ロンドンは、私が日本にいる間にすっかり変わっていた
ロンドンは、私が日本にいる間にすっかり変わっていた
｛義母は、離婚しないでくれと何度も言った。私に とっては最高の姑であった。この義母も、私たち が正式に離婚して、一年後に癌でこの世を去った｝
高尾慶子著『外国の男と結婚した日本の女たちの話』(５６)
◆◇◆立ち読み◆◇◆◆福島県 3・11 から１年５ヶ月後も県内外に１６万人が避難生活
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆☆高橋哲哉『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)☆(５２)
▼△第ニ章 犧牲のシステムとしての原発、再論 〈２６〉△▼ ・「核のゴミ」を海外に押しつける・放射性廃棄物の貯蔵・処分施設をモンゴルに建設する計画を
高尾慶子著『外国の男と結婚した日本の女たちの話』(５６)
◇日本嫌いが日本のビジネスウーマンになった広子さん（４３）◇ ・私はすでに夫と別居（その３）ロンドンは、私が日本にいる間にすっかり変わっていた
《「 ◇Japan players celebrate after scoring their second goal（Japan players celebrate after scoring their second goal during the Women's Football semi-final match between France and Japan on Day 10 at Wembley Stadium.） ジャッキーがヒースローで心配して迎えに来 てくれたのに、空港の ARRIVE ドアを出たら 夫も両親が迎えに来ていたので、私は夫の両 親とサリーの家へ向かった。 あくる日、義母と二人で寒い中、サリーから ロンドンのカムデン・カウンセルオフィスへ 訪ねて行き、ロンドンには三ヵ月後に帰って 来るからと約束し、三ヵ月分の前家賃を支払 った。 義母は、離婚しないでくれと何度も言った。 私にとっては最高の姑であった。この義母も、 私たちが正式に離婚して一年後に癌でこの世 を去った。 サリーからロンドンのジャッキーとブルース を訪ねて行った。 ロンドンは、私が日本にいる間にすっかり変 わっていた。 長髪に髭面の男の姿は消え、驚くばかりに、 デイヴィッド・バウイが髪を短くして七三分 にしたように、みんな短い髪で、ヒッピー時 代のスタイルは消滅していた。 女性は、ストレートのロングヘアからカーリ ーさせたクラシックなヘアスタイル。みんな ハイヒールを履いて、肩にパットの入った戦 後のような服装をしていて驚いた。 しかく、音楽はパンクが真っ盛りで、頭を鶏 のとさかのようにムースでピンと立て、真っ 赤やグリーンの髪の色、「セックス・ピスト ル」真っ盛りで、ジョン・ライデンが絶叫し ていた。 」》 ◎ジョン・ライドン（John Lydon）は変人と して知られています。 「腐れのジョニー」ジョニー・ロットン「腐 れのジョニー」（Johnny Rotten）「腐れの ジョニー」）の愛称でパンク・ロックバンド、 セックス・ピストルズのリード・ヴォーカル を務め、解散後はパブリック・イメージ・リ ミテッドを結成しています。 ジョニー・ロットンの愛称は、歯磨きの嫌い な彼の汚い歯の状態から付けられたという説 と、ピストルズのギターのスティーブ・ジョ ーンズが彼の態度の悪さに「お前は腐ってる」 と言ったことから付けられたという説があり ます。 彼は正体不明なところがありますが、タイム 誌における第二次世界大戦後「６０年来の偉 大な人物」の一人に選ばれて再評価されてい ます。 しかし、本人の変人振りは変わらず、相も変 わらず、そのときどきに、やりたいことしか しないという気分のムラがあり人々を惑わせ 続けているそうです。 どんな変人をも、受け入れる英国の懐の深さ は、これから、どんな時代でも、しぶとく生 き延びていけ国力が、まだ、残っているから だとおもいます。 日本はどうか？ ◇John Lydon at Guilfest 2011
