獣シシゴラン・白い花の精。庶民の信仰エネルギー付喪神(つくもがみ)と化したか天上界の神仏がチャネルしたのかその両方なのか、劇中で神通力を発揮してみせたお地蔵様や巨大観音像(笑)などもコレらのカテゴリーに当てはまるかもしれない。

――ちょっとズレるけど、歴史上の怪獣について記した「太平風土記(たいへい・ふどき)」が、『X』『オーブ』に続いて『劇場版ジード』でも登場することで、この古文書が3つの並行世界をまたがって存在していることが判明する描写もイイね!――


 70年代末期〜90年前後のオタク第1世代によるSF至上主義の特撮論壇では、SFならぬ民話的なエピソードや怪獣は否定的に扱われてきた。しかし、実は怪獣のみならず宇宙人から怨霊・地霊・妖怪まで実在しているモノとして扱われる、大宇宙→ワールドワイドな世界各地→ローカルな田舎までもが串刺しに貫かれて万物有魂のアニミズム的に全肯定されているウルトラシリーズの世界観の設定に、「現実世界もかくあってほしい!」的な願望やワクワク感をいだいていた御仁も実は多かったのであろう――往時のマニアたちはまだボキャ貧でそれをうまくは言語化できなかったのであろうけど――。

 平成ウルトラが始まってみれば、この超自然的怪獣や歴史時代の人霊の系譜は引き継がれ、宿那鬼(すくなおに)・妖怪オビコ・地帝大怪獣ミズノエリュウ・童心妖怪ヤマワラワ・戀鬼(れんき)・錦田小十郎景竜・玉響姫(たまゆらひめ)などの怪獣や英霊がワラワラと登場してきた。

 そして、それに対してマニアたちが批判をくりひろげるということもナイ。むしろ作品の幅の広さとして、どころか傑作エピソードとして肯定されていたりもする(笑)。

――個人的には、それならば昭和の伝奇的エピソードに対しても、それまでの低評価を改めて自らの過ちも贖罪し、ウッキームッキーレベルの感情論ではなく、批評的に冷静にロジカルに再評価の光を当てるべきであったろうと思うのだけれども、なかなかそこまで論理の射程を伸ばすことができるような御仁は極少だったようで(汗)――


 脱線が過ぎてしまったが、聖獣グクルシーサーのことである。やっぱ、キングシーサーの描かれ方の過誤を引き継いで、少々弱いことは残念なのだ。

 最終的には決戦はウルトラマンたちに譲るのは必定である。とはいえ、だから途中は端折ったりオザナリでもイイということにはならずに、ストーリー展開が論理的には同じでも、そこに至る過程・プロセスで、意味合いや重みは変わってくるモノなのだ。

 やっぱ、グクルシーサーはもっと善戦してくれなきゃダメだろう。もう少しで勝てそうだ! というところまで描かなきゃダメなのだ。あるいはいっそ、ギャラクトロン1機を一度は屠(ほふ)ってみせる強さ・爽快感を見せて、その次に現れたギャラクトロン複数機相手に負けるのは仕方がナイ……と思わせるような、 ギャラクトロン1機 < グクルシーサー < ウルトラマン みたいな三層構造くらいの段取り・勝ち抜き戦・イイところを見せる立体的な作劇・キャラ立て・アクション演出ではなかったことが惜しまれるのだ。坂本浩一カントク作品にしては珍しいことだが、このへんだけは手抜かりに思えた。



沖縄ロケの是非! 沖縄本編撮影と沖縄特撮セット!


 沖縄ロケは申し訳程度で、あとは本土で撮影か? と予想していたが……。ほとんどのシーンで沖縄ロケを敢行したように見える――東京圏のUHF局でも放映された沖縄のご当地TV特撮ヒーロー琉神マブヤー』シリーズ(08年)や『ハルサーエイカー』シリーズ(11年)との共演がなかったのは個人的には残念(笑)――。

 酷暑すぎて少々気怠げな感もある真夏の強い陽差し・広々とした明るい青色と白色の海辺・モクモクとタテ長に立ち昇る力強くもドコか不穏な巨大な雲海・鬱勃とした感じはしない明るい森林・高層建築はあまり見当たらない台風よけか低層家屋ばかりの街並みの高台からの一望。

 それらをカメラは切り取ることで、南洋の楽園性のようなモノを醸すことにも成功。


 沖縄といえば、初期ウルトラシリーズを立ち上げた脚本家の故・金城哲夫(きんじょう・てつお)センセイや、同じくベテラン脚本家上原正三(うえはら・しょうぞう)センセイの出身地でもあり、彼らにあやかったりオマージュやリスペクトとしてのイミもあったのであろうか?

 しかし正直、鑑賞する前には、沖縄ロケをするおカネが今回はあるならば、それを特撮の美術予算にまわして、さまざまな場所を舞台に特撮怪獣バトルを見せてくれよ! なぞと筆者はシニカルにも見ていた。


 が、出来上がったウルトラマンたちと巨大怪獣たちが戦う特撮映像は、気のせいか色調も沖縄の幻惑的な青空に合うように、後処理(ポス・プロ)で色調調整しているのであろうか? いつもと同じ特撮セットに、いつもとほとんど同じミニチュアの流用なのだろうが、不思議と沖縄感は出ている。

 要所要所に、ヨコ長の低い石垣に傾斜の低い薄オレンジ色の大きな瓦屋根の家屋が数棟、その周辺に亜熱帯っぽいヤシの木が数本生えているだけでも「あら不思議」、とたんに沖縄に見えてくる。

――スレたマニア的には、『ウルトラマンエース』(72年)#15(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060828/p1)にて瀬戸内海(岡山)ロケを敢行して、意図的だろうが70年代なのに漫画『花田少年史』のごとき60年代の貧乏少年みたいな(笑)素朴なニコニコ笑顔の白いランニングシャツに半ズボンの少年もゲストで登場した大蟹超獣キングクラブ編で、ロケ地の海浜・漁村・民家・荒い木材で骨組みして高い壁にはワラを吊しただけの作業場・干してある漁労網・低い石垣などなどを実に精密に再現して、崩したり壊していった風情ある東宝第7ステージの特撮美術セットなども思い出す――



異星出自の沖縄在住ゲストヒロインの設定&達成度!


 沖縄各地の名所がなぜか舞台となる理由も、『劇場版』ゲストヒロイン――正体は太古に地球に飛来した長命の異星人!――をいっそのこと、沖縄の観光ガイド嬢(笑)に設定することで、主人公たちとの出逢いの偶然も含めて、子供向けジャンル作品のご都合主義&不自然さを少々緩和する。

 ロートル的には女優・上戸彩の出世作『3年B組金八先生』第6シリーズ(01年)の主要生徒役が印象に残る、NHK朝ドラ『ファイト』(05年)で主演も果たした本仮屋(もとかりや)ユイカ。アレからもう幾星霜。目元涼しいクールビューティーだけれども愛想もある風貌ともあいまって、宇宙人としての本来の姿を現わすと、沖縄チックで華やかな琉球服っぽい衣装で、てっきり亡国の王女さまなのだと思いきや、パンフを読むと単に科学者の娘ということらしいけど、親しみやすさと高貴さを同時に体現。

 最終決戦ではジードの体内=精神世界内で、リク少年の横に彼女が出現して力を添えるけど、数万年も生きてきたのに、おそらく死んでしまったのであろうという、悪いイミで古典的なゲスト描写は少々残念だ。

 TVシリーズ終盤で諜報組織の上官・シャドー星人ゼナさんが怪獣兵器ゼガンに合身して操縦したように、ゲストヒロインが聖獣グクルシーサーと合身・操縦して参戦したり、最終決戦で「ギガファイナライザー」を、自身が搭乗したグクルシーサー経由でジードに手渡しして勝機を与えるくらいの有用感ある活躍をさせてもよかったのではあるまいか?


 回想シーンでは彼女の父親役で、我々特撮マニア的には『ウルトラマンマックス』(05年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060311/p1)の怪獣攻撃隊・DASH(ダッシュ)隊長でもおなじみ宍戸開(ししど・かい)が登場。映画の神さまのイタズラか、異国情緒あふれる服装といい、マニアであればつい最近の『宇宙戦隊キュウレンジャー』(17年)で氏が演じたオリオン座の勇者・オライオンとの酷似を想起せずにはおれなかったことであろう(笑)。



SF作家センセイ&ベリアルさまのリベンジが観たかった!


 鑑賞する前には、宿敵である作家センセイこと伏井出ケイ&悪のウルトラマンことウルトラマンベリアルさまが、この『劇場版』には登場しないことには不満があった。

 たしかにTV版『ジード』最終回にて、宿敵のSF作家センセイ&ベリアルさまはすでに一応はお亡くなりではあったけど。

 SF作家センセイもTV版『ジード』を盛り上げた功労者なのだから、ご祝儀・慰労も兼ねて映画の晴れ舞台も踏ませてあげて、沖縄ロケにも同行させてやってくれよ!

――アッ、TV版『ジード』の最終展開は、『劇場版』と同時並行撮影の沖縄ロケ編だったから、同行はしていましたネ(笑)――


 復活したSF作家センセイと、もう幾度目かとなる再復活を果たしたウルトラマンベリアルさま!

 さらには、ベリアル配下の強豪宇宙人軍団ことメフィラス星人・ヒッポリト星人・テンペラー星人・グローザムの同族・デスレムの同族らによるダークネスファイブも再参集!

 対するは、我らがウルトラマンジードにウルトラマンゼロ! 加えて、ウルトラマンゼロの頼もしき仲間、ミラーナイト・グレンファイヤー・ジャンボット・ジャンナインらによる新宇宙警備隊ことウルティメイトフォースゼロも助っ人見参!

 ジード&ウルティメイトフォーズゼロの5人 vs ベリアル&ダークネスファイブの5人! 大宇宙をまたにかけたガチンコ集団バトルを今度こそ観たかったのにィ〜! キィィィィ〜〜〜!!(袖を噛む・笑)


 まぁあの鬼気迫る演技の末期(まつご)のあとに、SF作家センセイがアッサリ甦ったりすると、ドラマ的・テーマ的には台無しといえば台無しではある。

 しかし、そこはそれ。このテのユルユルな子供向けヒーロー番組の常套で、ご都合主義にも実は生きていた! それがあんまりなら、怪獣墓場から復活してきた! 亡霊魔道士レイバトスが復活させた! とかの『完結編』のあとにシリーズをいけしゃあしゃあと再開してしまう「少年ジャンプ」連載漫画のTVアニメ化作品『銀魂』みたいなロウブロウ・通俗的な展開でもイイんじゃないのかなぁ(笑)。

 それで、昨年末のTV最終回前に公表された第1弾の『劇場版』宣伝ポスターではSF作家センセイの中の人の名前は削っておくけど、年明けの第2弾の宣伝ポスターではSF作家センセイの中の人を公示することで、マニアたちにはTV最終回鑑賞でSF作家センセイが死のうがドーせ復活するんだろうし……というシラケた思いをいだかせずに切迫感を持って鑑賞させ、その後に「エッ『劇場版』でも再登場するの!?」という二度ビックリの思いをファンたちに味あわせて、作品への関心をより惹起させるような、小ズルいパブリシティ戦略を考える御仁はいなかったモノなのか!?


 昨年末の映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』(17年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20171229/p1)みたく、『ジード』のレギュラーオーブジャグラーに加えて、2010年代以降のウルトラマンギンガウルトラマンビクトリー・ウルトラマンエックスが変身前も含めて勢揃いして、SF作家センセイ&ベリアルに立ち向かうような内容でもよかったんだけれどもなぁ。怪獣モノとしては少々邪道でも、ヒーローものとしては小憎らしい人格悪・性格悪がいた方が善悪のメリハリもついてよかったようにも思うのだ。



近作への小さな不満。歴代OBゲスト出演であと一押し!


 振り返れば、映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(09年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20101224/p1)においても、映画『ウルトラマンメビウスウルトラ兄弟(06年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20070128/p1)&映画『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』(08年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20101223/p1)では初代ウルトラマンウルトラセブン帰ってきたウルトラマンことウルトラマンジャックウルトラマンエースのウルトラ4兄弟の変身前ことハヤタ・ダン・郷・北斗が連続出演してくれたのだから、マン・セブンのみならず帰マン・エースの変身前の役者さんにも1カットだけでも出演してもらい、変身ポーズを披露してラストバトルに参戦してもらいたかったと個人的には思ったものだ。

 そーすれば、ドラマ的・テーマ的にはともかく(笑)、ただ出てくれるだけでも、我々ロートルオタクたちは狂喜乱舞だし、マニア誌もそれを口実にインタビューを繰り広げ、変身前の4兄弟が全国の映画館の舞台挨拶を行脚することで、少々でも興行収入を水増しすることができたであろうから。


 つづく映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』(10年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20111204/p1)においても、30周年記念としてウルトラマン80(エイティ)(80年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971121/p1)とコンビの女ウルトラマンユリアンの声を、変身前の役者さんたちが声をアテてくれたけど。

 それならば、主役たちのピンチを助ける頼もしい役回りで、変身前の役者さんが登場する1シーンをあとからグリーンバック撮影(笑)でムリやり挿入!――ウルトラ一族の長老・ウルトラマンキングの力で並行宇宙を越境できたという設定で(笑)―― 対ベリアル最終決戦にて、我らがゼロをサポートするミラーナイト・グレンファイヤー・ジャンボットをさらに援護するかたちで、異星の大地で変身ポーズを披露して80&ユリアンが出現して宇宙の戦場へと飛ぶ! ついでに、役者さんたちも全国の映画館に飛び立って、舞台挨拶に参加してもらい集客にコレ努めてほしかった。


 映画『ウルトラマンサーガ』(12年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20140113/p1)はそのへんの客寄せ面での反省もあってだろう。初代マン・セブン・帰マン・エースどころか、ウルトラマンレオウルトラマンダイナウルトラマンコスモスの変身前の役者さんまで登場して、変身後のウルトラマンたちの映像に変身前のヒトの映像までオーバーラップさせるサービス精神の志しはヨシ!――尺の都合と製作遅延で、4兄弟の変身後のバトルはカット(のちに再編集バージョンで復活)。長尺のコスモスカオスヘッダーvsハイパーゼットンの件りに至っては全カット(爆)になってしまったのは残念ではあるけれど――。

 しかし、映画冒頭におけるゼロvsベリアル軍の残党との宇宙空間でのバトルに、直近の新ヒーローであるミラーナイト・グレンファイヤー・ジャンボット・ジャンナインらが固い絆で結ばれているゼロと共闘していなかったのはナゼ!?

 子供たちに忘れ去られないように露出させるべきで――登場させれば子供たちが狂喜することうけあい!――、変身前の人間態がないヒーローたちだから声優さんのギャラだけなら相対的に安く済むだろうにドーしてそこで手抜かりを!

 ついでに係り結びで、映画の最後は並行宇宙の地球を飛び去ったゼロを、ミラーナイトたちが明るく出迎える場面もあるべきだったと思うのだ。


 00年代後半〜10年代前半のウルトラシリーズの中継ぎ、『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』(07年)シリーズの主人公、地球人とレイブラッド星人とのハイブリッドであるレイ青年にも、もう少しだけ花を持たせてほしかった。

 たとえば、次元・並行宇宙を超えて宇宙船ペンドラゴン号で後続の『ウルトラマンギンガ』(13年)以降のシリーズの世界にも漂着するかたちでゲスト出演!

 あるいは、ビデオ作品『ウルトラ銀河伝説外伝』などにおいて、ラン青年・タイガ青年に続いて、功労賞としてウルトラマンゼロとも一時的に合体させることで(!)、晴れてウルトラマンにも変身したことがある役者さんのひとりにしてあげる!


 本映画の前日談であるTVシリーズ『ウルトラマンジード』中盤回でも、ウルトラマンオーブをゲスト出演させたり、短編『ウルトラファイトオーブ』の宿敵・亡霊魔道士レイバトスとの再戦で同じく怪獣使い=レイオニクス戦士出自つながりで『大怪獣バトル』のレイ青年をゲスト出演させたり、『ウルトラマンゼロ THE MOVIE』とビデオ『ウルトラマンゼロ外伝 キラーザビートスター』(11年)の今をときめく土屋太鳳演じるエメラナ姫もゲスト出演させるようなエピソードなども作るべきではなかったか?――土屋太鳳は今や超多忙の売れっ子でギャラも高いからムリくさいのはわかるけど、話題作り&集客でそこをナンとか1日だけで撮影可能な1シーン・1カットだけでも!(笑)――


 ごくごく個人的には、00年代後半以降、特に10年代のウルトラマン映画やビデオ作品には、90〜00年代前半のウルトラ作品と比したら、興行面ではともかく内容面では個人的には高い評価を下してはいる。しかし、やはり前述したように、シリーズの連続性や大河ドラマ性を感じさせる要素の今ひとつのところでの欠如で小さな不満があったのも事実であり、この機会にカコつけるかたちで語らせていただいた。

――まぁそれを云い出すと、平成ライダー映画や東映『スーパーヒーロー大戦』映画にも、『仮面ライダー電王』(07年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080217/p1)の正義の赤鬼・モモタロスや、『仮面ライダーディケイド』(09年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090308/p1)の高飛車主人公・門矢士(かどや・つかさ)や「おのれ、ディケイド!」のナゾの壮年・鳴滝さんなどは子供ウケもしそうなトリックスターたちなのだから、歴代シリーズをつなげる怪獣博士的な関心を観客や子供たちに惹起させるためにも、狂言廻し・説明役(笑)として恒常的に途切れることなく登場させてほしいと思ってもいる――


 今回、バトルには直接参戦しないけど、ウルトラの星にいるウルトラの父・母・ウルトラ兄弟の長男ゾフィー隊長・初代マン・セブンが登場したことも、作品を華やかにするというイミではよかった。ギャラの都合かマンとセブンにセリフはナイけれど(汗)。タロウと一般兵士たちも、回想扱いの新撮戦闘シーンで「ストリウム光線!」のバンク掛け声とともに登場したのも同様だ。

――『ウルトラファイトオーブ』でも帰ってきたウルトラマンことジャックの声を変身前の役者さんである団時朗(だん・じろう)が務め、映画『破裏剣ポリマー』(共に17年で坂本浩一カントク作品!)にはウルトラマン80の変身前の役者さんこと長谷川初範はせがわ・はつのり)が出演したことから、コレは帰マン=団時朗と80=長谷川初範に『劇場版ジード』へ顔出しで出演してもらうことへの事前ネゴか!? と深読みしてたけど……果たされず(笑)――。


 本作では、ウルトラの父の命令に従うかたちで、ミラーナイト・グレンファイヤー・ジャンボット・ジャンナインも出撃する。バリアで地球に着陸こそできなかったけれども間接的に援護射撃のかたちで戦闘には参加して、ラストには沖縄の夕景の海浜に降り立って、愉快な漫才トークを聞かせてくれたのはうれしい。こーいう一連が先の映画『サーガ』などでも見たかっただけに!

――同様にTVシリーズ最終回でも、ダークネスファイブやレイバトスのバンク映像が回想シーンとして登場したサービス趣向はうれしかった。しかし唯一、『ウルトラファイトオーブ』ラストで亡霊魔道士レイバトスを倒したのがジードではなくベリアルさまに改変されていたことだけは残念。シャイニングゼロの時間操作能力による局所的なタイムスリップなどで過去に戻ってジードがレイバトスを倒すようなエピソードをTV本編でも作ってほしかったヨ〜!――



クライシス・インパクトやウルトラ大戦争の本格映像化を!


 けれども、本映画を見終わってみると、事前の小さな不満や要望は雲散霧消してしまったほど楽しめたのも、個人的には事実なのであった。

 そして、近年でもロボットアニメマクロスΔデルタ)』(16年)のメインライターや、本作公開の前月2月に公開された『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』(18年)も手掛けたりと、20年近いキャリアの持ち主でもある根元歳三の脚本は、TV版『ジード』においてはシャドー星人ゼナさんとシャド―星の怪獣兵器ゼガンをメインに据えた前後編を手掛けただけではあるけれど、多彩な具材を裁いて交通整理がよくできていたとは思う。


 しかし、6年前のウルトラマンゼロをはじめとするウルトラ一族 vs ウルトラマンベリアルの宇宙各地を転戦して激闘するサマと、ついには東京上空で超時空消滅爆弾を起動して、並行宇宙のひとつが滅亡してしまう「クライシス・インパクト」を、長尺の映像でキチンと観てみたい!

 3万年前の「ウルトラ大戦争」(ウルティメイト・ウォーズ)こと暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人率いる、メフィラス星人・アークボガール・デスレム・グローザム・ジオルゴン・エンディール星人・テンペラー星人などの幹部級宇宙人、数百体の怪獣軍団がウルトラの星を襲撃するサマも、長尺の映像でキチンと観てみたい!


 幼児向けのヒーロー番組で、現在進行形ではナイ過去の出来事を主体とした作品を映像化するのはたしかにムズカしいことではあろう。そーであれば、コレらの大事件から派生した新事項の現在進行形の物語における回想シーンとして、それらを映像化して知られざる細部の秘史などを描くことで――コレは初作の前史であるルウム戦役などを描く『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(15年)や宇宙世紀0096年を描きつつも宇宙世紀元年の大事件を発端とする『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』(10年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160904/p1)みたいなモノである――、仮想歴史のミッシング・リンクのピースがピタリとハマっていくような擬似的な知的快感(笑)を味あわせる新作の登場を、コレからも期待していきたい。



余談:人類の愚劣さをゼロにはできなくとも最小化するための方策!


 シビルジャッジメンター(文明審判者!)という恐ろしい別名を持つロボット怪獣ギャラクトロン君は、前作『オーブ』での初登場時に、地球の知的生命体どころか弱肉強食の「食物連鎖」に基づく「生態系」それ自体が非常に原始的・残酷で、宇宙の生命水準から見れば「幼年期」的であり(大意)、それが地球人の争いの根源であると、古クサい古典SF的な抑揚のない無感情な電子ボイス(笑)で喝破してみせていた。

 手前ミソで恐縮だが、この指摘は個人的には我が意を得たりだ。マクロは国家や民族・宗教間の争いからミクロはイジメやパワハラ、趣味人・オタク同士のマウンティング合戦に至るまで、実は争い自体の根源はマルクス主義が云うような貧富の格差や資本主義(今だと新自由主義経済)や私的快楽至上主義に起因するモノではナイと思う。

 貧富の格差・新自由主義・私的快楽至上主義・虚栄心すらもが原因ではなく結果であって、人間の嗜虐心・競争心・権力欲なども含めてその根本原因は――イヌやネコが飛びかかって昆虫や落ちたスズメを弄んでいる姿を見ても思うけど(汗)――、生物・動物の捕食・被捕食関係を成り立たせるために、人間にも弱めであっても本能的に内在している食欲・狩猟本能・縄張り意識に起因していると私見する――個々人でその濃淡にはカナリ差があるけれど――。

 それだけに根深くて解決困難ではあるのだが。とはいえニヒリズムに陥っているのではなく、それらの本能に起因する悪癖は根本療法によってゼロにすることはできないにしても、都度都度の永遠の対症療法として最小化していくべきモノではあるだろう。

 あるいは、肉体&精神を過剰にキズつけないようなルール・モラルを作ってゲーム化・スポーツ化して、ネット空間でのゲームや言論戦に留めたり、全国の公園にバスケのゴール籠などを用意して(笑)、唯一絶対のカーストではなく無数の並列する小カーストを作って、擬似的に闘争心を発散させたり立身出世欲やモテ欲を満たしてあげることで、ある場所では敗者になっても戦国時代のように首チョンパや切腹することなく、別の場所で居場所を確保できるように社会のインフラを設計しておく。

 とはいえ、「命の大切さ」を教え込まなくても、大抵の人間は強い恨みでもなければ殺人などできないモノだ。しかし、生まれつき嗜虐心が強くて他人に対する共感性に乏しい個人が、殺人といわず暴力や暴言をヤラかした場合、後天的な教育・環境に一因はあっても、個人の持って生まれた性格・共感能力・品性が主因である以上は、「話せばわかる」「イジメっコとイジメられっコ、ストーカーパワハラ上司でもみんな仲良く握手をさせて和解」などのキレイごとではなく、それは長期目標ならばイイけど短期的には割り切って緊急避難で、加害者度が高い方を撲滅といわず退場・転校・隔離させ、両者が顔を合わせず異なる場所で生活できるように仕向けて、棲み分け的な共生となるように制度設計しておく。

 一方で公共空間や国際協議の場を作りつつも、私的・ローカルな場では棲み分け的な共生が必要なのは、異なる趣味間・文化間・国家間の関係でも同じことであって……と云い出すとアパルトヘイトだと批判されそうなので、以下略(笑)。


(了)

(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2018年春号』(18年4月1日発行)所収『劇場版ウルトラマンジード』合評5より抜粋)


『假面特攻隊2018年春号』「劇場版ウルトラマンジード」関係記事の縮小コピー収録一覧

・徳島新聞 2018年3月16日(金)夕刊 「劇場版ウルトラマンジード」浜田龍臣 身近なヒーロー像に自信 史上最年少 主役に抜てき

・日刊スポーツ 2018年3月11日(日) 主演映画 浜田龍臣 サプライズに号泣 ヒーローになれた サプライズレターに涙する浜田龍臣

・スポーツ報知 2017年11月23日(木) 本仮屋ユイカ ウルトラヒロイン 「劇場版ジード」 主題歌はMayJ.

・福島民報 2018年3月10日(土) シリーズの歴史実感 「ウルトラマンジード―」浜田龍臣

・西日本新聞 2018年3月15日(木) エンタメ ウルトラマン「大きな経験」


『假面特攻隊2018年春号』上原正三「キジムナーkids」文学賞受賞・関係記事の縮小コピー収録一覧

・山陽新聞 2018年1月23日(火) 岡山市坪田譲治文学賞 上原さん(沖縄出身)受賞 「キジムナーkids」来月25日贈呈式

・山陽新聞 2018年1月24日(水) 岡山市坪田譲治文学賞 上原さん(沖縄出身)受賞 「キジムナーkids」(直上記事の短縮版)

・山陽新聞 2018年2月26日(月) 坪田譲治文学賞贈呈式 上原さん(東京)に賞状

・琉球新報 2018年1月24日(水) 上原さんに坪田文学賞 那覇出身「キジムナーkids」

・琉球新報 2018年2月15日(木) 金口木舌(『返ってきたウルトラマン』「怪獣使いと少年」と「キジムナーkids」)

・琉球新報 2018年2月27日(火) 坪田文学賞の上原正三さん 年を取ったから書けた



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2018-03-10 宇宙戦隊キュウレンジャー総括

[]宇宙戦隊キュウレンジャー総括 〜最後は全宇宙の不運な人々の盾になると誓ってみせた幸運戦隊! 宇宙戦隊キュウレンジャー総括 〜最後は全宇宙の不運な人々の盾になると誓ってみせた幸運戦隊!を含むブックマーク 宇宙戦隊キュウレンジャー総括 〜最後は全宇宙の不運な人々の盾になると誓ってみせた幸運戦隊!のブックマークコメント

2018年5月13日(日)UP)


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宇宙戦隊キュウレンジャー総括 〜最後は全宇宙の不運な人々の盾になると誓ってみせた幸運戦隊!

(文・T.SATO)

(17年3月10日脱稿


 5人の戦隊ヒーローが登場するゴレンジャーならぬ、9人もの戦隊ヒーローが登場するキュウレンジャー

 キュウには9・救世主・球も掛け、敬礼時には親指と人差指で輪を作って「OK」ならぬ「OQ」も呼号させる念の入れようだ――そも「OK」自体が本来「All Correct」で、学はナイけど愛された7代目米大統領による誤用造語が起源だとの説もあるから、さらなる造語も許そう(笑)。

 もちろんこのご時世に、中盤からの追加ヒーローが登場しないワケがなく、最終的には12人(!)もの戦隊ヒーローがレギュラー出演する前代未聞の大所帯のスーパー戦隊作品に仕上がった。


 とはいえ、従来の新人役者・若者5人体制では、12人ものキャラクターを描き分けすることは困難でもあり、低予算番組だからギャラの問題(汗)もあったのだろうか?

 素面の役者は当初は5人とし――最終的には7人。最初の5人は全員が非・地球人で、中盤からの追加2名だけが地球人――、残り4人は着ぐるみキャラとする。

 青いオオカミ男型獣人・金ぴかスマートな機械生命体・実に人間クサい性格だけど黒牛型の直立二足歩行ロボット・ピンクでキュートな美少女アニメアンドロイド

 加えて、戦場には出張らない「ボクちん」(笑)と自称する着ぐるみのオトボケ司令官かと思いきや、10人目の戦隊ヒーローに昇格する、ミスター戦隊巨大ロボこと日下秀昭が演じる紫の龍人型宇宙人も含めて、彼ら着ぐるみキャラに萌え系・軽妙・重厚、ロボットなのに頼れる年長キャラ(笑)などの声をアテることで、ビジュアル的にもボイス的にも描き分けには成功したと思う。



80〜90年代には絵的に不可能だった宇宙戦隊!


