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2011-01-15
2010-12-02
■[b1228]b1228本の内容紹介ustします!
明日、12/3(金)に「b1228 vol.1 "Fictional"」の内容紹介ustを執筆陣を数人集めて行なおうと思います。
20:30くらいから開始する予定です。
http://ustream.tv/channel/monado
結局、b1228本ってなんなのよー!どんな内容なのよー!という人はお見逃しなく!
2010-11-24
■[b1228]第11回 文学フリマに参加します
というわけで第11回 文学フリマにて、「b1228 vol.1 "Fictional"」という小説と評論がセットになった本を出します。
第11回 文学フリマ
開催日:12/5(日) 11:00〜17:00
会場:大田区産業プラザPiO
サークル名:b1228
場所:小展示ホール、エ-23
くわしくはこちらをどうぞ。
第11回 文学フリマに参加します b1228 vol.1 "Fictional" - b1228
そんなこんなで、10月から同人誌の執筆にかかりっきりで全く本が読めませんでした。とりあえずなんとか入稿までこぎつけたので、ようやく一段落というところです。
発端は恐ろしく軽い調子でのこのコメントでした。軽口ほど実現せねばならぬ、というひねくれた性格から激動の人生を歩みつつあります。
共同代表であるLianをはじめ、声をかけさせていただいた執筆陣のみなさんなら、きっと俺得な面白い原稿を書いてくれるに違いない! という目算は必要以上に的中してしまい、クオリティが高すぎて自分の原稿の肩身が狭いことに……もっと文章を書く練習をしないといけないと大変反省した次第でした。
どれも独自色のある個性的な原稿なのに、不思議と共通しているところがある本に仕上がりました。おそらく俺得だけに終わらない内容になっていると思いますので、ぜひとも手に取っていただければと思います。
b1228本のコンセプトはb1228blogの方に書いたので、一応、自作解説をば。
自分以外は小説と論評(非小説)がひとつづつなのですが、自分の原稿だけ4つありそれぞれが連関しているという作りになっています。
宣言としての宣言
アジテーションっぽいマニフェストを書きたい!という欲望から書いたものなので、このようなタイトルになっています。とりあえず畳みきれない大風呂敷を広げるのが好き。
期待の地平から、未来は両手を上げる
「文学において書かれなかったこと」をテーマにした文学論。そもそも文学論において書かれなかったことをテーマとして取り上げること自体が異常なのかもしれません。丹念に書き始めると恐ろしく深遠な領域に手を突っ込んでしまいそうだったので、論はわりとざっくりしています。
ここで取り上げている内容が、他の原稿にも共鳴しているところもあり、そういう意味ではFictionalという題目を選んで正解だったと感じました。
タイトルは二転三転したのですが、最終的に萩原恭次郎に思いを馳せてみました。
汝
殺人憧憬と自殺願望が交錯するガールミーツガールストーリー。
数年前に書いた作品なのですが「期待の地平から、未来は両手を上げる」の構想を練っているうちに、未来への指向が本作と一致したので採用しました。元原稿は半分くらい酷すぎて使えなかったので大幅に改稿したのですが……まあ青臭いのもいいかなあと思い、そういった部分は比較的残してあります。
小説とは誰か?
タイトルを先に考えて、内容を連想するというmonadoメソッドで書いた小説。変なタイトルを思いつくと、それなりになんとかなるという経験則は当たっていて、わりとすんなり書けました。
他の原稿の寸評も織り込んでいて、小説内批評内小説というメタメタしい構造になっています。
2010-08-16
■[読書]まとめて5冊
乾くるみ「スリープ」
ジャンル的にはSFミステリとなるだろうが、サプライズという意味では、これまでの作品の中では一番薄かったように感じた。むしろ楽しむべきはガジェットの妙なディテールや、未来世界の描写だろう。しかし乾くるみだけあって、後半の展開は風変わりと言う他はない。
それにしても『匣の中』でもそうだったように、作者の名前を冠する登場人物の役回りが異様である。
寵物先生「虚擬街頭漂流記」
第一回島田荘司推理小説賞を受賞した仮想現実内での殺人を扱ったSFミステリ。
仮想世界のフィードバックで人が死ぬとか安全性やばすぎるだろ、という無粋なツッコミをのぞけばミステリとしては普通にしっかり作り込まれている。母と娘の関係性が物語上の必然性と絡んでくるあたりも、読んでいて面白かった。
ただSFとして読むとあまりにありきたりなネタがトリックに絡んでくるのはやや拍子抜け。イーガンとか読んでる人が純粋にSFとして読んだら、その程度のネタかよ!となるんじゃないだろうか。一応テクノロジーが絡んでくるネタフリ部分も興味深い点はいくつかあったんだけれども……島田荘司はSFに一家言ある人ではないのだろうか。
高橋昌一郎「理性の限界」
「アローの不可能性定理」「ハイゼンベルクの不確定性原理」「ゲーデルの不完全定理」という20世紀に現れた三つの限界を一冊で語ってしまおうという野心的な新書。対話形式でわかりやすく展開させており、外観と導入の一冊としては上手い。
