璽、内印とも。
天皇の公印のこと。
歴史上何度か改印されたが、現行の御璽は、1874年(明治7年)より用いられている。
天皇の国事行為に伴い発せられる詔書・法律・政令・条約書、内閣総理大臣等の任命書などの公文書に使われ、宮内庁が保管している。
伝承では『日本書紀』顕宗天皇紀に「天皇の璽」と見えるが、 漢倭奴国王印や親魏倭王金印と関係があるかは不明。
飛鳥時代の大宝律令より判子社会の頂点として太政官の正式な詔勅の発行に必要とされ、当時は少納言が管理していたが律令とともに形骸化してしまった。
孝謙天皇代、紫微中台が強権を有していた頃の『東大寺献物帳』に大量に捺印されていることから、当時は光明子(光明皇太后)が持っていたという説がある。
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