 全宇宙、というか88の星座系が、宇宙幕府(笑)を名乗る星間暗黒物質ダークマターならぬジャークマターに支配されているという、ロートル特撮オタクには数百の星々を侵略してきた悪の帝国が地球に来襲してきた『電撃戦隊チェンジマン』(85年)や『地球戦隊ファイブマン』(90年)を想起させる世界観。

 あるいは、地球を発端とせず、遠宇宙の惑星エジンを舞台にはじまり、序盤数話を経て地球に到着した東映メタルヒーロー巨獣特捜ジャスピオン』(85年)なども想起する。


 作り手たちは必ずしも、筆者たちのような年季の入ったキモオタではないだろうから(汗)、彼らがコレらの先行作を鑑賞していたり、それらのリベンジなり現代版というかたちで、本作を構想したとは思われない。

 しかし、筆者のような腐れオタクとしては、それらのおおよそ30年もの大むかし(!)になってしまった作品群ともついつい無意識に比較もしてしまうのだ。


 で、やはり往時の作品群は、バックボーンや因縁が宇宙規模でも、映像的には地球もとい、埼玉県寄居アリゾナ州の岩場を主戦場(笑)としていた。

 コレは筆一本の絵だけで、大宇宙やあまたの宇宙戦艦群を描けてしまうアニメ作品などとは異なり、往時の東映の予算的にバンクフィルム流用主体特撮技術では、基本は巨大ロボ戦用の白昼の背景ホリゾントなのに、それを宇宙の夜空の星々に塗り直して元に戻したり、ミニチュア宇宙船&星空背景の両者にピントも合わせてピンボケにもならずにフィルムに収めることが、技術的にも予算的にもスケジュール的にも困難であったからであろう。


 今だと撮影後にパソコンの中でハイビション撮影映像を映画のフィルムっぽく明度・輝度を落としたり、画質の劣化ナシに後処理(ポス・プロ)で自在に変更するのが当たり前だけど、往時は撮影時に照明をクラくして、いわゆる洋画『映画に愛をこめて アメリカの夜』(73年)パターンで、レンズの前に青いフィルターを付けることで白昼ピーカン撮影を夜間シーンに見立てて『ウルトラマンエース』(72年)の南夕子隊員が故郷の月に帰ったり(#28・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061111/p1)、電撃戦隊の巨大ロボ・チェンジロボがいつもの特撮白昼セットを月面に見立てて戦っていた回があったけど、映像的にはいささか説得力に欠けており画質的にも見苦しい面があったことは否めない。


 しかし、そのへんについては、特撮技術・CG技術の長足の進歩のおかげで、今でもきっと別種の苦労はあろうけど、グリーンバックでのミニチュア撮影を元にしたデジタル合成や、宇宙船自体をミニチュアではなくCGで描くことで宇宙空間、ひいては宇宙の星々を渡り歩く特撮映像も比較的安価で容易となったこともあるのだろう。キュウレンジャーたちの母艦であるオリオン号は、映像的説得力をもって宇宙を狭しと駆けめぐる!


 本作でも製作予算が比較的、潤沢であろう序盤においては、ロケ地の選定にふだんのスーパー戦隊シリーズ作品では見慣れない場所を選定し、工業地帯のプラント施設跡地のような場所でも本編美術スタッフが異民族的な中東バザール風の飾り付けに凝ったり、大量のエキストラを動員しつつも私服ではなく異国っぽい情緒の衣装を着せることで、地球以外のヨソの惑星を舞台にしている設定に、映像的な説得力を持たせることにも成功していた。

 もちろんスレたマニア的には、こんな大がかりな映像が予算的にも継続できるワケがなく、早々に地球の日本の東京を舞台にすることは容易に想像がついたけど(笑)。


 とはいえ、オトナの事情でそれから延々最終回まで地球を舞台にするのかと思えば、本作はそうでもナイ。ワリと頻繁に、海辺の惑星へ行ったり、森の惑星へ出張したり、宇宙竜宮城なる大宴会場もある巨大湯治旅館(笑)へ出掛けたりもする。

 そーいう点でオッサンオタク的には、本来あるべき観たかった『ジャスピオン』や『チェンジマン』に『ファイブマン』がココにある! と思っているのも事実だ。

 まぁすべての惑星が、呼吸可能な大気もある地球型惑星じゃねーか!? というツッコミも可能だが、それを云うなら洋画『スター・ウォーズ』(77年〜)シリーズだって同じだし(爆)。



悪の軍団ジャークマターの描き方はアレでよかったか?


 よって、その宇宙規模での舞台の移動を可能とする物語&特撮ビジュアル自体はたしかにイイのだが……。

 大英帝国に日本が占領されて、瓦礫と化した街々で人々がバラックに住まったり、爆弾テロで抵抗している姿を描くTVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』(06年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20081005/p1)ばりの描写は、美術予算的にも望めるワケがない。しかし、全宇宙が宇宙幕府の占領・支配下にあって、支配者や駐留軍がノサばっているにしては、地球の人々がワリと平常運転で、日常生活や会社勤めに買い物や日々の娯楽も楽しめているようでもあるチグハグな描写はやはり引っかかる。

 コレは中世の大モンゴル帝国の支配圏のように、最初は脅すけど、税金さえ払って抵抗の気配さえなければワリと自由放任で、しかも治安がよかったりもするような支配のあり方の引用ですかネ?(それはナイ・笑)

 たしかに古代・中世の歴史上の大陸の大帝国にはそーいう支配も散見されるけど――奴隷、植民地の民の平和かもしれんが(汗)――、巨悪に立ち向かうヒロイズムの高揚を描くべき特撮変身ヒーロー番組として、そのような「悪」や「支配」の描写はいかがなものなのか?


 まぁスタッフもバカではないのだから、設定は占領下の地球でも、それをガチに描くと映像表現としては重たすぎたりクラすぎたりして、メインターゲットである幼児層が怖がってヒイてしまうことを怖れてか、確信犯でユルユル気味の世界観にして、映像的にも深刻感のウスい世界観にしたのだろうとも推測する。

 そーいう意味では、スタッフ側の幼児たちへの忖度(そんたく)もわかるけど、だとしてもいささか忖度しすぎだろ!(笑)


 別にヘビーにリアルに描けとは云わないけど、もう少しだけ、ベタでも圧政に苦しんでいるような地球人、戦闘員に日々の生活を見張られて身をすくめて小さくなっているような地球人、料亭で小料理を突つきつつ黄色い小判(笑)を袖の下に受け取っているような代官もといダイカーン怪人みたいな、予算もかからない絵で観てわかる図があってもよかったのではあるまいか?

 宇宙幕府というからには、往年の名作学年誌漫画『ザ・ウルトラマン』(75年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160914/p1)のごとく、ジャッカル大魔王の下に四天王・軍団長・軍団員がいるように、下っ引き・同心・与力・北町or南町or勘定奉行寺社奉行長崎奉行・目付・大目付・剣術指南・公儀介錯人・御庭番・黒鍬衆・側用人若年寄老中大老や、譜代以外の外様大名(笑)などの敵怪人を出すことで、敵組織の層としての厚み、擬似的な重しを出していく東映伝統のスタイルも本作でこそ活かせたのではなかったか?

 戦隊12人を描くために悪の描写を削る配分もわかるのだが、適度に憎々しげな悪党を出すからこそ、それを成敗する爽快感も引き立つので、敵の脅威感の欠如には少々の物足りなさを感じなくもなかった。しかし……。



12人目の300年前の戦士! 時間SF要素の導入!


 シリーズ中盤、夏休みに入るシーズン回における最後の12人目の戦隊ヒーロー、鳳ツルギ(おおとり・つるぎ)ことホウオウソルジャー登場編から、個人的には様相が一変する!

 シシレッドことラッキーに負けじ劣らじ、さして根拠があるとは思えないような全能感・万能感に満ち満ちつつも(笑)、物事を的確に判断して茨の道を切り拓き、自身を「伝説」だと自称し、戦隊メンバーに対しても「オレさまの盾になれ!」と高飛車にのたまい、玩具チックな盾を構えて剣で戦うキョーレツなキャラクター! 変身すると、通常の戦隊ヒーローのレオタード地ではないけれど、光沢のあるビニール地っぽい赤と黒のスーツ姿となることで、Wレッド体制に!

 さらに強烈なのが、彼は300年前から冷凍睡眠していた存在であり、初代宇宙連邦大統領であったとゆー! 20代後半くらいの若造が大統領だなんて「ンなバカな!」「ハッタリだろ!」と思いきや。劇中内事実なのであった(笑)。

 とはいえ、このナンセンスな楽しさこそが、平成のスーパー戦隊クオリティ!(ホメてます・笑) 300年前の回想シーンも江戸時代ではなく現代日本の風俗だし、とゆーことは『キュウレンジャー』の世界は少なくとも300年以上も未来の世界であったのだ!


 その後は時計座の惑星トキで、時間遡行能力を持つ「時計キュータマ」をゲットしたキュウレンジャーたちが、300年前に一度は宇宙幕府の首魁、ショーグンことドン・アルマゲを倒したと豪語するツルギの発言の真相を確かめるため、戦隊メンバーの半数が300年前にタイムリープ! 岩壁上の岩陰から往時の深夜の最終決戦を目撃することになる!

 並行して現代では、感情のない(厳密にはウスい)宇宙人種族である蛇使い座の銀色戦隊戦士、銀髪ナーガ青年が感情を欲することで皮肉にも闇落ちして、ヘビツカイシルバーならぬヘビツカイメタルへと再変身!

 300年前の世界でも、ツルギの旧友にして俳優・宍戸開(ししど・かい)演じるオリオン座の勇士・オライオンにも遭遇して親交を結び、ラッキーことシシレッドは彼の力も得て、マントをひるがえし瞬間移動を駆使して悠然と戦う白い戦士・シシレッドオリオンへと強化変身!

 変身バンクを使用せずカットも割らずにアクションをカメラが追い続けると変身時の映像効果を合成して各人が順次変身、バトルもドローン無人小型ヘリ)で空撮したりと、映像面でも戦闘のテンションを高めていた。


 その過程で、現代の地球で朽ち果てたオリオン号を発見したり、300年前の世界においても3大副将軍と遭遇するも、ツルギに記憶はあっても3大副将軍にはツルギの記憶がナイことで、歴史にすでに改変や揺らぎが生じていることが示唆されたり、300年前の世界で改めてラッキーたちの助力も交えてドン・アルマゲを再度真に滅ぼして歴史も変わったハズなのに、戻ってきた現代も宇宙幕府支配下にあって、ドン・アルマゲも相変わらず生存していることが明かされたり(!)、オライオンが死んだことで救世主の伝説が語り継がれなくなる歴史的空白を埋めるために、「ボクちん」(笑)こと龍人司令官だけが過去の世界に残って代わりに伝説を流布して300年後に再合流したり……。


 名作児童漫画『ドラえもん』レベルの小学生でもわかる程度のSFマインド(笑)でタイムパラドックスも描かれる。

 腐れオタとしては、やはりシリーズ終盤で恐竜時代にさかのぼって敵幹部を撃滅して現代に戻ったら、歴史が変わって機械化帝国に地球全体が機械化され鋼板に覆われていた! という展開があった子供向け合体ロボアニメ熱血最強ゴウザウラー』(93年)や、同じくシリーズ後半に恐竜時代で消息不明になったサポート合体ロボが6500万年の数話(笑)の時を経て、長年の地殻変動による地層の屈曲の影響も受けずに(笑)太古の岩壁の中から復活を遂げた『勇者王ガオガイガー』(97年)や、同じく6500万年前の戦いで地中に埋まったギドラのシッポが成長して金色三つ首竜・キングギドラが現代に復活する怪獣映画モスラ3 キングギドラ来襲』(98年)なども想起してしまうが、アレらももう20年〜四半世紀も前(!)の大むかしの作品なので、支障はナイであろう。


 ロートル戦隊ファンにとっては、3大副将軍の声を演じるのが、今やベテラン声優に出世した、『電子戦隊デンジマン』(80年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20120205/p1)デンジグリーンこと内田直哉と、『忍者戦隊カクレンジャー』(94年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20120109/p1ニンジャブルーこと土田大アイドルアニメラブライブ! サンシャイン!!』(16・17年)でも低音ハスキーボイスの黒髪生徒会長アイドル役で3次元にもまたがって活躍中の『特命戦隊ゴーバスターズ』(12年)イエローバスターこと小宮有紗であったことがボーナス的なうれしさでもある。

 同じく元祖『ラブライブ!』(13・14年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20150615/p1)でロリ黒髪ツインテ嬢キャラも自称していた「宇宙№1アイドル」(笑)ことホシ★ミナトを、『魔法戦隊マジレンジャー』(05年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060313/p1)マジイエローや『特命戦隊ゴーバスターズ』ビートバスターこと松本寛也が、顔面金粉塗りの宇宙人キャラなのに演じてくれたことには……みなで感謝しよう(笑)。彼も1回ぽっきりのゲストかと思いきや、都合8回も出演して、その人物像も実は苦労人でもあったというかたちで膨らませて、最終的にはオイシかったと思う。



メンバーの因縁劇のリフレインで紡ぐ物語の達成度!


 惑星トキでの滞在時にも「時計キュータマ」の力の局所的発動か精神への干渉か、戦隊メンバー各人にとっての過去の大切な人が実体化して再会を果たす超常現象で、各人が抱えるドラマを再確認してキャラを深める――神尾直子が演じるコグマスカイブルーこと子役・小太郎少年が、宇宙を救うためにも今は亡き母との再度の別れを選択するあたりは泣けた――。

 闇落ちした銀髪ナーガ青年を救うために、彼の相棒・テンビンゴールドこと金ぴか金属生命体・バランスくんを演じるスーツアクター・大林勝が、戦闘で負傷した片足の太モモをカバう芝居をしつつも、実に情緒あふれる仕草や肩たたき芝居を披露して、金銀コンビの心情ドラマをブローアップしていたあたりも泣かせるものがあった。

 敵の策略とはいえ、この一連により感情を半ば獲得した銀髪ナーガ青年が、善悪はあざなえる縄のごとしで、その後はヘビツカイシルバーのみならずヘビツカイメタルにも2段変身できるあたりもカッコいい。


 このあたりから、本作は怒濤の展開となっていく――とはいえ、基本は作風を過剰に重たくせずに、イイ意味でユルめのズッコケ劇に留める印象ではあるけれど――。

 おそらく予算の問題&レギュラーが多数であることから、ほとんどゲストは出演しなかったが、その代わりにレギュラーたちの過去設定を深掘りするかたちでドラマを構築する。

 ワシピンクとオリオン号とのなれそめ。オレさまホウオウソルジャーが失った不死の力にまつわる事項。岡元次郎さん演じる黒牛ロボット戦士の産みの親こと子供ばんど出身のうじきつよし演じる狂気のアントン博士や、300年前に黒牛が残ったことによる再改造やそれに伴なう暴走の可能性。300年前にツルギとともに最終決戦を戦ったカラス座の戦士との因縁。

 そして、シシレッドが自身も知らなかった亡国の王族の出であり、父王の闇落ち(!?)や、宇宙か父かで懊悩させる展開でも盛り上げる! 父王・アスランは『3年B組金八先生』第5シリーズ(99年)以降の熱血教師セルフパロディとおぼしき、悪気はナイけどカラ元気・カラ回りした若手教師役の印象が世間では強いと思われる、少々フケてきた中堅の山崎銀之丞が演じることで、盤石とはいえなくても相応の重みは出せていた。


 金と銀、黒とオレンジ、オレンジと空色戦士との特別な紐帯関係ネタなども再確認して関係性を強めていく。悪く云えば内輪ネタでグルグル廻しているだけだともいえるが、往年のVSOP(ベリー・スペシャル・ワン・パターン)と揶揄されていた時代の「戦隊」の素朴な良さもあるとは認めるけれども、基本設定・舞台設定・人物設定それ自体を煮詰めて練り込んで引き延ばして、連続ストーリーのメインストリームを作っていく作劇は、手前ミソで恐縮だが個人的には1990年代に夢見ていた子供向け特撮番組における理想の作劇術の実現でもあった。

 ……実現してみると、本作がワリとユルめな作風であることもあってか、そんなに喜びや興奮もナイけれど(笑)。けれども、決して悪くはない。


 母艦オリオン号が自我を得て特攻したあとは、オリオン座の今は亡きオライオンが秘かに建造していたという設定で、巨大棍棒を武器に「オ〜リオ〜〜ン」の雄叫びも印象深い、オリオンバトラーなるクリスマス商戦用巨大ロボに変型する紺色の宇宙戦艦・バトルオリオンシップが代替で登場。

 その艦橋は12人もの大所帯を収容でき、周囲の2階部分のカベに通路&階段も配置したオリオン号艦橋の巨大セットと同一だ。劇中でもあえて同一に改修したと言い訳されるが、予算的にも致し方ナイであろう(笑)。



首領とツルギの因縁劇! 敵首領とラッキーの対比劇!


 終盤はドン・アルマゲが鎮座ましますという、遠宇宙の南十字座惑星サザンクロスを目指しつつ、それもフェイントで我らが地球の地こそが最終決戦の場となる。

 その過程で惑星サザンクロスが空洞惑星で、内壁に超近代的都市が乱立するSFビジュアルも見せつつ、ドン・アルマゲの最終目的が全宇宙の支配ではなく、全宇宙の消滅である! という、同時期放映の『ウルトラマンジード』(17年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20180213/p1)で悪のウルトラマンことウルトラマンベリアルさまが起動して多元宇宙のひとつを一度は破壊した超時空消滅爆弾のようなスケールの話にもなっていく!


 ホシ★ミナトごときの小物(失礼)に取り憑いていたことが発覚したことで、ドン・アルマゲは分身も憑依も自由自在であるらしいことも明かしつつ、最終的に現在のドン・アルマゲの正体は300年前のカラス座の非力な頭脳戦士であったと来たもんだ!

 正体を現した往年のカラス戦士が旧友・ツルギに向かって

「君は明るい人が好きなんだ。……なんかムカつくな!」

と叫ぶ姿に、子供のころからクラスの隅っこで生きてきた日陰者の筆者は大いに共感してしまうし、その世界破壊願望もわからなくはないのだが(笑)、だからといってそれを子供番組で倫理的に肯定したり、いわんや実現してしまうワケにもいかない(汗)。

 イタいところを突いてきつつも、それは寸止めに留めて、正義が最後に勝利するのが子供番組のセオリーであるべきだ。とはいえ、カラス戦士にケジメとしてトドメを刺すツルギにも、最後はカラス戦士のシミったれてスネた気持ちを理解させた作劇はポイント高いし泣けてくる。


 最終展開はさらなる二転三転があって、ドン・アルマゲのさらなる憑依や正体に――シシレッド=ラッキーの対極としての全宇宙の人々のアンラッキー(不運)の集合体であったとはウマい!――、シシレッド=ラッキーとホウオウソルジャー=ツルギの最終的な相克も描かれて、#1のシシレッド誕生シークエンスリフレインするあたりもまた泣けてくる!


 古い話で恐縮だけど、『仮面ライダー000/オーズ』(10年)でおそらくメインライター・小林靖子が夏休み映画の『劇場版〜』の執筆での多忙の際の代打として早春放映回で登板したのが特撮作品デビューであった本作のメインライター・毛利亘宏氏だ。ゲストライターにありがちなアンチテーゼ編的な話で、カミさん&子供持ちの司法試験に落第しつづける人物が、行き過ぎて歪んだ正義感からバッタの怪人になって街の悪党どもにリンチを加えていく前後編であったと記憶している。

 当時のマニア受けはよかったような記憶があるけど、筆者はこんなカビ生えコケむしたような、「行き過ぎた正義の相対化」みたいなアンチテーゼ編なんて耳にタコだよなぁ、そろそろ相対化しようとしても相対化しきれずに最後に残るパンドラの希望みたいな「正義」とかに誰か言及してくれヨ! なぞとムズムズと不満に思ったものだけど。

 アレから10年弱が経ってみれば、「戦隊」のみならず東映変身ヒーローもののユルユル飛躍作劇(笑)を会得して、ワリとユルめな『宇宙戦隊キュウレンジャー』をメインライターとしてほとんどの話数を手掛けつつ、高らかに正義を謳いあげるかたちで仕上げてしまったこと自体には、往時のイメージとの落差ゆえかもしれないけれども実は好感をいだいてはいる。


 2010年代に入ってからも、三条陸下山健人・香村純子と、新たに「戦隊」をメインライターとして支える脚本家陣が途切れなく登板してきた。本作の毛利同様、各作でほとんどの話数をものしてきた力量ある御仁たちでもあった。スーパー戦隊の将来もまだまだ盤石そうである。


(了)

(初出・『仮面特攻隊2018年早春号』(17年3月11日発行)所収『宇宙戦隊キュウレンジャー』完結合評1より抜粋)


『假面特攻隊2018年早春号』「宇宙戦隊キュウレンジャー」関係記事の縮小コピー収録一覧

週刊文春 2017年12月14日号 宇宙戦隊キュウレンジャー 赤と緑 同伴出勤 熱愛撮

スポーツニッポン 2017年7月23日(日) 宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE広告

スポーツ報知 2018年1月22日(月) 満足初写真集 山崎大輝(ヘビツカイシルバー)



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2018-02-13 ウルトラマンジード最終回「GEEDの証」

[]ウルトラマンジード最終回「GEEDの証」 〜クライシスインパクト・幼年期放射・カレラン分子・分解酵素・時空修復方法はこう描けば!? ウルトラマンジード最終回「GEEDの証」 〜クライシスインパクト・幼年期放射・カレラン分子・分解酵素・時空修復方法はこう描けば!?を含むブックマーク ウルトラマンジード最終回「GEEDの証」 〜クライシスインパクト・幼年期放射・カレラン分子・分解酵素・時空修復方法はこう描けば!?のブックマークコメント


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ウルトラマンジード』最終展開の出来はいかに!?

(文・T.SATO)

(18年2月11日脱稿


 意欲作『ウルトラマンジード』(17年)もついに完結。その最終展開の出来はいかに!?


 ウ〜ム。筆者個人は終盤直前までの展開にかぎれば、『ジード』という作品が大スキだし、高く評価もしているけれども、この最終展開は個人的にはイマイチとはいわないけど、イマ半だったかもしれないなぁ。

 別に駄作だったとか失敗作だったとか云う気はなくって、十二分に及第作だったけど、先行した直前4作品の2010年代のウルトラシリーズ作品と比べると、最終展開にふさわしい通常回の敵とは異なる巨悪の襲来がもたらす絶望感、大スケール・大バトル・大逆転劇がもたらすスカッとした勝利カタルシスは少々欠如してしまって、良くも悪くもシメった人間ドラマ寄りになってしまった感がある。


・『ウルトラマンギンガ』(13年)における、漆黒の人型巨人ラスボス・ダークルギエルとの最終決戦!

・『ウルトラマンギンガS(エス)』(14年)における、正義側の防衛隊の秘密基地建造物と融合してしまった巨大怪獣との攻防劇!

・『ウルトラマンX(エックス)』(15年)の世界における、怪獣出現の元凶である人型のラスボス怪獣の襲来&対決!

・『ウルトラマンオーブ』(16年)における怪獣、通称・魔王獣たちのラスボスにふさわしいボリュームある体躯(たいく)のマガタノオロチとの東京都心での大バトル!



ジードvsベリアル! 刀剣少女vsSF作家先生! 2つのバトルの分断


 それらと比すると、『ジード』最終回のヤマ場は、


・我らがウルトラマンジード vs ジードの父にしてラスボスで悪しき黒きウルトラマンであるウルトラマンベリアル

メインヒロインである刀剣少女 vs ベリアルのしもべであり、正体は宇宙人でもあったダンディーなSF作家センセイ!


 の2つの要素に分散してしまっているともいえる。


 しかも、後者側の決着は、問答無用の大悪党をヤっつけて爆発四散させ、ヤッたぁ〜、ヤッたぁ〜! メデタシ、メデタシ……オ・シ・マ・イ。といった気持ちのイイのノリのものではない。

 ほとんどキチガイの域に達しており、余命いくばくもなくなっていた、SF作家センセイの自滅がごとき死で終わる。

 役者さんの狂気あふれる迫真の熱演ともあいまって、その我を失い正気も失った最期(さいご)の姿には憐れささえ漂い、今際の際(いまわのきわ)のSF作家センセイに対して、刀剣少女も文字通りの真剣勝負を中止して、ウソ偽りでもベリアルさまのフリをしてみせて、


「アナタの人生に意味はあった。ベリアルの役には立ったのよ(大意)」


ねぎらいといたわりの言葉をかけてあげる。その偽りの感謝の言葉に、ようやく自身が認められて報われた想いがしたのか、安堵の表情で彼は死出の旅に出る。


 打倒すべき強敵から憐れむべき弱者へ転落した悪党への、広いイミでの優しいウソも交えたオトナの態度での赦(ゆる)し……。

 ドラマ的・テーマ的にはそれなりに高度で、単なるフィクションを超えて現実世界における人間交際機微の面でも含蓄があった決着ではあった。

 評論オタクとしては、その一点だけでも内実を腑分けして延々と記せる語り甲斐もある描写であったとは思う。

 とはいえそれゆえに、適度におバカな痛快娯楽アクション作品としては、おキラクに楽しむことができなくなってしまう半面もある。



少女vsSF作家の因縁の重さを、ウルトラマン勢揃いの華で中和か!?


 スタッフもバカではないのだから、そのことにもちろん気付いてはいただろう。その分、前者のウルトラマンジードvsウルトラマンベリアルの戦いのパートは、ジードの全5形態が一挙に同時に出現!

 歴代ウルトラマンたちも顔見せ程度ではあるけれど、チラリと登場させて、少しでもハデハデ・にぎやかなものとすることで、後者の等身大バトルのシメっぽさは中和して、人間ドラマ&アクションを並列させつつ、勢いで押し切ろうとしたフシもある。


 ジード・プリミティブ!

 ジード・ソリッドバーニング!

 ジード・アクロスマッシャー!

 ジード・マグニフィセント!

 ジード・ロイヤルメガマスター!


 近く(?)は仮面ライダー電王の全4形態が、ラストバトルで同時に大活躍する『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』(07年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080215/p1)。

 古くは仮面ライダーブラック・RX・ロボライダー・バイオライダーといった同一個人の全4形態が『電王』同様、複数の異なる時間からタイムマシンによってか連れてこられて共演を果たす3D映画『仮面ライダー 世界に駆ける』(89年)。

 コレはコレでタイプチェンジが常態化して久しいヒーロー番組における、常套のご都合主義ではある(笑)。しかし、ご都合・フィクションなりの原理や由来・ロジックを最低限、持たせているあたりが好印象なのだ。


 ご存じ、ウルトラマンジードの全5形態は、ウルトラの星の科学者ウルトラマンヒカリが製造した小型携帯アイテム「ウルトラカプセル」に秘められた先輩ウルトラマン個々の能力を模した力を利用することで、タイプチェンジできるとされている。

 そこで、この全5形態が一斉出現を果たす直前、ウルトラの星のエメラルド色のクリスタルな建造物群を背景にした初代ウルトラマンウルトラセブンウルトラマンレオウルトラマンヒカリが、次元を超えて昭和ウルトラの宇宙に届いた、ジードの熱血ド根性に気付いて呼応する。

 昭和とは別宇宙のウルトラマンコスモスも気付くが、背景が惑星ジュランなのはうれしい(コスモスと分離したムサシ隊員の移住先だけど・笑)。

 ウルトラマンゼロウルトラの父は(ある意味ではウルトラマンキングも)、ジードvsベリアルの戦いの場にはすでにいる。

 よって、コレらの描写は単なるにぎやかしを超えて、初代マン(とベリアルのカプセル)の力を借りたジードプリミティブ、セブンとレオの力を借りたジードソリッドバーニング、ヒカリとコスモスの力を借りたジードアクロスマッシャー、ゼロと父の力を借りたジードマグニフィセント、キング(とベリアル〜)の力を借りたジードロイヤルメガマスターが今回、緊急例外的に同時に併存できた一応の理由を、映像的にも補強してくれる。


 さらにはイメージ・心象映像とはいえ、ベリアルさまが闇落ちする前、両眼も吊り上がっておらず、赤と銀の正義の姿をしていたころのウルトラマンベリアル・アーリースタイル(=早期・初期形態)までもが登場!



ウルトラの父ことウルトラマンケンvsウルトラマンベリアル


 加えて、ラストバトルの第1戦敗退とリベンジ第2戦の間には、あのウルトラの父が昭和ウルトラの宇宙から次元を超えて、ジードが活躍する世界の地球へと助っ人参戦!

 劇中でも、正義の宇宙人連合組織・AIBのヒミツ基地のコンソール端末が検知した分析結果を受けて、黒スーツ姿なのにズッコケ(笑)のサブヒロイン・愛崎モアが「別宇宙から来た」と報告し、劇中マスコミも「ウルトラマンジードやウルトラマンゼロとは異なる別のウルトラマンだ!」と実況中継するあたりも、イイ意味での設定フェチ描写で、そのていねいさもマニア心をくすぐる。

 3万年前の暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人によるM78星雲・ウルトラの星への侵攻=ウルトラ大戦争の際には戦友であり、その後は袂を分かったウルトラの父ウルトラマンベリアル! 彼らが旧友同士であったという設定も忘れず、後年の名誉称号である「ウルトラの父」の名ではベリアルには意地でも呼ばせず、「(ウルトラマン)ケン」という本名でシリーズ中盤回と同様に呼ばせつづける、少々マニアックでもナチュラルなキャラ描写の一貫性も、マニアや怪獣博士のケがある子供たちを喜ばせると思う。

 むろん幼児や同伴視聴していたパパ・ママ層の大多数には意味が取れなかったノイズ音声ではあろうけど――何の予備知識もなく「ケン」こそがウルトラの父の本名であると察することができたリテラシー(読解能力)の高いパパ・ママ層もごく少数はいたろうが――、「ケン」の語句が何を意味するかが理解はできなくとも、この『ジード』という作品自体が理解困難となるような代物ではなく(笑)、遅滞なくサラッと流れていくような瞬時の一単語に過ぎないのだから、この程度のお遊びやマニアくすぐりは、スタッフたちの独り善がりに堕(だ)すこともナイ、巧妙な点描だとして評価してもイイと個人的には考える。

 むしろ、即座に(あるいは永遠に・笑)理解はされなくとも、このテの歴代シリーズの各種設定に基づくキーワードなどを適度に散りばめておき、長じてからでの再視聴やネットサーフィンなどで、そのマニアックな世界観的奥深さに改めて感嘆させるような類いの消費も可能とするくらいの懐(ふところ)の深さが作品にはあった方が、歴代ウルトラシリーズ群をマニア・ファンオタクたちに長年月にわたってアキさせずに関心をゲットしつづけるための戦略という意味でも、有益ですらあるともいえるだろう。



宇宙を修復するため宇宙と合体していたウルトラマンキングが遂に復活!


 オーラスでは、『ジード』世界の「地球」どころか、6年前(?)にベリアルさまが東京上空で炸裂させた超時空消滅爆弾で一度は崩壊した『ジード』世界の「宇宙」を修復するため、宇宙の膨張速度を考慮した最新の天文学的知見によるとおそらく最低でも数百億光年の超広大さがある「宇宙」そのものと合体して拡散・稀釈化、時空それ自体を縫合・修復していた、その能力はほとんど天地創造の神レベルに達してしまったウルトラ一族の長老・ウルトラマンキングまでもがついに完全復活!

