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ラスカルの備忘録 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2017-01-31

真の失業率──2016年12⽉までのデータによる更新

完全失業率によって雇⽤情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発⽣することで、完全失業率が低下し、雇⽤情勢の悪化を過⼩評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる⽅法で推計した「真の失業率」を最新のデータを加えて更新した。

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12⽉の完全失業率(季節調整値)は3.1%と前年同月と同水準となったが、真の失業率は2.5%と前年同⽉から0.2ポイント低下した。真の失業率は、引き続き減少基調であり、現推計時点において基準年*1である1992年より改善していることとなる。

なお、真の失業率の推計に用いる潜在的な労働力人口(比率)は1年間の数値が確定した段階で新たに計算し直すこととしており、次回、今回の12月分を含む過去分の数値を遡って改訂することとする。

所定内給与と消費者物価の相関に関する11⽉までの結果は以下のようになる。賃⾦及び物価は、引き続き停滞している。

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https://dl.dropboxusercontent.com/u/19538273/nbu_ts.csv

*1:本推計において完全雇⽤が達成しているとみなす年。

2016-12-27

真の失業率──2016年11月までのデータによる更新

完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで、完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「真の失業率」を最新のデータを加えて更新した。

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11月の完全失業率(季節調整値)は3.1%と前年よりも0.1ポイント上昇したが、真の失業率は2.7%と前年同月から0.1ポイント低下した。真の失業率は、引き続き減少基調であり、現推計時点において基準年*1である1992年より改善していることとなる。真の失業率が低下傾向にあることの背景には、非労働力人口(主として、仕事をしておらず、求職活動もしていない者)の人数の大幅な低下傾向がある。

所定内給与と消費者物価の相関に関する10月までの結果は以下のようになる。賃金及び物価は、引き続き停滞している。

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https://dl.dropboxusercontent.com/u/19538273/nbu_ts.csv

*1:本推計において完全雇用が達成しているとみなす年。

2016-12-19

今年の15冊

 恒例ですので、今年もこのエントリーを書くことにします。今年は久方ぶりに、ツボに嵌る読書経験ができたように思います。他に嵌ったものとしては、コーセラの機械学習講義(by Andrew Ng)、慶応大学の数理物理講義(藤谷洋平)、iPadにインストールしたTex Writer & Verbosus / Anoc等々。今更ですが、最近のオープンオンラインコースの充実ぶりには目を見張るものがあります(つくづく、人生をやり直したくなります・・・)。

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2016-11-30

真の失業率──2016年10月までのデータによる更新

完全失業率によって雇⽤情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発⽣することで、完全失業率が低下し、雇⽤情勢の悪化を過⼩評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる⽅法で推計した「真の失業率」を最新のデータを加えて更新した。

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10⽉の完全失業率(季節調整値)は3.0%と前年同⽉と同水準となったが、真の失業率は2.8%と前年同⽉から0.1ポイント低下した。真の失業率は、引き続き減少基調である。真の失業率は、現推計時点において基準年*1である1992年より改善していることとなる。また、インフレ率が低下する中で完全失業率は改善しており、フィリップス・カーブはこのところ逆相関の動きである。

所定内給与と消費者物価の相関に関する9⽉までの結果は以下のようになる。賃⾦は引き続き停滞しており、物価は低下傾向である。

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https://dl.dropboxusercontent.com/u/19538273/nbu_ts.csv

*1:本推計において完全雇用が達成しているとみなす年。

2016-10-28

真の失業率──2016年9⽉までのデータによる更新

完全失業率によって雇⽤情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発⽣することで、完全失業率が低下し、雇⽤情勢の悪化を過⼩評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる⽅法で推計した「真の失業率」を最新のデータを加えて更新した。

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9⽉の完全失業率(季節調整値)は3.0%と前年同⽉から0.1ポイント低下、真の失業率も2.9%と前年同⽉から0.1ポイント低下した。真の失業率は、引き続き減少基調である。真の失業率は前月に引き続き完全失業率よりも低い水準となり、現推計時点において、雇用情勢は基準年*1である1992年よりも改善していることとなる。また、引き続きインフレ率が低下する中で完全失業率は改善しており、フィリップス・カーブはこのところ逆相関の動きである。

所定内給与と消費者物価の相関に関する8⽉までの結果は以下のようになる。賃⾦は4⽉以降減少に転じていたが、5月を底に再び上昇し、その後は停滞している。一方、物価は引き続き低下傾向である。

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https://dl.dropboxusercontent.com/u/19538273/nbu_ts.csv

*1:本推計において完全雇用が達成しているとみなす年。