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北京語言大学

(一般)
ぺきんごげんだいがく

北京語言大学(Beijing Language and Culture University)は1962年に設立された外国人留学生に中国語を学習させることを目的とした大学。北京語言学院が前身で、外国人向け中国語教育ではトップレベル。1996年に、北京語言文化大学と改名された後、2002年、今の校名に。現在は、外国人留学生に中国語を学習させる目的の他、中国人に外国語を習得させたり、中国人が外国人留学生の中国語教師になれるような学習にも力を入れている。北京大学や清華大学などの重点大学がひしめく中華人民共和国北京市海淀区の成府路沿いにある。留学生比率が中国人学生比率よりも高い。


外国人が中国語を学ぶのに非常に適している理由は次の通り。

1)開学期間の選択肢が非常に多い。半年クラス(20週)が9月2月に開学のほか、3ヶ月(12週)クラスが10月、4月に開学、その外、4週、5週、6週のクラスも夏休みなどを中心に存在している。
2)韓国人の比率が高いものの、欧米人、他のアジア諸国など、非常に多様な国・地域から学生が来ていること。
3)留学生の数が多いため、レベル別のクラスが非常に充実している。テキストで区分すればAクラス〜Fクラスの6種類であるが、Aクラスの中でも進度別で3段階、B、Cクラスでも2段階に分かれている。
4)在学中の中国人がいずれも他の国や言語に関心を持っており、相互学習の相手などを見つけやすい。
5)大学および周囲の街(五道口)には、外国人留学生を目当てとした施設が充実しており、中国といいながら、比較的欧米諸国並の娯楽を楽しむことができる。例えば学内にはバー(BlaBlaBar)やカラオケ設備(日本製のカラオケ機も)がある。
6)中国語版TOEFLと呼ばれる「HSK」を作成している大学であり、HSK対策にも適しているのでは、という噂もなくはない。
7)いわゆる「本科」(4年制の学士としての学位のあるコース)の中には、入試・HSKなしで入学できる学部もある。


逆に他の大学と比較して問題となろうと思われる点は、次のとおり。

1)学費や寮費が他の大学と比べ若干割高。
2)外国人留学生の中国語熱が高まるにつれ、学内の寮に入寮できない学生が増えている。
3)大学としてのネームバリューはない。



日本人留学生も多いが、韓国人と比べると圧倒的に少なく、夏場などは、米国人やイタリア人よりも少ない。特に近時は相対的に減少傾向にあると言う。過激な中国人学生の抗日報道や、食の安全性を巡る報道などが影響している可能性もある。しかし、他国からの留学生は増加傾向にあり、日本人としては、日本だけ中国語学習の潮流から取り残されるのでは、という危惧もある。



日本の多くの大学とも提携しており、日本では中国語研究に定評のある愛知大学との間では、大規模な相互交流が行われている模様である。例えば、北京語言大学に入学した中国人大学生が3年間愛知大学の各学部で日本人と一緒に勉強するというコースもある。

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