 映画ではともかく、TV作品では久々にウルトラの父ウルトラマンキングまでもが同一画面にそびえ立つスペシャル感も醸し出している。


 『ウルトラマンレオ』(74年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090405/p1)で初登場以来、ビデオ作品『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス』(08年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080914/p1)に至るまでキングの声を務めてきた、一般的にはロボットアニメ新世紀エヴァンゲリオン』(95年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20110827/p1)の白髪の冬月コウゾウ爺さんでもおなじみ、我々古参の特撮マニアにはあまたの変身ヒーローもので敵怪人の声を延々と演じてきたことでも知られる、清川元夢(きよかわ・もとむ)センセイことモトムーが、本作におけるキングの声を演じなかったことは少々残念ではあるけれど、最長老格の大ベテラン声優だからギャラも高くて使えなかったのか?

 本作放映と同時期には続編劇場版も公開された美少女アニメのヒット作『ご注文はうさぎですか?』(14年〜)シリーズでも、銀髪サブヒロインの頭上に常にツブれた偏平な帽子のように乗っかっている可愛い白ウサギティピー役なんぞで場違いな渋いボイス(笑)を披露していたくらいなのだから、健康面の都合やご多忙ということはなかったとは思うけど。


 とはいえ、ジャンルファン的には、ロボットアニメ勇者特急マイトガイン』(93年)と『勇者王ガオガイガー』(97年)の2大主人公、『五星戦隊ダイレンジャー』(93年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20111010/p1)のイレギュラー3バカ敵怪人のリーダー・神風大将(笑)などの実に暑苦しいボイスの数々が思い浮かぶ、今ではキャリアを重ねて壮年のベテラン声優となった、本作の玩具ボイスも担当する檜山修之(ひやま・のぶゆき)が重厚に演じるウルトラマンキングも悪くはない。今のうちに世代交代を図っておくべきか?

――ズブズブのオタク的には近年の氏の声に、深夜アニメげんしけん』(04年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20071021/p1)シリーズの細身のオタク大学生・斑目(まだらめ)クンや、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(13年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20150403/p1)のデブのオタク高校生・材木座義輝クン、『SHIROBAKO』(14年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20151202/p1)の同じくデブでオタク上がりのアニメ監督・木下などなどの、珍妙なテンション高い三枚目演技の数々をついつい連想してしまい、イマイチ荘厳に感じられなかったりもするのだが(笑)――



後半はジード世界の屋台骨「クライシス・インパクト」に迫るべきだった!?


 ただまぁ『ジード』後半を振り返ってみたとき、後知恵(あとぢえ)で個人的に思うのは、2クールしかないのだからいわゆる通常編・異色作・遊び回などはオミットし、毎回毎回のエピソードメインストリームに直結させて、作品の基本設定・舞台設定それ自体を煮詰めたかたちで、各話の事件やテーマを構築したり、スケール感を壮大にしていく方向の作劇をしていった方がよかったのではあるまいか? ということだ。


 具体的には6年前(?)のベリアルさまの超時空消滅爆弾起動に伴なう、ひとつの「平行宇宙」=『ジード』世界の「宇宙」の消滅と、ウルトラマンキングのとっさの介入によるその「平行宇宙」のゴーインな修復、つまりは「クライシス・インパクト」それ自体のことである。

 単なるウラ設定ではモッタイなさすぎる。やはり、劇中でも改めて、正義の宇宙人連合であるMIBやAIIB(笑)ならぬAIBの超科学力で分析・仮説・推測してみせた……とかナンとかの言い訳をつけて、黒スーツ姿がキマっているダンディーレギュラーのAIB上級官・シャドー星人ゼナさんなり、#4や#16に登場したピット星人の科学者のお姉ちゃんあたりに、「クライシス・インパクト」の詳細や、今この「宇宙」で起きているキングによる時空自体の大修復とはどのような重大事であるのか? ということをセリフで説明してほしかったようにも思うのだ。



ウルトラマンキング痕跡「幼年期放射」はこう描けばよかった!?


 最終的にはラスボスウルトラマンベリアルさまは、このウルトラマンキングが宇宙全体に遍在することで、「背景放射」――宇宙の生誕期・ビックバン痕跡であり、全天球の背景全面から一律に発せられる微弱電波――ならぬ、「幼年期放射」なる微弱電波(?)と化したことを逆用して、「幼年期放射」=キングの力も吸収してパワーアップを図らんとする。

 ……このへんもなぁ。とても魅惑的な設定ではあるけれども、ビジュアル・一枚絵で幼児でも眼で見てわかる感じで描かれていないのがモドかしいよなぁ。それと、やはり少々唐突な感もある。

 そうであれば最終バトル前に、「幼年期放射」を利用したウルトラマンキングの偽物なり人造キングを、ベリアルさまなりSF作家センセイが造ってジードにけしかけて、「幼年期放射」とは要はこーいうモノ(=キング)なんだぞ! というような、設定はハイブロウでも表現は俗っぽい(笑)エピソードを1本、作ってもよかったのではあるまいか?

 それでもって、エネルギーを吸われた本物のキング爺さんの方も弱体化してしまうことで、時空の因果関係にもほころびが生じて、歴史や人々の記憶や記録にも不整合や消失が生じてしまう珍騒動なども描く……とかネ。



「幼年期放射」を蓄積する「カレラン分子」や「分解酵素」はこう描け!?


 「幼年期放射」なるエネルギーを生物の体内に蓄積させ、それが結集するや発光して超能力も宿主に発揮させる「リトルスター」として発現、ついには「幼年期放射」に混合して隠されていた(?)「ウルトラカプセル」を実体化させる効果もある、実はSF作家センセイが散布したと明かされた「カレラン分子」なども同様だ。

 多少おマヌケでも、SF作家センセイが花咲ジジイのごとく(笑)「カレラン分子」を散布する回想映像もインサートしたり、「カレラン分子」そのものを密封した奇抜な形をした容器などを、争奪戦主題に据えるような1エピソードなどもあった方がよかったのではあるまいか?


 その「カレラン分子」を無効化する、ピット星人の科学者お姉ちゃんが開発した(?)「分解酵素」も同様だ。研究施設からの大型車両での「分解酵素」輸送をめぐって、要人警護やアイテム争奪戦をくりひろげる、初期スーパー戦隊みたいなノリの話を作りつつ、そこで「カレラン分子・分解酵素」の重要性やその何たるかを、「リトルスター」を発症したゲスト相手にその実効性をも、絵で見せてくれるようなエピソードもほしかった。



絵で見てわかる宇宙崩壊の危機再来、時空修復・改変もこう描けば!?


 絵で見てわかるということであれば、キングの力を吸い上げたベリアルとの最終決戦でも、今はデジタル加工でさまざまな映像表現ができるのだから、再度の宇宙崩壊の危機を表現するため、暗雲の空がゆらめいたり、夜空の星々の一角が消滅、お月さまも瓦解して、ビル街の各所が徐々に蒸発・空き地(笑)になってしまったりといったベタな映像表現で、大宇宙全体の崩壊の危機を描くなどの描写があってもよかったのでは?


 刀剣少女のメインヒロインの生誕の地の病院が、実は超時空消滅爆弾の爆心地かつ、時空修復の中心地点でもあるらしく、それゆえにメインヒロインがキングとも縁があり、その声が時々聞こえてくる……という中盤以降の描写については、機知にも富んでおりスナオによかったとは思う。

 しかし、彼女は19歳だからその生誕の時間と、6年前の「クライシス・インパクト」の時間が合致していない(汗)。コレはドー解釈すべきなのであろうか? 凡ミスなのであろうか?

 空間的に宇宙に遍在しただけではなく、過去&未来の因果律をも微改変するため、前後数十年間ほどの時間軸にもキングの身体は拡大・遍在して、その際に空間的には近い地点にいた19年前に死産する運命だったのやもしれないメインヒロインとその両親の祈りに感応して、キングは片手間に彼女をつい助命しその運命を変えてしまうことで、結果的にこの次元宇宙まで救ってしまったのであろうか?

 いやいや、宇宙大に瞬時に拡大したなら、その際に光速を超えたワケで、タキオン粒子の原理で時間も遡行するから、それゆえ宇宙生誕時はムリでも宇宙の幼年期の超過去まで身体が拡張して……なぞと正解などナイ、タチの悪いオタ的妄想・コジツケを延々と展開する筆者なのであった(笑)。


 設定・内容も大スキな『ジード』だが、要は人間描写や戦いの動機面だけでなく、カラッとしたSFシチュエーションを煮詰めて、眼で見てわかる映像や戦闘の背景とすることだけでも、さらなるスケール・抑揚・カタルシスをもたらす大逆転劇で作品を盛り上げられたハズだと夢想するのだ。



刀剣少女がSF作家センセイにトドメを刺さなかったことの是非!


 よくよく思い返してみると、実は#9でも、SF作家センセイにトドメを刺そうとした刀剣少女に、「やめなさい。君がすべきことじゃない……」とウルトラマンキングはその姿を見せずに声だけで語りかけている。

 ウ〜ムムムムム。そう考えると、最終回でも刀剣少女がSF作家センセイにトドメを刺せずに終わる伏線が、すでにココにあったともいえるワケであり、周到なシリーズ構成および、その結末から逆算した伏線であったというべきか?


 本作『ジード』において、宿敵であるSF作家センセイは、中盤で実は地球人ではなく、異星人=ストルム星人であったという正体バラしが行なわれた。ごくごく個人的には純然たる地球人でありながらも、狂気の野望の持ち主という設定であってほしかったので、少々残念ではあるのだが。

 しかし、その姿は終始、着ぐるみの宇宙人に変身することはなく、地球人=人間の姿のままである。前作『オーブ』の好敵手ジャグラス・ジャグラー青年のように、「人間体」と「着ぐるみ宇宙人体」の2種の姿を持つ存在ではナイ。

 とはいえ、時代劇や西洋中世ファンタジー風異世界ではなく、一応の現代日本を背景映像とした作品である場合、人間を……あるいは人間の姿を継続したままの悪党を、たとえその正体が宇宙人や異形(いぎょう)のモノであったとしても、必殺ワザで斬りつけてトドメを刺して爆発四散(笑)させると、そこに視聴者は現実社会における道徳・倫理法律からの逸脱と、それに伴なう不快感をドーしても感じてしまうと思う。

 そのために、過剰防衛・過剰反撃・殺人・私刑の罪に抵触したニュアンスが漂って、ダーティーヒーローものや闇社会モノならばともかく、家族そろってリビングで鑑賞できる健全さを無意識に期待される子供向け作品の場合は、悪党をヤっつける爽快感にはスナオにひたれなくなってしまう。

 現実に実在する動物や我々人間が死する描写は、たとえフィクションとはいえやはりナマナマしくなってしまうけど、着ぐるみの空想上の巨大生物や宇宙人や敵怪人といった「人外」のキャラクターであれば、良くも悪くもファンタジー色が強まって、人間社会での法律適用も見逃され、容赦なく爆破・粉砕してしまっても(笑)、フワッとした説話的な因果応報、悪党には相応の報いを与える勧善懲悪カタルシス勝利の爽快感だけが浮上して残ることとなるのが、人間一般心理的機制であるようだ。

――ここに我々人間が持つ根深い「人種差別」などの根源を見てもイイのかもしれないが、脱線・煩雑に過ぎるのでそこは今回は詳述しない――


 その伝で、SF作家センセイに刀剣でトドメを刺すことなく、広い意味での赦しで終わる人間ドラマでオトしたストーリー展開にも理解はできる。

 しかし……。やはりいくばくか低俗・ロウブロウになろうとも、SF作家センセイを着ぐるみの悪い宇宙人に変身させるか、着ぐるみ新造予算がナイならば、顔面に黒いクマ取りの化粧・メイクを施して(笑)、最後はウルトラマンベリアルさまに変身なり合体なりして、その最期はいさぎよく華々しく散っていくモノでもよかったのではあるまいか?

 その場合、メインヒロインとSF作家センセイの因縁決着はドーするか? コレもいっそ、数年前の『ウルトラマンギンガ』最終展開とカブるけど、ジードことリク少年と刀剣少女が合体したかたちのウルトラマンジードと、SF作家センセイとベリアルが合体したかたちのウルトラマンベリアルとの精神世界での2対2の戦いとして描いて、戦場を一本化することで、両者の因縁の分断感を減少させる方法もあったのではなかろうか?



今後、悪のウルトラマンベリアルさまはいかにあるべきか!?


 ヒーローが闇落ちして最後は善性を取り戻す展開も、ジャンルが爛熟した現在、それはそれでミエミエのアリがちパターンと化したからか、ベリアルさまはさらにヒネった古典回帰で、最後も善の側に立ち返ることなく、不敵に哄笑する悪党に徹してきて、深みはナイけど(笑)善悪のメリハリはつくので、個人的にはそのブレない悪党描写好意的に思ってきた。

 しかし、イメージ・心象映像ではあるけれど、息子のジードがベリアルの長年にわたる怒り&屈辱にも理解を示して、それを一概に道理・理屈だけで否定せず、心理・心情の次元で寄り添って抱擁してあげたことで、彼に憑依していたレイブラッド星人が悪霊退散していくサマまで描かれて、ベリアルさまにも改悛の可能性があるやもしれないことが示唆された。

 実の息子のジードが本作の対戦相手でもあったことから、そろそろ変化球でそーいう一面がベリアルさまにも描かれてもイイのだろう。


 しかし、個人的にベリアルさま(&SF作家センセイ)には「ソレはソレ、コレはコレ」で、正義に立ち返って死んだハズなのに、昭和ライダー平成ライダー間の空白期の3D映画やアトラクショーでは何度も甦って昭和ライダーたちにリベンジしてきた悪の仮面ライダー・シャドームーンさまとも同様、コレからも「限りなきチャレンジ魂」(笑)で何度でも下品に哄笑する悪党として復活し、ウルトラ一族とシメっぽさは排除したアタマの悪い(笑)ガチンコバトルをくりひろげてほしいものである。


(了)

(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2018年冬号』(18年2月11日発行)所収『ウルトラマンジード』終盤合評3より抜粋)


『假面特攻隊2018年冬号』「ウルトラマンジード」終盤評・関係記事の縮小コピー収録一覧

・スポーツニッポン 2018年1月6日(土) 「チャップアップ育毛剤 育毛の父が、あなたを救う! 最も売れた育毛剤 本日より3日間限定半額以下」広告

・日刊ゲンダイ 2017年12月22日(金) 書籍『「ウルトラセブン」の帰還』広告

・週刊文春 2017年12月21日号(12/14刊) 「新 家の履歴書」森次晃嗣(俳優)

・福島民報 2017年7月14日(金) 「須賀川の円谷監督生家 公認ショップ開店 ウルトラマングッズ販売」&「ウルトラマンAR(拡張現実)スタンプラリー 配信始まる」

・福島民報 2018年1月12日(金) 愛称は「ウルトラFM」 故円谷監督にちなむ 須賀川・tetteに開設



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【Amazon.co.jp限定】 ウルトラマンジード Blu-ray BOX II (オリジナルB2布ポスター付)



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2018年04月30日(月・祝)、COMIC1(いち)☆13

 東京ビッグサイト・東4ホール・ぬ−16aに出店!

 (137352)

2018年5月4日(金・祝)、資料性博覧会11

 中野サンプラザ・13階コスモルーム・ブース癸械后morikawa_S」に間借り出店!

2018年5月5日(土・祝)、コミティア124

 東京ビッグサイト・東5ホール・W−24bに出店!

 (1243469)

2017年5月6日(日)、第二十六回 文学フリマ

 東京流通センター第二展示場・2階(Fホール)・カ−08に出店!

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◎2018/4/30コミック1新刊! 『仮面特攻隊2018年GW号』 (GW後半発行にズレるかも・汗)

・TV『仮面ライダービルド』前半合評! 〜三国三つ巴の戦争描写の達成度は!?

・映画『仮面ライダーゲンムVS仮面ライダーレーザー』評!

(B5判・P20・コピー・200円)

◎2018/4/1とりろじ新刊! 『仮面特攻隊2018年春号』 (増刷予定)

・映画『劇場版ウルトラマンジード』合評!

・随筆『ヒーロー物の「脱暴力化」は可能か?』

・洋画『ブラックパンサー』合評!

・映画『仮面ライダーパラドクスwith仮面ライダーポッピー』評!

・評論「往時不人気の『シルバー仮面』の後年の過度の神格視を疑う!」

(B5判・P20・コピー・200円)



◎2018/5/4資料性博覧会新刊! 『キャプテンウルトラ全書 半世紀記念版』先行蔵出し予告 & 同人生活回想録!(森川 由浩)

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・近日中に発行予定の『キャプテン・ウルトラ全書』を先行蔵出し・予告本!

・20年選手のベテラン同人ライター森川由浩が、次作同人誌『仮面ライダー1971』『キャプテンウルトラ全書』『妖術武芸帳1969』『美少女戦士セーラームーン全書』『プリキュアオールヒストリーズ』などを振り返る!

(B5判・P12・オフセット・200円)



◎2018/4/30コミック1新刊! 『東京23区 区立歴史博物館・資料館 完全ガイド』 (FOLON:夢屋花乃屋・天真楼 亮一)

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『区立歴史博物館 完全ガイド』の内訳ページなどの紹介はコチラ!

●東京23区のすべての「区立歴史博物館」、同「郷土資料館」を完全に網羅したガイド本が登場!

●すべての施設に取材を敢行! 最新情報、施設の過去のリニューアル履歴情報も掲載!

●各館の見どころ、常設展示内容を詳細に解説!

●周辺の施設の見どころ、「分館」「分室」など、区が運営する歴史博物施設をすべて掲載!

●なんと昭和の時代の「復元家屋」の特集もあり!

●さらに加えて、区が管理して見学できるすべての「古民家」「文化財建築」もすべて網羅!

●歴史マニア、郷土史マニア、民俗史マニア、江戸時代マニアの同好の士たちに捧ぐ!

 (B5判・P50前後・オフセット・500円)

★『歴史博物館 完全ガイド』は、メアド「tenshinrou(a)mail.goo.ne.jp」でも通販可!

 ※:(a)はスパムメールよけで、実際にはアットマーク「@」の文字となります。



◎2018年5月新刊! 速報コピー誌『SHOUT! VOL.71』(坂井 由人)

(表紙はバックナンバーのものです・汗)

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 18年1〜4月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、

・2018年冬アニメ『からかい上手の高木さん』『メルヘン・メドヘン』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『キリングバイツ』『刀使ノ巫女(とじのみこ)』『citrus(シトラス)』『ゆるキャン△』『博多豚骨ラーメンズ』『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』『グランクレスト戦記』『恋は雨上がりのように』『刻刻(こっこく)』評

・2018年春アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』『かくりよの宿飯』『銀河英雄伝説 Die Neue These』『蒼天の拳 REGENESIS』『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』『多田くんは恋をしない』『デビルズライン』『ニル・アドミラリの天秤』『ハイスクールD×D HERO』『魔法少女 俺』『魔法少女サイト』『メガロボクス』『LOST SONG』『ヲタクに恋は難しい』評

・2018年アニメ映画『映画 中二病でも恋がしたい ―Take On Me―』『劇場版マジンガーZ/INFINITY』『劇場版マクロスΔ(デルタ) 激情のワルキューレ』『劇場版Infini−T Force/ガッチャマン さらば友よ』『さよならの朝に約束の花をかざろう』評

・『追悼、保守思想家・西部邁(にしべ・すすむ)』

 などを投稿予定)

(B5判・P50前後・コピー・500円前後)



◎2017年12月・冬コミ新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.80』(仙田 冷)

(表紙はバックナンバーのものです・汗)

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 17年8〜12月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、秋アニメ『恋と嘘』『魔法使いの嫁』『ネト充のススメ』『クジラの子らは砂上に歌う』『Just Because』『このはな綺譚』評を投稿)

(B5判・P32前後・コピー・400円)



◎2018/3/11サンクリ新刊! 『仮面特攻隊2018年早春号』(完売)

・TV『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』序盤合評!

・TV『宇宙戦隊キュウレンジャー』終盤合評!

・映画『仮面ライダーブレイブ&仮面ライダースナイプ』評!

・『ウルトラマンジード子連れ狼考 早春編』!

(B5判・P16・コピー・200円)

◎2018/2/11コミティア新刊! 『仮面特攻隊2018年冬号』

・TV『ウルトラマンジード』最終回合評!

(B5判・P10・コピー・100円)



◎2017年12月冬コミ新刊! 『仮面特攻隊2018年号』!

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※現行の映画&TV特撮合評 & 現行TV特撮の関東中部関西全話視聴率表 掲載!


★大長編評論『テレビ特撮・時間帯変更史』 〜力作5万字評! 節目の歴代23大TV特撮の関東・中部・関西全話視聴率掲載!


・TV『怪獣倶楽部 〜空想特撮青春期〜』賛否合評! 〜第1世代よりも下のオタはいかに生くべきか!?


・TV『ウルトラマンジード』序盤賛否合評!

・TV『ウルトラマンジード』総括!

・TV『ウルトラマンジード』子連れ狼


・TV『ウルトラファイトオーブ』完結合評!

・邦画『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』合評!

・TV『ウルトラマンオーブ』終盤・総括合評!


・TV『仮面ライダービルド』序盤総括!

・TV『仮面ライダーエグゼイド』総括!

・邦画『劇場版 仮面ライダーエグゼイド』合評!


・TV『宇宙戦隊キュウレンジャー』序盤合評!

・TV『宇宙戦隊キュウレンジャー』中後盤総括!

・OV『宇宙戦隊キュウレンジャー Episode of スティンガー』評!

・邦画『宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE』合評!


・OV『帰ってきた動物戦隊ジュウオウジャー』合評!

・TV『動物戦隊ジュウオウジャー』終盤・総括合評!

・映画『動物戦隊ジュウオウジャーvsシュリケンジャー』合評!


・TV『宇宙戦隊キュウレンジャー』#18、宇宙刑事ギャバン特捜戦隊デカレンジャー客演編評!

・OV『スペース・スクワッド ギャバンvsデカレンジャー』合評!


・邦画『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』合評!

・『トクサツ2016』 〜「動物戦隊ジュウオウジャー」ロケ地は「超新星フラッシュマン」30周年オマージュだった!?


・邦画『GODZILLA 怪獣惑星』評!

・邦画『BRAVE STORM(ブレイブ ストーム)』評!

・TV『シルバー仮面』オールナイト鑑賞記!


・洋画『ジャスティス・リーグ』評 〜ヒーロー大集合映画の教科書たりうるか!?

・洋画『スパイダーマン:ホームカミング』合評 〜クイズ研究会(?)に所属する文化系スパイダーマン

・洋画『ワンダーウーマン』評 〜フェミニズムの英雄か!? 単なるセックス・シンボルか!?


・洋画『マイティ・ソー バトルロイヤル』評!

・洋画『LOGAN/ローガン』評!

・洋画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』評!

・洋画『ドクター・ストレンジ』評!

・洋画『シンクロナイズド モンスター』評!

・洋画『エイリアン:コヴェナント』評!

・洋画『猿の惑星:聖戦記』評!

・洋画『ブレードランナー 2049』評!

・洋画『パワーレンジャー』合評!

・洋画『キングコング:髑髏島の巨神』評!

・洋画『ゴースト・イン・ザ・シェル』評!

・邦画『裏破拳ポリマー』評!

・洋画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』評!

・洋画『メッセージ』評!

・アニメ映画『虐殺器官』評!

・アニメ&実写映画『妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』評!

・アニメ映画『クレヨンしんちゃん』評!

・洋画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』評!

・洋画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』評!

・邦画『本能寺ホテル』評!

・邦画『銀魂』評!

・邦画『サクラダリセット』評!

・ドラマ『アシガール』評!

・ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ評!

・ドラマ『アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!』評!

・配信『仮面ライダー4号』評!

・邦画『仮面ライダー 平成ジェネレーションズ』評!

(B5判・P160+折込コピーP4・オフセット・1500円)



◎2017年12月新刊! 速報コピー誌『SHOUT! VOL.70』(坂井 由人)

 17年5〜12月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、

・2017年春TVアニメ『ゼロから始める魔法の書』『ID−0』、夏TVアニメ『はじめてのギャル』『ゲーマーズ!』『バンドリ!』『地獄少女 宵伽』『異世界食堂』『ナイツ&マジック』『メイドインアビス』『アクションヒロイン チアフルーツ』『天使の3P!』『クリオネの灯り』『ようこそ実力至上主義の教室へ』、秋TVアニメ『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』『アニメガタリズ』『妹さえいればいい。』評

 などを投稿)

(B5判・P50前後・コピー・500円)

◎2017年5月新刊! 速報コピー誌『SHOUT! VOL.69』(坂井 由人) 〜増刷!(夏コミ新刊はなしです・汗)

 17年1〜4月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、

・2017年冬春TVアニメ『幼女戦記』『クズの本懐』『バンドリ!』『グランブルーファンタジー』『つぐもも』『エロマンガ先生』『武装少女マキャヴェリズム』『ひなこのーと』『アリスと蔵六』『サクラクエスト』『正解するカド』評

・2017年アニメ&実写映画『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』『結城友奈は勇者である―鷲尾須美の章―』『ハルチカ(実写版)』『一週間フレンズ。(実写版)』『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第一章』『劇場版ソードアート・オンライン』評

 などを投稿)

(B5判・P56・コピー・500円)



◎2017年8月・夏コミ新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.79』(仙田 冷)

 17年6〜8月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、春アニメ&映画評『冴えない彼女の育てかた♭』『月がきれい』『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』『サクラダリセット(実写版)前篇/後篇』『ReLIFE リライフ(実写版)』評を投稿)

(B5判・P32・コピー・400円)

◎2017年6月新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.78』(仙田 冷)

 17年1〜6月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、春アニメ評『Re:CREATORS(レクリエイターズ)』評を投稿)

(B5判・P32・コピー・400円)

◎2017年2月新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.77』(仙田 冷)

 16年12〜17年2月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、冬アニメ『小林さんちのメイドラゴン』『政宗くんのリベンジ』『アイドル事変』『セイレン』『スクールガール ストライカーズ Animation Channel』『けものフレンズ』評を投稿)

(B5判・P40前後・コピー・400円)

◎2016年12月・冬コミ新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.76』(仙田 冷)

 16年8〜12月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、秋アニメ『終末のイゼッタ』『ガーリッシュナンバー』『ブレイブウィッチーズ』評を投稿)

(拙サークルメンバーも、『君の名は。』『映画 聲の形』『ReLIFE』評を投稿)

(B5判・P40前後・コピー・500円)



◎コピー評論誌「漫画界の解体進行形を解く」大幅増補加筆版!『WEB漫画に未来はあるのか』(M.TAKEHARA)

(A5判・P32・コピー・300円)



◎2016年12月・冬コミ新刊! 『仮面特攻隊2017年号』 〜手持ち分は完売! 同人ショップに若干部数あり

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※現行の映画&TV特撮合評 & 現行TV特撮の関東中部関西全話視聴率表 掲載!

★映画『シン・ゴジラ』賛否合評大特集! 〜国内左右の反響も収集!

 (「シン・ゴジラ」特集・編集協力:MUGENオペレーション

 (夏コミ号「シン・ゴジラ」特集からも2名増員! 図版も国内左右の反響収集に総とっかえ!)

・折込コピー『仮面ライダー 平成ジェネレーションズ』速報合評! (〜折込冊数分はすべて完売・汗)

・映画『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』合評!

・映画『スーサイド・スクワッド』合評!

・映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『デッドプール』合評!

・映画『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』『X−MEN:アポカリプス』評!

・映画『アイアムアヒーロー』『テラフォーマーズ』合評!

・映画『DEATH NOTE Light up the NEW world』評!

・映画『GANTZ:O』『キューティーハニー ―TEARS―』評!

・TV『時をかける少女』評!

・TV『精霊の守り人』評!

・配信アニメ『怪獣娘 〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜』評!

・舞台『光の国から僕らのために ―金城哲夫伝―』合評!

・TV「ゴジラが登場した往年の漫画原作実写ドラマ『クルクルくりん』」寸評!

・雑誌『映画論叢』寸評!

・漫画『トクサツガガガ』合評!

・小説『ウルトラマンF』評!

・小説『仮面ライダー鎧武』評!

・小説『仮面ライダードライブ』評!

・ビデオ『仮面ライダーチェイサー』評!

・ビデオ『仮面ライダーハート』合評!

・ビデオ『仮面ライダーマッハ』合評!

・配信『仮面ライダーアマゾンズ』合評!

・TV『仮面ライダーエグゼイド』序盤合評!

★映画『仮面ライダー1号』賛否合評特集!

・TV『動物戦隊ジュウオウジャーゴーカイジャー客演編・合評!

・TV『動物戦隊ジュウオウジャー』後半合評!

・映画『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー』合評!

・TV『動物戦隊ジュウオウジャー』6人目の戦士登場編・合評!

・ビデオ『帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャー』合評!

・映画『手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー』合評!

・TV『手裏剣戦隊ニンニンジャー』終盤合評!

・TV『ウルトラマンオーブ』序盤賛否合評!

・TV『ウルトラマンオーブ』前半合評!

・TV『ウルトラマンオーブ』後半合評!

★評論『ウルトラマンメビウス』10周年記念回顧!

・映画『劇場版ウルトラマンX』合評!

・TV『ウルトラマンX』終盤合評!

・TV『仮面ライダーゴースト』終盤合評!

・映画『劇場版 仮面ライダーゴースト』合評!

・配信『仮面ライダーゴースト』「伝説!ライダーの魂!」評! (オミット。いずれ当該ブログで公開予定・汗)

・TV『初森ベマーズ』後半評!

・評論『ウルトラ評論50年史』序論! (次号回し・汗)

・その他!

(B5判・P148+折込コピーP4・オフセット・1500円→1000円・欲かいて部数を増やして単価を下げました・汗)



◎2016年10月新刊! 「土曜ワイド劇場三毛猫ホームズ』石立鉄男版6部作・1979〜1984 PART1」 〜増刷!(ビオラン亭 ガメラ)

(実際の同人誌はモノクロ印刷になります・汗)

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「PART1」の数ページ中見せと、「PART2」「PART3」の表紙画像はコチラ!