◇Sex Pistols - God Save the Queen (Studio) (thefilthandthefury さんが 2006/01/16 にアップロード) 【High Quality version of the Sex Pistols "God Save the Queen" (studio version)】 （つづく） (Y363-160) **『外国の男と結婚した日本の女たちの話』 単行本:222ページ 出版社:展望社 (2012/02) 《――英国から万感の思いを込めてレポートする―― Inter Marriage と 日本女性のメンタリティ。異国に あってこそわかる……「日本」のこころ。〈東日本大 震災〉をとおしていっそう深まった母国への「愛」。 東日本大震災と福島原発事故の現状を知って以来、私 は自分自身ががいかに「日本人」として母国に愛着が あるか改めて思い起こし、「日本」を書こうと決意し た。もう経済大国でも何でもない母国日本が、今は愛 しいと感じるようになった》 〔表紙帯から〕 〔目次〕 ・マルキストのエジプト人と結婚した明子さんの場合 ・ロンドン生まれの英国人と結婚した三千代さんの場合 ・日本嫌いが日本のビジネスウーマンになった広子さん の場合 ・ジャマイカ人の男と結婚した友子さんの場合 〔著者〕 ☆高尾 慶子（たかお けいこ）☆ 1942年姫路市生まれ。私立播磨高校から調理師専門学校に 進む。カトリック系病院の調理師、カトリック系身体障害 児施設の職員を経て、1972年に英国へ。イギリス人音楽家 と結婚。1976年二人で帰国し京都で暮らす。1982年離婚。 1988年に再び英国へ。ロンドンの日本レストランのウェイ トレス、映画監督リドリー・スコット氏邸のハウスキーパ ーなどを経て、1998年『イギリス人はおかしい』を発表し、 注目を浴びる。現在は、英国政府から年金の給付を受けつ つ執筆活動に専念している 著書は『イギリス人はおかしい』『イギリス人はかなしい』 『イギリス人はしたたか』『まだまだ言うぞイギリス・ニ ッポン』『書かずに我慢できないイギリス・ニッポン』『イ ギリス・ニッポンの政治の品格』ほか。
外国の男と結婚した日本の女たちの話 参照: ・2009-11-30『まだまだ言うぞ イギリス・ニッポン』を読む ・2011-06-24『イギリス・ニッポン政治の品格 』（１）
高尾慶子著『外国の男と結婚した日本の女たちの話』(５６)
◆◇◆立ち読み・坐り読み◆◇◆☆鈴木智彦『ヤクザと原発 福島第一潜入記』文藝春秋刊(８７)
《「原発はタブーの宝庫。だからオレらが儲かる！」 某地方の暴力団組長 −暴力団専門ライターが実際に動いたからこそ 書ける原発という巨大なシノギ− 「原発は儲かる。どでかいシノギだな。電力会社と交渉して、 ゼネコンと話付けて、地元の土建屋に仕事を振る。代紋な しではとても捌ききれん。原発はタブーの宝庫。裏社会の 俺たちには、打ち出の小槌となるんだよ」。ヤクザが語る 衝撃の事実。日本最大のタブーがいま明かされる！ ―誰も書けなかった 命懸けの衝撃ノンフィクション―》 【表紙帯から】 ▼△第ニ章 放射線 vs 暴力団専門ライター（３３）△▼ ・ＮＨＫ取材班の前で爆睡・（その３）「造血幹細胞は十分とれましたよ」
《「――「鈴木さん。終わりましたよ」 起こされると、もう４時間が経っていた。 「失敗してごめんね」 「えっ、失敗？」 「針刺すとき、痛かったでしょ」 どうやらラインの確保が一発で決まらなかったらしい。チクリとし たなぁ、程度の記憶しかない。 〈そういえば覚せい剤の密売人を取材したとき、「あんたの血管は 見えにくい」と言われたことがあったっけ……〉 不謹慎なことを考え、にやついた。 「フフッフ……そうだよなぁ。血管がなぁ」 意味不明の言葉を口走り、笑っていたのだから、スタッフはさぞ気 持ち悪かったろう。 「造血幹細胞は十分とれましたよ」 遠心分離機によって採取された白血球は、しかし、見た目が真っ赤 だった。私が爆睡している最中、谷口をはじめ多くの来訪者があっ たらしいが、まったく記憶にない。 谷口の大学の後輩であり、谷口プロジェクトを支援している谷本哲 也医師もその一人である。処置の様子をみた谷本から 「鈴木さんは無呼吸症候群ですね。