「アローの不可能性定理」についてはあまりよく知らなかったので助かったのだけれども、終盤にでてくるチャイティンの論議は、これだけ読んでわかる人はなかなかいないだろう。チャイティンに関しては『メタマス』にあたったほうがよい。
論議がどんどん抽象的になってゆくさまは、さながら「匣の中の失楽」といったところ。本書で言及されているところでいうならスマリヤン風か。三つの題材のどれにも詳しい人はわざわざ読む必要はないだろうが、どれかひとつでも興味があるならオススメできる。
ピエール・レヴィ「ヴァーチャルとは何か?」
ヴァーチャルをイマジナリーな存在としてではなく、もうひとつのリアルな存在として考察した一冊。もっと具象的な内容を期待していたのだが、思ったよりも抽象的論議であった。しかし、ヴァーチャルな経済にとっては消費でさえ生産である、といったような今日的な論議には一見の価値がある。
青木淳悟「いい子は家で」
「ふるさと以外のことは知らない」が特に面白かったんだけど、デビュー作にあったような刺激が薄れてきてしまっている。もう少し骨太な小説が読みたい、というのが正直なところ。
2010-08-01
■「ヰタ・サブテラネウス」「非Q」通販開始
通販開始しました。
ボーマス価格と同額のお勉強価格になっておりますので、ぜひとも『非Q』とあわせてご購入ください。
『ヰタ・サブテラネウス』http://item.rakuten.co.jp/kaimonoz/enban02/
2010-07-25
■[読書]まとめて8冊
「ブラスト公論」
最初のカラーページを見て、フォント小さい!と思ったら、その後はもっと小さくてビックリした。130ページ程度ではあるが、読み応え的にはその3〜4倍はある。
文字おこしてあるのも編集技術的な意味で興味深いけど、この対談の生を聞いてみたかったなという気もする。読んで納得、楽しい一冊である。
アンドルー・クルミー「ミスター・ミー」
三つのストーリーが互いに互いを参照し合い、もつれながら進むという意味で、フラン・オブライエン『スウィム・トゥー・バーズにて』の趣向に近い。(そういえば最近見た『インセプション』も『スウィム・トゥー・バーズにて』に近かったけど、もうちょっと単純)
ルソーを始めとして、プルーストが登場したり、会話を通してフローベールも間接的に登場したりと文学ネタも多いのだけれども、理論物理と数学を専攻していた著者だけあって、数学パズルやパラドックスもふんだんに盛り込まれている。エピローグで明かされる真相は、思わず『イニシエーション・ラブ』を連想した。
麻耶雄嵩「貴族探偵」
以前の短編集『メルカトルと美袋のための殺人』に比べるとパワーは落ちてる感じは否めないものの、その独特の「変さ」は衰えるどころか、ますます磨きがかかっている。異常な設定や登場人物ばかりでありながら、しっかりと論理的に解決はなされる。
そしてその論理をひっくり返す趣向(「こうもり」)も見事だ。
巽孝之監修「身体の未来」
高山宏をはじめとして今見ると超豪華メンバーがそろい踏みの身体に関する論考集。
個人的に拾いものと思ったのは、筋肉をもはやマシーンと見立てた鹿野司の論、腕時計をサイボーグの始原とみる永瀬唯の論、円谷プロの怪獣の作り手達をシュールレアリストの末裔であると指摘している神谷僚一の論である。
また長山靖生の技術革新による認識の問題は、マリオ・プラーツが『ムネモシュネ』で論じていた「時代の書跡」に共通するものがある。技術革新が著しい今日においては、重要な論点であろう。
先日、不幸に見舞われた村崎百郎も良い具合に論理的な電波を飛ばしていてよい。合掌。
小田切博「キャラクターとは何か」
前半はサーベイ、後半はキャラクタービジネスについて。ちゃんとビジネスモデルとセットでキャラクタービジネスを語っているのは面白いと思った。
菊池良生「ハプスブルク帝国の情報メディア革命」
個人的には「情報メディア革命」の方に焦点をあててもらいたかったのだが、「郵便の文化史」というより「郵便の歴史」という趣が強い本。それでも人と人とを結ぶ技術が、もっとも技術革新を促すのだなというのは確信できた。
また現在の郵便制度や、郵便と共に発展してきた新聞を考える上で、ひとつの材料となるかもしれない。
湊かなえ「告白」
映画を見るついでに読了。
新本格的な意味での驚きはないが、構造的にはそこそこ面白い。ただ本書を現代の病理がどうのという社会派的な目線で読むのは、かなり間違っているだろう。
これが流行ったのは『バトルロワイヤル』が流行ったのに近いんじゃなかろうか。読後感はすこぶる似ていた。
金子邦彦「カオスの紡ぐ夢の中で」
円城塔の元ネタを知りたくて、という不純な動機で読んだ。
エッセイ半分小説半分という構成で、小説「進物史観」は物語の流行病とその破綻の仕方が大変興味深かった。これは結構、現実にもあてはまることなんじゃないだろうか。それにしてもこの小説内小説は読んで見たくなるものばかりで困る。ボルヘス的には、これで充分なのかもしれないけれども。
また「進物史観」の章題は色々な小説のパロディになっているのだが、半分以上わかった人は絶対に読むべきだろう。
それにしても円城塔って名字なのね。円城・塔李久って名前なのかと思っていた。





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