 往年の「土曜ワイド劇場」ワクで放映された石立鉄男・坂口良子版『三毛猫ホームズ』シリーズ6部作(1979〜1984)の全貌が今ここに明らかに!

 極小活字の圧倒的な情報量で、シリーズ全6部作を徹底詳解・レビュー・スタッフロール再録! 『三毛猫』石立版同人誌が満を持して降臨!


●第1作『三毛猫ホームズの推理 女子大密室殺人』(1979年12月1日放映)

●第2作『三毛猫ホームズの追跡 女性専科連続殺人の謎』(1980年6月14日放映)

(B5判・P28・コピー・300円)

◎新刊! 「土曜ワイド劇場三毛猫ホームズ』石立鉄男版6部作・1979〜1984 PART2」 〜増刷!(ビオラン亭 ガメラ)

「PART1」の数ページ中見せと、「PART2」「PART3」の表紙画像はコチラ!

●第3作『三毛猫ホームズの怪談 赤猫は死を招く』(1981年5月16日放映)

●第4作『三毛猫ホームズの狂死曲 バイオリン連続殺人』(1982年12月25日放映)

(B5判・P28・コピー・300円)

◎新刊! 「土曜ワイド劇場三毛猫ホームズ』石立鉄男版6部作・1979〜1984 PART3」 〜増刷!(ビオラン亭 ガメラ)

「PART1」の数ページ中見せと、「PART2」「PART3」の表紙画像はコチラ!

●第5作『三毛猫ホームズの運動会 だるま競争殺人事件 さらば愛する人よ』(1983年5月14日放映)

●第6作『三毛猫ホームズの駆落ち 相続人連続殺し 父危篤・至急連絡乞う』(1984年12月22日放映)

(B5判・P28・コピー・300円)

(……3冊まとめて購入すれば、100円値引きして、800円!・笑)



◎2016年8月・夏コミ新刊! 『ウルトラマンタロウ 〜流用ライブラリ音楽の世界〜』(サークル・ルノホート発行) 〜夏&冬コミのみの委託販売!

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・『ウルトラマンタロウ』 〜ナゾの流用曲群の出典研究・決定版!

(B5判・P26・オフセット印刷・500円)



◎2015年12月・冬コミ新刊! 『仮面特攻隊2016年号』

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※現行の映画&TV特撮合評 & 現行TV特撮の関東中部関西全話視聴率表 掲載!

★特集『48年目の「怪奇大作戦」』〜「怪奇」評論史・特撮かドラマか・岸田森カルト人気の意味!

・折込コピー『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ MOVIE大戦ジェネシス』速報合評!

・TV『ウルトラマンX』評!

・TV『ウルトラファイトビクトリー』評!

・短編アニメ『ザ・ウルトラマン ジャッカル対ウルトラマン』評!

・評論「第2期ウルトラ・兄弟客演編総括」!

・映画『劇場版ウルトラマンギンガS』合評!

・TV『ウルトラマンギンガS』終盤評!

・TV『仮面ライダーゴースト』序盤合評!

・TV『仮面ライダードライブ』終盤合評!

・映画『劇場版 仮面ライダードライブ』速報合評!

・映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』合評!

・ネット配信『仮面ライダー4号』評! 〜映画『仮面ライダー3号』続編評!

・ビデオ『鎧武外伝 仮面ライダーデューク/仮面ライダーナックル』評!

・ビデオ『鎧武外伝 仮面ライダー斬月/仮面ライダーバロン』評!

・TV特撮『手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ 春休み合体1時間スペシャル』合評!

・TV『手裏剣戦隊ニンニンジャー』#34 〜「世界忍者戦ジライヤ」客演編合評!

・TV『手裏剣戦隊ニンニンジャー』#7 〜ニンジャレッド&ハリケンレッド客演編合評!

・映画『手裏剣戦隊ニンニンジャー THE MOVIE』速報合評!

・ビデオ『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』合評!

・ビデオ『行って帰ってきた烈車戦隊トッキュウジャー 夢の超トッキュウ7号』評!

・TV『烈車戦隊トッキュウジャー』終盤合評!

・映画『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE』合評!

・映画『進撃の巨人』(前編・後編) 〜合評!

・映画『THE NEXT GENARATION パトレイバー 首都決戦』合評!

・映画『寄生獣 完結編』評!

・映画&TV『牙狼〈GARO〉GOLD STORM 翔』評!

・映画『ストレイヤーズクロニクル』評!

・映画『みんな! エスパーだよ!』評!

・映画『バクマン。』評!

・TV『サンダーバード are go』評! 

・TV『新★乾杯戦士アフターV(ファイブ)』評!

・鹿児島のご当地TV特撮『薩摩剣士隼人』評!

・沖縄県のご当地TV特撮『ハルサーエイカー』評!

・小説『仮面ライダーウィザード』書評!

・小説『忍風戦隊ハリケンジャー』書評!

・ジャンル系漫画『トクサツガガガ』書評!

・ジャンル系漫画『ウルトラマンネクサス』書評!

・TV『デスノート』評!

・TV『ど根性ガエル』合評!

・TV『初森ベマーズ』評!

・TV『南くんの恋人』評!

・映画『ラブ&ピース』合評!

・映画『ターミネーター:新起動/ジェニシス』評!

・『スター・ウォーズ』年末公開を控えて黒澤映画を振り返る!

・短編アニメ『電光超人グリッドマン boys invent great hero』合評!

・その他!

(B5判・P150+折込コピーP4・オフセット・1500円)



◎2014年12月・冬コミ新刊! 『仮面特攻隊2015年号』 〜「特集・ゴジラ評論60年史」!(手持ち分は完売。同人ショップに若干部数あり)

『仮面特攻隊』2015年号「特集・ゴジラ評論60年史」 〜まんだらけでもネット通販で販売!(2頁分を公開!)

『仮面特攻隊』2015年号「特集・ゴジラ評論60年史」 〜COMIC ZINで委託通販!(3頁分を公開!)

『仮面特攻隊』2015年号「特集・ゴジラ評論60年史」 〜とらのあなで委託通販!(18歳以上wをクリック)(8頁分を公開!)(コチラは委託期間終了)

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※現行の映画&TV特撮合評 & 現行TV特撮の関東中部関西全話視聴率表 掲載!

・ハリウッド版映画『GODZILLA』合評!

★大特集『「ゴジラ」評論60年史』 1950〜2010年代のゴジラ評論変遷史!

・2014年 〜『ゴジラ』第1作リバイバル公開

・1954年 〜『ゴジラ』第1作封切時の評価

・1950〜60年代 〜各界の批評家が語った傾聴すべきプレ特撮評論

・1960〜70年代 〜黎明期のSF陣営が否定した怪獣映画

・大伴昌司 〜「本編と特撮の一体化」理論の誕生

・1970年代 〜オタク第1世代によるゴジラ&東宝特撮の神格化

・小野耕世 〜「怪獣恐怖論」の誕生

・1980年代 〜SF>初期東宝&円谷>変身ブーム。カーストの再生産

・『宝島84年10月号』&『ニューウェイブ世代のゴジラ宣言』

・1984年12月 〜復活『ゴジラ』公開とその反響

・1960〜80年代 〜ゴジラ&東宝特撮・イン・USA

・1990〜2000年代 〜「怪獣恐怖論」の去就

・1990年代 〜平成ゴジラシリーズ時代のゴジラ観の分裂

・1995年 〜平成ガメラ登場と平成ゴジラへの猛烈バッシング

・1998〜99年 〜ヤマダ・マサミのトークライブとその観客のゴジラ観

・2000年代 〜平成ガメラ要素のミレニアムゴジラシリーズへの投入

・2014年 〜『GODZILLA』来航


★『仮面ライダー鎧武』完結合評! 〜神様になったヒーロー&ヒロインをどう見る!?


・10月新番組『仮面ライダードライブ』序盤合評!

・『烈車戦隊トッキュウジャー』後半合評!

・11月放映開始の『ウルトラマンギンガS』後半戦・合評!

・ビデオ『宇宙刑事シャリバン NEXT GENERATION』合評!

・ビデオ『宇宙刑事シャイダー NEXT GENERATION』合評!

・往年の名作漫画の映画化『寄生獣』評!

・TV『地獄先生ぬ〜べ〜』評!

・深夜特撮『甲殻不動戦記ロボサン』評!


・TV『ウルトラマンギンガS』前半8話・完結合評!

スーツアクターが題材の邦画『イン・ザ・ヒーロー』合評!

・80年前後のオタ第1世代の青春を描く深夜ドラマ『アオイホノオ』合評!

・ジャニーズの戦隊パロディー映画『エイトレンジャー2』評!

・ショコタンの変身ヒロイン映画『ヌイグルマーZ』評!


・夏休み映画『劇場版 仮面ライダー鎧武』合評!

・夏休み映画『烈車戦隊トッキュウジャーTHE MOVIE』合評!

・トクサツ2014『トッキュウ5号&ワゴンのスーアク野川瑞穂!』

・TV『烈車戦隊トッキュウジャー』 〜中盤・6人目の戦士評!

・TV『ウルトラマンギンガS』序盤合評!


・戦隊パロディー映画『女子ーズ』!

・戦隊パロディー深夜特撮『乾杯戦士アフターV(ファイブ)』!

・映画『悪夢ちゃん The 夢ovie』 〜日テレ土9映画版!

・深夜特撮『なぞの転校生』!

・深夜特撮『牙狼<GARO> 魔戒ノ花』!

・茨城のご当地ヒーロー『雷様剣士ダイジ』!


・TV『仮面ライダー鎧武』第3クール総括 〜壊れゆくミッチに見る人間力諸相!

・ビデオ『帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100 YEARS AFTER』評!


・TV『仮面ライダー鎧武』#30「赤と青のキカイダー」合評!

・映画『キカイダー REBOOT』合評!

・実写映画版『機動警察パトレイバー』合評!

・映画『俺たち賞金稼ぎ団』 〜キョウリュウジャー最終回外伝評!


・TV特番『烈車戦隊トッキュウジャーVS仮面ライダー鎧武』合評!

・映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦』合評!

・40周年記念『仮面ライダーX』再評価 〜公私葛藤描写の先進性!


・TV『仮面ライダー鎧武』前半合評 〜現代的公私葛藤描写の新境地!

・TV『烈車戦隊トッキュウジャー』序盤合評!


・映画『ウルトラマンギンガ劇場スペシャル2』合評!

・TV『ウルトラマンギンガ』第1期・最終回評!

・TV『ウルトラマンギンガ』第1期・番外編評!

・TV『新ウルトラマン列伝』評!


・映画『赤×ピンク』 〜坂本浩一監督のキャットファイト映画!

・映画『地球防衛未亡人』 〜河崎実監督のバカ映画・合評!


・映画『獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ』合評!

・『ジュウレンジャー』『アバレンジャー』『キョウリュウジャー』解説!

・TV『獣電戦隊キョウリュウジャー』 〜怒涛の終盤評!

・『スーパー戦隊評論の変遷史』! 〜往年の「ジュウレン」酷評を糺す!

・22周年記念『恐竜戦隊ジュウレンジャー』再評価!


・『小説 仮面ライダーフォーゼ』書評 〜スクールカースト・ボッチ問題!

・『小説 侍戦隊シンケンジャー』書評 〜スーパー戦隊小説化、参る!

・洋画『スター・ウォーズ』EPISODE1〜4評!

・CS『ゲンと不動明王』&『海底軍艦』評!


・イベント『ウルトラマン創世紀展』レポート!

・イベント『特撮博物館 名古屋展』 〜オタクと愛娘と発達障碍

・ジャンル系漫画『セブンきゅ〜ぶ』書評

・ジャンル系漫画『トクサツガガガ』書評


・CSで再放送、往年の円谷特撮『マイティジャック』評!

・CSで再放送、往年の『ウルトラファイト』放映順のナゾ推理!(←紙幅の都合で次号回し・汗)

・WOWOWで再放送、『ウルトラマンタロウ』再評価!(←紙幅の都合で次号回し・汗)

(B5判・P168+折込コピーP4・オフセット・1800円)



◎2015年5月新刊! 『美少女戦士セーラームーンR1993』(森川 由浩)

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●序文 美少女戦士セーラームーンR The First Meeting 1993

●『美少女戦士セーラームーンR』作品解説

●アニメ全43話レビュー

 第一話放映日&最終回放映日の朝日新聞番組欄

●劇場版 美少女戦士セーラームーン

●ミュージカル 美少女戦士セーラームーン

●出版界に於ける『美少女戦士セーラームーンR』

 講談社児童誌(なかよし・たのしい幼稚園・おともだち・テレビマガジン)

 アニメ雑誌(アニメージュ・ニュータイプ・アニメディア・月刊OUT・B−CLUB(ビークラブ))

 マーチャンダイジングライツレポート

 東映社内報

 謎本……『セーラームーンの秘密』など

 キネマ旬報

●LD&CD 映像と音響ソフト

 東映ビデオ情報ペーパー NEW DISC PRESS

 東映ビデオ LDソフト

 CD

●玩具の世界

●各種資料&データバンク

 台本

 関連CM集

 本放送フォーマット

 フィルモグラフィー 

 放映開始日リスト

 まんが日本昔ばなしVSセーラームーン(視聴率比較)

 視聴率データ

 メインスタッフ&キャストリスト

(B5判・P106・オフセット・1000円)



◎改訂再販! 『美少女戦士セーラームーン1992 転生版』(森川 由浩)

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●序文 美少女戦士セーラームーンThe First Meeting 1992

●『美少女戦士セーラームーン』作品解説

●アニメ全46話レビュー

美少女戦士セーラームーン再放送ヒストリーズ

●出版界に於ける『美少女戦士セーラームーン

 講談社児童誌(なかよし・たのしい幼稚園・おともだち・テレビマガジン)

 アニメ雑誌(アニメージュ・ニュータイプ・アニメディア・B−CLUB(ビークラブ))

 マーチャンダイジングライツレポート

 TV Bros.

 東映社内報

●LD&CD 映像と音響ソフト

●各種資料&データバンク

 台本

 絵コンテ

 本放送フォーマット

 フィルモグラフィー 

 放映開始日リスト

 まんが日本昔ばなしVSセーラームーン(視聴率比較)

 視聴率データ

 メインスタッフ&キャストリスト

(B5判・P110・オフセット・1000円)



◎『妖術武芸帳1969』(森川 由浩)

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★ジャンル系ニュースサイト“ためログβ”で、資料性博覧会03の当日取材が掲載!★

★TBS・橋本洋二プロデューサー&東映・平山亨プロデューサーのタッグによる

 日曜夜7時タケダアワー枠、佐々木功(ささきいさお)主演の幻の特撮時代劇!

★作品紹介、物語紹介、全話徹底解説、登場人物紹介、妖術師名鑑!

・『妖術武芸帳』再放送リスト!

・『妖術武芸帳』関連スタッフ・フィルモグラフィー

・当時の新聞記事、雑誌記事、音盤、武田薬品ノベルティ、台本、スチル写真集大成!

・坂口祐三郎 〜『仮面の忍者 赤影』と『妖術武芸帳』の間に!

★補論:TBS橋本洋二プロデューサー、1969年の作品群!

 タケダアワー解説、年譜、前番組「怪奇大作戦」・後番組「柔道一直線」!

 ブラザー劇場解説、年譜、「どんといこうぜ!」「胡椒息子」「彦左と一心太助」!

 木下恵介アワー解説、年譜、「おやじ太鼓」「3人家族」「兄弟」!

・新聞番組欄に見る1969年のテレビ事情!

・90年代中部地方の深夜番組「今甦る!昭和ヒーロー列伝」での『妖術武芸帳』!

(B5判・P142・オフセット印刷・1600円・mixiでHN「morikawa_」か「maxheart2090@excite.co.jp」でも通販可)



2017年12月・夏コミ新刊! ◎『かいじゅう21 マイリトル特撮日記2017(2)(下半期)&(過去記事総集編)』(樹下 ごじろう)

(表紙はバックナンバーのものです・汗)

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 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!

 2017年7〜2017年12月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!

(B5判・P50前後・オフセット・500円)

2017年8月・夏コミ新刊! ◎『かいじゅう20 マイリトル特撮日記2017(1)(上半期)&(過去記事総集編)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!

 2016年12〜2017年8月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!

(B5判・P50前後・オフセット・500円)

2016年12月・冬コミ新刊! ◎『かいじゅう19 マイリトル特撮日記2016(2)(下半期)&(過去記事総集編)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!

 2016年7〜2016年12月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!

(B5判・P50前後・オフセット・800円)

2016年8月・夏コミ新刊! ◎『かいじゅう18 マイリトル特撮日記2016(1)(上半期)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!

 2015年12〜2016年7月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!

(B5判・P50前後・オフセット・600円)

2015年12月・冬コミ新刊! ◎『かいじゅう17 マイリトル特撮日記2015(2)(下半期)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!

 2015年7〜2015年12月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!

(B5判・P50前後・オフセット・600円)

2015年8月・夏コミ新刊! ◎『かいじゅう16 マイリトル特撮日記2015(1)(上半期)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!

 2014年12〜2015年7月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!

(B5判・P50前後・オフセット・600円)

2014年12月・冬コミ新刊! ◎『かいじゅう15 マイリトル特撮日記2014(2)(下半期)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!

 2014年7〜14年12月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!

(B5判・P50前後・オフセット・600円)

◎『かいじゅう14 マイリトル特撮日記2014(上半期)』(樹下 ごじろう)

 オタク第1.5世代の博覧強記の同人30年ベテラン選手の子持ち特オタがつづる人気シリーズ最新刊!

 2013年12〜14年7月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!

(B5判・P56・オフセット・600円)

◎『かいじゅう13 マイリトル特撮日記2013(下半期)』(樹下 ごじろう)

 2013年7〜13年12月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!

(B5判・P44・オフセット・500円)

◎『かいじゅう12 マイリトル特撮日記2013(上半期)』(樹下 ごじろう)

 2013年1〜13年6月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!

(B5判・P44・オフセット・500円)

◎『かいじゅう11 マイリトル特撮日記2012(下半期)』(樹下 ごじろう)

 2012年4〜12年12月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!

(B5判・P44・オフセット・500円)

◎『かいじゅう10 マイリトル特撮日記2012(上半期)』(樹下 ごじろう)

 2011年12〜12年4月の新旧内外特撮TV・映画・CS・書籍・玩具・見聞録!

(B5判・P64・オフセット・700円)



◎『プリキュア オールヒストリーズ New Stage』(森川 由浩)

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★「プリキュア」シリーズ10周年記念! 「プリキュアオールヒストリーズ」増補改訂版刊行!

 『ふたりはプリキュア』(2004)〜『ハピネスチャージプリキュア』(2014)まで全11シリーズ総覧!

・誕生前史 『どれみ』『セラムン』『ナージャ』との三者関係

 2004年 『ふたりはプリキュア

 2005年 『ふたりはプリキュア MaxHeart』

 2006年 『ふたりはプリキュア Splash☆Star』

 2007年 『Yes! プリキュア5』

 2008年 『Yes! プリキュア5 GoGo!』

 2009年 『フレッシュプリキュア!

 2010年 『ハートキャッチプリキュア!

 2011年 『スイートプリキュア♪

 2012年 『スマイルプリキュア!

 2013年 『ドキドキ! プリキュア』

 2014年 『ハピネスチャージプリキュア!

・講談社児童誌の『プリキュア』 〜記事特色・付録・コミカライズ単行本化状況・徹底解説!

 「たのしい幼稚園」「おともだち」「なかよし」・コミカライズ・単行本・「プリキュアおはなしブック」

・作品データベース(全シリーズサブタイトル & 関東・中部・関西全話視聴率リスト!)

・15秒予告編・東京MXプリキュア再放送全記録・プリキュア新聞・講談社児童誌のプリキュア!

・前史 〜朝日放送(大阪)製作TVアニメ枠年譜&解説!

・朝日放送アニメの時代

・朝日放送日朝八時半枠のルーツをさかのぼる

・ダイハツ枠の時代=テレビ黎明期の日曜夜

・朝日放送製作アニメの誕生と「腸捻転」改編

・日曜朝への枠移動……日アサキッズタイムへ

・朝日放送製作アニメ枠年譜

・時代の検証……ダイハツ劇場と日曜ゴールデンタイムの流れ

・時代の検証……ニチアサキッズタイムの確立・枠拡大と日曜朝枠の流れ

(B5判・P179・オフセット・1600円・mixiでHN「morikawa_」か、メアド「ssssskpt(a)yahoo.co.jp」「maxheart2090(a)excite.co.jp」でも通販可)

 ※:(a)はスパムメールよけで、実際にはアットマーク「@」の文字となります)



◎『プリキュアシネマヒストリーズ』 〜全プリキュアシリーズ映画本!(森川 由浩)

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・『ふたりはプリキュアMaxHeart』

・『ふたりはプリキュアMaxHeart 雪空のともだち』

・『ふたりはプリキュアSplash☆Star チクタク危機一髪!』

・『Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』

・『Yes!プリキュア5 GOGO! お菓子の国のハッピーバースディ♪』

・『ちょ〜短編 プリキュアオールスターズ GOGOドリームライブ』

・『プリキュアオールスターズDX みんな集まれ奇跡のともだち大集合』

・『フレッシュプリキュア! おもちゃの国は不思議がいっぱい!』

・『プリキュアオールスターズDX2 レインボージュエルを守れ!』

・『ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショーですか?』

・『プリキュアオールスターズDX3 未来に届け! 世界をつなぐ☆虹色の花』

・『スイートプリキュア♪ とりもどせ!♪ 心がつなぐ奇跡のメロディ♪』

・最新作『プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち」 〜もモチロン速報!!

*序文 テレビシリーズ初作『ふたりはプリキュア』解説からはじめて、

 併映作品『ちょ〜短編 プリキュアオールスターズ GOGOドリームライブ』も含む全13作品を徹底解説!

●資料集 *割引券・前売券、チラシ、パンフレットといった各種アイテムから新聞記事、各種特番を特集!

●附録 東映テレビアニメヒロイン映画年表……「東映まんがまつり」からの東映少女アニメ映画化史を総括!

●書下ろしコラム 東映テレビアニメヒロイン映画史……『プリキュア』映画の先輩たち!

 『東映まんがまつり』に始まる東映TVアニメヒロイン作品映画化の歴史!

 〜若いマニアの中でも特に好事家(笑)の連中に、女児向けTVアニメの意匠とテーマとスタッフの変遷を、大昔と中昔と今のリレーバトンをつなげるべくぜひとも一読していただきたい!(笑)

(B5判・P100前後・オフセット・1200円)



◎『宇宙戦艦ヤマト初作〜2199評論本』全シリーズ批評本!(M.TAKEHARA) 〜増刷4刷目・完売!

本同人誌の内容をベースに、全面描き下ろしで14年12月に商業誌化を達成!
いま語るべき 宇宙戦艦ヤマト

いま語るべき 宇宙戦艦ヤマト

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 〜オタク第1世代による従来の戦後民主主義的にひよったヤマト観を覆す!?〜

 初作〜2199、忘れ去られたTVスペシャル総集編、各種復活プロジェクト〜2520までレビュー!

 〜大好評(問題作!?)につき3刷分も完売! 今回は4刷分を頒布!〜

・波動砲神話の虚実

・古代達が反乱しない第三の白色彗星帝国編

・新たなるとIIIの独断交戦

・永遠にが描きたかった事

・島が死なねばならない理由

・テーマを受け継いだ実写版

・復活篇は侵略戦争

・誰のための2199

・沖田という名の近代

(B5判・P40・オフセット・500円)



◎2017年5月新刊! 速報コピー誌『SHOUT! VOL.69』(坂井 由人)

 17年1〜4月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、

・2017年冬春TVアニメ『幼女戦記』『クズの本懐』『バンドリ!』『グランブルーファンタジー』『つぐもも』『エロマンガ先生』『武装少女マキャヴェリズム』『ひなこのーと』『アリスと蔵六』『サクラクエスト』『正解するカド』評

・2017年アニメ&実写映画『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』『結城友奈は勇者である―鷲尾須美の章―』『ハルチカ(実写版)』『一週間フレンズ。(実写版)』『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第一章』『劇場版ソードアート・オンライン』評

 などを投稿)

(B5判・P56・コピー・500円)

◎2016年12月・冬コミ新刊! 速報コピー誌『SHOUT! VOL.68』 〜増刷!(坂井 由人)

 16年8〜12月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、『マクロスΔ(デルタ)』『くまみこ』評などを投稿)

(B5判・P44・コピー・500円)

◎2016年8月・夏コミ新刊! 速報コピー誌『SHOUT! VOL.67』(坂井 由人) 〜完売!

 16年1〜8月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』『ガッチャマンクラウズインサイト』『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』『少女たちは荒野を目指す』『劇場版 selector destructed WIXOSS』評などを投稿予定)

(B5判・P48・コピー・500円)

◎2015年12月・冬コミ新刊! 速報コピー誌『SHOUT! VOL.66』(坂井 由人) 〜完売!

 15年8〜12月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、秋季の2大メタ・ヒーローアニメ『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜』『ワンパンマン』評を投稿)

(B5判・P44・コピー・500円)

◎2015年8月・夏コミ新刊! 速報コピー誌『SHOUT! VOL.65』(坂井 由人) 〜完売!

 15年4〜8月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』『響け!ユーフォニアム』『長門有希ちゃんの消失』『ラブライブ! The School Idol Movie』『攻殻機動隊 新劇場版』『追悼・平井和正』評を投稿)

(B5判・P40前後・コピー・500円)

◎2015年5月新刊! 速報コピー誌『SHOUT! VOL.64』(坂井 由人) 〜完売!

 15年1〜4月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、14年秋〜冬季の2クールアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』『SHIROBAKO』『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞(ロンド)』、15年冬季アニメ『純潔のマリア』評を投稿)

(B5判・P40前後・コピー・500円)

◎2014年12月・冬コミ新刊! 速報コピー誌『SHOUT! VOL.63』(坂井 由人) 〜完売!

 14年8〜12月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、14年秋季アニメ『失われた未来を求めて』『天体のメソッド』と、昨13年秋季〜14年冬季アニメ『サムライフラメンコ』評を投稿)

(B5判・P40前後・コピー・500円)



◎2017年2月新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.77』(仙田 冷)

 16年12〜17年2月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、冬アニメ『小林さんちのメイドラゴン』『政宗くんのリベンジ』『アイドル事変』『セイレン』『スクールガール ストライカーズ Animation Channel』『けものフレンズ』評を投稿)

(B5判・P40前後・コピー・400円)

◎2016年12月・冬コミ新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.76』(仙田 冷)

 16年8〜12月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、秋アニメ『終末のイゼッタ』『ガーリッシュナンバー』『ブレイブウィッチーズ』評を投稿)

(拙サークルメンバーも、『君の名は。』『映画 聲の形』『ReLIFE』評を投稿)

(B5判・P40前後・コピー・500円)

◎2016年8月・夏コミ新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.75』(仙田 冷) 〜完売!

 16年4〜8月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、夏アニメ『ももくり』『この美術部には問題がある!』『チア男子!!』『初恋モンスター』『Rewrite』『ReLIFE』『orange』評を投稿)

(拙サークルメンバーも、『迷家―マヨイガ―』『ラブライブ!サンシャイン!!』『タイムトラベル少女〜マリ・ワカと8人の科学者たち〜』『美少女戦士セーラームーンCrystal SeasonIII』『甘々と稲妻』『少年メイド』『はんだくん』『坂本ですが?』『真田丸』『とと姉ちゃん』評を投稿)

(B5判・P40・コピー・400円)

◎2016年5月新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.74』(仙田 冷) 〜完売!

 16年1〜4月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、『キズナイーバー』『ハイスクール・フリート』『甲鉄城のカバネリ』『少年メイド』『坂本ですが?』『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』『文豪ストレイドッグス』評を投稿)

(拙サークルメンバーも、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』『ワンパンマン』評などを投稿)

(B5判・P32・コピー・400円)

◎2015年12月・冬コミ新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.73』(仙田 冷) 〜完売!

(表紙はバックナンバーのものです・汗)

 15年10〜12月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、『スター・ウォーズ フォースの覚醒』評を投稿)

(拙サークルメンバーも、『心が叫びたがってるんだ。』『ガールズ&パンツァー』『ガールズ&パンツァー劇場版』『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』『ワンパンマン』評などを投稿)

(B5判・P40・コピー・400円)

◎2015年10月新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.72』(仙田 冷) 〜完売!

 15年8〜10月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、2015年夏アニメ『アクリエリオンロゴス』『それが声優!』『がっこうぐらし!』評を投稿)

(拙サークルメンバーも、『蒼き鋼のアルペジオ ―ARS NOVA―』『ルパン三世』『アイドルマスター シンデレラガールズ』評などを投稿)

(B5判・P40前後・コピー・400円)

◎2015年8月・夏コミ新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.71』(仙田 冷) 〜完売!

 15年6〜8月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、2015年夏アニメ『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』『六花の勇者』『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』『実は私は』『干物妹!うまるちゃん』『おくさまが生徒会長!』評を投稿)

(拙サークルメンバーも、『ラブライブ! The School Idol Movie』、15年春季再放送アニメ『ラブライブ!(2期)』、『アクエリオンロゴス』『ガッチャマンクラウズ インサイト』『アイドルマスター シンデレラガールズ』『Go!プリンセスプリキュア』『長門有希ちゃんの消失』『ど根性ガエル』、少女漫画アニメ『好きっていいなよ。』評などを投稿)

(B5判・P44・コピー・400円)

◎2015年6月新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.70』(仙田 冷) 〜完売!

 15年2〜6月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙ブログ主宰も、美少女アニメ『這いよれ! ニャル子さんF』『ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow』、映画『天才バカヴォン 〜蘇るフランダースの犬〜』評を投稿)

(拙サークルメンバーも、15年冬季アニメ『SHIROBAKO』後半第2クール、15年冬季再放送アニメ『ラブライブ!(1期)』、13年冬季2クールアニメ『サムライフラメンコ』評などを投稿)

(B5判・P30前後・コピー・400円)

◎2015年2月新刊! 速報コピー誌『DEATH−VOLT Vol.69』(仙田 冷) 〜完売!

 14年10〜15年1月のアニメ・特撮・ドラマ・映画・ゲーム・書籍ほかオールジャンル合評コピー同人誌!