すごいいびきで、呼吸が止まっ ている時間も長かった。喫煙も多すぎる。禁煙と合わせて治療しま しょうか」と言われた。 ――」》ヤクザと原発 福島第一潜入記・ 文藝春秋 (2011/12/15) ・〈目次〉・ 序 章 ヤクザの告白「原発はどでかいシノギ」 →第１章 私はなぜ原発作業員となったのか 第２章 放射能vs.暴力団専門ライター 第３章 フクシマ５０が明かす「３・１１」の死闘 第４章 ついに潜入!1Fという修羅場 第５章 原発稼業の懲りない面々 終 章 「ヤクザと原発」の落とし前 ◎極めて高い放射性廃液をしっかりと管理貯蔵するために、集中廃 棄処理施設内に留まっている低レベルの滞留水（約１万トン）と、 ５号機および６号機のサブドレンピットに保管されている低レベル の地下水（延べ１５００トン）を、原子炉等規制法第６４条１項に 基づく措置として、準備整い次第、海洋に放出することと致します。 これは、2011年４月４日、東京電力の夕方の定例記者会見で発表さ れた内容の一部です。その夜、廃液は、文字通り、海へと垂れ流さ ました。
◆福島県 3・11 から１年５ヶ月後も県内外に１６万人が避難生活
◆◇◆立ち読みのはしご◆◇◆☆高橋哲哉『犠牲のシステム 福島・沖縄』(集英社新書)☆(５２)
《経済成長も安全保障も「犠牲」の上に成り立っている。 『靖国問題』以来、６年ぶりの書き下ろし新書！ 本書のテーマは、犠牲のシステムとしての福島と沖縄 である。それは、一九四五年の敗戦以後、今日までの 日本を「戦後日本」と呼ぶなら、これら二つの地名が、 戦後日本の国家体制に組み込まれた二つの犠牲のシス テムを表しているからだ。》【表紙帯から】 ▼△第ニ章 犧牲のシステムとしての原発、再論 〈２６〉△▼ ・「核のゴミ」を海外に押しつける・放射性廃棄物の貯蔵・処分施設をモンゴルに建設する計画を、
《「――さらに、３・１１後の五月九日、毎日新聞が驚くべく事実 を報道した。日本の経済産業省が昨年秋から米国エネルギー省と共 同で、放射性廃棄物の国際的な貯蔵・処分施設をモンゴルに建設す る計画を極秘に進めていた、というのだ。 原発建設の技術供与と引き換えに、危険な「核のゴミ」を押しつけ てしまおうというのだろうか。 モンゴルのウラン推定埋蔵量は一五〇万トン以上で、開発すれば世 界トップ３のウラン供給国になるともいわれており、日米はこの計 画でウラン燃料の安定確保も狙っているのだと推測される。 そうなれば、モンゴルには原発というシステムに伴う何重もの犧牲 が強いられることになるだろう。 これは、植民地主義というべきものではないだろうか。。原発は国 内においても、中央が周辺、地方、辺境を犧牲にして利益を得ると いう一種の植民地支配になぞらえうるが、ここでは国際的な貯蔵・ 処分施設を共同利用する日本、米国、その他の原発先進国が、モン ゴルに対して植民地支配を行うようなかたちになっているのではな いか。 その後の報道によれと、七月ニ七日、松本剛明外務大臣は、モンゴ ル政府が核廃棄物の受け入れを断ってきたきたことを明らかにした。 そうは問屋がおろそなかった、ということだろう。 ――」》 ◎やっとのこと、東京電力は、福島第一原発事故直後から約１５０ 時間分に及ぶ社内テレビ会議の映像を、本店と福島市の福島地域支 援室で公開しました。ただし、報道機関・フリー記者限定の公開で、 映像の一部には個人特定を防ぐため処理（ぼかし）が施されるなど、 情報の公開の仕方が、いぜんとして、隠蔽体質のままです。この期 に及んで、社員のプライバシー云々などちゃんちゃらオカシイ。 何だ、なんだ。政府の原子力損害賠償支援機構は７月３１日、東京 電力に１兆円を出資し、東電の議決権の５０・１％を握って実質国 有化したばかりではないか。なぜ、経産省は、黙っているのか。同 じ穴のムジナだからなのか？ →ロンドン派遣の大使 知事訪問 福島民報社がロンドンに派遣したうつくしま復興大使の松原未有さ ん（１４）＝福島市・福島一中２年＝と安島加奈美さん（１８）＝ いわき市・湯本高３年＝、藤田浩志さん（３３）＝郡山市・農業＝ は６日、県庁を訪れ、佐藤雄平知事に成果を報告した。 ７月２３日から２９日まで訪英し、メッセージ発表や福島庭園での 植樹などを通し震災・原発事故から再生する決意を明かし、支援へ の感謝を届けた。