【更新】「東北地方太平洋沖地震」をうけて


本ブログは、長らく更新を停滞しておりました。にもかかわらず、その間も多くの人が閲覧してくださっていることを、胸が熱くなる思いで時折確認していました。自分自身の体調の悪化が多くの関係者にご迷惑をおかけしたことで、しばらくの休養をとろうと考えました。といっても、完全に休養できるような環境がなかなか創れずに、揺れ戻しが続くばかりでした。それに伴って、twitterをはじめとした不特定多数にオープンに発信できる情報媒体を閉じました。多くの方が、心配されたかと思います。本当に申し訳ありません。このような状況をまず克服し、自分自身や身近な課題さらには社会問題に立ち向かえるような状況を整えてから、本ブログを再開しようと考えていました。

この記事を書いている時も、そのような状況にまで至っているとはいえません。動揺しています。しかし、私に残されたこのブログを介して、少しでも発する機会を許していただければと思います。


※お読みいただく際、私自身のPTSDや暴力被害の描写が含まれますので、しんどくなったり気分が悪くなったりする方は、ご注意いただければと思います。




前置きが長くなってしまいました。

2011年3月11日午後2時46分ころ、三陸沖を震源とするマグニチュード8.8の地震がありました。観測史上最大、現時点で死者1000人(12日16:30現在)を超えると報じられています。被災区域も非常に広く、被災地の状況もまだ不安が続き、余震、津波警報、停電、連絡不通等、混乱状況にある模様です。

私がこの報道を知ったのは、被災者の関係者からでした。最近の私は、テレビやネット等の情報を意識的に遮断しているということ、そして、とくに震災関連の情報は、今回だけでなく観れないということがあって、実態を知ったのは、それから10時間近く経ってからのことです。というのも、私自身、1995年の阪神大震災の被災者で、そのころの記憶が蘇ってしまうことを危惧しての判断でした。

目を逸らしてはならないと思いつつ、他地域のものも含めて震災関連の情報や震災メモリアル番組等については、極力避けていました。毎年1月になると不安定になります。それは、大人になるにつれて、激しくなっていきました。震災当時、幼かったために把握できていなかったことが、大人になってようやく事情を理解できたということだと思います。

友人・知人たちの被害を直接的に聞いたということで、このような言動に出るということも大変情けないと思います。私は、「安全」な場所から、報道を見守ることしかできていません。何も出来ていません。暗い部屋でテレビにしがみついて閉じこもってしまっています。

ただ、私自身が震災で経験したことが、どういうことだったのかを考えなければと思いました。震災は、生命を奪った、人生を奪った、希望を奪った、といえます。神戸では、そこから立ち上がった人たちもたくさんいます。しかし、私の想像していた以上に、事態は錯綜していました。まだまだ知らないことはたくさんありますが、大きくなってから知ろうとして知ったことです。

高齢者にとっては地震が戦時を想起させたこと、中でも在日1世の方々にとっては戦時だけでなく関東大震災に起きた朝鮮人虐殺事件を想起しそうしたデマに恐怖を抱いていたこと、読み書き・日本語の解さない在日外国人に情報や物資が届かず孤立化させてしまったこと、住環境の整備がなされていなかった被差別部落の壊滅状態、レイプによる被害やそれらのデマに脅えていた性的マイノリティ、野宿者の避難場所…etc。

被災者の中にも差異があります。被害の大きさの序列化をはかりたいのではありません。地震津波等の被害というのは、自然災害ではなく、「人災」だということです。人によって左右されるのです。


私の持っている情報はあまりにも少ないです。ただ、MLでわずかに流れてくる、阪神大震災の際に結成された救援NPOの情報はとても貴重だと思いました。神戸から何人かの方が派遣され救援活動に取り組んでいたり、コミュニティラジオ「FMわいわい」が多言語で情報を発信したりしています。


以下のページでは、コミュニティラジオでの多言語放送・情報伝えています。
◎「FMわぃわぃ」
自治体国際化協会やJICAと制作した在日外国人向けの多言語による地震津波情報を放送中だそうです。次のページからインターネットでも聴けます。
http://www.tcc117.org/fmyy/internet/index.html    


またFMわぃわぃのホームページで多言語で情報を伝えています。
http://www.tcc117.org/fmyy/index.php 



以下のページでは、現地のレポートや募金を呼びかけていますので、ご参考までに。
◎「被災地NGO恊働センター」
http://www.pure.ne.jp/~ngo/



以下のページでは、女性の視点から災害時の情報交換がなされています。
◎「「災害と女性」情報ネットワーク」
http://homepage2.nifty.com/bousai/



以下のページでは、LGBTの視点から被災地で活動する救援団体向けに文章がまとめられています。
◎「被災地のLGBTが望むこと」
http://w.livedoor.jp/saigai_lgbt/


以上、拙い文章で申し訳ないです。

さきほどの報道では「原発爆発」との情報もありました。また、余震による二次被害にもどうかお気をつけください。