(拙サークルメンバーも、14年秋季アニメ『SHIROBAKO』前半第1クール、15年冬季アニメ『艦隊これくしょん 〜艦これ〜』、新番組『Go!プリンセス プリキュア』評などを投稿)

(B5判・P30前後・コピー・400円)



◎『仮面特攻隊2014年号』

『仮面特攻隊』2013年号・2014年号〜まんだらけで委託通信販売中!

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・折込コピー『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 戦国MOVIE大合戦』 〜速報合評!

・『ウルトラマンギンガ』 〜後半合評! &関東中部関西視聴率!

・『獣電戦隊キョウリュウジャー』 〜後半合評! &関東中部関西視聴率!

・『仮面ライダー鎧武/ガイム』 〜序盤合評! &関東中部関西視聴率!

・『ヒーローショー2013』 〜ハイクオリティショー探訪! ゴーバス(よみうりランド)・キョウリュウ(日本モンキーパーク

・『仮面ライダーウィザード特別編』 〜全平成ライダー集合・番外前後編合評!

・映画『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル』 〜合評!

・映画『ガッチャマン』 〜往年の人気アニメの実写リメイク評!

・映画『パシフィック・リム』 〜本邦ジャンル作品リスペクト満載・巨大ロボVS巨大怪獣ハリウッド映画評!

・深夜ドラマ『みんな! エスパーだよ!』 〜完結評!

・深夜ドラマ『でたらめヒーロー』評! 〜完結評!

・深夜ドラマ『仮面ティーチャー』評! 〜序盤評!

・深夜ドラマ『牙狼〈GARO〉〜闇を照らす者』評! 〜完結評!

・深夜ドラマ『衝撃ゴライガン!!』評! 〜序盤評!

・深夜ドラマ『彼岸島』評! 〜序盤評!

・映画『劇場版SPEC〜結〜』評!

・『特命戦隊ゴーバスターズ』 〜終盤評&総括・関東中部関西全話視聴率!

・映画『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』 〜合評!

・映画『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャーTHE MOVIE』 〜合評!

・ビデオ『帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ』 〜評!

・ビデオ『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』 〜評!

・『劇場版 獣電戦隊キュウリュウジャー GABURINCHO OF MUSIC』 〜合評!

・『劇場版 仮面ライダーウィザード in Magic Land』 〜合評!

・『プロレスの星アステカイザー』 〜東京MXテレビで再放送評!

・『レッドマン』 〜チャンネルNECOで再放送評!

・『獣電戦隊キョウリュウジャー』 〜プレミア発表会&玩具コンセプト展望!

・『獣電戦隊キョウリュウジャー』 〜序盤合評!

・『獣電戦隊キョウリュウジャー』 〜6人目キョウリュウゴールド活躍編評!

・『獣電戦隊キョウリュウジャー』 8〜9人目の戦士登場編評!

・『TOEI HERO NEXT』 〜3作品レビュー!

・新書『ウルトラマンが泣いている』 〜書評!

・『琉神マブヤー1972レジェンド』 〜沖縄のご当地ヒーロー第3シリーズ・完結評!

・『浪速伝説トライオー』 〜大阪発のご当地ヒーロー、テレビ大阪で映像化!

・『黄金鯱伝説グランスピアー』 〜名古屋のご当地ヒーロー、東海テレビで映像化!

・『ファイヤーレオン』 〜ブジロード制作のプロレス特撮ヒーロー評!

・『小説 仮面ライダーW・オーズ』 〜評!

・『小説 仮面ライダーアギト・ファイズ』 〜良質な再構築!

・『小説 仮面ライダーディケイド』は意外な収穫か!? 賛否合評!

・『小説 仮面ライダークウガ』 〜2013年の後日談!

・『小説 仮面ライダー電王』 〜こちらも2013年の後日談!

・『小説 仮面ライダー響鬼』 〜江戸初期を舞台に、響鬼の先祖が『変身忍者嵐』と共演!

・『小説 仮面ライダーキバ・ブレイド・龍騎』 〜評!

・深夜特撮『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』 〜前半&後半評!

・『ウルトラゼロファイト』 〜合評! ディレクターズカット版とTV版の差異&『ウルトラマン列伝』2年目の関東中部関西全話視聴率!

・『ウルトラマンギンガ』 〜序盤評!

・『仮面ライダーウィザード』 #6〜15・白熱バトル&ハートウォームドラマの両立の確立!

・『仮面ライダーウィザード』 #16「クリスマスの奇跡」合評&関東中部関西全話視聴率!

・映画『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』 〜合評・「イナズマン」解説!

・『仮面ライダーウィザード』 #17〜25・2号ライダー=ビースト登場&活躍編! 特撮人情喜劇アクション!

・『仮面ライダーウィザード』 #26〜39・真由ちゃん登場! ビースト&ウィザード・パワーUP編!

・『仮面ライダーウィザード』 #40〜42・真由ちゃん、女ライダーに変身編!

・『仮面ライダーウィザード』 〜最終章レビュー! 真由・仁藤・晴人・コヨミ、それぞれの決着!

・『近作評EXTRA』 〜「語ろうクウガ・アギト・龍騎」「スポーツ報知 円谷プロ50周年特別号」「キカイダーThe Novel」書評、「追悼・平山亨」

(B5判・P128+折込コピーP4・オフセット・1500円)



◎『仮面特攻隊2013年号』

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『仮面特攻隊2013年号』〜まんだらけで委託通信販売開始!

『仮面特攻隊2013年号』〜とらのあなでも委託通販開始(18歳以上wをクリック)


・『非公認戦隊アキバレンジャー』合評! &聖地アキバでのイベントレポート!

ガイナックス戦隊パロ「感覚戦士ゴカンファイブ」もとい『エアーズロック』合評!

・『牙狼<GARO>〜MAKAISENKI〜』評!


・映画『宇宙刑事ギャバンTHE MOVIE』合評!

・映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』合評!

・『宇宙刑事ギャバン』30周年記念・回顧!

・『宇宙刑事』シリーズ全3作、関東・中部・関西全話視聴率表!

・映画販促でギャバンがゲスト出演した9月下旬の『特命戦隊ゴーバスターズ』評!


・映画『ウルトラマンサーガ』合評! &各種新聞図版!

・映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』合評!


・『特命戦隊ゴーバスターズ』前半合評! &各種新聞図版!

・映画『特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!』合評!

・『特命戦隊ゴーバスターズ』後半評! &関東・中部・関西全話視聴率リスト

・『海賊戦隊ゴーカイジャー』超話題作・終盤評! &「スーパー戦隊VS劇場」を含む関東・中部・関西全話視聴率リスト

・『ゴセイジャー』正月名古屋ドーム公演&キャストトーク! (前年号掲載漏れ分)

スーパー戦隊全作DVD化完了記念! 1980〜2010年代の戦隊ビデオ・ソフト化の歴史!


・『琉神マブヤー1972LEGEND』評!


・映画『エイトレンジャー』評!


・『ウルトラマン列伝』評! &関東・中部・関西全話視聴率リスト

・『ウルトラマンゼロ外伝 キラーザビートスター』評!


・『仮面ライダーウィザード』序盤合評! &各種新聞図版!

・『仮面ライダーウィザード』前半合評! &関東・中部・関西全話視聴率リスト

・『仮面ライダーフォーゼ』前半:落語研究会キャンサー鬼島編評!

・『仮面ライダーフォーゼ』中盤:白鳥同盟〜感涙の名編・卒業輪舞編評!

・『仮面ライダーフォーゼ』後半:新学期・最強形態・修学旅行・JK編評!

・映画『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』合評!

・『仮面ライダーフォーゼ』終盤:怒涛の最終展開、感動の最終回評! &関東・中部・関西全話視聴率リスト


ライトノベル『ウルトラマン妹』評!

ライトノベル『妹がスーパー戦隊に就職しました』評!


★イベント『館長 庵野秀明 特撮博物館』特集・合評! 〜短編特撮映画「巨神兵東京に現わる」 特撮博物館に見る、特撮ジャンルの本質とは? 特撮作品を語るとは何ぞや!?

・近作評EXTRA 〜特撮漫画・特撮ラノベ・宇宙刑事読本・平山P自伝・学祭(飯塚昭三&伴大介トーク)・NHK「純と愛」「猿飛三世」「平清盛」

(B5判・P122+折込コピーP4・オフセット・1500円)



◎『仮面特攻隊2012年号』 〜在庫僅少!

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・折込コピー:映画『仮面ライダーフォーゼ×仮面ライダーオーズ』速報!

スーパー戦隊シリーズ大特集

 全シリーズ関東中部関西・全話視聴率表!

 元祖『秘密戦隊ゴレンジャー』総覧! 〜力作10万字評!

★映画『スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』合評! &新聞図版

・秋からほば戦隊OB毎回登場状態の『海賊戦隊ゴーカイジャー』!

 〜『海賊戦隊ゴーカイジャー』関東中部関西・最新視聴率表!

・『海賊戦隊ゴーカイジャーTHE MOVIE 空飛ぶ幽霊船』

・『ゴセイジャー』GW全国公演! 東武・西武・浜松 アクションチームは日本にいくつ!?

★例の井口昇カントクで夏のライダー&戦隊映画で予告編もやってた

 10月15日(土)公開のリメイク映画『電人ザボーガー』合評!

・話題のスクールカースト新番組『仮面ライダーフォーゼ』!

 〜学校の全員と友達になる男! それ、ヤンキーじゃないですから(笑)。

★映画『レッツゴー仮面ライダー』合評! &新聞図版

・『レッツゴー仮面ライダー』のブラック将軍・人物像研究!

・『仮面ライダーオーズ』後半評! &各話視聴率表・新聞図版

・『劇場版 仮面ライダーオーズWONDERFUL 将軍と21のコアメダル』

・『特撮2011 〜「オーズ」の女幹部メズール・スーツアクター研究!』

・『ゆうちょ銀行』 〜ライダー役者・藤岡弘&佐藤健が出演CM!

・静岡ご当地ローカルヒーロー『からくり侍セッシャー1』

・『ウルトラマン80』王女ユリアン編 〜再評価各話評!

・「近作評EXTRA」 〜ファミリー劇場放映中『秘密戦隊ゴレンジャー』合評!

・追悼 〜田中実・サコミズ隊長&特撮評論家・竹内博

(B5判・P214+折込みコピーP4・オフセ・2000円)



●『仮面特攻隊2009年号』 〜在庫僅少!

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ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY」 〜#1・2折込みコピー速報!

「トミカヒーロー レスキューフォース 爆裂MOVIE」 〜折込みコピー速報!


「大決戦!超ウルトラ8兄弟」 〜賛否合評 & 新聞図版!

 ・京都 ダンディー4 & ビューティー4 舞台挨拶レポートも!

ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス」!

「ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル」 〜BS & U局放映事情!

 ・オマケ「ウルトラセブンX」全話視聴率:関東・中部・関西。全話平均視聴率

仮面ライダーディケイド」 〜業界ゴシップ・今後の平成ライダー展望!

仮面ライダー電王」 〜人気作の終盤総括!

 ・全話視聴率:関東・中部・関西。各クール平均・全話平均視聴率

仮面ライダーキバ」 〜合評 & 新聞図版!

 ・各話視聴率:関東・中部・関西。各クール平均・放映分平均視聴率

「劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王」 〜合評!

「劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事」 〜評 & 新聞図版!

炎神戦隊ゴーオンジャー」 〜合評 & 半田健人ゲスト編 & 新聞図版!

 ・各話視聴率:関東・中部・関西。各クール平均・放映分平均視聴率

炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!劇場BANG!!」!

獣拳戦隊ゲキレンジャー」 〜大特集・不評戦隊を徹底擁護合評!!

 ・全話視聴率:関東・中部・関西。各クール平均・全話平均視聴率

獣拳戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャー」 〜快作!

「ケータイ捜査官7(セブン)」 〜合評!

 ・各話視聴率:関東・中部・関西。各クール平均・放映分平均視聴率

「トミカヒーロー レスキューフォース」 〜合評 & 新戦士R5加入!

 ・各話視聴率:関東・中部・関西。各クール平均・放映分平均視聴率

魔法先生ネギま!(実写版)」 〜「トクサツ2008」! 戦隊パロ「Yes! バカレンジャー」は究極の荒川稔久ワールド!! & 桑江咲菜はこうして真咲なつめ(ゲキレン)とエヴァンジェリン(ネギま)を掛け持ちした!!

 ・全話視聴率:関東・中部・関西。各クール平均・全話平均視聴率

「トクサツ2008」 〜G3プリンセス & 歴代スーパー戦隊ヒロイン主役編史!

「ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発」 〜多幸感あふれる怪作!

「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」 〜映画第2弾・妖怪キャラの担当声優一覧も!

「へんしん! ポンポコ玉」 〜70年代・性転換ジュブナイル!

「近作評EXTRA」! 〜24時間まるごと昭和ゴジラ & CS旧作!

「DVDウルトラマンタロウ1973」! 〜&ウルトラマン関係イベント評!

「DVDウルトラマンレオ1974」! 〜1974年という切迫した終末観あふれる時代!

ファミリー劇場『ウルトラ情報局』ウルトラマンレオ編」!

 ・08年5月号〜12月号 & ウルトラマンレオのすべて & 真夏座VOICECUL!

「復刊! 宇宙船Vol.120」 〜あの体裁で延命できるか!? ゼロ年代特撮誌史評!

ゼロ年代の想像力」 〜オタ第3世代新進気鋭ライターのSFマガジン連載書籍化・書評!

「秋葉原通り魔事件」 〜合評・苦境下の人々へ

(表紙カット・信貴 徳二) (B5判・P184・オフセット印刷・2000円)



◎『美少女戦士セーラームーン全史』(森川 由浩) 〜売行絶好調につき増刷!(完売!)

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〜子供&オタを巻き込んだ大ブームを体感する世代が、時代の空気も含めて伝えるのがコンセプト!

 「セラムン」をそも知らない世代、リアルタイムで観てないファン世代にも送る!

アニメーションの章 作品解説

美少女戦士セーラームーン

美少女戦士セーラームーン

美少女戦士セーラームーン

美少女戦士セーラームーンSuperS

美少女戦士セーラームーン セーラースターズ

・シリーズ終了後・再放送などの展開

セーラームーン映画の世界

・資料集 

・講談社児童誌の世界

・ビデオ・LD・DVDソフト

・LD巻末おまけ映像特典

・玩具資料

・作品データベース

フィルモグラフィ

・視聴率データ

★実写ドラマの章 作品解説

・前夜祭特番

東映チャンネル ピンスポ!

・外伝の外伝 映像特典ミニドラマ

・新聞記事

・実写版雑誌展開

・講談社  

・小学館

マーチャンダイジングライツリポーツ  

・CBC特撮アワーのあゆみ

・タイトルリスト&視聴率表 

★ミュージカルの章 解説

・月刊ミュージカル広告    

・CS特番関連

★原作漫画の章   

・「なかよし」とセーラームーン 

・扉絵集  

・「なかよし」表紙集   

・KCコミックス   

セーラームーン情報局  

・コードネームはセーラーV

・扉絵集     

・「るんるん」表紙集 

美少女戦士セーラームーン原作漫画リスト 

(B5判・P342・オフセット・2500円)



◎『仮面ライダーストロンガー 鈴木生朗 脚本回解説』コピー誌(フラユシュ)

(B5判・コピー・300円)

●『仮面ライダーアマゾン 鈴木生朗 脚本回解説』コピー誌(フラユシュ)

(B5判・コピー・300円)

●『仮面ライダーX 鈴木生朗 脚本回解説』コピー誌(フラユシュ)

(B5判・コピー・300円)

●『仮面ライダーV3 鈴木生朗 脚本回解説』コピー誌(フラユシュ)

(B5判・コピー・400円)

 「風」や「斬り捨て御免!」などのTV時代劇でも知られる鈴木生朗脚本回にフォーカス!



●『ナはナイルのナ Vol.2』(つくね かずゆき) 〜オススメ! (Vol.1は完売!)

 「不思議少女ナイルなトトメス」(91)全話ガイド&批評・怪人図鑑・名場面・東映不思議コメディシリーズ「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」(87)〜「有言実行三姉妹シュシュトリアン」(93)全話視聴率表!

(A5判・オフセット印刷・1000円)

●『ハラッパでひみつきちVol.2 うたう!大竜宮城』(つくね かずゆき)

 全話ガイド+批評・資料・主要キャラ紹介・雑誌・CM・漫画・音盤!

(A5判・オフセット印刷・2000円)

●『ハラッパでひみつきちVol.3 電撃戦隊チェンジマン』(つくね かずゆき) 〜オススメ!

 80年代中盤に試みられたシリアス大河「戦隊」の中でも傑作の呼び声高い「チェンジマン」! 主要傑作エピソード紹介と、当時の人気美少女・柴田時江演じるリゲル星人ナナ(#13〜14・32〜33・42〜43・51〜55(最終回)に登場)を中心にレビュー! 柴田演じた「バイオマン」メカ人間ミキ編や、「スケバン刑事II」「マスクマン」「ウインスペクター」「ジャンパーソン」ゲスト編もフォロー!

(A5判・オフセット印刷・700円)

●『ハラッパでひみつきちVol.4 円盤戦争バンキッド』(つくね かずゆき) 〜完売!

 全話ガイド+批評・資料・キャラ&学習部屋紹介・ブキミ星人大図鑑・漫画・音盤・玩具・ロケ地ほか!

(A5判・オフセット印刷・1500円)

 ※:拙ブログ主宰者も、長編論文「囲炉裏にレーダー、学習部屋に秘密基地 〜バンキッド論」を書き下ろし!


●『ALL ABOUT ウルトラマンダイナ[1]』(黒鮫 建武隊)

 「ウルトラマンダイナ」#01〜13ガイド&批評・視聴率・向ヶ丘遊園イベントレポート!

(A5判・オフセット印刷・500円)

●『ALL ABOUT ウルトラマンダイナ[2]』(黒鮫 建武隊)

 「ウルトラマンダイナ」#14〜26ガイド&批評・視聴率・玩具売上好調!

(A5判・オフセット印刷・500円)

●『ALL ABOUT ウルトラマンダイナ[3]』(黒鮫 建武隊) 〜全3巻完結!

 映画「ウルトラマンティガ&ダイナ』特集 ガイド&批評・成長物語・ティガ続編・新聞雑誌記事ほか!

(A5判・オフセット印刷・500円)

 ※:4〜5巻は発行中止だそうです(汗)。


●『江連卓 その脚本世界』(ビッキー HONMA) 〜オススメ!

 脚本家・江連卓(えづれ・たかし)研究。80年代大映テレビ・不良少女とよばれて・ヤヌスの鏡・プロゴルファー祈子・乳姉妹・このこ誰の子・高校聖夫婦・噂の刑事トミーとマツ・明日の刑事・キョーダイン・スカイ・スーパー1・RX・覇悪怒組

(B5判・オフセット印刷・1000円)

●『青春ドラマ大全集』(ビッキー HONMA)

 70年代青春ドラマ中心・俺たちシリーズ・ゆうひが丘の総理大臣・あさひが丘の大統領・ただいま放課後・刑事犬カール・アテンションプリーズ・コートにかける青春・若い!青春・太陽にほえろ!スクールウォーズ

(B5判・オフセット印刷・1000円)


 ……などを委託販売予定です。



◎2017/9/24サンクリ新刊! 『仮面特攻隊2017年秋号』

・TV『仮面ライダービルド』序盤合評!

・TV『仮面ライダーエグゼイド』総括合評!

・映画『スパイダーマン:ホームカミング』合評 〜クイズ研究会(?)に所属する文化系スパイダーマン

・映画『ワンダーウーマン』評 〜フェミニズムの英雄か!? 単なるセックス・シンボルか!?

・ウルトラ評論50年史「往年の大冊名同人誌『ウルトラマンレオ大百科事典』(91年)再読」!

(B5判・P20前後・コピー・200円)

◎2017年8月・夏コミ新刊! 『仮面特攻隊2018年準備号』 〜完売!

・TV『ウルトラマンジード』序盤賛否合評!

・TV『ウルトラファイトオーブ』完結合評!

・TV『ウルトラマンオーブ』完結合評!

・TV『怪獣倶楽部 〜空想特撮青春期〜』賛否合評!

・映画『パワーレンジャー』合評

・映画『キングコング』『ゴースト・イン・ザ・シェル』『裏破拳ポリマー』『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』『メッセージ』評

・マーベル洋画『ドクター・ストレンジ』『LOGAN/ローガン』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』評

・映画『劇場版 仮面ライダーエグゼイド』合評!

・映画『宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE』合評!

・OV『スペース・スクワッド ギャバンvsデカレンジャー』合評!

・OV『帰ってきた動物戦隊ジュウオウジャー』合評!

・TV『仮面ライダーエグゼイド』第3クール合評!

・TV『宇宙戦隊キュウレンジャー』第1〜2クール評!

・『トクサツ2016』 〜「動物戦隊ジュウオウジャー」ロケ地は「超新星フラッシュマン」30周年オマージュだった!?

(B5判・P56・キンコーズの自動製本コピー(笑)・400円)

◎2017/6/18サンクリ新刊! 『仮面特攻隊2017年初夏号』

・TV『ウルトラファイトオーブ』完結合評!

・TV『宇宙戦隊キュウレンジャー』#18、宇宙刑事ギャバン特捜戦隊デカレンジャー客演編評!

・TV『仮面ライダーエグゼイド』第3クール合評!

・TV『宇宙戦隊キュウレンジャー』第1〜2クール評!

・『宇宙船vol.19』(1984年)特集「再評価『帰ってきたウルトラマン』」再読!

(B5判・P20前後・コピー・200円)

◎2017/4/30新刊! 『仮面特攻隊2017年GW号』 〜一旦完売、第4刷増刷! 〜完売!

・TV『ウルトラファイトオーブ』序盤速報合評!

・映画『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』合評!

・映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』合評!

・『トクサツ2016』 〜「動物戦隊ジュウオウジャー」ロケ地は「超新星フラッシュマン」30周年オマージュだった!?

・ビデオ『仮面ライダースペクター』速報!

・TV『仮面ライダーエグゼイド』怒涛の第2クール合評!

・TV『宇宙戦隊キュウレンジャー』最新話数評!

(B5判・P24・コピー・200円)

◎2017/2/26サンクリ新刊! 『仮面特攻隊2017年春号』 〜完売!

・TV『宇宙戦隊キュウレンジャー』序盤合評!

・TV『動物戦隊ジュウオウジャー』終盤・総括合評!

・アニメ映画『虐殺器官』評!

・アニメ&実写映画『妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』評!

・配信『仮面ライダー4号』評!

・映画『動物戦隊ジュウオウジャーvsシュリケンジャー』評!

・TV『仮面ライダーエグゼイド』第2クール評!

(B5判・P16・コピー・200円)

◎2017/2/12コミティア新刊! 『仮面特攻隊2017年冬号』 〜完売!

・映画『動物戦隊ジュウオウジャーvsシュリケンジャー』合評!

・TV『ウルトラマンオーブ』終盤・総括合評!

・配信『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』序盤合評!

・洋画『ドクラー・ストレンジ』評!

・洋画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』評!

・邦画『本能寺ホテル』評!

・邦画『仮面ライダー 平成ジェネレーションズ』評!

(B5判・P12・コピー・100円)



2017年2月12日(日)、コミティア119

 東京ビッグサイト・東6ホール・ぬ−02bに出店!

(1192917)

2017年2月26日(日)、サンシャインクリエイション2017 Winter

 池袋サンシャインシティ・ワールドインポートマート4階A1ホール・A−57a(入口のすぐ左ヨコ)に出店!

(S72-05289)

2017年4月30日(日)、COMIC1(いち)☆11

 東京ビッグサイト・東5ホール・せ−51aに出店!

 (117318)

2017年5月4日(木)、資料性博覧会10

 中野サンプラザ・13階コスモルーム・ブース癸毅検morikawa_S」に間借り出店!

2017年5月6日(土)、コミティア120

 東京ビッグサイト・東5ホール・V−27aに出店!

 (1203376)

2017年5月7日(日)、第二十四回 文学フリマ

 東京流通センター第二展示場・2階(Fホール)・カ−41に出店!

 (002203389)

2017年6月18日(日)、サンシャインクリエイション2017 Summer

 池袋サンシャインシティ・ワールドインポートマート4階A23ホール・R−01b(お誕生日席!)に出店!

(S73-05273)

2017年8月12日(土)、コミックマーケット92(夏コミ)2日目(特撮ジャンル)

 東京ビッグサイト・東2ホール・T−49aに出店!

(当日は特撮ジャンルで、畏友サークル「SHOUT!(仮)」(T−58b)or「GIGA−VOLT」(T−59a)でも委託!)

(92750-1375)

2017年8月13日(日)、コミックマーケット92(夏コミ)3日目(評論ジャンル)

 東京ビッグサイト・東3ホール・ア−53b(お誕生日席!)(VAT)にも間借り出店!

(92600-1089)

2017年8月20日(日)、コミティア121

 東京ビッグサイト・東5ホール・N−14bに出店!

 (1212722)

2017年9月24日(日)、サンシャインクリエイション2017 Autumn

 池袋サンシャインシティ・ワールドインポートマート4階A23ホール・K−27aに出店!

(S74-05245)

2017年10月15日(日)、COMIC1(いち)☆12

 東京ビッグサイト・東ホール・お−45aに出店!

 (126234)

2018年2月11日(日)、コミティア123

 東京ビッグサイト・西4ホール・の−13aに出店!

 (1232862)

2018年3月11日(日)、サンシャインクリエイション2018 Spring

 池袋サンシャインシティ・ワールドインポートマート4階A23ホール・K−16aに出店!

(S75-05250)

2018年4月1日(日)、とりろじ15

 JR浅草橋駅東口・徒歩3分・東京文具共和会館3階・「オールジャンル」の「02」に出店!


今後の即売会出店予定

・8月20日(日) コミティア121

・9月24日(日) サンクリ2017 Autumn

・10

JINJIN 2018/02/04 22:25 どうも。

最新号でのエイリアンの記事についてですが、自分としてこのシリーズのポイントの一つは、やはりエイリアンと共に、歴代のアンドロイドにあるという感じですね。

もしお気に召しましたなら、こちらにも御意見をよろしくお願いいたします。

katoku99katoku99 2018/02/05 03:10 JINさま
ご無沙汰しております。

コメントおよびご連絡をありがとうございました。
たとえ社交辞令でも、当方の記事に反応していただきまして、本当にありがたいです。

加えて、当方の長年に渡る非礼についても、伏してお詫びを申し上げる次第です。
(まぁそんな一言で許してもらえるものでもないでしょうけれど・汗)

JINさまの掲示板については、
ずいぶん前にも、JINさま本人から教えていただき、存じており、
さすがに毎日ということはないのですけど、年に数回まとめて拝見させていただいておりました。

当方ごときでよければ、『エイリアン』に限定したかたちではなく、
コメントさせていただこうかと思います。
(不特定多数ではなく、特定個人に対して語ることで、自分自身も賦活したいという気持ちもありまして)

これを機会に、今後ともお付き合いいただけますと幸いです。

それでは。とりあえず用件のみですが〜。

なななな 2018/04/05 02:42 はじめまして。仮面特攻隊2018年号は通販されるのでしょうか?
イベントへは行けないので、まんだらけ等チェックしているのですが、
今のところ情報を見つけられません。

katoku99katoku99 2018/04/06 07:55 なな様
はじめまして。わざわざお問い合わせをありがとうございました。作り手冥利に尽きます。

ついつい日々のオモテの仕事の多忙と、どちらかといえば当方の怠慢・無計画で、今年は同人ショップへの委託をまだドコにも行なってはおりませんでして(汗)。4〜5月中には行なおうと思っておりますが・・・。

もしもご支障がなければ、このコメント欄の非公開の「メールアドレス」欄に、なな様のそれをご記入いただければ、同人ショップを介さずに、当方個人が直接通販をいたしますけれども、いかがでしょうか?

方法は簡単で、郵便局の窓口で平日夕方4時までに購入できる代金分の「定額小為替(こがわせ)」(いわゆる換金証書のようなもの)を、
無記名のままで、当方宅宛ての封筒に同封して郵送くだされば、折り返し2018年号の方を発送させていただきますので〜。

なななな 2018/04/07 03:05 ありがとうございます。
では、宜しくお願いします。

2017-12-29 仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL

[]仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー 〜ヒーロー大集合映画の教科書がついに降臨か!? 仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー 〜ヒーロー大集合映画の教科書がついに降臨か!?を含むブックマーク 仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー 〜ヒーロー大集合映画の教科書がついに降臨か!?のブックマークコメント

2018年2月17日(土)UP)


仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010

拙ブログ・トップページ(最新10日分記事) (スマホの場合、全記事・見出し一覧)

拙ブログ・全記事見出し一覧 (スマホの場合、全記事・年月別一覧)


『仮面ライダー』シリーズ評 〜全記事見出し一覧 (スマホの場合、画面遷移後に一番下の「PC版」を押下すると参照可。「スマホに最適な表示」で元に戻る」)



仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー

(17年12月9日封切)

(脚本・武藤将吾&高橋悠也 監督・上堀内佳寿也 アクション監督・宮崎剛 特撮監督佛田洋


ヒーロー大集合映画の教科書がついに降臨か!?

〜異なる世界観の接合をヨコ糸に、1個の作品を超えた連続性をタテ糸に!〜

(文・T.SATO)

(17年12月29日脱稿


平成ライダー」『最終作』を騙る巨大な釣り針(笑)


 平成の元号も実質、来年2018年の平成30年で終了。再来年の2019年5月からは新元号がはじまる。つまり来年2018年は平成の実質最後の年であり、再来年は新元号の元年となるのだ。よって、この2017年9月に放映が開始された『仮面ライダービルド』は最後の平成ライダーとなる――その次のライダー平成ライダーと取るか新元号ライダーと取るのかはビミョーで、その売り方次第だが(笑)――。

 機を見るに敏な東映スタッフはイイ意味でケーハクにもこの機会を見逃さず、本作のタイトルを『平成ジェネレーションズFINAL(ファイナル)』と銘打って、ほんの一瞬だけでも仮面ライダー最後の映画か!? と誤解させるやもしれない、耳目を引くようなお下劣な手段に出た。スーパーマン死す! ゴジラ死す! 中村主水(なかむら・もんど)死す! 年輩のオタであれば、20世紀にもあった既視感のある詐欺的な光景だろうし、このJAROにクレームすれすれの宣伝コミでの手法に、今さらガチで釣られてケチを付けるようなヤボな御仁も少なかろう。



お題は、最新&直前ライダーの共演! 2010年代の先輩ライダー客演! それに見合う悪事&悪党は!?


