久しぶりに即売会

8時起き。今朝も涼しいが、出かけるころには気温が上がってきた。原稿書くつもりだったが、資料を探したりしているうちに時間過ぎる。動坂下からバスで駿河台下へ。〈駒忠〉でコロッケ定食食べて、〈東京堂書店〉。岡崎武志さん、原書房Hさんと待ち合わせて〈ぶらじる〉へ。これからやろうというトークの打ち合わせ。まだ会場も決まってないのだが、せっかくなので他では話せないことをテーマにしようということに。

岡崎さんから新刊『人生散歩術』(芸術新聞社)いただく。井伏鱒二高田渡吉田健一木山捷平田村隆一古今亭志ん生佐野洋子が登場。吉田健一は最近知った『建築と日常』第3・4合併号(特集「現在する歴史」)で取り上げられていて、ここでも岡崎さんの本でも「時間」がキーワードになっているのが気になる。この章から読もう。

店を出て解散するが、地上に出ると3人ともコミガレに向かうという古本者の性よ。次の打ち合わせまで時間があるので、久しぶりに古書会館の即売会を覗く。今日は城北展。並の久しぶりではなく、ココに入るのは数年ぶりではないか。場所、金、時間の三要素に余裕がなく、意図的に即売会に近づかないようにしていた、しかし、これから書くテーマには、即売会で拾う本や雑誌が必要な気がしている。

荷物を帳場で預けるのも久しぶり。人の入りはそこそこで見やすい。端から眺めていくと、すぐに気になる本や雑誌が見つかる。やっぱり即売会は楽しいなあ。使えそうな本や雑誌を手にするが、それ以外になんとなく買っておきたいものも見つかる。ただ、以前通っていた時はこの「なんとなく」を全部受け入れていたのでとんでもないコトになった。その愚を繰り返さないために、「これは◎◎に使う」と自分に説明できる本だけ買うことに決めた。……と云いつつ、絞ったつもりなのに、会計したら7点で1900円になってしまった。

たまたま二階で「泡坂妻夫展」をやっていたので覗く。ミステリ作家としてだけでなく、紋章上絵師、奇術師の顔も持つ人なので、写真や著書を眺めているだけで面白い。「亜愛一郎」シリーズは数年ごとに全部読み返したくなる。ミステリ系はだいたい全部読んだはずだが、時代小説など未読の作品も多い。同じ展示を小樽文学館で先にやっていたようで、その図録が近くの〈羊頭書房〉で販売されていると。こんど買おう。

増えた荷物を持って、新御茶ノ水駅へ。少し時間が余ったので、〈ベローチェ〉で休憩。千駄木から〈往来堂書店〉。店の前で待っていてくれたG社の方と、近くのカフェへ。最近、打ち合わせはココが多い。宮内優里のCDがかかっていた。打ち合わせ終わって、往来堂をちょっと覗き、田端まで歩いて帰る。荷物多いし、むし暑くなって超不快。腰も痛く、後半は休み休み家にたどり着く。

夜は谷中銀座入口(もう中にはめったに入らない)の〈コーホー〉で買ったつまみでチューハイ、そのあとカツ丼。テレビ番組の録画がハードディスクの限界まで溜まっているが、YouTubeRYUTistの動画を見はじめたらそっちから離れられない。2時間半あるユーストリーム(好きなアイスの話など)を全部観たので、今後はナニ見ても受け入れる心の準備ができた。