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リタリン

医薬品 (劇薬、向精神薬、指定医薬品、要指示医薬品)

塩酸メチルフェニデートを主成分(1錠中塩酸メチルフェニデート10mg)とする中枢神経刺激薬。中枢興奮作用はメタンフェタミンと同様の作用機序による。

ナルコレプシー(睡眠障害)の治療薬として用いられる。ADHD(注意欠陥多動障害)にも効果があるが、日本においては適用外処方である。うつ病への効果は議論が分かれているが、現在では否定的な見解が主流である。諸外国では、うつ病に適応を認めている国は存在しない。

なお、本薬剤による一部の患者の乱用が社会的問題になったことを鑑み、うつ病への本薬剤の適用は除外されることになった。また、本薬剤を処方できる医師医療機関調剤できる薬局はノバルティスファーマ社が定める第三者委員会(リタリン流通管理委員会)によって指定された者のみに限定するよう流通管理の規制が2008年1月1日より実施された。

塩酸メチルフェニデートの徐放錠としてはコンサータがある。

【用法及び用量】

ナルコレプシーには、塩酸メチルフェニデートとして、通常成人1日20〜60mgを1〜2回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

【使用上の注意】

1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

􏍁 てんかん又はその既往歴のある患者〔痙攣閾値を低下させ、発作を誘発させるおそれがある。〕

【副作用】

承認時まで及び承認後の副作用調査例数の累計325例中201例(61.9%)に副作用が認められ、主な症状としては口渇(32.9%)、頭痛(14.8%)、発汗(24.3%)、食欲減退(16.9%)等がみられている。(本剤はうつ病については副作用頻度が明確となる調査を実施していないため、ナルコレプシーについて行われた調査を集計した。)

􏎁 重大な副作用(頻度不明)

1)剥脱性皮膚炎:症状があらわれた場合は投与を中止し、適切な処置を行うこと。

2)脳動脈炎及び梗塞、狭心症:症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

3)悪性症候群

投与中止すべき副作用

1)過敏症(発疹3.5%、紅斑、関節痛)

2)痙攣、常同運動、運動亢進、中毒性精神障害

【過量投与】

徴候、症状:主に中枢神経系の過剰刺激及び過度の交感神経興奮に起因する次の諸症状嘔吐、激越、振戦、反射亢進、筋攣縮、痙攣(昏睡を続発することがある)、多幸感、錯乱、幻覚、せん妄、発汗、潮紅、頭痛、高熱、頻脈、心悸亢進、不整脈、高血圧、散瞳、粘膜乾燥

処置:症状に応じた支持療法を行う。自己損傷の防止、過刺激症状をさらに悪化させる外部刺激の排除に留意。

徴候、症状がそれほど重篤でなく、患者に意識がある場合には催吐あるいは胃洗浄によって胃内容物を除去する。重篤な場合は胃洗浄の前に短時間作用型バルビツール酸系薬剤を用量に注意し投与する。血液循環と呼吸の維持に集中治療を行う。高熱に対しては物理的な解熱処置をとる。リタリン過量服用に対する腹膜透析血液透析の有効性は確立していない。

【承認条件】

本剤の投与が、ナルコレプシーの診断、治療に精通し、薬物依存を含む本剤のリスク等についても十分に管理できる医師医療機関・管理薬剤師のいる薬局のもとでのみ行われるとともに、それら薬局においては調剤前に当該医師医療機関を確認した上で調剤がなされるよう、製造販売にあたって必要な措置を講じること。

2007年10月改定版より一部抜粋