 今回の年末お正月映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー』(17年)の第1のお題は、最新現役ライダーの『仮面ライダービルド』と直前作の『仮面ライダーエグゼイド』(16年)との共闘だ。

 第2のお題として、彼らをイザというときにサポートしてくれる伝説の先輩ライダーとして、2作品前の『仮面ライダーゴースト』(15年)、1年飛んで『仮面ライダー鎧武(ガイム)』(13年)、また1年飛んで『仮面ライダーフォーゼ』(11年)、そして『仮面ライダーオーズ』(10年)という4大ライダーを復活させる。


 彼ら主役級の6大ライダー共闘するに値する必然性を与えるにあたり、当然ながらTVシリーズ本編での通常編のゲスト怪人や幹部級怪人とも異なるスケールの大きな「強敵」や「巨大な悪事」が求められる。

 それは、巨悪ではない小物の悪党を相手に、6大ライダーがよってたかってボコボコにすれば、卑怯な弱い者イジメになってしまうからでもある(笑)。


 そこで本作が出した結論である「巨大な悪事」とは……。『仮面ライダービルド』が住まう「地球」と、『仮面ライダーエグゼイド』が住まう別の「地球」を、真っ向から激突させることであった!

 コレはウマい! 見た目一発判然の映像としても非常にわかりやすい! しかも2つの地球が平行世界を超えて次第に接近していくサマを、映像の変化としても魅せていく。



絵で見てわかる巨大な異変! 2つの地球! 2つの超巨大な手のヒラ型メカ!


1.2つのそれぞれの世界の頭上に浮かぶ、もうひとつの地球

2.さらに近づくと、頭上にもうひとつの日本列島

3.もっと近づくと、天井に氷柱のようにブラ下がった都心の高層ビル街!

4.あげくの果てに、敵の超巨大メカの火弾攻撃の連発で切断された高層ビル群が高空から降ってきて、空撮で見下ろした東京湾を横断する巨大鉄橋の周辺の海面に次々と落下していく!


 この2つの世界を接合させる超科学兵器のビジュアルも文字通りにキャッチー(笑)。双方の世界にある超巨大な「手のヒラ」型のメカなのだ! 昭和世代のオッサンであれば東映特撮ヒーロー宇宙鉄人キョーダイン』(76年)やロボットアニメ勇者ライディーン』(75年)に出てきた超巨大「手のヒラ」型のレギュラー敵メカ母艦を、悪い意味ではなく想起せずにはおれないだろう。

 なんでそんなカタチをしているのかとツッコミしてはイケナイ。映画の大画面の下半分を占める東京都心と、画面の上半分を占める上下が逆転した東京都心を、互いに招き寄せて呼び求め合うかのように、上下の地面から伸びてきた巨大な「赤い手のヒラ」と「青い手のヒラ」が接近してきて、ついに後楽園ゆうえんちでボクと握手!

 わかりやすいではないか!? 良くも悪くも始末が悪い「握力」も感じられるような力感もある力強い「特撮映像」ではないか!?



整合性が取れない作品同士は逆用して、絵で見てわかるパラレルワールドに!


 もちろんこの2つの地球の激突の危機を描いたのは、10年も前に我らが日本国が上空に赤い透過光を放射しつづける万里の長城がごとき超巨大な「壁」で3つに分断されて3大国家が鼎立(ていりつ)した舞台を描く『仮面ライダービルド』の世界観が、ドーやっても直前作『仮面ライダーエグゼイド』以前の3大分断国家の気配のカケラもない平成ライダー諸作の世界観とは整合性が取れないゴマカシも効かないモノだからでもある。

 この矛盾・不整合を解決するのに取られた手段。それがこの2つの世界をハッキリと異なる世界であるパラソルだかアパレルだかのパラレルワールド(笑)として位置付けることであり、しかもそれを幼児や一般ピープルや、『ビルド』世界の2号ライダーことSFオタ属性皆無のヤンキー不良な仮面ライダークローズ・万丈龍我クンでさえも眼で見てわかるような(汗)、念押しで人物のまわりをカメラが長回しで360度周回しても赤い透過光を発する巨大壁が微塵も見えない光景や、2つの地球の接近&激突の危機が迫る緊急事態を、明瞭なビジュアルとしても呈示することであった!

 スペクタクルな「特撮映像」そのものが作品の見せ場となり、「特撮映像」そのものが作品世界の「状況」や「ドラマ」をも雄弁に物語る! コレは「特撮」というジャンルの理想型ではなかろうか!?



巨大な悪事と並行して、等身大の小憎らしい人格悪も設定!


 もちろん非人格的な「巨大な悪事」や非感情的な「巨大なメカ」だけでは、巨大ヒーローではなく等身大ヒーローである仮面ライダーの敵としては釣り合いにくい。心情的にも小憎らしい人格悪を倒す方がカタルシスも増す。加えて、2つの世界で終始バトルがくりひろげられてそれぞれで完結してしまったなら、2つの世界の分断感も強くなってしまう。

 そこで、本作が取った手法は、人間である憎々しいゲスト悪役・最上魁星(もがみ・かいせい)を設定して、2つの平行世界にそれぞれ存在する同一人物でもあるマッドサイエンティストの彼を一人二役として登場させ、それぞれの世界で歯車をデザインモチーフとした左右非対称の赤いダークヒーロー・ライトカイザーと青いダークヒーロー・レフトカイザーに変身させることであった。

 しかも、最終的にはこの2つの地球の最接近時に、『ビルド』世界の今後の展開をややこしくさせないため……、もといバグスターウィルスの収集目当てか『エグゼイド』世界の方へと、この超巨大な「手のヒラ」ともども平行世界を股にかけた同一人物2人がやってきて合体し、左右半分が赤と青のバイカイザーに強化変身するのもお約束! それによって、不老不死の力を得るというのも「科学」というより「オカルト」だが、「このテの子供向け作品で細けぇことは気にするな(笑)」。



超巨大・鉄腕を伝って登場&戦闘! 2大ライダー共闘や玩具アイテムに設定的必然性も付与!


 数千数万のメカ戦闘員たちがアリのように集合して、巨大な「手のヒラ」を地面から伸びる腕のように支えるビジュアルも圧巻だが、そこを伝い登ってバイクで最新ライダービルドが駆け下りてくることで、戦場を直前作『エグゼイド』の世界に集約して一本化!

 都心を横切り山間へと高速飛行を開始した、その超巨大な両手をつないだ、実は次元融合装置でもあった超メカの金属甲板上で、ラスボス・バイカイザーvsビルド&エグゼイドのラストバトルが展開! それまでに順次、登場していた平成レジェンドライダーたちとも集結を果たして、ボリュームも尺もいっぱいのラストバトルを展開することとなる。


 もちろん新旧2大ライダー共闘するに足る必然性もある敵役として、そのゲスト悪役・最上魁星にも新旧2大ライダーに設定的な接点も持たせる。彼はビルドこと桐生戦兎(きりゅう・せんと)クンも勤務する『ビルド』世界のレギュラー機関である政府の研究所の元職員でもあり――この設定によりこの映画では変身後の姿は登場しないけどコウモリ男型のダークヒーロー・ナイトローグに変身するダンディー壮年・氷室幻紱所長にも情報提供の役回りで登場させることができる!――、しかも『ビルド』世界の超巨大な壁の近辺で、『エグゼイド』世界で怪人を発生させるバグスターウィルスを微量に発見して、『ビルド』世界で怪人を発生させるネビュラガスと混交させることで、ネビュラバグスターなる設定の多数の合体戦闘員をも創造させたことにする。


 加えて毎年の映画連動ビジネスで、ライダーに変身するための変身ベルトのサブアイテムである、さまざまな戦闘属性設定を持たせたメモリやメダルやスイッチ、ロックシードや眼ん玉やガシャットなどに、なぜだが先輩ライダー属性(笑)を持たせた番外アイテムを発売し、これをたいてい「お祭り映画だから細けぇことは気にするな」とばかりに伏線ナシで披露して、映画専用の番外形態に強化変身してみせていた平成ライダーたちだが、この作品では劇中内でもそれらにキチンと一応の合理的な起源を持たせる!


 『エグゼイド』世界の変身サブアイテムに今回追加された「仮面ライダービルド」属性のガジェット(小道具)ならぬガシャットは、女児向けアニメプリキュア』シリーズ最終回でもやってるけど、子供たちを最終回で卒業させず次作へ興味を引くために、『エグゼイド』終盤に取って付けたように登場した次作のヒーロー・ビルドと戦った、黒いエグゼイドこと5号ライダー仮面ライダーゲンムの若社長がビルドを研究して開発したモノだと設定! これにより一度は強敵の特殊能力で変身能力を奪われた『エグゼイド』世界の4大ライダーたちも、ビルド属性のパワーで敵の能力を中和して再度変身可能に!



前作終盤での新ヒーロー客演ともコジツケ成功! 現行作の劇中内でのナゾともリンク!


 同じく先の夏休み映画の『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』(17年)終盤で、仮面ライダーエグゼイドの成分(笑)を抜き取った仮面ライダービルドも、それは彼の記憶にない1年前の記憶喪失以前の出来事とし、とはいえ『エグゼイド』世界がビルド出現1年後の時間軸ではない理由も、2つの世界で時間の流れ方が異なっており、『エグゼイド』世界の6号ライダー仮面ライダーパラドクスことパラド青年にとっては越境先の『ビルド』世界を2年近くも過ごしていたけど、『エグゼイド』世界では1週間しか経っていないことにして、このへんの矛盾もSF的なワクワク感とともに整合させつつ、往時の『エグゼイド』世界に出張したビルドの正体は戦兎クンではなく、『ビルド』TV本編のキーパーソンでもある今は亡き(?)マッドな青年科学者葛城巧(かつらぎ・たくみ)であるかもしれないと戦兎クンが解釈してみせることで、TV本編のナゾ解きとも絶妙にリンクさせて、トリプル・ミーニングともしてみせる!

 ついでに仮面ライダービルド自身も、エグゼイドの2大成分である「ゲーム」と「お医者さん」(笑)の2つのボトルを左右の両手に持ってカシャカシャ振るや、仮面ライダーエグゼイドに変身してピコピコハンマーで戦う!(何でやねん!?)

 『エグゼイド』終盤におけるビルドの幾度かのゲスト出演の時点では、この映画の展開を見越していたとはとても思えないので、コレらの展開は後付けなのだろうが(笑)、パズルのピースを埋めていくような楽しさもあって結果オーライだ!



助走台としてのいかにもな日常と、いかにもなレギュラーキャラ描写


 もちろん本作の2大巨頭の日常部分も漏らさず助走台として描いていく。

 『ビルド』世界の主人公たちのホームベースである喫茶店での主人公・戦兎クン、2号ライダー・万丈龍我クン、ヒロイン・美空(みそら)ちゃん、サブヒロイン・紗羽(さわ)さんらの漫才で映画は始まり、『エグゼイド』世界のホームベースである聖都大学付属病院でのお医者さんライダーたちやヒロインズのTV本編アフターも嬉しくなる。

 タブレット画面に写る電子牢獄に囚われたライダーゲンムことゲーム会社の元若社長も、TV後半で炸裂する「神」を自称する歌舞伎調のテンション高い変人演技は相変わらず絶品で、現実世界に緊急出獄後も、両腕を組んで後ろにのけぞっていた上半身&顔面を急に前面に突き出したり、敵戦闘員を辛うじて倒せただけなのにクチだけは強がりながら、額の冷や汗をぬぐいつつ舌をベロリとナメまわすギャグ演技などは、思わず心の中で爆笑!



工業地帯・巨大ダム・モダン建築物の広大な構内! ロケ背景の映画的スペシャル感!


 そして、2つそれぞれの世界に出現した新型モンスターと戦う舞台もいつものTV版とは異なるロケ地であり、個人的には北関東鹿島あたりの工業地帯を想起させる長大な金属パイフやタンクや煙突や階段を張り巡らせた巨大プラントであったり、北陸甲信越を想起させる巨大ダムであったり、昨年度の映画『仮面ライダー 平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト withレジェンドライダー』(16年)のロケ建物と同じ場所だと思うけど、巨大な「コ」の字型の郊外のモダン建築物で、構内には巨大な「吹き抜け」や階段などもある広大なロビーなどを舞台に、ドローン無人ヘリによる空撮アングルや、ワイヤーを使って高くジャンプしたり降下したり壁面も伝うような立体的なアクションがくりひろげられる!

 この建物内の長大なアーチ型の階段や廊下にブルーシートを敷いて、ケガ人や避難民役として数百人ものエキストラを動員し、1カットの長回しでカメラが階段を降っていき反転して廊下も移動していくあたりも実にすばらしいし、個人的には第2期ウルトラシリーズの映像派の鬼才・真船禎(まふね・ただし)カントク演出http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061012/p1)も想起させる。

 まさに映画版ならではのゴージャスで特別感あふれる映像を、脚本うんぬん・スケール感うんぬん以前の段階で、本作は映像的にも構築できている!



ピンチに小出し(笑)に駆けつけてこそ、先輩ヒーローのキャラも立つ! 音楽の力とキービジュアル!


 2つの地球が激突するまで、あと24時間! あと6時間! あと3時間! あと30分! というタイムサスペンスでも盛り上げる中、コレ以上はもうダメだ! ドーすればイイのか!? という万事窮すという段になると、レジェンドライダーが順次出現!――ゴーストhttp://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160222/p1)ことタケルくんが昨年の正月映画のラストでの救命処置で自身が救われたことを忘れず、エグゼイドことエム研修医に恩義を感じているあたりなども実に良い!――

 ……ここで、「レジェンドライダー、もっと早く来いや!」なぞとは云ってはイケナイ。優勢のときに助っ人に来たら単なる弱い者イジメだが、劣勢のときに助けに来てしかも状況を挽回するからこそカタルシス・爽快感があるのだし(笑)。それらのシーソー・ゲームの連発として、懐かしのおなじみBGMとともにレジェンドライダーが登場し、音楽の記憶の力も借りることで、作品はいやがおうにも盛り上がる!

 もちろん、映画の序盤で巨大な危機の到来を予感した彼らの姿を、そのご尊顔を見せずに、後ろ姿やパンツの旗やファンタジックな異世界などの、彼ら個人象徴するキービジュアルで見せていたことで、伏線なしの唐突な登場感などは回避ができている。


 『エグゼイド』世界の超巨大「手のヒラ」型メカの設置場所は、宇宙エネルギーが集まる『仮面ライダーフォーゼホームベースである天ノ川学園高校にあった! そしてフォーゼの敵怪人である幹部級ゾディアーツ怪人たちもその余波で復活! とか、第2期平成ライダー数作品にも登場した第3勢力「財団X(エックス)」も再登場して、彼らの科学力をもってすれば擬似的なメダルやスイッチを再現・開発可能とし、懐かし&因縁もある幹部級の敵怪人たちも続々復活させ、歴代先輩ライダーたちの戦う動機もより強める。

――鎧武こと紘汰(こうた)のみ、『ビルド』世界で助勢するが、彼は神さまに進化したので、異次元跳躍可能なヨロイ・ウルティメイトイージズがなくてもウルトラ一族の長老・ウルトラマンキングhttp://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170819/p1)のように単独で平行世界を越境できても不思議じゃない(笑)――



昭和特撮とは異なる作劇! 00年代と10年代の正義の違い! 2号が1号に勝機を与えた理由!


 あと、このへんは昭和の特撮作品とはイイ意味でまったく異なるところだが、バトルとドラマが完全に分離していた昭和作品とは異なり、バトル中にも敵味方が戦う動機やその思想を暑苦しく開陳し合うことで、バトルの決着がそのままテーマの帰結にもなるあたり、本映画もそれを踏襲できているどころか、ある意味では究極の完成形のようにも見える。


 『ビルド』の2号こと龍我クンがエグゼイドことエム研修医らと行動、『エグゼイド』の6号ことパラド青年はビルドこと戦兎クンと行動をともにし、彼らが諸悪の根源の探索そっちのけで眼についた弱者を助けてしまう姿を見て――その優先順位の付け方はリアル政治では正しくないと私見するど、子供向けとしてはコレで良し!――、彼らもそれぞれの作品の1号ライダーたちが共通無償の愛に生きる人間たちであることを知り、その人となりをも認めていく。その上で最後の戦いの場に、クローズが強化アイテムを届けるかたちで想いを伝え勝機を与えるのも活劇の作劇としてウマい! ――最後は大義&力押しだけではなく、新旧両雄による知恵&化かしの作戦勝ちでもあったとするのも良し!――


 細かく云うと、「見返りを求めず万人を救う」と公言する10年代の平成ライダーと、「万人を救うのはムリであり、ある意味では思い上がり・不遜・ファシズム全体主義的な発想かもしれないから、身の丈のできる周囲、手の届くところだけを救う程度でイイのでは?」と自問する00年代の平成ライダー、両者の「正義観」は異なるとは思う。

 個人的には10年代の平成ライダーに共感するけど、00年代の平成ライダーの価値観を最も引きずった「その手が届く範囲であれば、見捨てずに全力で救いたい」と願うオーズこと映司(えいじ)がTV最終回を踏襲、懊悩して落下していく鳥メダル3種の幹部級怪人を救おうとし、その果てに元相棒の金髪青年・アンクが天使の羽根をまとって復活を果たす一連と、映司&アンクの万感のツンデレ涙目芝居も泣けてくる!――まぁ歴代最終回中でもドラマ性&完結感が非常に強かった『オーズ』最終回後を描くには、アソコまでエモーショナルに盛り上げてくれないことには、たしかにナットクできないけれど――



2大世界を描きつつ1箇所に集約していく構造! 作品に血肉を与える細部! 理想のヒーロー集合映画が登場!


 この作品の骨格自体は、悪い意味ではなく云うのだが、2大世界に起こる危機を平行して描いていき、両者を特殊ボトルによる超空間通信で交流を持たせつつ、双方の世界にある超巨大な「手のヒラ」型メカへと接近してついにはそれに乗り込み、この2派が最後に1カ所に集約していく難敵攻略モノであり、それ自体の技巧はドーということもナイ。

 よって、この作品に魂や血肉を与えているのはイチイチの端々だ。2大新旧ライダー世界のレギュラーたちのいかにもなセリフや存在感。細部に散りばめられた玩具的アイテムの存在理由にイチイチのもっともらしい一応の合理的な出自や起源を付ける。TV本編でのメインストリームのナゾ解きにも、ネタばらしはしないまでも接点は持たせる。

 先輩ライダーたちのアフター・ストーリーとしても矛盾が生じないようにして、なおかつ後輩の引き立て役ではなく、絶対のピンチに駆けつける頼もしい存在として描く。

 そしてそれを、直前作『エグゼイド』後半で監督デビューしたばかりで、奇抜な映像&演出をすでに披露はしていたものの、弱冠30歳を過ぎたばかりで助監督上がりの新進気鋭の上堀内佳寿也(かみほりうち・かずや)カントクが、新人らしからぬ圧倒的な演出力で畳みかけて、映画版にふさわしいゴージャスで非日常的な映像としても呈示する!


 平成ライダーシリーズ映画の中でも屈指の傑作であり、番組の垣根も越えたスーパーヒーロー共演&大集合、個別単独の作品を超えて前後の作品とも連続していくスペシャル作品の面白さ&ワクワク感を、最大最高にヒートアップしていくには、いかなる作劇術をもってすれば効果的であるか!? ということを身をもって呈した教科書たりうる作品が、奇しくもこの年末に登場してしまったようだ。

 毎年春休みの『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』映画や、同じく春休みの『劇場版ウルトラマン』シリーズにも見習ってほしい逸品に仕上がったと私見。



追伸:

 余談だが、本作のラスボスを演じる大槻ケンヂ。古い話で恐縮だけど、80年代末期からロックバンド・筋肉少女帯で活躍するこの御仁は、当時の酒とタバコと女をモットーとする不良性感度・私的快楽至上主義・公共心皆無(笑)のロック界の風潮にあって、明らかに内面・自意識をこじらせて、自分を変えるためにロックをやっている風であり、かの平成元年幼女連続殺人事件で、犯人がアニメ特撮オタクであったことが発覚した際、ほとんどのオタや昭和特撮を支えた御大プロデューサーまでもが、犯人のMは特殊な存在であり、我々の中には彼に通じるような要素やメンタルは微塵もナイと怯えて逃げを打つばかりで筆者個人を幻滅させる中、プロレスラー前田日明(まえだ・あきら)ともども、各媒体や3大新聞で「犯人のMとオレは似たようなものだ(ロリ・ペドという意味ではなく)。中学高校では(ひとり)ボッチで誰とも話さなかった。オレも何かバンドやプロレスなどの活動を始めてなかったら犯人のMと同様、心の空虚を埋めるためにオカシくなって犯罪を冒していたやもしれない(大意)」という、自身の不全感と向かい合った発言と、オタや性格弱者を守りたいという趣旨の発言をしていて、非常なる好感をいだいたものだ。


(了)

(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2018年号』(17年12月30日発行)折込コピー速報・所収『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー』合評3より抜粋)


『假面特攻隊2018年GW号』「仮面ライダービルド」戦争編関係記事の縮小コピー収録一覧

・スポーツニッポン 2017年12月7日(木) 「仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー」広告・変身前バージョン

・スポーツニッポン 2017年12月8日(金) 「仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー」広告・変身後バージョン



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2017-09-11 ワンダーウーマン

[]ワンダーウーマン 〜フェミニズムの英雄か!? 単なるセックス・シンボルか!? ワンダーウーマン 〜フェミニズムの英雄か!? 単なるセックス・シンボルか!?を含むブックマーク ワンダーウーマン 〜フェミニズムの英雄か!? 単なるセックス・シンボルか!?のブックマークコメント

2018年2月17日(土)UP)


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ワンダーウーマン

(17年8月25日(金)・日本封切)


フェミニズムの英雄か!? 単なるセックス・シンボルか!?

(文・T.SATO)

(17年9月23日脱稿


痛快娯楽作だけど、結構深い『ワンダーウーマン』&論争


 『西部戦線異状なし』。今度の実写映画版『ワンダーウーマン』(17年)は、ちょうど100年前の1910年代、第1次世界大戦の時代が舞台だ。重苦しく垂れこめた暗雲の下、幾重にも細長く連なる塹壕の中で、両軍が睨み合って互いに1年間で2センチすら前進できないという膠着した戦場に、中世末期の英仏百年戦争の救仏の女傑ジャンヌ・ダルクのように超人・ワンダーウーマンが突如として降臨!


 両腕の前腕部をすべて覆っている細長い手甲(てっこう)のごとき光沢のある白銀のブレスレットを前方に構えて発する不思議な力と、その半神半人の超常の力で、敵の銃弾の集中砲火を弾き飛ばす! 猛然と戦場を駆け抜けて、旧ドイツ軍をバッタバッタと蹴散らしていく彼女。連られて連合軍の兵士たちも「あとに続け!」とばかりに猛ダッシュ

 そこにかかるは、21世紀の現代を舞台とした昨年の映画『バットマンvs(ブイエス)スーパーマン ジャスティスの誕生』(16年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160911/p1)終盤でのワンダーウーマン参戦シーンにも響いていた、ドコか不穏でありつつも小刻みの勇ましい旋律が妙に耳に残る、彼女専用の新テーマ楽曲……。彼女は占領下にあった村々を解放する。


 カッチョえー! 上記のシーンは、本映画中盤のクライマックスでもある――ごくごく個人的には、同2017年冬季の架空戦記モノの深夜アニメ幼女戦記』における塹壕戦の描写と奇しくもイメージがカブるけど(汗)――。


 『バットマンvsスーパーマン』終盤に取って付けたように登場してラストバトルにも参戦した、スーパーマンバットマンに次ぐアメリカンコミック3大古典ヒーローのひとり、ワンダーウーマン! この映画の中では、100年前のモノクロ写真にワンダーウーマンが写っていたけれど、本映画ではその係り結びとして、その節の物語がつづられた。


 結界に包まれて外界からは見えない、陽光に包まれた南欧は地中海に面した孤島のような、古代ギリシャ風の楽園チックな女人だらけの戦闘部族の小世界。そこには、あからさまな因習めいた身分制度はナイけれど、品位はあるも質素でヤンチャで武術好きで気サクな王女さまとして育った、のちのワンダーウーマンことダイアナの幼少期とローティーン少女時代が延々と描かれる。

 この一連がまた決してタイクツはさせることがない完成度なのである。幼女にしてすでに武術に興味を示してマネまでしている王女さま。彼女の母こと女王の妹でもある叔母の女将軍が、彼女に武術の手ほどきを始めるも、女王・ヒッポリタはダイアナ武術修練には反対している。それはお転婆に成長することへの気兼ねではなく、彼女が真の力に目覚めることで、悪神アレスにその存在を気付かれて狙われることへの危惧の念であることが明かされていく……。のちのちの彼女の強さとその運命の片鱗(へんりん)をも同時に示しているうまい導入部だ。


 長じてからは、結界を破ってプロペラ機で遠洋の青空から白浜に不時着してきた米軍青年とも運命の遭遇。彼を守るために、同じく艦隊で侵入してきた旧ドイツ軍の兵士たちとも、アマゾネス集団&ダイアナは剣術と弓術馬術という旧式戦術で激闘を繰り広げる!

――このへんもホントに武術的にリアルかはともかく、馬上から右や左や下方に身体を寄せたりブラ下がったり、TVアニメ『戦国BASARA』(09年)で伊達政宗が五指の間に日本刀を3本握って、両手に6本持ってたみたいに(笑)、弓から3本の矢を同時に拡散発射してそれぞれで当てたり、全身で1回転してからその勢いで剣を振り払ったりする、様式美的でアクロバティックなアクション演出は、香港映画や日本のJACやアニメ出自のものが映画『マトリックス』(99年)を契機としてハリウッド映画に定着したモノだけれども、改めてカッコいいネ!――


 近代兵器の存在を知り、現在の外界は混沌と破壊と大戦争の世界であることを知る王女・ダイアナ。戦乱で虐げられて苦しんでいる人々を見捨てることなどできやしない! その悪の根源は、自身たちの古来からの神話に伝わる悪神アレスのせいに違いない!

 ラスボスの彼ひとりさえ倒せば、世界に平和は戻るハズ! ……そうだ! そうに違いない! と誤解して(笑)、実に単純で若々しい正義感&義侠心とに満ち満ちたダイアナは、同族たちの反対を押し切って、米軍青年と秘かに船出を決行。


 船出したら海上で苦労するシーンもなく、即座にイギリスに到着してしまうのだが(笑)、故郷の島とは対照的にするためであろう、霧の都・ロンドンにしろ、欧州西部戦線にしろ、常に大戦中の現実世界は寒々しい曇天で覆われた映像となっている。

 しかし、本映画はそこで過剰に陰鬱な空気に陥ることもなく、到着した文明世界の20世紀初頭の近代都市で、彼女はカルチャーギャップを味わい、その純真な天然キャラぶりで、観客を気持ちのよい笑いへと誘(いざな)っていく……。



無垢な天然美女には、複雑な近代社会・政治・外交が認識不能だと描く!


 というワケで、異界から来た無知で純真無垢な英雄ネタの作品としては、ベタベタな設定&展開なのだけど、そこをテレることなく直球で描いているあたりは、作品に骨太さ&力強さをもたらしていて、決して悪くはないと思う。ただ、変化球の要素がナイかのような物言いはアンフェアなので、正確なところも述べておこう。


 やはり、あんまりなベタは避けるためにか、物語後半においても彼女を世界的なスケールの高踏的・哲学的な問題でも懊悩させたり、その際に合理的理性的な判断をさせるためにか、主人公も含むアマゾネス集団は単なる蛮族であるとは描かれない。

 礼節を兼ね備えており、修練を要する「武道」の域にまで武術も高めている。万巻の書物も所蔵する学問の徒でもあり、一部の民には神通力でもあるのかご都合主義にも外界・人間界のことにもやたらと詳しい(笑)。ダイアナことワンダーウーマン自身も、世界各国どころか古今東西の人類の言語や文字や暗号化学式(笑)にも精通している。

 実体験はないけれど、男女の性のことやら、肉体的な性感についても、なぜだか島にあった「ナントカ肉体快楽論」だったかの全何十巻をも読破して理解しており(笑)、そのテのことで米軍青年相手にテレたり物怖じしたりすることもナイ――逆に媚びたり誘ったりもしないのだけれども――。よって、そーいう性的な方面では、経験豊富な男性がリードすべきベタベタな天然弱者女性でもナイ。


 ベタさの表現は、彼女の「世界認識」、彼女の単純な神話的「世界観」の方に廻される。

 複数の国家による複雑な思惑(おもわく)が入り交じって発生したハズの世界大戦を、ひとり悪神アレスのせいにして、彼がドコかに潜んでいると思い込む。この戦争には戦場がいくつもあることすら知らない。即座に悪神アレスがいるハズだと思い込んだ戦場ヘと直情的に赴こうともする。

 米軍青年が奪取してきたドイツ軍の毒ガス兵器に関する機密情報を、彼が英国諜報部に持ち込む理由&意図がわからない。英国ドイツが戦争しつつも、並行してウラでは秘密裏に和平交渉を進めていることへの、二律背反した人間の人情の機微にも疎(うと)い。


 まぁ長々と例示してきた後段の方は、ヌルい一般層や子供の観客たちにもわからないとは思うので、ワンダーウーマンだけを責める気にはならないけれども(笑)。


 そして、この作品はさらに重ねてヒネってくる!

 英国は平和を希求し、和平交渉を優先するあまりに、旧ドイツやその軍隊なり少なくとも某総監が――欠損した鼻や下アゴを義体にした第1次大戦時の傷痍軍人みたく、顔の左半分を白い顔面型パーツで覆ったドクター・ポイズンこと女性化学者も――、実はまだまだヤル気満々であり、キョーレツな毒ガス兵器を鋭意開発中との機密情報を、見たくもない邪魔なノイズとして黙殺してしまうのだ!!

