kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

1月の「STAP細胞記者会見」も笹井芳樹の演出だった

少し古いが、7月9日付朝日新聞1面に掲載された記事が、『apital』という「朝日新聞の医療サイト」で読める(但し記事の途中まで)。

アピタル(医療・健康・介護):朝日新聞デジタル

女と男、STAP騒動から考えた 隠れた意識が働くとき

 今年1月28日、神戸市の理化学研究所。無機質な設備が並ぶ場所での記者会見は、普段と全く違う華やかな雰囲気に包まれていた。

 カメラの前にいるのは、小保方晴子氏(30)。アイラインを強調したフルメークに巻き髪、指にはゴールドの大きな指輪。いやが応でも目をひく、とそこにいた記者は感じた。

 彼女が立ち上がると、ひざ上丈のフレアスカートがふわりと揺れ、フラッシュが一斉にたかれた。歴史に残る大発見をしたのは「若くてかわいらしい女性」だった――。

 一連のSTAP細胞問題は、ワイドショーも連日取り上げ、みんなの関心の的になった。なぜあれほど人々をひきつけたのだろう。

 STAP細胞の真偽のせいばかりではない。彼女個人に対する関心が非常に高かった。それは誰の心にも眠る「意識の底にあるもの」のためではないか。

 人は時に性別や年齢、容姿といった属性だけで判断を左右してしまう。あるいは利用し、消費する。眠っているときもあれば、表に顔を出すときもある。人々の思考に大きな影響を与えている。

 最近では、都議会や国会でのヤジ騒動もあった。問題となったヤジは明らかな偏見だ。普段は口に出して言わないものが、不規則な形で表出した。

 「女が生きる 男が生きる」というこのシリーズを始めるにあたって、この「隠れた意識」に向き合いたい。それを自覚することが、誰もが生きやすい社会を実現する最初の一歩になるかもしれないと考えるからだ。

 まずは、STAPフィーバーを見た女性科学者の話から始める。(岩本美帆、編集委員・高橋真理子)

朝日新聞 2014年7月9日付1面掲載記事)


あの記者会見も、日付が変わって昨夜放送されたNHKスペシャル『調査報告 STAP細胞 不正の深層』によると、演出したのは笹井芳樹だった。

朝日の記事は2面に続く。「STAP細胞」の研究不正を受けて設けられた改革委員会(岸輝雄委員長)に指摘された小保方晴子の杜撰な採用について、理研の内部批判で注目された高橋政代氏の「かわいい小保方さんじゃなかったら、ずいぶん(採用の)経過は変わっていただろう」とのコメントや、2月2日付朝日新聞3面掲載の「キスでお目覚め『お姫様細胞』」(リンクが残っている*1)という見出しの記事についての、秋山訓子デスクの「若くてかわいい女性だからこその取り上げ方のように感じました。が、(デスク会で)口にしませんでした」という反省の弁などが掲載されている。

別の見方をすると、そういう記事を書かせたのが笹井芳樹だったといえる。3つの雑誌に落とされた「STAP細胞」の論文に手を入れ、みごと受理させたのも笹井芳樹だった。番組に登場して論文を検証した学者たちも、笹井芳樹の論文作成能力に感嘆の声を挙げていた。

もう何度も何度も書いてきたが、今回の研究不正事件に関して、理研には、小保方晴子はもちろん、笹井芳樹に対しても厳しい処分を下すよう求めたい。

NHKスペシャルのSTAP追及番組、小保方晴子の実験ノートや笹井芳樹とのメールまで暴露

NHKスペシャル だが、放送時間中も見たが、番組を録画もした。ビデオデッキを使う習慣がない私がテレビ番組を録画したのは、おそらく今年初めてだ。録画しておいて良かったと思った。

何しろ内容がすごかった。小保方晴子の実験ノートで、STAP細胞から初めてキメラマウスの作成に成功したときの記述が小保方の実験ノートに存在しない。それどころか、元になった細胞をどう作ったかなどの記述もない。

NHKの番組は、それはなぜかとの謎解きの解答は示さない。物証がないからだ。だが、状況証拠は小保方晴子が「限りなく黒に近い」ことを示す。

さらにぶっ飛んだのは、小保方晴子笹井芳樹が交換したメールが暴露されていたことだ。

たまたま、シャーロック・ホームズが恐喝王ミルヴァートンから手紙を入手することができず、あろうことかホームズ自らがワトスンともどもミルヴァートンの家に侵入して手紙を盗み取ろうとした(つまりホームズとワトスンが犯罪をやらかした)話を読んだところだった。NHKの取材陣は間抜けな迷探偵ホームズとは大違いである。



また現実の話で思い出したのは、8年前に偽メールをつかまされて議員辞職に追い込まれ、のちに自殺した民主党衆院議員(当時)の永田寿康だった。

NHKはあまりに手際が良すぎる。もちろん、NHKはホームズみたいに犯罪行為をやったわけではなく、理研内の人間から提供されたのだろうが、いったい理研からのリークとはどれほど多いのだろうか。他に毎日新聞日経サイエンスにもずいぶん情報が流れているようだし。小保方晴子笹井芳樹を嫌う人がよほど多いのだろうか。

NHKスペシャルの強烈な内容に、三木秀夫だの山崎行太郎だのが激怒して噴き上がっているのが笑えた。

日経調査でも安倍内閣支持率が50%割れ

安倍内閣の支持率ジリ貧だが、昨年末から今年初めにかけての特定秘密保護法成立の時よりは長く続いているようだ。

昨日(7/27)の日経より。

内閣支持率、初の50%割れ 日経世論調査 :日本経済新聞

内閣支持率、初の50%割れ 日経世論調査
5ポイント低下の48%


 日本経済新聞社テレビ東京による25〜27日の世論調査で、安倍内閣の支持率が6月の前回調査より5ポイント下がって48%となり、2012年12月の第2次安倍内閣発足後、初めて50%を割り最低となった。不支持率は2ポイント上昇し38%と最も高くなった。20〜30歳代の支持率が10ポイント、40歳代は9ポイント下がるなど、比較的若い世代での低下が目立った。

 20〜30歳代では集団的自衛権の行使容認につ…

日本経済新聞 電子版 2014/7/27 22:00)

ところが、安倍内閣支持率低下を好感して株価が上がったらしい。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0FX0JZ20140728

節目突破した日経平均、低下する安倍内閣支持率も買い材料
2014年 07月 28日 17:04 JST


[東京 28日 ロイター] - 日経平均が節目の1万5500円を突破した。特段の材料は観測されていないものの、日本株の出遅れ感などに注目した海外ファンド勢の買いではないかとみられている。低下する安倍内閣の支持率も株価対策を期待させるという。

ただ、ドル/円の上値は依然重く、業績拡大の楽観論が強まったわけではない。消費増税の影響など、日本経済を取り巻く環境はまだ不透明感が強く、このまま上値追いとなるかについては慎重な見方も多い。

<株価対策に期待>

日本株の地合いの好転を感じさせる強気な声が増え始めてきた。日本経済新聞社テレビ東京による25─27日の世論調査では、安倍内閣の支持率が48%と第2次安倍内閣発足後、初めて50%を割り込んだが、市場では売り材料としてよりも、むしろ買い材料として受け止める見方が出ている。

支持率の低下は政策実行力の低下につながりかねないが、「支持率が低下すれば、株価対策などやってくれそうだ」(外資系証券エコノミスト)との期待が、特に材料が見当たらない中での日本株買いの背景になっているという。「海外ファンド勢が、今年前半、日本株のポジションを軽くしたことも、積み増しやすい要因」(国内投信)との指摘もあった。