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ジカ熱

[英] Zika fever

ジカ熱とは、ヤブカ属のネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介するジカウィルスによって引き起こされる感染症

1947年ウガンダのジカの森で発見されたことに由来する。

病原体

フラビウイルス科フラビウイルス属に属するジカウイルス

症状

症状が現れるのは感染者の2割程度。一般に症状は軽度で、短期間に回復するとされるが、ワクチンや治療薬がない。

3日〜12日の潜伏期間の後、急性の発熱、非化膿性の結膜炎、頭痛、筋痛、関節痛、脱力、斑点状丘疹、下部肋骨水腫を起こす。頻度は下がるが、後眼窩痛、食欲低下、嘔吐、下痢、腹痛を起こすこともある。症状は4〜7日間続き、自然に治まる。重篤になることはあまりなく、合併症は滅多に現れない。また、感染による死亡者は出ていない。

感染による影響

ブラジル保健省は、妊娠中のジカウイルス感染胎児小頭症に関連がみられるとの発表をしており、 2016 年1月 15 日には、米国CDCが、妊娠中のジカウイルス感染小頭症との関連についてより詳細な調査結果が得られるまでは、流行国地域への妊婦の方の渡航を控えるよう警告し、 妊娠予定の女性に対しても主治医と相談の上で、厳密な防蚊対策を推奨した。

2016年1月21日には、ECDC(欧州疾病対策センター)が、流行地域への妊婦及び妊娠予定の方の渡航を控えることを推奨。また、2016年2月1日に、WHOは、緊急委員会を開催し、小頭症及びその他の神経障害の集団発生に関する「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC)」を宣言した。現在、小頭症や神経障害とジカウイルスとの関連についての調査が行われている。

感染報告

これまでにアフリカアジア、西太平洋の一部の地域で流行が確認されており、2013年11月にはポリネシア地域で大流行した。2014年1月、同地域で感染した日本人が帰国後に発症し、国内で初めてジカ熱の患者が確認された。

2015年から2016年にかけては中南米でジカ熱が流行。

感染症法上の取り扱い

2016年2月5日に、感染症法の四類感染症?、検疫法?の検疫感染症?に追加され、2016年2月15日に施行された。

これにより医師による保健所への届出が義務となり、検疫所での診察・検査、汚染場所の消毒等措置が可能となった。