ドミトリー 旅の仲間 人間交差点 決めてないけど、決まってるんだ。自分は何も知らないことを知る旅

青島→北京

青島発北京行の列車の中


 

 満席の列車。

深夜までものすごく大きな声でみんなおしゃべりしてるし、車内販売もしつこいくらい周ってきた。

 でも、さすがに午前2時を過ぎたくらいから、みんなぐったりして無
口になってきた。

 今、4:44AM。

おそらく天津くらいだろう。
あと2〜3時間で着く(だろう)。

 夜行バスで山口から大阪へ行くような感じ。

姿勢は少し厳しい。(さすが硬座)

 5:55 北京駅着。

さてさて、着いてしまったもののどうしたものか。

バックパックを背負って闇雲に歩いていると、日本人に話しかけられる。
 とりあえず南駅に行きたい旨を伝えると、バスで行くといいと教えて
くれる。

 バスを乗り継いで、京華ホテルへ到着。

言わずと知れたドミトリー。

 向かいのベッドにいるのは日本人。

少し話をした。

 シャワーを浴びて、外で朝食。屋台のワンタン麺。

 宿に戻り、ベッドに横になると落ちるように眠り込む。南京錠を見失
い、少しあせる。


 目が覚めると隣に横浜から来た日本人がいた。

ものすごく痩せていて、頭はアフロヘア。顔は田代まさしにそっくり。

マッチ棒みたいな田代。

同じ部屋にはモンゴル人もいる。

隣の部屋にはイラン人がいる。

 イラン人はなんか淋しげに見える。

 いつも旅人をみつけて話しかけている。

 「何人に見える?」って話しかけられたので、思いついた通り

 「イスラエル!」っていうと

 「ありえない!」と言い放って向こうに行ってしまった。

 同室の日本人2人とモンゴル人のISHさんと夕食に出掛ける。

 外にはナイトバザールがあって、中国人が踊ったりしてる。

 街の明かりは、オレンジ色で空気は埃っぽい。

 なんかちょっとインドのカルカッタちっく。

 モンゴルのISHさんは、インド、タイ、日本、ミャンマーを旅してる。

 メアド交換をして、写真を送る約束をする。


2004-04-20

 北京、京華ホテルのドミトリーは蚊がものすごく多い。

耳元で羽音がうるさくて、寝られりゃせん。

作務衣を頭から被って寝る。

 7時にモンゴルのISHさんが部屋を出て行った。

 共同トイレにて、用を足す。…が紙がない。

 ビールの空き缶で簡易ウォシュレット。

 庭に出て、一人で佇む。

 日中、日本人2人と北京市内を徘徊する。

天安門、王府井と歩き、公安の査証延長窓口まで行く。





 王府井、東単はきれいな街並だが、通りを一本奥に入ると昔からほと
んど変らないであろう風景が見え隠れする。

 66番のバス、タクシーなんぞを使い、地図を見ながらよく歩いた。

 ビーチサンダルは歩くのには適していないのがよく分かった。


 前門のバスターミナル奥の市場で靴下を2足で17元(約220円)

 まだ物価がよく掴めてないが…かなりボラれてる。

 ナイキの刺繍の入ったニセモノ。間違いない。

 王府井の中国銀行でCITIBANKカードを使おうとするが、でき
ない。

 なんってこった。。。

 夜は、宿のみんなで中華三昧。

 生ビールが一杯 1.5元、幸せしあわせ♪




2005-04-21 Great Wall 万里の長城

 早起きして、前門に出て日本人みんなで朝食。


 一人旅で、旅先で出会う日本人とはすぐに仲良くなる。

 市場で会ったおばさんに紹介されたツアー、120 元で万里の長城を観に行くことにする。

 この手のツアーの常として、日本でも同じことだが、おみやげ物屋め
ぐりがある。

 何箇所か周ったが、もっとも素晴らしいのは『中国医学研究基地』と
言われるところ。

 延々30 分、おっさんが語る「いかにこの研究所が素晴らしいか」の話を聴かされた後、大きな拍手とともに迎えられるのは、白衣のドクター。

 めっちゃ胸を張ってて、笑顔のドクターは観衆の中に入り込み、目を
診たり、脈を取ったりして、処方箋を書いている。

 んで、中国の地方から来たおっさんやおばはんは、ものすごい勢いで
偉い先生に診てもらい、おそらく高っかいであろう薬をバンバン買って
いる。


 すんげー商売やわ。


 消費生活センターもびっくりの研究基地。



 夜は前門のネットカフェでメールを送り、中国商工銀行のATMで現
金を引き出す。

 ウイグル料理の店でビールとケバブ。


 同じドミの日本人、関西出身の通称「会長」はめっちゃ旅慣れていて、今回はシルクロードへ向かうらしい。

 アフロの田代まさしは、ニックネーム「あけみ(男)」は、横浜から来た左翼活動家。

マルクスレーニン主義の生真面目で物腰の柔らかい人。

 学生の「アツシ」は、初めての海外でこれから世界一周するらしい。


 旅で出会うやつ、おもろい。

 いろんなことを想って、出会って、影響しあって。
 相手の中に自分をみつけて、好きになり、嫌になり。
 自分を観てる。

目に見えるもの、人、全部自分が自分を投影してみている。

北京の京華ホテルのドミトリー。

人間交差点

いろんな旅人に会える。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この頃の自分、そんなに旅慣れているわけでもなく、もう30歳も過ぎていて、そんなに若いわけでもなく・・・。

何やってんの?

一人旅で出会う面白さを感じてるんだろうな、俺。

どこへ行くとも決めていない旅、あっちへふらふら、こっちへふらふら。

けれども、その浮遊感は今でもそんなに変わってないかも。

決めてないけど、決まってるんだ。

この頃の自分は、まだ上関のことも世界のことも何も知らない。

今も何かを知ってるってわけでもない.

自分は何も知らないことを知る旅だったのかもしれない。

北京の京華は良い宿だった。

良い宿の条件は、共同のリビングのような空間があって、そこで出会いが生まれることがまず一つ。




そして、2015年の夏の始まりは、これ!!

2000円でワンドリンク付だから、1500円でマーシーのご飯とライブだ。

直ぐ横の湯別当野原で温泉に入って、生ビール飲んで、ライブへGO!

おいでませ、オルガンズメロディ!




『 風太郎ライブ 』

7月28日(火)

open 7:00

start 7:30

fee 2000 (with 1 D)

山口市湯田温泉 3-7-7

TEL  090-2809-8136

オルガンズメロディ




guest: NTS

73歳日本最高齢ラッパー暗黒吟遊詩人サワ、

地獄より緊急凱旋帰国ライブ !!fire burn !!

酸欠状態の山口の夜、生ぬるいお前に放つヘドロの毒霧!!

そうだ、お前のことだ!!