プネー友人宅での昼食

チャパティ。フェヌグリークの葉が練り込んである。僕以外はギーをかけて食べていた。
フェヌグリークの生葉を日本で手に入れるのは難しいのではないだろうか。香辛料として購入したフェヌグリークの種を捲いて芽が出てきたことはあったけれど、札幌では寒かったのか、土が合わなかったのか、または他の草にまけてしまったのか、育たずに収穫できなかったことがある。来年また試してみようかな。



ダルスープ。僕が日本でもよくつくるネパール風のダルスープとは少しだけ風味が違った。自分でつくる味の方が好みに合っているな、とは思ったが、これもおいしかった。クミンとターメリック以外の香辛料も使っている(香辛料の名前は忘れた)ことと、豆が赤レンズ豆ではないことがわかった。(豆の名前も聞いたけれど忘れた)
友人(バングラデシュ人)がたまにつくって食べさせてくれていたバングラデシュのダルスープがってもおいしかったのを思い出した。「パンチフォロン」という5種類のスパイスを混ぜたものを使っているんだ、と教えてくれた。パンチフォロン欲しい。売っていなかったら自分で混ぜようかな。




友人のケララにいるお母さんがつくったアチャール。市販のものとは深みが違う、最高においしいアチャールだった。辛くて酸っぱいので食べる度に口をすぼめて目を閉じるのだが、その姿が面白いと笑われた。梅干しを食べる外国人の姿を日本人が笑うのに似ている。




 友人宅の冷蔵庫。調理は住み込みの家政婦にやってもらうことが多いのだけれど、僕の滞在中は友人の身重の奥さんがメインで料理していた。おもてなしの意味なのか、肉も魚も卵も牛乳も使わない料理に対応するためだったのか、又はその両方のためだったかもしれない。
料理するところを見たかったのだけれど、いろいろと忙しく叶わなかった。残念。
無調整豆乳が入っていたが、僕のために初めて買ってみた、とのこと。


台所にセットされていた、ココナツを削る道具。
http://d.hatena.ne.jp/kawauso999/20111129 のチャトニはこれで削ってつくったココナツを使ったみたい。新鮮なココナツファインでつくられたチャトニを食べられたなんて、なんと幸せなことだろう、と今書きながらしみじみ感じた。パスタにハマって毎日食べていた頃は、自分の前生はイタリア人だったんじゃないか、と思っていたが、今はインド人だったのかもしれないと思う。思うといっても、前生や生まれ変わりを信じているわけではないけれど。




Vegans Cafe and Restaurant

「Vegans Cafe and Restaurant」が、「東京ヴィーガンズ・クラブ」で紹介されている。
http://vegan.japanteam.net/article_20111203a.htm

京都で11年間続いた人気焼肉店が突如ヴィーガン・レストランへと変身しました!

京都駅の南方、酒蔵が多く疎水を残す風情ある街並みの伏見区藤森駅近隣に、10月10日、とてもおしゃれなヴィーガン・レストランが静かに誕生しました。名前は "Vegans Cafe and Restaurant"。まだウェブサイトもありませんが、ヴィーガンはもちろん、ヴィーガンでない方にもとても美味しいと口コミで大変話題になっているお店です。

上の写真は「とんこつ風ラーメン」。植物性食材100%で体に良いのに、濃厚で美味しい! 右は評判の「ひよこ豆カレー」。盛り付けも素敵です。「ミラノ風玄米ドリア」を召しあがったお客さまは「これ本物のチーズじゃないの? 美味しい!」と驚かれていたようです。

そして左は「ミートソース風パスタ」に「マルゲリータピザ」。写真にはありませんが他にもピタサンドなど、どれも美味しそうなメニューばかり。このお店、ベジタリアン文化が根付いていない日本に少しでもヴィーガン料理を広めようと、お値段を抑えながらもできる限りオーガニック素材を使用し、味も徹底的に追及されているのです。

こちらのオーナー、松田シェフは建築業界ご出身ということもあって内装もとてもおしゃれで、木と緑を基調にナチュラルで温もりのある空間となっています。ついこの間まで焼肉屋だったとはとても思えません。

さて、どうして松田さんは焼肉屋をやめてヴィーガン店を始めたのでしょうか。9年間追求した焼肉屋はとても人気があり、40席あったお店を更に倍の広さに拡大しようと建て替えを行ったとき、転機が訪れました。家も広くなり、屋上で犬が飼えると喜んでペットについてネット検索していたところ、偶然あるサイトで畜産の実態を知ってしまったのです。

「なぜこんな動物たちを殺して食べなければいけないのか、自分は何てことをしてきてしまったのだろう」と考えこんでしまったそうです。新店舗の営業を始めてわずか1ヵ月後のできごとでした。

「お肉は売りたくないが改装で多額の借金もあって、生活もしていかないといけないし銀行さんにもご迷惑はかけられない」と悩まれ、どうすればよいのかとパニック状態に陥りました。当然、お肉を食べなくなった松田さんを奥さまは不思議に思い始めます。思い切って奥さまに打ち明けたところ、意外にも「お店やめてもいいんじゃないの?」という話になりました。

情報を集め本を読みあさり、奥さまとも話し合う日々。日本中、そして台湾の菜食レストランまでも巡り、有名料理研究家の指導も受けて2年が経過。店舗も更に改装をし、ようやくヴィーガン・レストランをオープンするに至りました。

その間には、評判の高かった焼肉屋を何千万円もの高値で売って欲しいとのオファーもあったそうですが、契約を締結する直前になって、「果たして肉を売るお店を続けることに手を貸してよいものか?」と考え直し、この場所でヴィーガンでやっていくという決意を新たにされました。

売り上げは前のお店の1割まで落ち、お店の改装で借金も増えてしまったとのこと。ところが、「やるべきこと、やりたいことをやっている今、不思議と心は晴れやかだ」と松田さん。この素晴らしい松田さんと、想いのこもったお店を皆さんで応援していきましょう!

店名: Vegans Cafe and Restaurant
場所: 京都市伏見区深草西浦町4丁目88
営業: 11:30〜22:00 (L.O. 21:00) ※不定