仏教の経典のこと。
元々仏教では経(釈尊が説いた話)を口伝して伝えていく事をしていた(これをよく聞いたものを「多聞」と呼ぶ)が、それだけでは不都合が生じたので経を書き写していく事にした。これが経典である。
釈尊が説いたであろう最も確からしい経典はスリランカで作成されたパーリ語のものであり、現地、南アジア、また世界各国ではこれを原典として研究を行っている。
このパーリ語経典を世界に広めた事で功績があったのはイギリスであり、PTS(Pali Text Society パーリ聖典協会 国内の経典日本語訳の参考文献に書かれているPTSとはここの事)の作成したパーリ語経典の英訳版は世界の仏教研究のスタンダードとなっている。