ksen2006-02-07



今日は少しましなようですが、寒い日が続きますね。ここ2日は京都市内でも粉雪が舞い、風の冷たい一日でした。
一昨日の日曜日のお昼、生まれて始めて「ぼたん鍋」を頂く機会がありました。丹波の山奥で獲れる野生のイノシシの肉だそうですが、赤身でぼたんの花に似ているから付けられたとのこと。毎年11月15日解禁でこの日から3月中旬までの季節限定の料理です。
「畑かく」という西陣に近い古い割烹におじゃましたのですが、いろりに菊炭がおこしてあり、土鍋を載せて、みそ仕立ての鍋料理を頂きます。静かな四畳半の離れに妻と従妹夫婦と4人でお銚子を酌み交わしながら、まことにゆったりした日曜の午後を過ごしました。
「畑かく」を出て、上御霊神社にお参りをして、相国寺を歩いて、チーズケーキが評判という、同志社大学近くの「パパジョン」を覗いたのですが、満員で入れず、同志社大学寒梅館の中のカフェでカプチーノを飲みながらしばし食後を憩いました。
ぼたん鍋を頂きながら、昨今の世知辛い世相についても話題が出ました。ホリエモンも、禅の修行とまでは言わないが、お茶や小唄でも習っていれば少しは違ったのではないか、と従妹が言い出しました。たまには京都に来て、お寺を歩くというのもいいかもしれません。
個人的には、マイケル・ミルケンや映画『ウォール街』の主人公が唱えたように、GREED(欲望)が「正しい」とも「善だ」とも思いませんが、資本主義社会に生きている以上、人間のGREEDを前提に社会や市場が動いていること、それが経済活動の原動力になっていることも否定できないでしょう。そのとき大事なのは、GREEDをどこまで抑え込めるか、GREEDとGOODWILLL(善意)のバランスをどこまで保てるかではないでしょうか。それと、GREEDの猛々しさやGOODWILLの真面目さを笑い飛ばすユーモアが大事だということでしょうか。