「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜日本最高打者の極意とは?…『最強打撃力』(張本勲)

WBCの感動冷めやらず!(^^♪ 思い出すねえ…、良かったねえ…。(*^。^*)

もうすぐプロ野球が開幕するこの時期に、いつも思うのが、この人が監督やコーチにやったらオモシロイのになあ…ということだ。私の中ではそのナンバーワンが、前人未到の日本最高3085安打を放った、安打製造機と呼ばれた張本勲氏だ。TBSテレビ「サンデー・モーニング」大沢親分「喝!」と言っている人ね。(^v^)

野球の世界では、数学が人格を決める。イチロー松井秀喜も上回るバッティング技術を持ったバットマンが、究極の打撃術を明かす。打撃を10倍楽しむための必読書がコレ!そのエッセンスを紹介しよう!


・バッティングに頂点はない。最も大事なことは何かといえば、「反復」この二文字以外にない。理論、理屈で、無心で打て、肩の力を抜け。しかし本当に肩の力を抜いたらバッティングはできない。肩の力を抜くには、ヒザの力を抜かなくてはならないのだ。


バッティングとは学問、なかでも数学の方程式のようなものだと私は思っている。なぜ、こうなるのか?どうすれば答えが出るのか。打てなければどうして打てなかったのかを考える。その反復なくして、バッティングの向上はありえない。


バッティングに頂点はない。にも関わらず「もうこれでいいんだ。自分は一人前になった」と油断した瞬間に、転落は始まっていく。これは自分自身の後悔でもある。


これじゃいかんと思ったら。気持ちを入れ替える。開き直る。反復練習をする。そして、徐々に持ち直していく。結局、バッティングとはこの繰り返し作業なのだ。


・長いシーズン、調子が落ち込む時期は必ず訪れる。その場合は、下半身を鍛え直すことが重要になってくる。鍛え方は十人十色。私は徹底的に素振りをすることで下半身を苛め抜いた。王貞治は不調になると、後楽園球場のグラウンドを10周、20周とひたすら走っていた。
ことバットを振る回数に関しては王にも負けていないが、守備練習に対する取り組み、野球に対する姿勢、練習量にはかなわない。何よりも王はよく走っていた。「走るのはあまり好きじゃない」と公言してきた男が黙々とグラウンド内で汗を流している。「ただ打ちさえすればいい」という考えに凝り固まっていた私は、それではダメだと思い知らされた。


・私を中距離バッターへと導いてくれた恩人、松木謙治郎氏。「ホームランバッターはセンター中心に打球をぶち込まないと本数は伸びない。だがその右手じゃ無理。キミは足が速いんだから、中距離バッターを目指せ。そして怖いバッターになれ」


シーズン中、野球のない国に行きたい、と何度思ったことか。どうしてオレは野球を始めたのかと何度苦しんだことか。東映時代に日本一になったことや、首位打者のタイトルを取ったこと、決勝打やサヨナラ打を放ったこと。これらさまざまな喜びをかき集めても、23年間の現役生活の15%ほどしかない。残り85%は苦しみの日々だった。だから現役引退を決めたときは、ホッとした。もう、バットを振らなくてもいい。もう二度と野球選手にはなりたくない。解放感でいっぱいだった。


イチロー〜バットコントロールに無駄がない。それが最大の特徴である。具体的には、構えから打ちに行くまでの間、腕が静止している。バットがホールに当たるまでの時間に一切のロスがない。ワンちゃん(王貞治)も長嶋さんも落合も少なからず腕でタイミングを取るが、イチローはどんなに足が動いてもグリップの位置が変わらない。こういうバッターは本当に珍しい。常に同じ位置からバットを振り出すので、ボールを正確にとらえることができる。ヒット打つことにかけては日本プロ野球史上おけるナンバーワンの選手で、もちろん私などよりレベルは数段上、今後100年、これほどのバッターは出てこないだろう。


特に、第5章「私が出会った野球人」の杉浦忠稲尾和久米田哲也村山実江夏豊王貞治落合博満中田翔松井秀喜張本勲自身の分析はさすがだ!( ..)φメモメモ 野球ファンにはおススメ!