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エイズ

(サイエンス)
えいず

AIDS(Acquired Immunodeficiency Syndrome) 後天性免疫不全症候群 艾滋(中国語)

原因
HIVウィルス[Human T-cell lymphotrophic virus type; ヒトT型細胞リンパ向行ウィルス]が免疫担当細胞の中心的リンパ球であるCD4リンパ球に感染し、死滅させることにより、免疫不全を招来すると考えられている
感染経路
欧米では多くが性行為による感染や麻薬注射*1による感染であるが、日本では血友病の治療過程において汚染された非加熱血液製剤(凝固因子)の注射に起因した例が多かったこと(発覚当時は全体の六割超。最近はこのルートの感染はない)が大いに異なる
症状
HIV感染後、徐々に進行する体重減少、下痢、全身倦怠感が初発症状で、検査成績ではHIV抗体の陽性化、CD4陽性リンパ球の著名な減少をみる。免疫力が低下するため、日和見感染症を併発する(カリニ肺炎、サイトメガロウィルス感染症など)
治療
きわめて難治であるが、多くの場合異なった作用機転をもつ2〜4種類の薬剤が併用される。DNAポリメラーゼ阻害薬・HIVプロテアーゼ阻害薬・HIV逆転写酵素剤などがある

検査

HIV検査(血液検査)
全国の保健所(無料・匿名)、医療機関(有料)にて受付

「HIV」と「エイズ」

  • 当初はHIVウイルス陽性も含めて「エイズ」と一括りに呼ばれていたが、現在は「HIVウイルス」感染と、「エイズ発症」とは明確に分けて考えられるようになった。これは「HIVウイルス」感染において差別が多発したこと、またHIVウイルスに対する特効薬の開発により、エイズ発症にいたるケースが激減したことによる。
  • ただし、海外においてはこの区別がなされていないケースが散見される(例:中国)。

日本におけるエイズ流行の特徴

  • HIV感染者の感染報告は依然増えている(平成14年、増加数が初めて前年比減になったが、累積数は増加中)
  • HIV感染者の増加は日本国籍の男性の増加が中心で、1999年の感染報告では71.5%が日本国籍の男性であった。その傾向は継続的状況にある。
  • 新たな感染者の感染経路は、同性間および異性間性交によるものが大半であり、母子感染事例や静注薬物使用者の感染事例は1%以下に留まっている(平成14年930〜12/29の間ではゼロ)
  • HIV感染者の大半は男性同性間性交によるものだが、厚生省は「比較的受診機会が多いことによる数字」としている。エイズ患者については、男性の異性間性交によるものの割合が高い。
  • 日本においては、1998年からHIV:エイズウイルス感染者は障害者雇用促進法の対象で、障害者の障害者雇用率制度の算定対象にもなっている。
増加の理由
  • 初期症状がわかりにくく、感染に気付かないケースが多い
  • 発症までの期間が長い
  • 正しい知識が広まらず、正しい予防がなされない

レッドリボン

エイズへの理解と支援のシンボルであり、UNAIDS(国連合同エイズ計画)のシンボルマークでもある。エイズに関して偏見をもっていない、エイズとともに生きる人々を差別しないというメッセージが込められている。

世界エイズデー“World AIDS Day”(12月1日)

1988年にWHO(世界保健機関)が定め、エイズに関する啓発活動等の実施を提唱したもの。日本でも12月1日を中心として、毎年各種の啓発活動が行われている。

*1:注射針の使い回し

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