青森県五所川原市川端町の千立山願昌寺(訪問日:2024年1月4日) 本堂の向かって右手前に地蔵堂があります。そのそばに1基の石塔がひっそりと佇んでいます。こちらは令和5年に市の有形文化財に指定された「千立山願昌寺念仏供養塔」です。 特筆すべき点はこの石塔が本州最北の徳本名号塔であることで、徳本行者の活動範囲が津軽地方(陸奥国)にまで及んでいたと分かる極めて貴重な一次資料です。 本塔の解説は以下の通り。 嘉永2年(1849) 3月6日、毛内宇兵衛の妻・いさによって建立された南有無阿弥陀仏の石碑、念仏供養塔です。元々は岩木川の近くに建てられていたようですが、大正時代の岩木川改修工事のため、願昌寺に…