 このへんは、現下の「北朝鮮問題はあくまでも話し合いで解決すべきだ」という勢力を皮肉っており……ということは微塵もナイのであろうけど(笑)、この逆説&背理に満ち満ちた善意による愚行を、リベラルな方々は華麗にスルーしているようなので、この誌面をイイ機会として言及しておきたい。


――元ネタは本映画の四半世紀後に、電撃侵攻で占領された旧ドイツ周辺の小国やドイツ国内での暴政に苦しむ人々を無視して、戦争を回避できて目先の一時的な平和を勝ち取ったつもりでいる、実はその後のナチスドイツの伸張&大惨禍を許してしまった英国チェンバレン首相の「宥和(ゆうわ)政策」の失敗である――


 そんなワケで、和平交渉は偽りであり、戦乱はまだ続くと看て取った米軍青年も、展望はなくとも現状に何らかの波紋は起こそうとしてワンダーウーマンとともに行動を起こす。

 そして酒場で、アフリカ植民地出自の諜報員・インディアン出自の密輸業者・英国連合王国内は北端の被征服地出自のスコットランド人狙撃手らをリクルート。彼らと行動を共にすることで、一癖ある小悪党っぽい人間の挫折や屈折や温情といった心情も知っていくダイアナといったところが、人間ドラマ面での第2段階でもあり、このへんもまた面白い。


 周囲にはその幼稚な善悪二元論の世界認識をアキれられながらも、それでもまだ、今次大戦が悪神アレスの仕業(しわざ)だと思い込んでいたワンダーウーマンは、華麗なドレスで変装して忍び込んだ敵地の古城の祝賀会で、アレスの憑依か化身と見ていたドイツ軍の好戦的な総監とついに相見(あいまみ)えて、激戦の末にこれを討つ!

 しかし、周囲を見回すも、世界がたちどころに変化する気配はナイ! 大戦がたちどころに終結する気配もナイ!(笑) 失望・落胆するワンダーウーマン


 ウ〜ム、こう来たか。

 コレも転じてさらに深読みを施せば、建設的で有効性もある具体的な政策を提言できるだけの見識はなくって、往年のマルクス主義的な善悪二元論めいた階級闘争図式で、古代や中世後進国ならばイザ知らず、複雑高度化した近代社会においても、暴君や圧制者や階級敵に安倍ちゃん(笑)をギロチンにかけて首チョンパさえすれば、世界や日本にたちどころに平和や理想郷が訪れるかのように語る陣営へのアテツケで……って多分それもナイ(笑)。


 で、コレはコレで、ダークな屈折した重たいカタルシスもあって、テーマ的な提示もスゴいものがあり、ある意味で本映画はここで終わってもイイんじゃないか? という気もしてくる。悪神アレスも神話・伝説上の存在であって、現実世界はそんなに単純じゃないヨ! というオチとして、テーマ的にも実にうまく完結している。



ラスボスを倒しても平和が戻らない世界に、真のラスボス登場!(笑)


 と、ここまで見事にクレバーに描いていたのにも関わらず、そこにムリやり接ぎ木したように、このあと意外な人物の正体が、実は悪神アレスであったことが判明して、アレスは世界を滅ぼそうとする! そして始まる最後の壮絶なバトル!!

 ……悪神アレスは結局、実在したんかい!? オイオイオイ、そんな展開でイイのかよ! ある意味では、それまでの彼女の「世界認識の単純さ」・「現実世界の複雑さ」といった対比テーマをチャブ台返しにしてしまう超展開!(笑) まぁ故郷から持ち出した神殺しの聖剣・ゴッドキラーもここで役に立つけどネ。

――余談だけど、本作には深夜アニメダンまち」こと『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(15年)で、白衣のミニスカワンピースの黒髪ツインテール、スレンダーロリ巨乳メインヒロイン美少女がバストアップ用(?)に下乳から上腕・背中に巻いていた「ヘスティアの紐(ひも)」も登場した。……ホントだってばヨ!(笑)――


 が、個人的にはこの超展開が、作品テーマ的にはダメだったと思っているワケでもナイ。いかに本格リアル志向な本映画だとはいえ、女王がコネた粘土人形(笑)から赤ちゃんとして誕生したという彼女を主人公に据えた、やはり漫画チックで非現実的な存在を題材にした娯楽活劇フィクションなのである――ただし途中で、太古の神々の主神・ゼウスの娘だという某キャラの発言もあったので、ソッチの方が真相ですかネ?――。

 連続TVドラマの数十本中の1本としてのアンチテーゼ編や異色作であるのならばともかく、おカネを払ってTVとはまた異なる、1ランク上の非日常・ゴージャス・お祭り感をドコかで無意識に味わいたいと思っている、大画面での映画鑑賞という体験においては、終盤における悪神アレスとワンダーウーマンとの最新VFX&ナマ身の肉体を駆使した、夜の闇の中での飛行場・滑走路・管制塔をフィールドとしたバトルを、長尺たっぷりに観せてくれる趣向も、個人的には決して悪くはなかったと思うのだ。



TVドラマ版では第1次大戦ならぬ第2次大戦で活躍!


 ちなみに、第1次世界大戦ならぬ第2次世界大戦の時代に誕生した『スーパーマン』(1938年)・『バットマン』(1939年)に続けて、アメコミ3大古典ヒーローのひとり、『ワンダーウーマン』が誕生したのは1941年のこと。元号に直すと昭和16年である。……コレって、日米が激突した太平洋戦争が開戦した年でっせ! よって、本作には実に76年もの歴史があることになる。


 だったら、第1次大戦ならぬ第2次大戦の時代を、原作オマージュとして舞台にすればイイのに……。などとも思ったものの、ググッてみるとすでに前例があった(汗)。

 早くも40年も前の1976年に製作された1時間ワクの実写連続TVドラマ『ワンダーウーマン』第1期だ――邦題『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』・日本では77年に月〜金の連日深夜枠で放映――。


 我々オッサン世代だと、子供時代の1980〜81年にフジテレビで日曜朝11時から放映されて、リンダ・カーター主演で由美かおるが声をアテていたTVドラマ版『紅い旋風ワンダーウーマン』が、本作のイメージ源泉ではある――本稿執筆のためにググッてみて初めて知ったけど、実はこの作品がTVドラマ版の第2期(77年)&第3期(78年)――。

 両腕を左右に「く」の字型に構えて、握った拳を両腰に据えてスックと仁王立ちしたワンダーウーマンが、自身はあまり動かずにその前腕をヒジから華麗にコンパスのように振り回して、両手首の甲の側の金属ブレスレットで、小さな火花を散らしながら悪人の銃弾を弾き飛ばし続けるアクションが実に印象的であったTVドラマ版。だけど、その第2期&第3期はあくまで1970年代後半当時の「現代」が舞台だったので、そんな前史があったとはツユほども知らなんだ(汗)。



本作の世界的大ヒットの要因を分析してみる!


 本映画はナンとメリケンおよび全世界で大ヒットして、本映画とは同一の世界における悪党たちが主人公の映画『スーサイド・スクワッド』(16年)はもちろんのこと、スーパーマン映画『マン・オブ・スティール』(13年)、および『バットマンvsスーパーマン』をも上回る興行収入を上げているそうである――日本ではそれほどでもナイけれど――

 ナンでだろう? いやたしかに筆者個人も、本作を楽しんだし、出来もよかったと考えている。

 しかし筆者は、映画評論家や映画マニアやアメコミマニアたちの意見に大衆動員力はナイと思っているので(爆)、彼らの感想によって世界中での興収も伸びたのだ、などとは考えない。対するに、大衆の方も、内容に対する審美眼はさしてナイと思っていて、広い意味でのブランド価値やフワッとした流行で鑑賞しているだけだとも考えている(笑)。


 良くも悪くもここ40年、本来は子供・少年・ごく少数のマニア向けであったハズのアメコミのスーパーヒーローたちが、1978年のハリウッドの大作映画『スーパーマン』以来、あるいは2002年の映画『スパイダーマン』以降に連発されたスーパーヒーロー映画の隆盛で、世界中の大衆がその存在に慣らされていった――大昔を知る古い世代としては隔世の感だが、今では日本特撮のマニアじゃないけど(汗)、アメコミ映画のマニアでその作品と世界観と連作の時系列には詳しいという若い男女は日本でもワンサカといる――。

 それとは別個に並行して、世界中の大衆たちも「成熟」や「老成」とは縁遠くなって、高度大衆消費社会の「モラトリアム」の行き過ぎで、「幼稚」化(笑)が進行しているようにも筆者は感じている。

 加えて、大衆・オトナ・一般層・女性たちにも実は元から内在していた、スーパーヒーローによる身軽かつ力強いアクション、そして悪党退治が観客に疑似的にもたらす子供っぽい全能感・万能感・カタルシスといったモノを、そうと明晰に言語化して自覚しているかはともかく、享楽・快楽として受容することを人々は躊躇することがなくなっていった。


 その三者の流れの延長線上の結節点で、従来であればドコかB級・二流のイロモノであったり、男性からのエロ目線での消費対象・愛玩物であったハズの実写映画版のスーパーヒロインもアリ! OKだよね! という機運が生じたところで、本作がドンピシャとハマったのではないかとも私見する。じゃあ日本でのイマイチな興行はドーなんだ? 男尊女卑の後進的な日本では、本映画は早すぎた先進的な作品だったのだ! と分析されると、それにも同意はしないけど(笑)。



フェミニズムの英雄か!? 単なるセックス・シンボルか!?


 はてさて、本映画を左翼リベラルフェミニズム(女権拡張運動)の文脈で優れていると評する向きもあるようだ。加えて、それと同じ尺度の土俵に立ちながらも、『ターミネーター』(84年)・『エイリアン2』(86年)・『タイタニック』(97年)・『アバター』(09年)などで有名なジェームズ・キャメロン大監督は、自身の映画のヒロイン像と比較して本映画のヒロイン像を、やはり男性にとっての都合のイイ女性像であり、保守反動・後退・退嬰的なもの(大意)として批判した。それに対して、本映画の主演女優は、男に媚びないタフで強い女性像もまたステレオタイプドグマであり、歴史的な因習から来るものではなく、美しい姿や可愛いものを、ムラ世間的な空気・同調圧力ではなく、ナチュラルに自発的に目指したり好んでしまうメンタル自体は肯定すべきであるとする趣旨とおぼしき立場から、大監督に反論を加えてみせている。

 「個体発生は系統発生(生物進化)を繰り返す」の言ではナイけれど、90年代以降の個人のナチュラルな好みや実感も重んじるキバらない穏健なフェミニズムの御仁が、70〜80年代までの教条主義的で強硬派のフェミニズムの御仁たちに対して批判を加えてみせた際の論争などでも見たような、個人的には何やら既視感もある光景&論調だ(笑)。


 その伝で云うなら、日本のアラサー以下の女性たちが好む戦闘ヒロインは、ワンダーウーマンのようにサバサバした大柄女性や、ビキニアーマーをまとった戦闘美少女ではなく、実は女児向けアニメ美少女戦士セーラームーン』(92年)や『プリキュア』シリーズ(04年)みたいなヒラヒラ・フリフリしたミニスカ衣装の魔法少女のような、少女的な「カワイイ」要素をもう少しブレンドしないと、身近に思ってもらえず、イマいちウケないようにも思う。

――まぁその文脈にも少しでも接点を持たせようと、本作の宣伝ナレーションに華のあるボイスを放つセーラームーンことベテラン声優三石琴乃(みついし・ことの)を起用したり、「天然」の語句を強調したのであろうけど。とはいえ、女性悪党をメインに据えた『スーサイド・スクワッド』同様、少々内面をコジらせているサブカル女子みたいな観客は本映画の都心の劇場にはけっこういましたけどネ。もちろんインドアなお文化的なものにはまったく関心がなく、ストリートに繰り出すタイプのギャルみたいなコは一切いませんでしたけど(笑)。アイドルグループ・乃木坂46(のぎざかフィーティシックス)が歌う日本版イメージソング「女は一人じゃ眠れない」も同様の試みで、内容を理解した上でワザとズラして摩擦係数を高くした炎上商法か?――


 そーいう観点から、『ワンダーウーマン』をググってみると、彼女自体が実は当初からナイチンゲールキュリー夫人などの女性の偉人もモチーフとしており、第2次大戦後の時代にすでに母子や労働者の味方をしてみせたり、21世紀以降になるや女人部族出身の設定を活かして性的少数者同性愛同性婚バイセクシャル両性愛)すら肯定してみせる作品になっているのだともいう。無知で恐れ入りますけど、そんな歴史もまったく知らなんだ(汗)。

 そーいえば、ワンダーウーマン米軍青年との関係も、大仰な甘ったるいベタついたオトナのロマンスには至らずに、双方ともに互いを信頼しつつも、男女間の愛・異性愛よりも世界を守る大義の方を優先して、自分たちさえ良ければのエゴイズムではなく自己犠牲の精神で散っていくあたりも、ごくごく個人的には好感が持てる。まぁ論理的には、「私」を犠牲にして「公」に尽くす前近代的なメンタルの称揚だ! と批判する声があってもイイとは思うけど――筆者の観測範囲では、そーいう批判は見当たりませんでしたが(笑)――。


 そんなフェミニズム的な要素を作品に副次的に持ち込むことを筆者も否定はしない。むしろ肯定すらする。

 しかし、通俗エンタメとしての完成度や作劇の技巧をさておいて、そーいうフェミニズム的、あるいは政治的な要素が含まれていたり、それらがラディカル・急進的であったりするから、その作品は優れているのだ! ……とばかりに主張するような「作品論」はいかがなものであろうか? 正直そーいった論調には、個人的には反発を覚えないでもナイ。


 しょせんスーパーヒーローものとは、娯楽であり活劇作品であるに過ぎないとも思う。ワルが登場して世界やご町内の調和を乱して弱きを挫いたときに、そこに力を正しく使ってくれる強者が立ちはだかってワルを懲らしめてくれることで、暴力の正当な行使によるカタルシス・爽快感も与えてくれて、世界の調和を取り戻すことでの安息感も与えるような、基本はルーティンであり、ある意味では陳腐凡庸な繰り返しの物語なのである。

 そして、見ようによっては、このジャンル自体が、「民主的な話し合い・対話によって、敵と和解しようとする」ようなリベラルなジャンルではナイのである。

 「超越的な力を有した英雄が、敵を力で押さえつける」という、保守反動どころか前近代・古代・中世的な、あるいはもっとプリミティブ(原始的)な人間の情動に訴えかけるジャンルかもしれないのである。そもそも「ヒーロー」という「大衆」よりも上位に位置する存在という概念自体が、近代の「平等」という理念にも反している(笑)。


 たしかに、ヒーローの正義や暴力の行使、あるいは善悪の基準自体に疑義を向けて、変化球の興趣を与える作品も、このジャンルに存在しはする。しかしそれは、トッピングの次元での話であり、ヒーローという存在自体に疑義は向けても、ヒーローという制度自体をインフラの次元で完全に自己否定してしまうワケでもないのである。

 よって、本映画や原典コミックにフェミ的な要素を見つけて、本作を持ち上げるような所業で、『ワンダーウーマン』を救い上げるようなふるまいは、筆者には作品に対する真の意味での本質的な批評ではなく、表層の意匠に対する付け焼き刃的な行為にしか見えないのだが……。


 はてさて、従来のワンダーウーマンは、ウェーブのかかった豊かな黒髪で、額にティアラをハメた白人美女が、星条旗をモチーフとした、上半身は赤、パンツは星を散らした青のコスチュームでその身をまとっていた。

 バストのラインを金色のラインでフチ取って強調した巨乳なるも、両腕は細くて、その赤い衣服をまとった上半身も細くて華奢である。

 それとは対照的に、左右に骨盤が張った前後に厚みもある安産型のセクシーな腰&ヒップを、70年代後半に出現したばかりで80年代にはハイレグと呼称されることになる、鋭角的なM字型カットの青いパンツ(ブルマ?)が魅惑的に飾っている!――コレはTVドラマ版の第2期以降のデザインであり、第1期以前の彼女は、時流に応じていわゆる提灯ブルマ型のヤボったいパンツを穿いていたようだけど(汗)――

 対するに、ソデもない両ウデや両カタは、鎖骨やムネの谷間近くまで含めて丸見えで、健康的でたくましい太モモまでをもナマ脚で披露して、ハダ色成分が実に多い!(笑)


 本映画においては、M字型のハイレグパンツは、M字型のミニスカ、日本のヨロイでいう腰回りの前後左右に裾のように垂らした、いわゆる「草摺(くさずり)」に相当するアーマーとも解釈できるデザインに改変されたことで、ムダに媚びたセクシーさは回避されていた。

 しかし、いかに歴史的には半世紀以上にも渡って、フェミ的な問題意識も持ったエピソードを実は多く抱えていた作品であったとしても、彼女のルックスは男性目線で性的なコーフンを催させるセクシーな体型をした、そしてそれを際立たせるコスチュームをしたセックス・シンボルでしかナイだろう。その一点においてすべてのフェミ的なエクスキューズは消し飛んでしまうようにも思うのだ。

 昨2016年に女性問題啓発を目的として、国連名誉大使に就任したワンダーウーマン――本映画版ではなくアメコミ版――が、そのルックスを問題視されて、わずか2ヵ月で解任されてしまったのもムベなるかな。


 白状します! 筆者は少年のころ、ワンダーウーマンをスケベな視線で見て、ヰタ(ウィタ)・セクスアリスハァハァとコーフンしてました!(笑) ワンダーウーマンの主眼はそこにもあるだろう。そして、そこを否定することは、筆者には偽善であり欺瞞であるとも見えるのだ。


追伸

 本映画封切の3ヶ月後の2017年11月に公開されるスーパーマンバットマンワンダーウーマン他のDC社のアメコミヒーローたちが大集合する映画『ジャスティス・リーグ』の予告編が、本作ラストに付いてなかったのは宣伝効果的にアカンよなぁ。『ワンダーウーマン』の勢いを『ジャスティス・リーグ』へと誘導してほしかったのにィ……。


(了)

(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2017年秋号』(17年9月24日発行)〜『仮面特攻隊2018年号』(17年12月30日発行)所収『ワンダーウーマン』評より抜粋)



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2017-09-01 スパイダーマン:ホームカミング

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2018年2月17日(土)UP)


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スパイダーマン:ホームカミング

(17年8月11日・日本封切)


クイズ研究会(?)に所属する文化系スパイダーマンの弱者友人たち(汗)

(文・T.SATO)

(17年9月23日脱稿


文化系スパイダーマン < アイアンマン社長 < アベンジャーズ


 本映画の冒頭は、我らが日本のスーパーヒーロー、『ワンパンマン』(09年・15年に深夜アニメ化)も所属している「ヒーロー協会」(笑)に登録するか否かをめぐって(ウソです)、アメリカンコミックの雄・マーベル社のあまたのスーパーヒーローたちが、


・「我々はあくまでもフリーな立場で自発的に判断して活動すべきだ」と主張するキャプテン・アメリカ陣営

・「大きな力は危険もあるから銃刀法のごとく公的機関に管理されても仕方がなかろう」とするアイアンマン陣営


 東西に分かれて激突した、昨年の映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20160701/p1)終盤の、白昼下の空港での戦闘シーンで始まる!


 そこに取って付けたように伏線もなくイキナシ登場して、ノンポリノンポリシー)でアイアンマン側の陣営に参戦してしまった、アメコミ古典の高校生ヒーロー・スパイダーマン側からの視線映像も追加。


 スマホで戦闘シーンを動画撮影し、自撮りをしつつコーフンして実況も入れて、そこいらに立てかけて撮影を続行させつつ、自身も参戦してキャプテン・アメリカブーメランのように投擲(とうてき)した巨大な円盾も空中でキャッチする(笑)。

 コレらを観てると、バブル期ガラケーの時代にカシャカシャと写真を撮りまくるのは日本人だけ! 日本は世界の恥! とばかりに主張していた、往時の日本の文化人の発言はウソだったのだとよぉくわかります(オイ)。


 ところで、本映画の予告編では、バットマン同様の大企業の有閑社長のスーパーヒーロー・アイアンマンが出ずっぱり!

 スパイダーマン高層ビルの谷間を、蜘蛛の糸で超高速で渡り飛んでいくすぐ真横を、アイアンマンが飛行していくシーンまであったものだから、ついつい筆者はアイアンマンのオジサンが荒野でジープに乗ってスパイダーマンの少年クンを追い回して、特訓するような内容かと思ってしまいました――お約束〜(笑)。ネタが古くて分からない?(汗)――。


 が、ただの人間の年長者ではなく、主役の看板作品を持っているような先輩ヒーローが、後見人として後輩ヒーローを温かく見守り、時に叱咤や激励も加える……。こーいう描写は、大義名分やカリスマ性のごときオーラがオリンピックの聖火のように継承されていく感じで、それはそれで観客側の前近代的・非合理的オカルト的な心性やもしれないけど、このような師弟関係には正直、心がおどる!


 おなじみ蜘蛛の巣をデザインモチーフとしたスパイダーマンの濃い赤と濃い青のカラーリングが印象的なスーツにも、その設定は活かされる。

 冒頭での大バトル後に、アイアンマンの社長がプレゼントしてくれたスパイダーマンの新スーツ! 見た目はほとんど同じでも強化繊維製で、装着するや顔面内のモニター上に各種の情報が表示されるハイテクさ! オマケにAI(エー・アイ。人工知能)が質問に答えて音声サジェストしてくれると来たもんだ! アイアンマンハイテクスーツと同根のテクノロジーによるスパイダーマンのスーツという新設定! 由来的にも由緒が正しくてカッチョエ〜〜!!


 が、実際の作品には、事前の予想に反してアイアンマンはそんなには出てこない――いや、けっこう出ていたか?(笑)――



クイズ研究会(?)に所属する文化系スパイダーマンの弱者友人たち(汗)


 ナンと! その内容は、本作の前月7月に公開されたばかりの映画『パワーレンジャー』(17年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170715/p1)における戦隊高校生たちの、イケてない系補習スクール生活にも通じるようなテイストなのだ。

 もっと云うなら、日本の特撮マニア的には、『仮面ライダーフォーゼ』(11年)の後日談『小説 仮面ライダーフォーゼ 〜天・高・卒・業〜』(14年)をも直接的に想起させる。

 卒業式後のプロム(ダンスパーティー)に連れていく異性がいない! イケてない系の我々はドーすりゃイイの!? ウッキー! ムッキー! プロムなんて学校が燃えて中止になっちまえ!!(怒) というような内容でもあったのだ(……チョット違います・汗)。


 ボディーラインは締まっていて最低限の筋肉は感じさせるけど、ナマっちょろそうで細っこくて頼りなさそうキャラの一歩手前でもある、ボーダーラインな15歳の高校生主人公・ピーターくん。

 その彼の、スクールカースト上位でもなく底辺でもない、「中の下(笑)」なビミョーなあわいにある、彼のハイスクール生活がとても興味深い。

 本作公開時の2017年夏季の深夜アニメ『ナナマル サンバツ』における、高校生早押しクイズ大会出場を目指す「クイズ研究会」も個人的には想起させる、「学力コンテスト・チーム」というサークルに所属する高校生主人公クン!


 運動部所属じゃないところで、もちろん万国共通の子供たち、特に男のコたちの世界ではイケてない系確定だが、そんなサークルにスマートな黒髪ロングの学園一の美少女が在籍していて、彼に秘かに好意も持っているという、アリエナイご都合主義的な設定は、日本の深夜アニメ文化系部活モノと同じだなぁ(汗)。

――本作ではいつものメインヒロンの彼女が白人から有色人種に変更。ちなみに吹き替えは子役上がりで今年2017年、女児向けアニメ『キラキラ☆プリキュア アラモード』(17年)で主演している美山加恋(みやま・かれん)ちゃん!――


 学園の部室棟(?)には、将棋部ならぬチェス部もあって、廊下でマゴマゴしていた高校生主人公クンを、同じ匂いがする……と看て取ったのか、チェス部員クンが手招きで勧誘してくるあたりも笑ってしまう。


 その彼の親友は、日系何世だかとおぼしき若き日のオタキング岡田斗司夫伊集院光を想起させる、小太りの黒髪ストレートのオタク少年クン!

 その彼の自室で主人公少年と親友クンは、LEGO(レゴ)ブロックでセコセコと、映画『スター・ウォーズ』(77年・日本公開78年)の敵の機械星デス・スターを作って喜んでいる!(爆) ……だ、大丈夫なのか、コイツらは。

――けれども彼も頼もしくて、スパイダーマンの正体を早々に知って、彼をバックアップもするイイ役だ!――


 総じてクイズ研究会もとい学力コンテスト・チームの面々は、みなさん小柄で貧弱で気弱そうなキャラのウスさが、皮肉にも相応なリアリティも醸している。……別にバカにしているワケではないヨ。我々オタにとっては居心地がよさそうな空間だなぁと(笑)。


 加えて、やはり小柄で貧相なボディーの友達も少なそうな不思議ちゃん少女がいて、主人公少年に近づいてきては、時々小声でブツブツ皮肉を云っているけど、少年は相手にしていない……。彼女みたいなタイプは体育会系のテンション高くて暑苦しい男子は苦手で、主人公少年みたいな涼しけで人畜無害・爽やか安全癒し系みたいなコが好みだろうから、コレもさもありなん。

 そして、歴代スパイダーマン』映画で体育会のイジメっ子だった某キャラも、本作の舞台設定にふさわしく学力コンテスト・サークルの一員となって、漫画『ドラえもん』(69年)におけるジャイアンからスネオ程度の存在へと成り下がる(笑)。


 で、先にした筆者の発言は誇張だけど(汗)、卒業式後のプロムならぬ在校生たちによるホームカミング(パーティー)に異性を連れていく悩みの件については、実は互いに相思相愛だったことがわかってサッサと解決

 するのだが、ここでスパイダーマンが出動せねばならない事件を起こすところが堪らない! ……やっぱり作家という人種は、主人公に艱難辛苦を与えられるサディスト悪人じゃないと務まらないという(笑)。

 首都ワシントンでの学力コンテストの大会に参加できなくなった件でも同様だけど、ここではもちろん、別項でも述べた映画『ワンダーウーマン』(17年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20170911/p1)同様、「公」よりも「私」の方である異性との私的な幸福を、懊悩の末に採択はしない主人公の決断には好感を持つ。



劣化アイアンマン・バルチャーの出自! 過去シリーズ設定の拾い方!


 そんな新スパイダーマンの今回の宿敵は、巨大な両翼を生やして大空も自由に飛翔できる、クスんだ金属ボディーの劣化アイアンマンみたいなバルチャー(ハゲタカ)!

 そのバルチャー・スーツを装着するのは、1989年版のティム・バートン監督作品の映画『バットマン』も演じた、還暦過ぎてすっかり頭髪も寂しくなってしまった元ヒーロー役者のマイケル・キートン

 弱小中小企業ジャンク屋のオヤジ社長でしかない彼がナゼにそんなに強大なハイテクスーツを作れたのか!? そして悪党となったのか!? といったところでも、同一世界の出来事としてつながっているマーベル・ヒーロー映画シリーズでの過去設定をひろってくる。


 いわく、マーベル・ヒーローが初めて大集合して、宇宙からの侵略者と戦った映画『アベンジャーズ』(12年)!

 地球人類よりもはるかに進んだ技術を持つ宇宙人の、量産型戦闘員キャラ・チタウリたちの残骸から回収されるレア金属やオーバーテクノロジーが、ならず者国家やテロ組織に流れることを避けるためにも、アメリカ政府は町の中小企業からセキュリティーがシッカリとしたアイアンマン社長の大企業へと委託先を変えたからなのだ。

 この処置自体はしごく合理的だとは思うけれども突然、仕事を失ってしまう中小企業のオヤジ社長! しかし、転んでもタダでは起きない。食べていくため、家族と社員を養うために、隠し持っていた残骸を利用して、劣化アイアンマンスーツも建造し、密輸にも手を染める!


 『シビル・ウォー』冒頭も同様だったけど、前作でのヒーローvs悪党との大バトルでドーしても生じてしまう都市破壊による犠牲者でもあった! そのときの残骸でもあった! というような因縁を持たせて、新キャラクターや新アイテムの出自にポッと出ではない既存設定を持ち出して、劇中世界内での一応の因果・内的必然を持たせるあたりは、後付けでもパスルのピースがうまくピタッとハマったようなプチ・知的快感も催せるし、こーいう試みはマニアにかぎらずライト層やマニア予備軍の子供たちも喜ぶうまい趣向でもあり、むしろこのような連作世界観設定のジャンル作品であるならば、今後は積極的にヤラなきゃウソだとすら思う。

 劇中キャラクターの不幸な境遇に対しては不謹慎ではあるけれど、現実世界でも善悪はあざなえる縄のごとしであるから「さもありなん!」「そうそう、世界ってそーなってるよネ!」というような、疑似的なリアリティ・血肉・魂も宿ってくるような気もして、同情しつつもついつい少しうれしくもなってくる(汗)。


 ただ、『シビル・ウォー』ラストで、折あらば今後の共闘を匂わせつつも、アイアンマンたちとは袂を分かって在野に散ったハズのスーパーヒーロー、キャプテン・アメリカが、本映画の劇中では高校の補習クラスの映像教材として登場して、生徒たちに語り掛けているのが笑っちゃうけど、キャプテン・アメリカは別に指名手配とかではナイってこと? この高校が古い教材を使いまわしてるってこと? まぁおそらく筆者の作品世界への理解が足りていないのであろうネ、ドーもスイマセン(汗)。



今回のスパイダーマンのアクション! ドラマ! テーマ!


 で、街の小悪党と戦っていたスパイダーマンの戦いはじょじょにスケールアップ。

 広大な芝生の公園に立つ壁面に窓がないワシントン記念塔で、学力コンテストのチームの仲間たちを守るために人知れず戦って、落下しそうなエレベーターとその中にいたヒロインをその蜘蛛の糸で救う!

 次には、ニューヨークマンハッタン近辺の河口を航行するフェリーが左右真っ二つとなって沈没しそうになる危機を、今度は切断面全体の近辺のもろもろに蜘蛛の糸をグルグルと巻き付けて引っ張って、アイアンマンの助勢で溶接して救ってみせもする!