（2012/08/07 福島民報） ☆記事全文へ ☆福島民報社のニュースサイト犠牲のシステム 福島・沖縄 (集英社新書)・集英社 (2012/1/17) ・〈目次〉・ 第一部 福島 ・第一章 原発という犠牲のシステム ・第ニ章 犠牲のシステムとしての原発、再論 ・第三章 原発事故と震災の思想論 第ニ部 沖縄 ・第四章 「植民地」としての沖縄 ・第五章 沖縄に照射される福島 ★★★本書のテーマは、犧牲のシステムとしての福島と沖縄である。 なぜ、福島と沖縄のか。それれは、一九四五年の敗戦以後、今日ま での日本を「敗戦日本」と呼ぶなら、これら二つの地名が、戦後日 本の国家体制に組み込まれた二つの犧牲のシステムを表しているか らだ。 沖縄が戦後日本の犧牲でったこと。それは、沖縄戦という史上稀に 見る過酷な戦闘の戦場にされた沖縄に米軍が居座り、サンフランシ スコ講和条約第三条によって、沖縄がその米軍の施政下に置かれ、 一九七二年に日本に復帰して以後も、今なお全国の米軍専用施設の 約七四パーセントが沖縄に集中しているという、このことをさして いる。 ☆琉球新報のニュースサイト ☆沖縄タイムスのニュースサイト ◇Wikipedia:沖縄県の歴史 ★争点・沖縄戦の記憶 [単行本]
争点・沖縄戦の記憶
≪都会歳時記≫
[都市・現代の視座１０００句]句集 古家 元「文學の森」刊]〔夏〕 時候 雲海に一機の影の漂へり
http://shop.bungak.com/products/detail.php?product_id=143≫平成万葉集≪
読売新聞社 (編集)、「万葉のこころを未来へ」推進委員会 (編集)太き腹に初日を浴びて草食める馬目馬科岬馬良し
飯塚ふく子（70歳）栃木県0807 ※岬馬：体高と体長がほぼ同じで胴が 短いという特徴を持つ日本固有の在 来馬。国指定天然記念物。 ◆◇◆◇『侏儒の言葉・西方の人』◆◇◆◇ 《芥川龍之介著 新潮文庫版》侏儒の言葉・西方の人 (新潮文庫) ・修身・（前段） 道徳は便宜の異名である。「左側通行」と似たものであ る。 ＊ 道徳の与えたる恩恵は時間と労力との節約である。道徳 の与える損害は完全なる良心の麻痺（まひ）である。 ＊ 妄（みだり）に道徳に反するものは経済の念に乏しいも のである。妄に道徳に屈するものは臆病（おくびょう）も のか怠けものである。 ＊ 我我を支配する道徳は資本主義に毒された封建時代の道 徳である。我我は殆（ほとん）ど損害の外に、何の恩恵に も浴していない。 ＊ 強者は道徳を蹂躙（じゅうりん）するであろう。弱者は 又道徳に愛撫（あいぶ）されるであろう。道徳の迫害を受 けるものは常に強弱の中間者である。 ＊ 道徳は常に古着である。〈６〉
☆★☆言えそうで言えない英会話表現☆★☆
この報告書は今日は締め切りなの。◎◆◎アートのたのしみ《英国篇》◎◆◎
エドモンド・ブレア-レイトン“隊旗を縫う”
(Stiching the Standard) （1911年・個人蔵）◆エドモンド・ブレア-レイトン （Edmund Blair Leighton〈21/09/1853〜01/09/1922〉）
・イギリス ラファエル前派・ エドモンド・ブレア・レイトンはイギリスの画家。 ヴィクトリア朝特有の甘美な画風が特徴。中世の 騎士物語などの文学作品をモチーフにした作品も 多い。父は肖像画家のチャールズ・ブレア‐レイ トン。ロイヤルアカデミーに学び、1878年から、 ４０年にわたって毎年アカデミーに出展。高完成 度の高い装飾的な画風はこだわりの職人技といえ る。生涯、アンチ・アカデミーを通す。 ☆Edmund Blair Leighton - painter of the old virtues☆ （MaroCR さんが 2012/07/18 に公開） 【This is my tribute to Edmund Blair Leighton, victorian artist and one of my most favorite painters. Enjoy beautiful art with music by Daniel Landa and Loreena McKennitt】
