青面金剛(しょうめんこんごう)王と記されている石塔だ。青面金剛像と言えば怖いイメージがある。青い顔で、三つの眼があり怒り丸出しの怖い顔、足元には踏みつけられて3匹の猿。昔は、奇病をもたらす鬼だったために、人々は祀ることによって災から逃れようとした。それがいつの間にか庚申の信仰と結びついて、各地に庚申の信仰に繋がったんだろう。 人の体には三戸(さんし)という三種の悪い虫がいて、宿主の悪事を見張っている。庚申の日の夜、三戸は人が寝ている間に体を抜け出して、帝釈天に悪事を報告しに行く。悪行がバレると寿命を短くされるので、庚申の日には寝てはならないという信仰だ。寝ずに青面金剛を祀る必要があったが、いつ…