 このように映像的な見せ場やアクション演出も、実に迫力があって申し分がナイ。そこもスナオに称賛しておきたい。


 とはいえ、特に後者はスパイダーマンの未熟さゆえに、敵のオーバーテクノロジーによる銃器を発射させてしまったがゆえのピンチでもある。これにアイアンマンは怒って、彼のハイテクスパイダーマンスーツを没収する!


 ネタバレするけど、終盤で劣化アイアンマンもといバルチャーの正体は、ヒロイン少女の父親だと知ってしまった少年は、少女の幸福を取るのか、最大多数の最大幸福を取るのかで、究極の選択を迫られる。本来の自前のお手製スーツで、バルチャーに最後の戦いを挑むスパイダーマン


 というトコロで、ラストでヒロイン少女は転校してしまうオチとなるのだが……。中小企業のオヤジ社長も娘を救ってくれた一宿一飯の恩義からか、収監中の悪党どもにスパイダーマンの正体を明かすことはない。

 アレほどの念願だったヒーローチーム・アベンジャーズへの正式加入を望んでいた彼は、この一連の戦いで腹芸(はらげい)も覚えたのか、心にもナイことにアベンジャーズ加入のお誘い自体を、自身を試していると看て取って謙虚さを装って(笑)ていちょうにお断りして、再度誘われることを期待して、アイアンマン社長の大会社での新メンバーお披露記者会見には出席せずにその場を去っていく。

 本映画は決してジメッとはさせずに、明るく爽やかに物語もシメていくのであった……。



新々スパイダーマンの売り方を日本特撮も学ぶべき!


 で、今回の一連の3度目のリセット、新々スパイダーマンから思うこともつらつらと。


 まずは、前年の『シビル・ウォー』での先行お披露目について。

 コレは日本だと、夏休み映画『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』(09年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20091213/p1)以来、取って付けたように出現する次年度の新・仮面ライダーみたいな位置付けの処置だよネ。

 あるいは、映画『侍戦隊シンケンジャーVS(たい)ゴーオンジャー 銀幕BANG(版)!!』(10年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20110124/p1)以来、取って付けたように出現する次年度の新スーパー戦隊みたいな位置付けの処置だよネ。

 もっと遡(さかのぼ)れば、往年の「後楽園ゆうえんち」野外劇場における80年代以降のスーパー戦隊ヒーローショーでの毎年のお正月公演で、次年度の新スーパー戦隊が突如出現して、観客たちをアッと驚かせる手法だよネ。


 ドラマ的・テーマ的にはまったく意味がなくって、むしろその観点から見れば夾雑物(きょうざつぶつ)ではあるけれど(笑)、頼もしき新ヒーローや旧ヒーローが突如出てきてくれると嬉しい! ワクワクする! という心理を突いたイベント趣向。ある作品のサブヒーロー・2号ヒーローでも充分うれしいけど、単独主役作を張れるだけのヒーローが、作品世界・作品舞台を越境してクロスオーバー共演するスペシャル感! 視野も広大になり、世界が広がったようなワールド・ワイド感!


 今後の日本の特撮ヒーローものでも、クールの変わり目ごとに、70年代変身ブーム時代のように、再生怪人軍団がなぜだか復活して(笑)、平成仮面ライダーのピンチに2代目・宇宙刑事シャリバンが参戦! スーパー戦隊のピンチに2代目・宇宙刑事シャイダーが助っ人!

 『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(15年)でのゲスト出演の前例のように、別のクールの変わり目には世界忍者戦ジライヤが推参! 魔法学校ネタつながりで魔法戦隊マジイエローが出演!

 そして、小グループごとに顔見知り・既知の関係となった東映スーパーヒーローたちが、年に1度の春休み映画『スーパーヒーロー大戦』では、満を持してそれまでの因縁も十全に活かして、そのようなセリフも吐かせつつ、一挙に共演して巨悪に挑む!


 この春休み映画の中では、毎年同時期にセル販売される平成の2号・3号ライダーたちの番外編ビデオや、Web配信ドラマに、2代目・宇宙刑事ギャバンを隊長に新旧ヒーローが都度チームを編成する『スペース・スクワッド』シリーズとも連動させて、それらの前日談・後日談・同時並行事件だともしてみせる。

 300年のズレがあるとか、同一世界ならぬ明らかな並行世界の作品だというのなら、『ドラえもん』同様、小学生でもわかる初歩SFのレベルで、タイムトラベル(『仮面ライダー電王』・07年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20080217/p1)やパラレルワールドネタ(『仮面ライダーディケイド』・09年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090308/p1)を採用すればイイ!

 ハイブロウな人間ドラマや社会派テーマではなく(笑)、ロウブロウなパズルを組み合わせるような感覚で、児童に知的コーフンをもたらし、異なる時間・異なる世界のヒーローたちは、それに適した特性のヒーローが出向いて連れてくる!


 TV本編での週1のゲスト怪人を倒してメデタシメデタシのルーティン・繰り返しに、そんな新たな上位のメタ的な年1〜数年単位でのルーティン・大周期を、日本の特撮ヒーローものにも中長期で計画的に付与することはできませんかネェ〜。てか、するべきだ。


 我らが東映特撮ヒーローも、散発的・無計画に好き者のマニア上がりのプロデューサーや監督が担当した年度の作品だけに、先輩ヒーローを登場させるのではなくって、もっと上位の統括者がそこまで計算して、連続性を持たせつつお祭り・イベント・スペシャル感を催していくことで、子供たちの卒業を遅延させ、大きなお友達から金銭搾取(笑)することを心の底から希望する!


(了)

(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2017年秋号』(17年9月24日発行)〜『仮面特攻隊2018年号』(17年12月30日発行)所収『スパイダーマン:ホームカミング』合評2より抜粋)



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2017-08-19 ウルトラマンジード序盤評

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『ウルトラファイトオーブ』完結評 〜『オーブ』と『ジード』の間隙ほかを繋ぐ年代記的物語!

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ウルトラマンジード』序盤評

(文・T.SATO)

(17年8月11日脱稿


『ジード』初登場の特撮演出&港湾の海特撮


 夜のビル街に新たなるウルトラマンウルトラマンジードがすっくと出現。ノソリノソリと歩き出す姿は、その巨大な青白い釣り目とも相まって、ねらっているのであろうが、ロートルマニア的には初代『ウルトラマン』(66年)#18「遊星から来た兄弟」に登場したサラブ星人が化けた偽ウルトラマンをも彷彿(ほうふつ)とさせる。

 そこに流れ出すBGMは、映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE(ザ・ムービー) 超決戦!ベリアル銀河帝国』(10年)以来、使用され続けている悪の黒いウルトラマンウルトラマンベリアル専用テーマのアレンジ楽曲! ナンという不穏なフインキ!

 加えて、人間の視点で上方を見上げたアングルで、左右のあまたのビル群に挟まれた大通りの上方の細長い夜空を、ウルトラマンジードの巨体が悠然と走り幅跳びしていくサマがカッコいい!

 そして怪獣レッドキングと怪獣ゴモラが合体した新怪獣スカルゴモラウルトラマンジードとの激闘が、坂本浩一カントクらしからぬスピーディーなバトル演出ではなく、重厚なスローモーション映像で描かれる!


 あげくの果てに、ゴージャスにも怪獣との激闘は、コンクリの港湾に面した浅い海にまでなだれこみ、水しぶきをあげつつバトルが繰り広げられる。

 コレはまぁ『ウルトラマンレオ』(74年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20090405/p1)#1〜2前後編の水没した東京の再現なのだろう。しかし、恐らく作り手は意識していないだろうが、特撮美術セットの配置的にも、筆者としては『ウルトラマンエース』(72年)#18「鳩を返せ!」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060907/p1)ラストにおける港湾&海特撮との酷似も想起する。


――余談だが、『エース』の特撮は、テロップに表示される面子を見ても判る通り、東宝に下請け・丸投げされており、そのアウェイの場に登板した円谷プロ生粋(きっすい)の高野宏一特撮カントクが、恐らく往時の縄張り意識も強かったであろう、撮影現場の東宝特撮陣にナメられないようにとキバって張り合ってか、特に#24「見よ! 真夜中の大変身」(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20061015/p1)なども同様だが、ドデカく高い天井を持つ東宝の巨大ステージで、あの時代には珍しくワイヤーでウルトラマンと怪獣を吊り上げて空中で激突させたり、アクションの一挙手一投足が凝っていたり、カット割りが異様に細かかったり、アイデア満載で現場スタッフには無茶ブリ全開の演出(笑)を披露しているので、同好のマニア諸氏はぜひともその観点からも再注目を!――



幻の企画書『ウルトラマンデーモン』との酷似!


 事前にマスコミ発表されて読者諸兄もご存じだった通り、今度のウルトラマンは悪のウルトラマンウルトラマンベリアルの息子と来たもんだ! ナンという驚き! ナンという変化球

 コレはもうゼロからドラマを逐一描かなくても、この基本設定自体が劇的なドラマ性をハラんでいる! 何も描かなくても、その設定一発で視聴者の側に、悪人の父の血を引いた我が身の呪わしさとそこから離脱しようとする葛藤、それでも見ず知らずの父に対する微かな改心への期待や叶わないときの落胆などのもろもろが勝手に想像されてしまうワケだ。ズルい設定だぞ、コンチクショー!(笑)

 とはいえ、70年代の子供番組ならばともかく、そのへんを掘り下げすぎて苦悩させすぎても、現今の子供番組としてはクラくなりすぎてしまうことを危惧してか、実際に出来上がった作品に登場するベリアルの息子・ジードこと浅倉リクくん自身は、過剰に悩むことはなく明るくおバカな感じだが。

 もちろんシリーズ後半では、父親ベリアルとの対峙や自身の出自との葛藤がメインとなるのだろう。


 コレもまた単純比較はできないものの、70年代前半の国民的な「変身ブーム」(第2次怪獣ブーム)の時代の4年連続放映を超えて、2010年代の『ウルトラマン』のTVシリーズが連続5年目に突入できたからこその変化球なのであろう。個人的には「5年目だから」という前提は付けるけど、この変化球の試み自体は肯定したいし、個人的な好悪を云わせてもらえば、大好物なネタだ(笑)。


 と同時に、もう20年も前の体色が変わることでタイプチェンジする初のウルトラマンこと『ウルトラマンティガ』(96年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19961201/p1)の放映時に、怪獣画伯こと開田裕治センセイが主宰する同人誌特撮が来た』で明かされた、ベテラン特撮ライター・小林晋一郎センセイが70年代に次のウルトラシリーズの新作アイデアとして、当時まだ円谷プロに在籍していた特撮ライターの故・竹内博センセイに手渡したという企画書『ウルトラマンデーモン』の記憶もよみがえリ、その企画内容との類似も想起する。

 該当の同人誌を発掘する時間がなくて、記憶で書くので間違っていたらご容赦願いたいのだが、その内容は『レオ』#38〜39のババルウ星人前後編で言及された、ウルトラセブンが幼いころに目撃したという、ウルトラの父がウルトラの星の自立軌道を司るウルトラキーを銃器として用い、引き金をひいて発した光線で爆砕した悪魔の星・デモス1等星にカラめたものであった。

 そして、東京都心のシックな喫茶店で、その正体はウルトラマンキング――本体そのものではなく分身?――とおぼしき老人のマスターに育てられたという、ウルトラ一族と悪の宇宙人との混血児が、ウルトラマンへと変身し、青い体色のときは悪魔のような戦いぶりを披露するけど、赤い体色のときにはスマートに活躍する! といった内容であったと思う。


 第1期ウルトラ至上主義者でありウルトラ兄弟の設定に否定的であるとおぼしき小林センセイが、こんな変化球の企画を上梓していたことには意外の念を強くしたことを思い出す。ちなみに、この企画書に登場する怪獣の名前は、後年の『ウルトラマン80(エイティ)』(80年)#1(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20100502/p1)に登場する怪獣の名前と同じくクレッセントであった。


 本作の序盤放映時点での特撮雑誌『宇宙船』最新号における、本作のシリーズ構成乙一(おついち=安達寛高)こと、もはや昭和ウルトラ直撃世代ですらなく、平成ウルトラ3部作の時点でもハイティーンであった、小林晋一郎センセイの20歳以上も下の間隙の世代である1978年生まれの氏のインタビューを読むかぎり、彼は特撮ヒーローマニアではなく(爆)、自身の幼い息子さんが一昨年の『ウルトラマンX(エックス)』(15年)にドハマりしたことから、お勉強しだしたニワカのようである。

 乙一招聘した鶴田プロデューサーもまだまだお若そうだから、このふた昔も前の往年の同人誌の記述に影響を受けて、本作を着想したようなことはまったくなさそうだ。とはいえ、才能のあるニワカは才能のない馬齢を重ねたベテランに勝ることを痛感してしまう。今ではなまじのマニアよりも、氏はウルトラシリーズの世界観にくわしいんじゃねーの!?

 TV特撮の脚本に初挑戦とは思えないような、バックボーンの基本設定には凝りつつも、それをマニアックに前面に出したり、ふた昔前のリアル&シリアス至上主義にも陥らないような、主人公少年にしろ彼の幼なじみのニコニコ保険セールスもとい星人を追う女性捜査官(笑)にシャッター商店街(汗)の駄菓子屋のオヤジといい、現今の子供番組にふさわしいコント番組的なコミカルさをもまぶしているあたり、周囲のスタッフのアドバイスもあるのだろうけど、子供向けエンタメとして非常にバランスが取れているどころか、その文芸的な仕上がりにはブレたり頼りない感じもなく盤石な感すらある。



平行宇宙のひとつが消滅&修復という大風呂敷


 とはいえ、白眉はやはり#1冒頭だろう。

 アバンタイトルの1分30秒ほどの間に、夜空にあまたの星が浮かぶ遠宇宙のドコかの惑星や、紅蓮の炎に焼け出された夜のビル街で、ウルトラマンゼロはじめ歴代ウルトラマン一般のウルトラ兵士たち数十名が、悪の黒いウルトラマンことウルトラマンベリアルと大バトル! あげくの果てに地球が(宇宙ごと?)大爆発!!

 ……だけれども、ウルトラマンキングが即座に地球を修復!(汗) そこに掛かり出す明朗な楽曲は、新番組『ウルトラマンジード』(17年)の主題歌!(笑)


 地球滅亡という一大事なのに悲壮感はなくなって、エンタメ作品としてのスケール壮大感だけは残るといった、生命や大自然の大切さを粗末にしつつも、安直に復活させるデタラメ&超ご都合主義で、偽善と欺瞞に満ち満ちた(笑)、もとい人生の厳しさ・辛さ・不条理を提示することに対して過度にイヤがる(汗)昨今の子供番組(&その受け手)の作り方としては、実に綱渡りかつクレバーな、大破局に片足だけ踏み込んでみせるも即座に戻して、過剰に重たいイヤ〜ンな感じはさせずにオイシいトコ取りだけする取捨選択の作劇で……。


 オッサンオタクたちの全員とはいわずその多くは、昭和の『仮面ライダー』シリーズのいくつかの作品の終盤のように、昭和の第2期&第3期ウルトラシリーズ各作の終盤でも、ルーティンのいつもの対怪獣バトルではなく、歴代ウルトラ兄弟たちが徐々に客演・参戦して、最終的に世界各国の首都で同時並行で怪獣と戦うようなスケール雄大な作品を観てみたい! と妄想したことがあるだろう。

 さらには、第2次怪獣ブーム時代の学年誌『小学二年生』に連載された内山まもる先生のコミカライズウルトラマンタロウ』(73年)最終回(ISBN:4835447638ISBN:4091083757)で、ウルトラ6兄弟やウルトラ一族一般兵士たちが南極大陸で超巨大怪獣と激戦を繰り広げるような、あるいは第3次怪獣ブーム終焉期の『ウルトラマン80』放映終了直後から、児童誌「てれびくん」にて長期連載された名作漫画『ウルトラ超伝説』(81〜86年・ISBN:4886531067ISBN:4886533647)#1で、東京の広大なビル街に歴代ウルトラ兄弟が集結して異次元超人エースキラーと対峙してみせたようなパノラミックな映像を、TV本編でもいつの日にか観てみたい! と妄想してきたことだろう。


 前者については、苦節ウン十年、近年の映画『劇場版ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』(16年)にてようやく果たされた。しかし、後者については、その夢が果たされることはなかなか困難であろうと思われた。

 それが! それが! それが! アッという間に、本作#1冒頭にて、まがりなりにもアッサリ実現してしまうとは! あー、生きてて良かった(笑)。


ウルトラセブン「(はやるウルトラマンゼロを制して)行くな! この宇宙はもう保たない!」


 「この宇宙」? 映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE』以来、ウルトラシリーズにはマルチバース(多元宇宙・並行世界)の概念が導入され、次元を違えたパラレル・ワールドの「地球」や「宇宙」がいくつも登場可能となった。つまりは「この宇宙の地球」も、「我らが昭和ウルトラシリーズの世界とは異なる宇宙の地球」であり、悪のウルトラマンことベリアルの悪事を防ぐべく、昭和世界のウルトラマンたちが次元の壁を超えて出張してきた! ということになる。

 まぁたしかに昭和の歴代ウルトラ兄弟たちが守ってきた我らの地球が爆発してしまったら、長年の苦労が水の泡だヨ! というビミョーにイヤ〜ンな気持ちになるだろう。だから、「この宇宙の地球」にはお気の毒だけれども、「昭和ウルトラの地球」の代わりに犠牲になってもらいましょう(汗)。そして、「昭和ウルトラの宇宙」とは「別の宇宙」という設定を導入することで、単なるひとつの「宇宙」での物語の規模を超えたSF的なスケール雄大感をも醸すことができるのだから一石二鳥!


 本作#3「サラリーマンゼロ」冒頭では再度、神に近きウルトラマンノアの力に由来する、次元の壁を超える力を持つ左腕のブレスレットから出現するヨロイ、ウルティメイト・イージスの能力で次元の壁を突破して、「この宇宙」に久しぶりに飛来したというウルトラマンゼロが登場。

 そこでゼロが目撃するのは、NHK深夜の人気コント番組『サラリーマンNEO(ネオ)』(06年)ならぬ(笑)、怪獣出現の余波で落下するビルの瓦礫から少年を守ろうとするも、バナナの皮(汗)でスベってトラックにハネられて、病院の待合室の長イスに寝かされて死線(?)をさまようグレーの背広姿で黒縁メガネの冴えないサラリーマンであった!

 ロートルならばご存じ、コレは往年の「帰ってきたウルトラマン』(71年)#1へのオマージュでもある。ダメ出しで、ごていねいにも同エピソードにおける、黒バックで仰向けで画面水平に寝込む人間の足許に、垂直にスックと立った等身大のウルトラマンが前のめりに倒れ込むように合体・憑依する合成映像までをも再現! ウルトラマンが憑依することで、瀕死の人間の肉体をも回復させることができるという超常的な力をも説明する。そして、そこにさらに重ねるかたちで、やはり神にも近しいウルトラ一族の長老・ウルトラマンキングの偉業も語られる。

 ナンと! キングは単に「この宇宙」の「地球」だけを修復したのではなかった! スケールこそ格段に異なるも、ゼロが合体して「死に瀕した人間」を回復させたのと相似形の行為として、キングは「この宇宙」の「地球」だけではなく、超広大な「死に瀕したこの宇宙」そのものに合体・憑依することで(!)、ベリアルが起爆した「超時空消滅爆弾」によって、今まさに爆砕・消滅しようとしていた「この宇宙」自体を「修復」したことが明かされる!

 ナ、ナンだってェェェェェ!!! キング、ドコまでチート能力の持ち主なんだヨ! 一時はウルトラマンノアの方が格上かと思ったけど、キングの爺さんの方がコレでまた格上になったヨ!

 いやまぁたしかに#1冒頭の映像だけだと、爆発した「地球」を修復はしてたけど、その直前に爆発の光芒に巻き込まれて消滅していく太陽系の星々! といった映像があったので、そっちはドーなんだよ!? まぁ特撮ジャンルにアリがちな昔ながらのテキトー映像かヨ!?(笑) というツッコミの余地のある隙はあったのだけれども……。

 キチンと説明してくれるどころか、コチラの予想をはるかに上回る設定で(爆)。キングは「この宇宙」そのものと合体して拡散・希釈化するかたちで、あの事件から6年後の今も「この宇宙」そのものを今まさに「修復」中であるらしい!?


 とはいえ、「この宇宙」や「地球」の「修復」とはドーいうことなのであろうか? 全人類も宇宙の藻屑として四散して滅びたけど、「時間」自体も半ば、「超時空消滅爆弾」起動前かベリアルによる地球襲撃途中に「巻き戻る」か、「時間の流れが局所的に1回転する」感じで「修復」したのであろうか? とはいえ、キングの超絶能力による「時空」自体の「修復」はムリやり強引なものでもあろうから、地球の人々の6年前当時の記憶もアイマイとなっており――つーか、その当時の「時空」や因果関係自体もアイマイ・デタラメとなっているから――、紙媒体や電子媒体による記録自体もアイマイなものとなっているのであろうか?

 そのへんの不毛な深読みは卒業したつもりのオッサンなのに、イイ歳こいて若造のSF青年のころのように、おそらく厳密なイミでの正解のない事象に、SF的な深読みをついついしてしまう(笑)。



幼児向けルーティンと大人向けの狭間をねらえ!


 もちろんこのへんの要素は、幼児・未就学児童には理解ができない設定でもあるだろう。

 ところで我々の世代も、ウルトラシリーズのアンテテーゼ編や異色作や社会派テーマ作品や滋味ある複雑玄妙な人間ドラマなどは、中高生以上になってからの再放送の視聴でようやく理解できるようになったものだ。

 しかし、小学校中学年以上ともなれば、『宇宙戦艦ヤマト』(74年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20101207/p1)の再放送などでは、そのSF的な内容を充分に理解できてワクワクもしていた。むしろ、初期スーパー戦隊シリーズのような1話完結形式のルーティンバトルが延々と続くような作品にはタイクツしてしまい、小バカにしていたものである(爆)。

 ということは、幼児をタイクツさせないように留意しつつも、子供たちがこのテの番組から卒業することを遅延させるためには、対怪獣バトルのみならず、背景部分でこのテのSF的なスケール雄大大風呂敷を広げて、お話を引っ張ったり子供たちの関心も持続させるべきではなかろうか?

 子供たちを子供番組から卒業させないためには、中高生以上にならないと理解ができないような、マニア連中に神格視されている第1期ウルトラの佐々木守脚本&実相寺昭雄監督コンビのアンチテーゼ編や、第2期ウルトラのような社会派テーマ編・人間ドラマ編に、平成ウルトラ3部作における太田愛脚本的な異色作を盛り込んだり、往年のベテランスタッフを登板させて有り難がることではなく、幼児と中高生の中間地点の児童層の知的好奇心ジャンク知識収集癖を刺激するような、本作『ウルトラマンジード』のような試みの作劇&基本設定の作品の登場こそがもっとも適切ではないのかと思うのだ。


――平成ウルトラ3部作の時点で、それらの目論みが果たされていたと主張する御仁も多かろうが、筆者個人はその大勢の見解には同意しない。『ウルトラマンティガ』における超古代文明や超古代怪獣にしろ、『ウルトラマンダイナ』(97年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19971211/p1)における宇宙から飛来する人類の進歩を妨害する銀玉スフィアにしろ、『ウルトラマンガイア』(98年・http://d.hatena.ne.jp/katoku99/19981206/p1)における根源的破滅招来体にしろ、散発的な登場&描写に留まりシリーズのタテ糸として掘り下げられて成功していたとは思わない。それならば、80年代中盤の東映スーパー戦隊超電子バイオマン』(84年)や『電撃戦隊チェンジマン』(85年)の方がはるかに連続性や大河ドラマ性を考慮して構築されて当時も話題になっている(往時の東宝・円谷至上主義者はコレらの東映特撮アウトオブ眼中であったワケだけど・汗)――


 まぁ今の子供向け特撮ヒーロー番組に、小学校中学年以上の視聴者たちという「畑」があるのか!? という、また別の問題もあるけれど(笑)、タネはこれからでも蒔かなきゃ稔らない!



SF作家・伏井出とウルトラマンベリアルの関係


 最終的には「この宇宙」の「修復」が、以前の姿と完全にイコールではないにせよ、ほぼ完了すればウルトラマンキングも「この宇宙」から分離・復活して、「昭和ウルトラの宇宙」へと帰還することになって、それが本作のラストにもなるのだろうか?

 ロートル的には、『ウルトラQ』(66年)第28話(最終回)「あけてくれ!」に登場したSF作家・友野(演・天本英世)も少し想起させる、粗暴なウルトラマンベリアルとは性格が異なるものの、冗談で取られることを承知で編集者相手に「宇宙のとある場所に心のひとかけらを置いている」「目を瞑ればそこにいる神と対話できる」と語り、おそらく自身の精神体=魂の一部を分離させてそれを宇宙へ飛ばし、そこでベリアルともコンタクトを取っているのか、それとも力だけを借りているのかは不明なれども、黒スーツ姿の壮年男性にして、自らもベリアルレッドキングゴモラと合体した新怪獣スカルゴモラベリアルエレキングエースキラーと合体した新怪獣サンダーキラーに変身して、ウルトラマンジードと直接対決しているクールなSF作家・伏井出(ふくいで)の去就も気になる。

 ベリアルの単純な下僕ということではなく、あのベリアルとも喰えない交渉をしてくれるような老獪さ・大物ぶりを期待したいのだが……。6年ぶりに地球に飛来したウルトラマンゼロを指して、「気の合わない相手と久しぶりに会うかもしれない」と発言するのを見ると、昭和の第2期ウルトラ作品や21世紀のウルトラマンヒカリのように、地球人としての意識とウルトラ人としての意識が別人格ではなく半ば融合・混濁してしまっているようでもあり……。コレまたナンとも思わせぶりで、イイ意味での小学生の怪獣博士レベル(笑)の深読み=知的好奇心をも喚起させてくれる描写でもある。

 つまりは、ウルトラマンキングが「修復」中の「この宇宙」のドコかに、恐らくキングが封印した諸悪の根源・ウルトラマンベリアルも、肉体込みだか魂のみだかは不明なれども、何らかのかたちで潜んでいそうだから、キングとベリアルの復活も一筋縄ではいかなさそうで、実に楽しみだ。



潘めぐみ三森すずこアイドル声優登板!(笑)


 ウルトラマンジードこと浅倉リク少年の相棒として、『ウルトラセブン』(67年)#6に登場したペガッサ星人の同族の未成年体・ペガも登場。古びた小さな天文台の下にあるヒミツ基地を拠点とする。『ウルトラマンX』の防衛組織・Xio(ジオ)に所属していた『ウルトラマンメビウス』(06年)#7(http://d.hatena.ne.jp/katoku99/20060705/p1)初出のファントン星人の同族とも同趣向であり、地球人よりも文明が進んだ宇宙人としてのアドバンテージで、いろいろと超科学的な説明をしてくれるので、お話の展開も早くできるし便利である(笑)。

 何より少々マイルドに可愛く小型にアレンジ造形されており、お話がロクに理解できない幼児にも、NHK教育テレビの幼児向け番組のように、着ぐるみキャラクターが画面をウロチョロしているだけで、眼&関心がそこに行くだろうから、いまだに「ウルトラ」は子供ダマシではイケナイ! 本格SFでなければイケナイ! と信じる御仁は激怒するやもしれないけど(笑)、筆者は近年では子供番組にはこーいうキャラはもっと積極的に――もちろん絶妙なサジ加減でチャチくもならないように!――投入した方がイイとも考えているので大カンゲイ

 ……なぞと思っていたら、乙一氏もインタビューで同趣旨のねらいを語っていた(汗)。恐るべし! 乙一氏。


 そのペガの声を演じるのは、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(15年)でも着ぐるみの美少年敵幹部怪人の声を演じて、顔出しで7人目の戦士ミドニンジャーにも変身した潘めぐみ! そして、ヒミツ基地の人工知能・レムの声を演じるのは、ブシロード製作の特撮プロレスヒーロー『ファイヤーレオン』(13年)でも主人公青年のお姉さん役でレギュラー出演していた、笑顔が顔面に貼りついたような(笑)三森すずこ

 本作の製作発表記者会見では、このふたりがメインキャストともども登板! ナンでやねん。いやまぁよ〜くわかるのですけどネ。ルックスにも恵まれたアイドル声優記者会見に登場させて華を出し、そっち方面にも少しでもウイングを伸ばそうという計算でしょう。なりふり構わず、いろいろやるのは個人的にはイイことだとは思います。

 ブシロード系の声優事務所・響(ひびき)に所属する「みもりん」の起用から、筆者はてっきり本作はブシロード提供で、「月刊ブシロード」でも漫画連載か!? と思ってしまいましたけど――スミマセン、最後はボケてみたけど、マジでそれくらいやってもよかったと思います――。


(了)

(初出・特撮同人誌『仮面特攻隊2018年準備号』(17年8月12日発行)〜『仮面特攻隊2018年号』(17年12月30日発行)所収『ウルトラマンジード』序盤合評1より抜粋)


『假面特攻隊2018年準備号』「ウルトラマンジード」関係記事の縮小コピー収録一覧

・各話視聴率:関東・中部・関西。各クール平均・全話平均視聴率

スポーツ報知 2017年4月27日(木) 16歳濱田龍臣最年少変身 ウルトラマン“最凶”ベリアルの息子

夕刊フジ 2017年4月14日(金) さらばウルトラの母 追悼・ペギー葉山さん

スポーツ報知 2017年7月9日(日) ウルトラマンVS渡辺邦斗(伏井出ケイ)「21世紀の裕次郎準グランプリ」 10年に石原プロから移籍 悪役初挑戦

スポーツ報知 2017年7月4日(火) ウルトラマンスペシャルトークショー アリオ鳳1200人大集合(ギンガ根岸&ビクトリー宇治

日刊ゲンダイ 2017年7月22日(土) またパクリ!? 中国ウルトラマン円谷プロ抗議

神奈川新聞 2017年7月1日(土) 時代の正体 沖縄考 ウルトラマンシリーズ脚本家 上原正三さん語る<中> 正義を疑い「自由」うたう


ウルトラマンジード』直前スペシャル&#1〜2平均視聴率:関東1.7%・中部1.1%・関西0.7%



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