2013年9月号掲載 毎日新聞郡山通信部長/藤原章生(当時) 先日、高速道路のサービスエリアで何気なくCDの棚を眺めていたら、「思い出のフォークロック」という背表紙が目についた。曲目をざっと見ると、「或る日突然」などトワ・エ・モアの歌が3曲も入っていた。復古盤にしては値が高いと思いつつも買うことにした。いま音楽はネットで聴けるため、CDを買わなくなったが、きっと長旅で疲れていたのだろう。何か景気づけがほしかった。 運転しながら早速聴いてみると、ザ・ワイルド・ワンズの「思い出の渚」の次にジローズの「戦争を知らない子供たち」が流れてきた。 小学生の時からなじみのあるこの曲のそれまでの印象は、懐メロ…