封切り七日目。 席数154の【CINE9】の入りは八割ほど。 客層は老若男女幅広く、幼稚園児くらいの女のを連れたお母さんが居たのにはさすがに驚く。 珍しく原作既読。 なので文庫でも八百ページ近い長編を二時間の尺に納めるには、相応の整理が必要だろうとの気がかり。 とは言え、物語を構成する三つの大きな謎(伏線ではない)、孤城に集められた七人に纏わる謎鍵の在りかに纏わる謎「オオカミさま」に纏わる謎に関わる部分は省略が効かず、ではそれ以外をどう工夫するかが見もの。 もっとも原作を閲読中には、物語の主線となる一番目の謎の見当は上巻の中ほど前に判ってしまい(「喜多嶋先生」についても)、既に読んでいる人間に…