このような表現が小説などによく出てくる。フンッと、確かに鼻を鳴らしたような音を出すことがある。しかしこれは、匂いを嗅いだ息継ぎとしてのフンッであるように、私には思われる。 景色よりも地面 ユクは散歩に出て、そこら中の匂いを嗅ぐのが大好きだ。あまりにも地面を嗅ぐので、警察犬を連れて捜査でもしているような気分になることすらある。 いつもおやつをくれる近所の犬の飼い主さんを見つけるのが得意なユク。割と遠くからでも匂いを嗅ぎ付け、こっちだ、こっちだ、と言わんばかりにリードを引く。着いて行くと向こうに人影が。あ、あのおやつをくれるお父さんだ!ユクは駆け寄って行き、さっと目の前でお座りをして良い子をアピー…